冬の防寒は、自転車乗りにとって重要なテーマだ。

それはロードの人たちだけでなく、ミニベロの俺にも当てはまる。ミニベロ乗りにしてはけっこうな距離を走るほう(1日40~50kmは普通、長めのときは70~80km)だし、スピードもそこそこ出す(って言っても巡航25~30kmくらい)から、風と気温は気になる。

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・何が冬のライドに適しているのか?
・どの程度、どんな順序で着込めばいいのか?
・着替えの準備、運搬方法はどうすれば?

などなど、夏に比べて気を使うことが多いのだ。

2回の冬を越してみて、ようやく見えてきた「自分なりの冬場の防寒対策」について書いてみる。

自転車に乗りはじめたころの、冬場コーディネートはこんな感じ。

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・インナー:ユニクロのヒートテック
・サッカー用の練習シャツ(ポリエステル)
・秋用サイクルジャージ(モンベル)
・サッカー用のウィンドブレーカー
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以上の4枚


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※夫婦揃って、こんなひどい格好をしていたのもいい思い出(笑)

自転車ウェアの知識がなかったころは、サッカー用のウェアで代用してたのね。全部買いそろえるのもったいなかったし、自転車ウェアってそもそも割高だし。

半袖のサイクルジャージがなんで1万もすんの!?」って納得できなかったもん。

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※お金がなくて、サッカーウェアで代用していた頃(2012年12月)

でも、やっぱりサッカーウェアは自転車ライドに最適化されていないので、前傾姿勢にはどうにもフィットしない。背中が空いたり、腰がズレてきたりして寒い。それに、防寒性もたいしたことないので、いきおい着る枚数が増える。従って、着膨れでゴワゴワになり、動きにくくて閉口する。

自転車の運転をするときは、着る枚数は少なく、そして薄いほどよい。(なにも知らない頃、ダウンジャケットとジーパンで走って、汗を大量にかき、それが冷えることで風邪引きそうになったことがあった)

そういうことを学びつつ、徐々に自転車専用ウェアを買い足していった。で、先日買ったのが冬用アウター。きっかけは、こないだ彩湖での4時間エンデューロで凍え死にそうになったこと。できうる限りの防寒をして参戦したけど、結果まったく歯が立たなかったんだよね。
 
ようするに、サッカーウェアの限界を感じたってわけです。

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※サッカーウェア上下での真冬のエンデューロ@彩湖はマジで死ぬかと思った

そこで、ウェアの充実している新宿ワイズロードにいった。

店員さんは「インナーとアウターだけでOK。それでも寒ければ中に長袖ジャージを着れば冬でも大丈夫」って断言したけど、にわかには信じがたかった。

「この薄さで大丈夫なんだろうか?」と半信半疑のまま買った。

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※クラフト製の冬用アウター

で、結論だが、、じつにいい。すばらしい。(店員さん、疑ってごめん)

ウェアが前傾姿勢にぴったりフィットするので、バタつかない。しかも、袖口が2重構造になっていて、折り返しが施されているので、冷たい空気が入ってこない(あと、袖もわざと長めになってる)。

なるほど、見えないところに工夫されているんだーと感心した。サッカーウェアで困ってたところが、すべて解決したわー。

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※こんなかんじに、袖が二重になっとります

あと、店員さんに「小さいと感じる、ぴったり目のほうがよい」とアドバイスを受けた。「ええ?こんな小さいの着たら、ピチピチでキモくない?」と一瞬たじろいだのだが、これも店員さんに従っておいて正解だった。

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※裏側はこんなかんじ。チャックのポケット付き


で、いまのコーディネートはこんな感じ

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・インナー(モンベル、アンダーアーマーコールドギア
・寒いときだけ、半袖ジャージ
・冬用アウター(クラフト)
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これだけ、つまり3枚ね、しかも薄くなって快適。この真冬の季節に、たったの2~3枚で走れるのってすごい。冬用アウターってなんて機能的なの。汗をかいても、ちょうどいい塩梅で乾いてくれるので、服の中で汗がベタベタしない。

もちろん、ホカホカな感じはしない。つうか、静止状態でホカホカだと、走ったときに汗だくになる。ちょうどいいのは、走り出す前「ちょっと寒いかな」って感じるくらいみたいだよ。それくらいが、走って発汗しているときに暑すぎず、寒すぎずになる。

というわけで、自転車専用のアウターウェアが手放せなくなりました。

しっかし、いくらよいものとはいえ、18900円は高いよな。まあ、自転車にハマってくると、金銭感覚がおかしくなってくるが・・・。


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※写真はRaphaの広報さんからお借りした「クラシックソフトシェルジャケット」。クラフトのウェアよりも倍以上もする高級ウェア。これまた段違いに高性能でぐうの音も出ない。高いだけあります。