事故はいやだ。ケガは痛いし、治療費もかかるし、仕事や家族に迷惑をかける。いいことは一つもない。自分が事故に巻き込まれたくないのはもちろん、すべてのサイクリストが安全に自転車を楽しんでほしい。

そんな思いで自転車事故を検索し、視聴し、そこから事故予防の秘訣やコツを学ぶつもりで初めてみた「自転車事故コンピレーション企画」だが、とうとう今回で15回目になってしまった。

前回前々回は日本の事故をご紹介したのだが、今回は海外の動画ばかりである。

Cyclist with huge knife knocked off getaway bike in Cardiff city centre with police in pursuit(自転車泥棒が警察から逃げてるところを市民がぶっ倒す)



事故発生時間:17秒

場所はイギリスのカーディフ市。自転車泥棒が歩行者に体当たりを食らってふっとばされている映像なので、正確には落車事故ではない。が、かなり派手に飛んでいるので選んでみた。

警察に追われながら盗んだ自転車で走っている泥棒が、歩行者に横から思い切り当たられている。自転車は横からの入力にめっぽう弱いということがよく分かるシーンだ。

この泥棒、もちろんヘルメットはしていない。にもかかわらず、落車したあともすぐ立ち上がって自転車を捨てて逃げようとする。が、さらに別の歩行者がさらにタックルをかまして再び転倒。そこにパトカーが猛烈な勢いで走り付け、御用となった。

こんだけ目撃者がいるなかで、しかも自転車でパトカーから本気で逃げられると思っているところが馬鹿だなぁと思う。こういう取り締まりはどんどんやっってほしい。それと、勇気ある市民の活躍に拍手である。

BICYCLE ACCIDENT - flying over handle bar after going into road grill(グレーチングにタイヤがハマって前転)



事故発生時間:すぐ

ミニベロのブロンプトンの前輪がグレーチング(road grill)にハマって前転落車してしまう動画。ダンシングはしていないように見えるが、もしかしたらしていたかも?(角度的にはっきりせず)。

よーく見ると、タイヤが溝にスポッとハマってしまったというよりは、グレーチングそのものが一段低い穴のようなとこに設置されていて、前輪が段差を乗り越えられず、急停止してしまったようにも見える。小径のデメリットが出てしまったのか…。
※日本でこの「凹んだタイプ」のグレーチングはあまり見ない気がする。それにしてもかなり危険な形状だ。

投稿者は、「GoProのマシンに気を取られていて、凹んだグレーチングを見としてしまっていた」とコメントしていたので、前方不注意だったようだ。しかも運の悪いことに、ハンドルにバッグが取り付けられていて、フロントヘビーになっていたことも前転しやすかった理由のひとつかと。

幸いにして、持ち主は右肘周辺を擦りむいただけで済んだものの、前転は頭からの落車になるのでかなり危険な落ち方ではある。

ミニベロはタイヤ径が小さいので、グレーチングやクラック、段差等の急な変化に弱い。これはミニベロの弱点なので、ロードバイクやクロスバイクよりも路面状況にはより神経を尖らさなければならない。

2018-04-22 08.40.23
/小径であればあるほど段差には要注意\

動画の段差は下にハマるものだったが、逆パターンもあって上方向への段差でも同じことは起きる。大きめの段差があるなーと感じたら、スピードを緩めるとか、体重を抜いて前輪を軽く浮かすとかして対処したい。自分はあらよっとって感じでバイクごと数センチ飛び、段差の直撃で前輪をヒットをさせないようにしている。

Helmet Cam Video of Cycling Accident Goes Viral(※閲覧注意)



事故発生時間:14秒

アメリカのテネシー州でのひき逃げシーン。2台の自転車が並走しているところ、車道側の自転車をSUVが後ろから「轢き殺す気か?」くらいの勢いで突き飛ばしてそのまま去っていく。あまりのことにあっけにとられてしまった。

たまたま接触してしまったというレベルではなく、明らかにドライバー側の敵意を感じる。海外動画を観ていると、たまに「自転車(サイクリスト)に異常な敵意を燃やす&罵詈雑言を浴びせるオジサン」がいてキレるわ、暴力をふるうわで肝を冷やすのだが、そういう類のものかもしれない。

これだけの衝撃で、しかも死角から轢かれたにもかかわらず、サイクリストは一見無事のようだが、投稿者のコメントには「怪我をした」と書かれてあった。

それにしても、こんな事故は予防もへったくれもあったものではない…。

Bicycle accident right off Manhattan Bridge(マンハッタンブリッジそばでの事故)



事故発生時間:3分49秒(長いので一気にスキップさせよう)

雨のニューヨーク。マンハッタンブリッジを降りたところでの事故。

信号で停止しているSUVに自転車が追突する。事故る要素などないのだが、どうやらサイクリストが着ていたレインコートが強風でめくれ上がり、一瞬視界をふさいでしまったようだ。で、ブレーキングが遅れて車に追突したというわけ。

大きなケガはなかったようだが、フロントホイールがずれてしまったのか走りだせない様子。不思議なのは、けっこうな衝撃でぶつかられているにもかかわらず、ドライバーが降りてこないばかりか、気にせずそのまま走り去ってしまったこと。ふつうなら「大丈夫?」と心配するか、「傷つけた!警察呼ぶ!保険会社にも連絡する」ってなると思うのだが…。ニューヨークはこんな感じなのだろうか。

とにかく、雨の日は自転車もドライバーも視界が妨げられやすいので、事故の確率が上がる。ブレーキも効きづらいので、いつもよりスピードは控えめにしたい。


過去記事リンクも載せておきますね。

自転車事故コンピレーションその14(日本での事故)

自転車事故コンピレーションその13(日本での事故)

【事故動画から学ぶ】自転車事故コンピレーション その12

【事故動画から学ぶ】 自転車事故動画コンピレーション その11

【安全運転マジ大事】 自転車事故動画コンピレーション その10

【注意一秒ケガ一生、ヘタしたら命落とす】 自転車事故コンピレーション その9

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その8

【事故動画を見て学ぶ】 ロードバイクの事故コンピレーション7

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その6

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5

【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4

【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3

【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2

【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション


どうか、事故のないサイクリングライフをお過ごしくださいませ…。


2016-08-01 18.12.16


★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!

サイクルガジェットストア