自転車で荷物を運ぼうとするとき、方法は大きく2つある。1つはバックパック、もう一つはメッセンジャーバッグだ。どちらも良し悪しあって、甲乙つけがたい。

自分は、シチュエーションで使い分けをしているんだが、具体的には「1.荷物のタイプと量」、「2.走行距離」、「3.天候」で使い分けるようにしている。

それぞれのメリットとデメリットを書いてみようと思う。まずは、バックパックから。

愛用しているのはモンベルのサイクールパック10ね。

モンベルの「サイクールパック10」を愛用している。値段は9,000円ちょいだった。容量は10Lとけっして大きくないが、日帰りツーリングや荷物の少ない日の通勤で活躍してくれている。

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バックパックのメリット

1.左右の重量バランスが均等

両肩2本のストラップでしっかり固定でき、重さが左右均等であることは、バランスを取って走る自転車にとって大きなメリットだ。バックパックの種類によっては、胸のバックル、腹部のバックルでも固定ができるのだが、モンベルのサイクールパック10はこの仕様なので助かる。

2.長距離走行に適している

バランスが良く、背中にしっかり固定されることで、一体感を得られる。ロングライドでも苦にならない。ダンシングしても、カーブで曲がっても、荷物が暴れないので、安心してスピードを出せる。

3.雨天に対応したレインカバーがある

コイツは自転車専用バックパックなので、レインカバーが装備されている。底にあるジッパーを開けると、そこに丸めて格納したレインカバーが現れる。多少の小雨なら、じゅうぶんしのげる。


ただ、このカバーだけだとiPhoneや財布への浸水が心配だ。なので、貴重品はビニール袋やジップロックに入れて二重の防水対策をしている。

バックパックのデメリット

1.運べる荷物は少量

重くなると、どうしても重力で下に引っ張られることになり、肩が痛くなってしまう。ベンチレーション効果のため、大きくえぐれた形状になっており、そのため荷物量が犠牲になる。

真っ直ぐな固いもの、たとえばノートPCは入れられない。タブレットも(押しこめばなんとか入りはするが)オススメしない。ノートや書類を運ぶのもはばかられる。財布、少量の着替え、携帯やカギ等の小物、補給食、タオルを入れたらほぼいっぱい。

2.背中が蒸れる

バックパックの宿命で、背中に大量の汗をかく。そして、蒸れる。夏場の不快さは半端ない。ベンチレーションがあるので、その点はマシなほうだが、でもやっぱり蒸れる。

夏場の汗はTシャツを替えてしまえばいいだけだが、キツイのは冬。冬場の汗は気持ち悪いだけでなく、体を冷やす。

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※写真ではわかりにくいかもだけど、背中の面が湾曲していて、ベンチレーション機能がある。このおかげで、比較的背中の発汗が軽減される。


3.荷物の出し入れが手間取る

これもバックパックの宿命。荷物の出し入れのたびに、肩から降ろす必要がある。頻繁に乗り降りしたり、荷物の出し入れをする使い方のときは、次第にうとましくなってくる。ただ、ロングライドなら苦にはならないだろう。

まとめ

サイクールパック10を使うのは、

  • 1.荷物が少なめのとき
  • 2.距離は長めのとき
  • 3.オールラウンドに使えるので、天候は気にしなくてOK


…というシチュエーションがよいと思う。逆に言えば、「荷物が多くて、距離が短め」の場合はメッセンジャーバッグが有利なんだが、その話は下記に掲載した関連記事をお読みくだされ。


モンベル(mont-bell) サイクールパック 10




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