小径バイク(ミニベロ)ってのは、重いという宿命を抱えている。
「え?タイヤが小さいから軽いんじゃないの?」と思うかもしれないが違うのだ。ピンキリなのでモノにもよるが、平均すると11kg前後はある。
重さの理由は、ヒンジ等の折りたたみ機構がかさむから。ダホンで言えば、フレームを真っ二つに折るために1箇所、ハンドルポストを根本から折るために1箇所、シートポストを上げ下げするためのクランプが1箇所、ハンドルバーにも角度を変えるためのクランプがあったりして、とにかくヒンジだらけ。
それらのヒンジに強度を持たせるために、いくつもの金属パーツでもって補強する。そりゃ、重くなって当然である。
もちろん、むちゃくちゃ軽量化したモデルもある。でも、軽さ=高価なのはしかたない。
ちなみにDahon Mu P8はデフォで11キロほどで、ボードウォークは12キロあった。
数ヶ月使っているうちに、カスタマイズ欲がムクムクと沸き起こり、自分も軽量化したくなった。軽量化の方法はたくさんあるけど、手っ取り早いのはシートポストの交換。交換スキルは不要なわりに、効果はでかい。
で、交換したのがKCNCのアルミのシートポスト(型番とか品名は忘れた)。純正とコレを持ち比べるとその差が明らかで、「え、こんなに!?」というくらい軽い。
変なたとえだが、純正シートポストは護身武器になる。人を殴れば立派な凶器になるレベル。しかし、KCNCの軽量アルミシートポストはあまりにも軽すぎて武器にならない・・・そんなかんじ。
※右のMuがKCNCのシートポスト(黒)で、左のボードウォークは純正のシートポスト(銀)
純正はシルバーだったのが、ブラックで精悍さがUP。軽量化だけでなく、見た目的にもかっこよくなったので、お気に入りのパーツである。
「交換してみて走りはどうなの?」という問いに対しては、「あんまりよくわからない」というのが正直な感想(笑)。タイムを争うような走り方はそもそもしないしね。
まあ、パーツ1個の軽量化だけではたいした体感はできないと思う。軽量化は、あれもこれもとやっていくうちに総合的に感じられる・・ようなものだと思う。カスタマイズというものは、実用性よりも自己満の世界。愛車がかっこよくなれば、それでもう満足できてしまうのだ。
シートポスト1本で15,000円もしたけど、交換してよかった。いま振り返ると、シートポスト交換がカスタマイズの底なし沼の入り口だった。そして、カスタマイズの沼はたいへん気持ちの良い世界でもあった(笑)。
ひとつ付け加えると、軽量シートポストの場合、いちおう制限体重はあるみたいだから、重めの人は購入前にチェックしたほうがいいですよ。(ちなみに自分は70kg)
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