2014年5月にフィアットのパンダ(自動車ね)を購入した。

購入に至る経緯は下記リンクを読んでいただくとして、「パンダに3,000キロ乗ってみてのインプレッション」を書いてみようと思う。

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※オクサマとの納車式

ロードバイクのブログとの主旨とは外れるかもしれないが、まあ箸休め的に読んでいただければと。

<(_ _)>
 

<参考リンク>
【自動車購入記 その2】 オレサマ、ついに欲しいクルマを見つける!!

【自転車あるある】 ロードバイクに乗ると、マニュアル車がほしくなる法則



まず、パンダのおさらいを軽くすると、


 ・フィアットのイタリア車

 ・2気筒エンジン(85馬力)
 ・チンクエチェント(500)とほぼ同じスペック

である。

全長3650ミリ、全幅1645ミリ、全高1550ミリ」とかなりコンパクト。
このサイズにピッタリ同じの車って意外になくって、軽自動車よりは大きいが、POLO、スイフト、ヴィッツ、マーチ、デミオよりも小さい。ただ、全高がホンダのフィットとほぼ同じなので、天地方向は余裕がある。まあ、超小さなMPV(マルチパーパスビークル)ですわ。

こんなに小さくて、ロードバイクが積めるのか?という心配は無用。縦方向にスペースがあるので、前後輪を外せば、リアシートを折りたたまずに、そのままフレームを(ひっくり返して)立てかけることが可能だ。

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※後席に当然人は乗れません(写真は1台だけど、クロスさせると2台いけます)


<参考記事>
【完全解説】 コンパクトカーにロードバイクは積めるのか?



前置きが長くなって申し訳ない。そろそろ、インプレッションに移ろう。



<フィアット・パンダのよい点>
1.低馬力なのに、キビキビ走る
たったの85馬力と数値上はショボイが、ターボがあって低回転からトルクがかかるのと、車重が軽い(ほぼ1トン)ため、びっくりするほどキビキビ走る。

シングルクラッチのマニュアルちっくなATは癖があるが、慣れればむしろこっちのほうが生き生きした走りが楽しめて良い。CVTのヌルっとした変速の感触が苦手で、カッコンカッコン変速するギアのほうが「自分で操作している感」があって面白い。

とくに、高速道路を走っているときの快適さはハンパない。エンジンパワーをフルに使いきりながら、ブイブイ音を立てて一生懸命走る姿が健気で愛おしいのだ。しかも、車高が高い割に、安定しているし、ボディ剛性も高いように感じる。軽自動車に毛が生えた程度のボディサイズでしかないのに、飛ばして走るのが不安ではない。

ただ、横風の影響は当然ながら受けるし、ワインディングではややロールしてはしまうけどね。

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2.造形がいちいちカワイイ

エクステリア、インテリアともに造形がとてもカワイイ。どの角度から見てもカワイイ。運転席、助手席、リアシート、どこに座ってもかわいらしさを感じさせるPOPさがあって、「さすがイタリア人のセンスって、すげーな」って感心する。

とくに気に入っているのがインパネ。色も形も可愛いくて、眺めていて飽きないね。

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インパネやドア回りのパーツの素材はプラスチッキーで、高級感とは無縁なのに、なぜか貧乏臭くなく、生活臭を感じさせないのだ。個人的な感覚だが、たとえば軽自動車でいい感じのシティホテルのエントランスに乗り付けるのって、ちょっと気が引けるでしょ?(自分はそう)

でも、パンダだとオシャレ感があるので、気兼ねせず乗り付けられる(気がする)。


3.エンジン音が愛らしい

2気筒エンジンならではの、ポコポコポコポコという音が好ましい。まるで、オートバイのアイドリング音のようで、外に立って聞くとそこそこの音が響くんだが、ぜんぜん嫌な音じゃない。

むしろ、この音こそがパンダのキャラクターのような気がするくらいで、自分的にはプラスである。ただ、深夜、辺りが寝静まった時刻に帰宅すると、ポロロ
ロロロロというエンジン音が周囲に響く気はするが…。

