長期シリーズ化するつもりがなかった「自転車事故の紹介」だが、悲しいことに事故はなくならないので、検索するたびに新しいのが見つかってしまう。

事故は誰にも等しく起こりえる。事故予防のためのお役に立てばこれ幸いということで、5本の動画を共有しますね。

トレーラーが自転車を巻き込む事故



事故発生時間: 13秒

車道には大型トレーラー、歩道には自転車。ちょうど両者のスピードがシンクロするかのように並走している。これを見ただけで、大半のサイクリストは「イヤな予感しかしない…」と胸騒ぎがするのではなかろうか。

青信号でトレーラーは左折し、自転車は横断歩道を直進。そして、自転車はトレーラーの側面に追突してしまう。これ、自転車が一歩遅かったせいで側面追突で済んだけど、順序が逆だったら轢かれていた。

歩道と車道の事故図

しかも、側面衝突直後にトレーラーはすぐ止まれず、軽く自転車を巻き込んでいる。動画では確認できなかったが、最悪の事態を招いていないといいのだが…。

この場合、どうすれば事故が防げたか?

まずはサイクリストがスピードダウンして、運転手が自分に気づいているか確認したほうがよかった。 運悪く生け垣と街路樹があるせいで、トレーラー運転手は歩道にだれかいるか確認しにくかったことも考えられる。あと、バックミラー、サイドミラーのちょうど死角に入ってしまってもいるようだ。

自転車と車の併走はじつに危険で、自転車側は「真横にいるんだぞ。こっちに気づかんわけないだろ」ってかんじだろうが、 自転車からは車がよく見えても、その逆はさにあらず。クルマの運転経験がない人だと、「死角の感覚」がわかりにくいかもしれない。

車の死角
※意外に死角ってあるものです

あと、自転車(&歩行者)は横断歩道に侵入する際には、「自分に優先権がある」のは百も承知のうえで、「それでも右左折したクルマが突っ込んでくるかも」の精神で首振り確認はすべし。もうゼッタイに習慣にしておくべし。轢かれて痛いのは生身の人間のほう。

タクシーと自転車の事故です。決定的瞬間!



事故発生時間: 1分15秒

これも自転車とクルマ(タクシー)の並走がひき起こした事故。おそらく客が「あ、ここで停まって」とか急に要求したのかと。で、ウインカーも出さずにタクシーが路肩に寄せて急停車。並走していたクロスバイクの男性が弾き飛ばされて、前転するかのように落車。そして頭部も地面に打ったように見える。画像が荒いので確証はないが、どうやらヘルメットはしていないようだ。

解せないのは、もともとクロスバイクが先を走っており、タクシーは追い抜いてから左折しているという点。つまり、自転車の存在に気がついていないわけはない。にもかかわらず、自転車を無視するかのような乱暴な急停車。

もしかすると、ドライバーはせっかちなお客とのやりとりに気を取られて、注意散漫になっていたのかもしれない。

客が乗車していれば注文に振り回されるし、客がいなけりゃいないで路肩で手を挙げている人を探そうとするのがタクシーなので、つまり常に危険要素がある。

タクシーはとにかく動きが予想不能で危険でしかない。個人的には、タクシーには意識して近づかないようにしていて、どうしても接近する場面でもなるべくマージンを広く取っておくように心がけている。

死亡事故寸前~自転車が一旦停止無視で飛び出した



事故発生時間: 12秒

歩道のない細い道路を走るママチャリが、太い道路に左右確認せずにノーブレーキで侵入。あわやクルマに轢かれるところだった。ギリギリでかわせたか、ほんの少し接触したか、動画では確認できなかったが、ほんの少し接触したように見える。モロにぶつかってたら、タダでは済まないスピードだった。

細い道から太い道をなんの疑いもなく横断できる自転車側の神経がわからないが、身の危険を感じないのだろうか…。「なにか来るかもしれない」と本能的に身構えるはずだと思うが、そうではない人もいるということか。

それにしても、「ドライバーさん、よく停車できたな…」と妙に感心。紙一重で追突を避けることができ、互いにさぞかし肝を冷やしたことだろう。

【ドラレコ】逆走・信号無視の自転車乗りに悲劇が…【車載動画】



事故発生時間: 1分25秒

車道を逆走する自転車が、きちんと左側走行する自転車にぶつかりそうになる。避けた際に逆走自転車が側溝に前輪から落ちてしまう。かなり深めの側溝だったようで、ズコン!と落ちるも、スピードが出ていない状況だったので、大怪我はなさそう(すぐに立ち上がった様子)。

左側走行する自転車に否はないが、逆走バイクが落車したのを確認して立ち去っているようなので、「助けてあげたらいいのに…」とは感じた。

雑草が生い茂る田舎道とか、側溝の存在を見落としがちなので(逆走云々とは別次元で)、左側走行しているときも気をつけるに越したことはない。あと、怖いのが夜の田舎道。街頭もガードレールもなく、己のフロントライトのみしか光がない道では、側溝に突っ込んでしまうこともあり得る。

危険箇所では反射板が設置されていることもあるが、光源となるライトがないと意味をなさない。なので、郊外を走ることが多いサイクリストさんは照射力強めのライトを装備するのはマストだと思う。

プロのスタントマンが自転車事故を再現する交通安全教室



学校での交通教室のデモンストレーションの様子。車に轢かれたり、フルスピードで走る自転車同士が正面衝突するのが見れる。学校でのイベントなのでもっとほのぼのしているのかと思いきや、かなり激しくてちょっとびっくり。

うまく衝撃を吸収して受け身ができているのは、スタントマンだから。くれぐれも良い子はゼッタイにマネしないように…。

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過去記事リンクも載せておきますね。

自転車事故コンピレーションその13(日本での事故)

【事故動画から学ぶ】自転車事故コンピレーション その12

【事故動画から学ぶ】 自転車事故動画コンピレーション その11

【安全運転マジ大事】 自転車事故動画コンピレーション その10

【注意一秒ケガ一生、ヘタしたら命落とす】 自転車事故コンピレーション その9

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その8

【事故動画を見て学ぶ】 ロードバイクの事故コンピレーション7

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その6

【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5

【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4

【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3

【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2

【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション


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