自転車のペダルをフラットペダルからビンディングに替えると、いつか「立ちゴケ」する。

これは、自転車愛好者が避けて通れない道だ。どうせいつかコケるのだから、立ちゴケの経験から学んだことを、3つお教えしたい。

ヘルメットはかぶっておこう

立ちゴケあるなしに関係なく、ヘルメットはしとくべき。ヘルメットは、事故のときだけでなく、立ちゴケからも守ってくれる大切な道具だ。

自分は「ちょっとそこのコンビニまで」ってときでもヘルメットをかぶる。だって、怖いから。これまでの二度の立ちゴケ経験では、頭を打つことはなかったが、正直紙一重だった。
想像してみて欲しい、信号待ちで自転車に乗っている状態から、真横に(受け身をすることなく)ドーンと倒れたときのことを。

そのとき、アスファルトに直に頭をしたたかに打ってしまったとしたら?ちょっとシャレにならない衝撃だし、打ち所が悪ければ障害が残ってしまうかもしれないし、その前に骨折するだろう。頭蓋骨なんて、一番骨折したくない場所だ。

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2. ハンドルを"握ったまま倒れましょう

「立ちゴケする」と思ってから、地面に叩きつけられるまでは0.5秒くらいの間がある。「ヤベ、やっちまったな」って回顧できるくらいの間なんだが、受け身をどう取るかは迷うところだ。 結論からいうと、「受け身は取るな。ヘタに腕で支えようと考えてはダメ。ハンドルから手を離すな」だ。つまり、そのまま倒れるのが被害を最小限に食い止める方法。

つい、本能的に腕を出してしまいたくなる…だろうが、倒れる身体を腕で支えることは不可能だし、鎖骨&手首の骨折や肩の脱臼の原因になる。よって、ハンドルを握ったままの格好で倒れるのが、もっともゲガしにくい倒れ方なのだ。 (このことは、他の立ちゴケ経験者のブロガーを読んで事前に学んでおいた)

ちなみに、ハンドルを握って倒れると、肩と腕をしたたかに打つ。

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※こんなかんじですね

痛いか?と問われれば、YESではあるものの、見た目ほどではない。自分が男で、そこそこ肩周りの筋肉があるからかもしれないが、これまでの立ちごけではなんともなかった。打ち身もなかったし、アザもできなかった。そのままフツウに立ち上がって、走ったし。(ちょっと肘を擦りむいたくらい)

ただ、さっきのヘルメットをかぶることにも関係するんだけど、怖いのは腕や肩よりも頭部への打撃。こればかりはヘルメットがない限り、守れないし、ケガしたときにシャレにならない。

地面が平らだったら直接のダメージは避けられるかも。でも、公道は段差、縁石、植え込み、ガードレールなどのいろんな障害物(突起物)がある。これに頭をぶつけたら・・と考えただけで、怖くならないだろうか?

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3. 右側には死んでも倒れちゃダメ

3つ目は「倒れるときは原則左側に」だ。理由は簡単で右に倒れると、後続の車に轢かれる(可能性が高い)から。ドライバーは、自転車がまさか右にパタッと倒れることなんて想像にしない。だから、タイミングが悪ければ死ぬ。

あと、右にはディレイラーがあるから、車に轢かれることがなくても、ディレイラー損傷は免れない。衝撃でギアチェンジできなくなったら、その後の走行に支障をきたしてしまう。

不可抗力でどうしても右に倒れてしまうこともあるだろうが、なるべく意識は「左」へもっておきたい。

これは二度目の立ちゴケのときの経験なんだが、死角から飛び出してきた自転車にぶつからないよう急ブレーキをかけたとき、無意識に「うわっ、ビンディング外すの間に合わん!しゃあない、倒れたれ。右はマズい。左だ。じゃあ左側に体重をかけてっと、よっこらしょ」・・みたいなかんじで、左側に倒れることができた。自分でもちょっと驚いた。

「そんなことを考える余裕があるなら、そもそも倒れるなよ(笑)」と思うかもしれないが、さすがにそれは間に合わなかった。

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※2015年からはスペシャライズドのプリヴェイルを使ってます

>> スペシャライズドのヘルメット、Prevail(プリヴェイル)が軽すぎてかぶっていることすら忘れそう


立ちゴケは経験してみないと学べないことも多い。へんな話だが、未体験なら早めにコケて、慣れておくことをオススメする。


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自転車事故の法律相談



くれぐれもケガのないよう、そして他人を巻き込まないよう、ひとつよろしくお願いしたい。