YouTubeで自転車事故を検索して、紹介する自転車事故コンピレーションですが、続けているうちに11回目になってしまった。自転車事故は起きてほしくないし、起こしたくないが、どうしても起きてしまう。

以下の動画を他山の石とせず、いつ何時でも自分が当事者になってしまうかも…という気持ちでご覧いただきたい。

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Collision Clapham Common - Snapped Bike

事故発生時間: 14秒

対向車線から右折してきた車に衝突。転倒はしなかったが、フレームを折る



信号が赤から青になり、加速し始めたロードバイクが、対向車線から右折してきて衝突。車の真横にロードバイクが突っ込んだ形だ。まっすぐにぶつかったため、サイクリストは転倒しなかったものの、ダウンチューブがバッキリと折れていることから、その衝撃の強さから伺える。おそらく、フロントホイールも破損していると思う。

幸い、サイクリストは頭は打っておらず、倒れてもいない。ただ、腕の痛みがかなりあるようで、倒れ込んでしまった。(その後、立ち上がってふつうに腕は動かせていることから、骨折していないことはわかる)

学び

視線は常に進行方向へ向ける」だろうか。 おそらくだが、このサイクリストは信号が青になり、顔を下に向けた状態で加速してしまったのだと思う。そのせいで右折車の発見が遅れ、ぶつかってしまった。

当たり前のことだが、たとえば発車時にクリートがうまくハマらず、ほんの一瞬だけ下を向いてノロノロ走る…とか、稀にやってしまいませんか。少しの間視線を逸らしただけでもバイクは進むし、そのせいで事故らないとも限らない。

Biker vs Parked Car - My First Driving Lesson

事故発生時間: 4秒

前方不注意のサイクリストが駐車中の車に衝突



サイコンを凝視していたと思われる男性サイクリストが、駐車中の車にもろに追突。車に気づかず走っていたので、ノーブレーキ。衝撃も相当あったようで、男性は口を切って出血してしまった。

ヘルメットとアイウェアをしていたおかげで、それ以外の目立った外傷はない。そのまま走り去ったので、腕や足も問題ないようだ。ただ、ホイールは大丈夫だったのだろうか…。リムが少し変形してしまっていないか心配。

車に乗っていた男性2人のうち、一人が降りて安否確認と車のバンパーのキズを確認をしていたが、とくに連絡先の情報交換することもなく別れた。車に傷がついていないわけがない衝撃なのに、キズだの弁償だの修理費だと一切主張せずサヨウナラ。

車に戻って、「いやー、突然後ろから衝突されたからビビったよな」、「ああ」、「くっくっく・・・いや、笑ってはダメなんだけど・・・笑わずにはいられない・・・」、「フフフ・・・まったくだ」、「で、その男性はケガ大丈夫だった?」、「口を切って出血してたけど、それ以外は問題なさげだよ」、「そりゃよかった」

って会話をしていた。なんか、牧歌的というか、のん気というか、事故動画のわりに後味の悪くない映像であった。

学び

下を向いて進まない、に尽きる。ふと視線を落としてサイコンを見てしまう瞬間あるよね…。「駐車中とはいえ、車だよ?あんなにデカい物体なのに、見落とすってどういうこと?」って思うかもしれないが、それだけ視界が狭まっている証拠でもある。

それと、この動画を観て、アイウェアってこういうときも目を保護してくれているんだなって思った。

Bicycle crash

事故発生時間: 5秒

ダンシング中に、クリートが外れ(?)、転倒し、仲間2人を巻き込んで落車



平地をダンシングでグイグイ進む3人の男性サイクリスト+撮影者1人。車はなく、スピードが出そうな場所だ。(理由は不明だが)ダンシングで漕ぐ一人の左クリートが外れ、バランスを崩し転倒。横にいた別のバイクを巻き込み、もろとも落車。そのすぐ後ろを走っていた3人めも対応できずにいっしょに倒れてしまう。

サイクリングでの事故って、原因はたいてい”正面(前)”にあるものだが、真横から巻き込まれることもあるという事例。ダンシングでトルクがかかった状態とはいえ、クリートが外れるって事象は自分は目撃したこともないし、自分が経験したこともない。なので、「こういう事故ってあるんだ…」と背筋が伸びた。

学び

もしかしたら、ビンディングペダル側の脱着ネジの調整が緩かった(弱設定だった)のかも。一度セッティングしたら、そう頻繁にイジる場所ではないのがクリートなのだが、たまには確認したほうが良い気がする。

あるいは、クリート側に問題があった可能性もある。クリートがボロボロで脱着しやすい状態だったとか、クリート本体がしっかりシューズに固定されていなかった説も否定できない。自分は、ときどき思い出したタイミングでアーレンキーでクリート(SPD)ネジを増し締めしている。(※ほんの4分の1回転でもネジが回ると、「うわ、増し締めしといてよかった…」ってなる)

Bicycle crash into car door

事故発生時間: 14秒



駐車中の車のドアが突然開き、サイクリストがドアに衝突(あるいは弾き飛ばされる)パターンの事故動画は何度も観た。ということは、それだけあるあるパターンなのだろう。ぶつかるタイミングが悪く、肩と腕がクリーンヒットしてしまった。

倒れたサイクリストは立てずにうずくまってしまい、車に乗っていた男性は後続車両に「☓(バツ)サイン」を出している。骨折しているっぽく、すぐに動けない…という意図なのだと思う。この衝撃だと、おそらく骨折は免れないような気がする。

不幸中の幸いは、対向車線まで弾き飛ばされなかったこと。タイミングがもう一瞬遅れ、真横から当たられると(横からの入力に弱い自転車は)ものの見事に吹っ飛ぶ。細い道路だと、反対車線まで届くこともあり、タイミングによっては二次災害が起きる。

学び

駐車車両の横を通過するときは、「もしかしたらドアが開くかも」という意識を持ち、ちょっとマージンを取って走るのがセオリー。ただ、道路事情によってはそれも許されないので、難しいときもあるのが現実。

ドライバー側もバックミラーで確認してドアを開けているのだろうが、自転車は小さくて見落としやすいし、死角に入って「純粋に見えてない」こともある。これが夜間だとなおさら見落とされやすい(夜間で無灯火だと、自転車側も文句は言えないだろうが…)。ライトを点灯させての自衛は必須だ。

さらに怖いのは、子供とか免許を持っていない(運転経験のない)成人は後方チェックが習慣になっていない。わりと豪快にによいしょ~と開けてくる人もいるので、注意が必要。

サイクリスト側がやってはいけないのが、視線をサイコンに落として、開いたドアを見落としてしまうこと。十分に避けられる時間があったにも関わらず、自分の不注意でドアパンチを食らってはたまったものではない。

自分は車の横を通過するときは、

1.なるべくマージンをとる
2.ペダルを止めて(or 緩めて)スピードを落とす
3.視線を落とさない&よそ見しない

…を肝に銘じている。

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以上、11回目となる自転車事故コンピレーションでした。

検索するたびに新しい事故動画を発見してしまうのは悲しいこと。自転車事故はニュースにならないだけで、あらゆる場所で毎日数え切れないほど発生している。
※警視庁の発表によれば、2016年の自転車事故は都内で約1万件、全国で約9万件

事故で痛い想いをするのは、身体を剥き出して走っているサイクリスト側。どうか、最低限の装備(ヘルメット、前後のライト)は怠らず、細心の注意でもってお楽しみいただきたい。


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