ミニベロで自転車レースに出場する場合、「ロードバイクにはない、ミニベロ特有のデメリット」というのがある。




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昨年12月、彩湖の4時間エンデューロに出場し、9月にもてぎエンデューロに出場した経験から、ミニベロ特有のデメリットを伝授しよう。



結論から書くと、『ミニベロは、ボトルが取りにくいポジションにあるため、走行中に大きく前にかがむ必要がある』である。



ちなみに、このデメリットは、ミニベロの中でも、トップチューブのないタイプのが当てはまる。ジオスとかマンハッタンシリーズのように、いわゆる(トップチューブがある)ダイヤモンドフレームのモデルは問題ない。



ミニベロ乗りはピンときたかもしれないが、そうでない人には「何のこっちゃ?」だろう。
詳しく説明しよう。




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折りたたみ式ミニベロは、このようにトップチューブが極端に低い位置にある。ご覧のとおり、ボトルが低い位置になってしまうのがわかるだろう。
(Mu P8の場合、膝よりやや下になる)



シートチューブにはボトルケージをつけられない構造なので、どうしてもフレームの上に置くしかない。このため、走行尾中にボトルを取る時、けっこう前かがみになってしまう。



前にかがめば、前方確認をしにくくなる。レースでは、基本的にボトルを取る時も、戻す時も、目を下に向けてはならない。前に視線を向けながら、手を下に伸ばすのはけっこうしんどい姿勢だ。疲れてくれば、なおさらである。




MU P8とボードウォークを比較してみよう。




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ボードウォークのほうが、フレーム位置が低いので、より不利である。もてぎエンデューロでは、Mu P8よりボトルが取りにくいせいで、走行中の給水で苦労した。



※MUp8は、弧を描くフレーム形状なので、ボトルの位置は比較的高め。
※ボードウォークは、フレームがストレート、かつ低い位置にあるので、ハンドルを握る腕を曲げ、前にかがみ、もう片方の手を思い切り下に伸ばさないとボトルに届かない。






あと、もうひとつ。


ダホンのような、フレームがほぼ水平(かそれに近い)の場合、ボトルの出し入れもシンドイ。取り出す時は、前に引っ張り出し、戻す時は前からぐいっと力を入れて差し込む。


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これって意外に腕と肩に力が入ってしまう。走行にはムダな、体力の浪費だ。理想は、ロードバイクのシートチューブに上から落とすように差し込めるタイプだろう。




『わたしはレースに出ないから関係ないも~ん』って人もいるだろうが、サイクリングロードを走っている時は、走りながら給水したくなるものだ。そういうとき、ボードウォークだとやや危険かもしれないので、練習して慣れておくのがよいだろう。




くれぐれも、下を向きすぎて、前方不注意にならないよう、気をつけてくだされ。



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