ときどきYouTubeで自転車の事故動画を探しては、学びがあるモノに関してご紹介しているのだが、今回は17回目。悲しいことに、自転車事故動画がなくなることはなく、検索するたびに新規投稿が見つかってしまう。

ということで、5本の自転車事故動画を紹介する。すべて日本国内の動画である。 

2018-11-18 13.45.57
※秋葉原の歩行者天国にて

物陰から飛び出す3人乗り自転車を回避する



◇ 事故発生時間:23秒
ドラレコ動画。市街地の交差点に右側走行(つまり逆走)してきたママチャリ女性が、一時停止せずに交差点に進入し、車に接触しそうになって転倒。車側がとっさに避けたため接触はなく、転倒のみで済んだ。倒れたのは気の毒だが、自業自得ではある…。

女性のママチャリは自動と幼児を載せており、3人乗り状態。重心が高いので横に振られると容易に倒れてしまう。3人の誰もヘルメットはかぶっていなかったが、スピードが出ていなかったおかげで怪我はなかったようだ。

逆走自転車はこのように接触事故を起こしやすい。この動画はドラレコだが、これが左側を走っている自転車だとしても事故が起きていただろう。右側走行でいきなり交差点に入られたら、ほぼ死角からなわけで避けようがない。ちゃんとルールを守っている人にも危険が及ぶわけで、非常に迷惑な行為である。

学び

  • 「逆走してくる人がいるかもしれない…」という意識は常に持っておくこと。(本来はおかしい話なのだが)

自転車 事故の瞬間 どちらが悪いの?



◇ 事故発生時間:7秒
横断歩道を走る2台の自転車。2台がそれぞれ交差するように入れ替わろうとした瞬間、互いの前輪と後輪が接触し、前輪が触れたほうが吹っ飛んだ。

スピードは控えめだったおかげで、吹っ飛んだものの頭は打たず、なんとか持ちこたえることができたのは良かった。ただ、足を傷めたような素振りは見せていた。

コメント欄を読むと、「過失の割合から言えばコケた方が分が悪い」との意見が大半を占めていた。たしかにコケなかったほうは自転車帯のほうを走行していたわけで、その理屈はわかるような気はする。ただ、双方に責任はあるとは思う。

不幸だったのは、双方の間に1人の歩行者がいたせいで死角を生んでしまったこと。歩行者がいなければ、自転車の二人は互いの存在に気づけて、スピードダウンするなりして接触を避けられたと思う。

学び

  • なるべく斜めのライン取りは控える

事故の瞬間 赤信号で飛び出した自転車にバイクが



◇ 事故発生時間:40秒
これはかなりの衝撃映像…。青の横断歩道が赤になったにもかかわらずママチャリが侵入し、青信号で走ってきたオートバイに接触した。ママチャリに乗っていた方は、奇跡的に間一髪でオートバイにぶつからず、荷物と自転車が吹っ飛んだだけで済んだが、気の毒なのはオートバイの方。転倒し、バイクは滑るように吹っ飛び、運転手もゴロゴロと転倒した…。無傷のワケがないと思うコケ方である。

これは完全に自転車側に落ち度がある。直前まで横断歩道が青だったので、行けると勘違いしたのだろうが、命知らずな侵入の仕方としか思えない。これで渡りきれると思ったとしたら、ちょっとどうかしている。

それにしても、重いオートバイは驚くほど飛んでいくのだと知った。二次災害は(おそらく)起きていないようのが不幸中の幸いだろうか…。

学び

  • 青信号に切り替わった瞬間でも、勢いよく飛び出さない
  • もしかしたら、ギリギリで渡れると思った人が侵入してくるかもしれない…と意識する

自転車事故



◇ 事故発生時間:6秒
夜、信号無視をして交差点に侵入して車の前を通過しようとして(しかも無灯火)、真横から車に当たられて吹っ飛んでしまった。サイクリスト側の怪我の様子はまったくわからないが、ただでは済まない当たり方だった。自転車も全損したのではないだろうか。ホイールが取れて飛んでいく様子が見える。

ただ、車は青信号なので非はない。サイクリスト側が完全に悪い。案の定というべきか、「裁判結果が10:対0で自動車側の過失0で決定しました」とのこと。サイクリストには気の毒だが、これは仕方ないかなと。

このように、夜間は視界が非常に限られる。信号無視することがいかに危険な行為であるか、自らを危険に晒す行為かがわかると思う。ライトを転倒していたら、ひょっとしたらドライバーが一瞬だけ早く発見してくれていたかもしれない。しかし、信号無視していたら灯火もへったくれもないと思うが…。

なんとなくだが、一定数のサイクリストは、

車はこっちが見えているはず
きっとスピードを緩めて自分を先に行かせてくれるに違いない
多少遅れての交差点通過は許してくれる

という、自分に都合の良い思い込みがあるように感じる。厳に慎みたい。

学び

  • サイクリストはライトを付けること!(前後ともに)
  • 信号無視しすると、ツケは自分に回ってくる

【信号無視・逆走・事故】赤信号自転車と接触逆走



◇ 事故発生時間:31秒
ちょっと信じられないほど危険な動画。青信号で横断歩道を渡るクロスバイクの鼻先を、勢いよく信号無視して通過しておきながら、そのまま対向車線を逆走して逃げていった…。いくつもの違反を犯してしまっている。

当たったというよりは、かすったというかんじだろうか。サイクリストは前につんのめるようになりつつも、足を出してコケずに済んだ。怪我もなく、自転車も無事のようだが、紙一重で重大事故になっていただろう。

青信号で横断歩道を渡っていたら、まさか車が信号無視してくるとは思わないだろう。これはサイクリストに落ち度はない。ただ、このような目に合わないために自分が意識しているのは、青信号になってすぐに飛び出す…のではなく、一瞬だけ発進を遅らせること。これは自転車に乗っているときだけではなく、車を運転しているとき、歩行者のときも同じ。「めんごめんご~」って感じに赤になっても突っ込んでくる人(自転車、車)はたまにいるのでそうしている。

1~2秒発進が遅れたところで、べつに人生になんのマイナスももたらさない。急いだって仕方ないし、数秒を急がなくてはならない時点でスケジュール配分を間違っている。余裕をもって行動したい。

学び

青信号になっても、(念の為)いきなり飛び出さない


どうか、無事故でお過ごしください…。


過去記事リンクも載せておきますね。

自転車事故コンピレーション その16(無事故&安全運転でいこう)

自転車事故コンピレーション その15(注意一秒、ケガ一生)

自転車事故コンピレーションその14(日本での事故)

自転車事故コンピレーションその13(日本での事故)

【事故動画から学ぶ】自転車事故コンピレーション その12

【事故動画から学ぶ】 自転車事故動画コンピレーション その11

【安全運転マジ大事】 自転車事故動画コンピレーション その10

【注意一秒ケガ一生、ヘタしたら命落とす】 自転車事故コンピレーション その9

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その8

【事故動画を見て学ぶ】 ロードバイクの事故コンピレーション7

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その6

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5

【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4

【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3

【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2

【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション


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