自転車に乗るということは、程度の差こそあれ、命をかけている行為だ。車だって同じかもしれないが、少なくとも、硬いボディに守られてはいるからね。
自転車は、生身の体剥き出しだから。こけたときのダメージが半端ない。擦り傷、切り傷で済めば御の字で、下手すれば骨を折るし、病院送りになる。
自転車で事故は起こしたくない、がしかし、もらってしまうこともあるし、避けようのない不可抗力だってある。
だから、万が一に備えて、ヘルメットの内側に、オクサマの携帯電話と自宅の電話番号を書いたシールを貼ってある。もし俺が意識を失ってしまったとしても、救急隊員とか病院が、連絡が取れるようにするためだ。名無しの権兵衛になってしまうのは、やっぱりマズイもんね。
汗で字が滲んでしまうのはよろしくないので、油性マジックで書いてある。なぜヘルメットの内側かというと、病院送りになったら、間違いなくヘルメットは脱がされるよね。で、そのときに病院関係者とか救急隊員に、『おや、こんなところに連絡先が』と気づいてもらえる寸法だ。
あと、連絡先以外で常に携行しているのが、免許証のコピー。それを透明プラスチックのクリアファイルで閉じ、セロテープで貼り合わせて密閉してある。こうすれば、汗や水も弾いてくれるのだ。最低限の身分証明書ってことにしてる。ホンモノを持つのは、紛失が怖い。で、これをサイクリング用の財布(100均で買ったモノ)にいれている。
考えてみれば、自転車に限らず、車両を運転するってことは、自分の命をリスクに晒しているってことであり、他人の命も背負っているということなのだ。そう考えると、運転するのって怖い行為だよね。自転車に乗り始めて丸三年たったけど、いまんとこ無事故。ほんとによかったって思うよ。
仕事を持ち、家族を養っている身としては、何が何でも事故を起こすわけにはいかない。入院するわけにもいかない。よって、常に細心の注意を払うようにしている。まあ、できることは限られているし、絶対に無事故でいられる対策はないのだが、これからも交通ルールを遵守して、安全運転を続けるつもりである。
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