天気がよく、なおかつ体調が良好なとき限定ではあるが、Dahon(ダホン) Mu P8で通勤することがある。片道は24キロ(川口市~~赤坂)あるので、自転車通勤にしてはやや長いほう。

人に走行距離を伝えると、「ミニベロで通勤できるの?」、「辛くない?夏場なんて死ぬほど汗をかくんじゃない?」って質問攻めにあったりもする。小さなホイールの自転車なので、長距離には向いていないと思うのだろう。 でも、ふつーの体力さえあれば何の問題もなく走れます。

ミニベロで片道24キロの通勤するとはどういう感じなのかが気になる人もいるかと思うので、どのように通勤しているのか、まとめてみますね。

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ただ、愛車のDahon(ダホン) Mu P8は、かなりカスタマイズはし尽くしてある。もともとの重量は11キロを越えるくらいだったのを、9kgを切るくらいまで軽量化した。コンポーネントとスプロケットはアルテグラ(CS-6700)で、シートポストやクランク、ホイールもかなり軽いパーツを装着している。

いわゆる一般的なポタ仕様のミニベロで24キロ走っているわけではないことは、あらかじめお断りしておきます。

自転車通勤に適した距離は15キロメートル以内

住んでいる川口市(埼玉県)から、都内の赤坂までは24㎞。往復で48㎞だ。自転車通勤では、「やや長い」部類に入る。一般的に、自転車通勤で快適に通える距離は「15㎞」と言われているんだけど、これには激しく同意。24キロって、毎日通勤しようと思える距離ではない。  

24㎞は、「週末のサイクリング」として考えれば、朝飯前の距離ではあるが、仕事前なのであまり疲労を貯めたくはない。夜は夜で精神的にも肉体的にもややくたびれた状態でサドルにまたがることになる。

17㎞地点(勤務先から赤羽にさしかかるあたり)まで来ると、ふう~と一息つきたい感覚になるのが常だ。 「17㎞だったら、ジテツウ的にはちょうどいい距離と時間なのになー」とはいつも思うね(笑)。

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感覚値だが、10㎞以内は楽勝、15㎞も気持ちよく通えるレベル。20㎞を超えるとちょっと疲れるかな・・・ってかんじかな。よって、ミニベロで片道30㎞の通勤はオススメしない。

所要時間は、電車にちょっと負けるくらい

片道24㎞の所要時間は、1時間半だ。平均時速で言うと、時速17~18キロといったところ。なお、当然ながら信号は守っている。

ちなみに徒歩と電車のドア・ツー・ドアの通勤では1時間20分かかる。つまり、10分の差だ。徒歩で駅に行くまでが20分、到着駅からオフィスまでが10分…と、歩いている時間が30分もあって、自転車に乗ってるとそれが「ムダだな」って思うね。

信号のつながりが良かったりすると、1時間20分でDahon(ダホン) Mu P8でオフィスに着いてしまうこともときどきある(10回に1回くらい)。電車に乗っても、たったの10分しか早く付けないのだ。電車が遅いと考えるか、それとも自転車の性能に驚くか、どちらだろうか。

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※こまめにメンテナンスはしています。どんなに疲れていても、チェーンの乾拭きは欠かしません。

よく、「自転車は、さそがし疲れるでしょう?」と訊ねられるんだけど、意外に疲れないもんです。むしろ、満員電車の中で押し合いへし合いして、揺れに耐えながらじっと突っ立っているほうが、自分にとってはよっぽど苦しい。だから、「自転車なら、ドアツードアで座っていられますよ(笑)」って返事している。

移動に費やしている時間は自転車も電車も大差はないんだけど、自転車のデメリットとして、「運転中は読書ができない」が挙げられる。こればかりはしかたがないね。その代わり、「通勤しながら有酸素エクササイズができているのだ」と考えれば、あながち時間のムダではないと思う。

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※通勤で使っていると、ブレーキシュー等の消耗品の交換ペースは早くなる。

走行スピードは、クロスバイクと大差ないくらい

気になるスピードだが、クロスバイクと大差ないくらいかな。これは、自分の脚力がどうこうと言うよりは、単純に軽量化したDahon(ダホン) Mu P8のおかげ。それに加え、10速のアルテグラ(CS-6700)と、クロスレシオなスプロケット(11-23T)に助けられている。どんな路面でも最適なギアが選べるので、疲れにくいよ。

11-23Tはかなーりクロスレシオなので、登坂のあるエリア在住の方は12-25Tがオススメ。激坂があれば、28Tを選ぶとよいと思う。
※脚力にもよるので、あくまで目安ね。

見通しの良い平坦路での巡航スピードは時速25~28㎞くらい。路面がキレイで風がなく、信号から信号までの距離が長い場所(丸の内とか日比谷とか)は時速30㎞を超えることも。このスピードがどんなもんかは。サイコンをつけている人ならイメージできるだろう。

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※通勤マシンなのに、軽量ホイールを買ってしまうのって、冷静に考えると奇妙かつ非合理的な行為だと自分でも呆れてしまう(笑)。

ロード乗りの方も、「へえ、ミニベロでもまあまあスピード出るんだね」と思ってもらえるのではないだろうか。ただ、信号で止まったり、車や歩行者に道を遮られたり、とスローダウンさせられることはしょっちゅうある。都内だからね。そーゆーのもひっくるめた、(サイコンに表示される)総合的な平均スピードは、時速18㎞くらい。なので、24㎞を走るのに1時間半くらいかかるのもわかっていただけると思う。

以上、都内をミニベロで(ときどき)通勤する自分の方法と感想でした。

参考記事

【Mu P8 VS ボードウォーク】 アルミもクロモリも、たいした違いなんかないって分かってしまった話
※Mu P8 とボードウォークで自転車通勤してみた比較記事

ロードバイクとミニベロで往復44キロのジテツウをして、比較実験してみたよ
※BOMA の Refale(リファール)とDahon(ダホン) Mu P8で片道22キロのジテツウをして比較した実験結果


DIME BIKE 自転車通勤STARTING BOOK!
 




さすがに、表紙のような「スーツでロードバイク」はオススメしない。汗でスーツがクリーニング行きになってしまう。



ジテツウ完全マニュアル




自転車通勤をしてみようと思うなら、個人的にぜったいやっておくべきだと思うことは、「休日に、試しに自転車で会社まで走ってみること」だよ。いきなりやったら、迷子になったり、時間を読み間違えて遅刻するからね。まずはテストしてみましょう。