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4.誰ともかぶらない希少性

そもそもフィアットって日本じゃマイナーなメーカーなので、パンダ乗りってほぼ見かけないね。チンクエチェント(500)は熱心なファンも多く、街中でちょいちょい目にするが、パンダはまったく見ない。この2ヶ月半で、公道で出会ったのは、覚えているだけで1~2台だけ。

でも、それって自分にはマイナスではない。フィットとかプリウスみたく、そこらじゅうに走っている車には乗りたいと思わない(良い車であることは認めつつも)ので。



<フィアット・パンダのよろしくない点>

1.街中でギクシャクするミッション

時速60キロを超えると、とたんに楽しくなるのだが、街中でのノロノロ運転ではギクシャクするね。そういうエンジン特性なのだと割り切っている。予備知識無しにパンダのシングルクラッチのATを運転したら、「なんだこれ、扱いにくい!」って思うかも。


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※オクサマは、初めて試乗するとき、変速に大きな違和感を感じたそうな


2.テレスコがない

ハンドル調整に上下のチルトはあるが、前後を調整するテレスコがない。営業さんいわく、「イタリア人は腕が長いので、テレスコをあまり必要としない」のだそうだ。マジすか。

自分は腕が
平均よりやや短いので、これまでテレスコは欠かせなかった。よって、ちゃんとしたドライビングポジションがとれるか心配だったが、問題なかった。ただ、ほんの少しだけでも調節できればな~と思わないでもない。


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※身長148センチのオクサマも、173センチの自分も、問題なく快適なドラポジを取れる。



3.ヘッドライトがやや暗い
ヘッドライトがディスチャージヘッドランプではなく、オレンジ色っぽい昔ながらのライト。よって、やや暗いかな?気にする程ではないが、気にはなる。


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4.クラクションの音が情けないほどショボイ
びっくりするほどかったるい音で笑う。まったく威圧感がない。クラクションを鳴らしても、だれも振り返らないのではないかと心配になるほど愛嬌がある。まあ、そこもパンダらしいってことであるし、キャラには合っているので、別に問題ってゆーほどではない。(めったに使わないし、音量としては十分なので)



5.追い越し車線で煽られる
なにしろ車体が小さいのと、ボディが赤色なせいで、高速でちょっと追い越し車線を走っていると、速攻で寄せられる。外から見ると、女性が運転してんのかなって思うんだろう。まあ、舐められるとは予想していたことなので、気にはしていない。

4人フル乗車でクーラーをかけて高速道路の坂に来ると失速するので、積極的にギアを下げながらエンジンをぶん回す必要はある。

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※大磯ロングビーチで開催された、フィアットのイベントに行ってみたときの写真。パンダとチンクエチェントが100台単位で勢揃いするのを見るのは、なかなか壮観だった。


フィアット500のすべて(モーターファン別冊 ニューモデル速報/インポート 45)


※チンクエチェントがメインだけど、パンダも紹介されてる。カラー写真での解説がふんだんにあって、読み応えがあった。「すでにパンダユーザーなのに、なんでこんなの読んでんの?」ってツッコミは無しで。だって、好きなんですもの…(笑)

というわけで、パンダは自分のクルマ人生で、「
もっとも小さく、もっとも非力な車であるにもかかわらず、これまで所有したどの車(シビック、インプレッサ、ゴルフ、POLO)よりも楽しい車である」と断言する。


※(車の知識がまったくない娘が)パンダの紹介をする動画もどうぞ(笑)。


今のところ、なんのトラブルも起きていないし、ディーラーさんも親身に対応してくれるので、オレサマの中でもフィアット株は上昇中である。

長く愛せるコンパクトカーが欲しい人なら、チェックして損はない。フィットとかキューブ、アクア、ビッツの対抗馬として、大いにアリだと思う。




パンダって乗っている人がすっごく少ない車だけど、とっても運転が楽しいよ!

もっとたくさんの人に試乗して欲しいなって思った。乗ったら、その良さがぜったいに分かると思う。



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