春になって新しい生活が始まる季節は、まだ慣れていないせいもあって事故が起きやすい。最近、周囲でも「事故った」、「怪我した」という話を耳にする機会が増えているような気がする。

サイクリング人口が増えるのは喜ばしいことだけど、そのぶんトラブルの可能性も高まるわけなので、逆に注意深く走るべき時期なのかもしれない。

ということで、20回目の自転車事故コンピレーションをお届けします。

ロードレース(クリテリウム)のゴール手前での単独落車

事故発生時間:1分3秒


守山野洲川クリテリウム(滋賀県)でのレースのゴール直前スプリントで起きた単独事故。後輪が浮いてバイクが右に流れ、縁石にぶつかって沿道にそのまま突っ込んでしまった…。かなりの衝撃であったことが予想される。沿道で観戦していた人が巻き込まれたっぽいが、無事だったのだろうか…。

コメント欄でも指摘があったが、スプリントに移行するためにダンシングしたとき、体重が不必要に前のめりに掛かりすぎ、加重が前ハンドルに乗ってしまって、リアのタイヤが浮き出してスリップしたようだ。瞬間的に一輪状態になり、コントロールを失ったと思われる。

日常で行う動作ではないので、大半のロード乗りにはまず起き得ない事故だとは思う。が、似た状況として「急坂でダンシングしようとして、後輪のトラクションが抜けてズルっと空転する」ことはある。

(ロードバイク車載動画)急に左折してきた車と接触未遂

事故発生時間: 25秒(接触未遂)


時速30数キロで走行中、並走する車が急に左折してきてあわや接触するって動画。間一髪でブレーキが間に合ったのは幸いだった。投稿主は車を追いかけ、ドライバーに「見えていなかったのか」を確認したそうだが、「見えてなかった」とのこと。

車はロードバイクを追い越してから左折したわけで、視界に入っていないわけはなく、単なる見落としである。自転車側は、「追い越していく車は、こっちの存在に気がついていないわけがない」と思い込みやすいので、こういうこともあると覚えておきたい。


同様のシチュエーションを避けるための自分なりの心がけとして、
  1. 交差点や信号では車はなるべく先に生かせる
  2. 近くにいる車がウインカーを出していないか常に気にする
  3. 仮にウインカー無しで曲がってきても、こっちは止まれるくらいに減速する

を自分は意識している。

風張峠ダウンヒル途中での単独落車

事故発生時間: 58秒


奥多摩湖や都民の森に行く人にはお馴染みの風張峠で起きた自爆事故。けっこうな斜度がある坂なので、自ずとスピードも出やすい場所だ。



ソロでのダウンヒル中、なぜかサイコンに気を取られ、手でいじりながら下っていたら前方不注意で路肩にホイールがHITして落車してしまった。

落車の瞬間、頭に浮かんだ言葉は「終わった・・・」

と投稿主はコメントしていたが、そこそこスピードが出ていた状況だったので、下手したら大怪我もありえたし、崖側だったらガードレールを飛び越えて落ちていた可能性もある。(幸い、ホイールのリムに擦り傷がついた&フレームは無傷、体も打撲程度の軽傷だったとのこと)

ダウンヒルの間はくれぐれもよそ見をせず、両手はブラケット(or 下ハン)を握っていつでもブレーキをかけられるようにしたい。仮にサイコンが不調だったとしても無視!

あと、これは自分の”あるある”なんだけど、ダウンヒル中に顔がかゆくなり、無性に手を伸ばしたくなる。が、「耐えろ!かゆみに耐えるんだ!落車に比べたらかゆみなどなんということはない!」と言い聞かせながら下るようにしている。

自転車学生を軽自動車がはねてしまう事故

事故発生時間: 7秒


赤信号で停まっている車の列の間を、ママチャリに乗った数台の学生がすり抜けようとして、曲がってきた車(当然、青信号)に弾かれた動画。本来なら横断歩道から渡るべきところを横着してしまった格好だ。

車の間から自転車が飛び出してくるとはドライバーは予想できるはずもなく、これは完全に自転車側が悪い。同じパターンで歩行者が車の間をすり抜けてくることもある。ロードバイクに乗っていても起こり得る事故なので、渋滞中とか信号待ちの車の列の間には注意を払いたい。

右折車が横断歩道を走行するママチャリをはねる事故

事故発生時間: 23秒


上の動画とシチュエーションは似ているが、こちらは自転車が横断歩道を走っており、車側からは「視界に入っていたはず」な状況。自転車側にしてみれば、「こっちが見えていない訳がない(しかも青信号だし)」って解せないだろう。

だが、右折する車ってどうしても目線が対向車線側に行くので、右からの侵入者は見落としやすいのだ。さらに言うと、Aピラーが死角になることもある。

右折車との接触

青信号だからといって安心しきるのではなく、「もしかしたら」って気持ちは頭の片隅に留めておきたい。ドライバーが前方不注意しやすいシチュエーションの一例として、歩行者&自転車は覚えておいて損はないと思う。


以上、皆様もどうか安全運転で楽しいサイクリングを…。


★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!