「海外の自転車事故を集めて、そこから学ぶ」というコーナー。今回で9回目になる。

身体をむき出しにして乗る自転車は、「転倒=怪我」を意味する。怪我をして良いことはひとつも無い。他人の事故を他山の石とせず、「もしも自分が同じシチュエーションだったとしたら…」という気持ちでご覧くださいませ。
  
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強引に右折して轢かれる、自業自得な自転車

Reckless Cyclist Accident
※事故発生時間:再生開始すぐ



シンガポールからの衝撃動画。これはもうサイクリストに100%の非がある、言い訳の余地のない事故。むしろ、轢いたドライバーが気の毒になるレベルだ。

三車線もある広い道路を、車が対向車線から途切れなく来ているにもかかわらず突っ込んでいき、案の定弾き飛ばされる。「当たり前だろ、何考えているんだ」と言いたくなる。

動画内のコメント欄も、このサイクリストを非難する言葉で覆い尽くされている。

自業自得だ
何を考えているんだ?自殺願望でもあるのか?
脳みそがないのか?アフォサイクリストとしか言いようがない

そもそも、自転車が車の右折レーンを使うのは道交法違反。二段階右折をするのがルール。(もしかすると、シンガポールではそうではないのかもしれませんが…)

こんな走り方をする人は滅多にいないだろうが、横着が過ぎるとこういう目にあうよい例である。

クルマのドアに弾き飛ばされかける

Cycling accident in London GoProHero4
※事故発生時間:7秒~



ロンドンでの事故未遂動画。車道に駐車された車の運転席が前触れなく開き、あわや接触しかけるも、間一髪でブレーキが間に合う。イギリスは日本同様左側通行の社会なので、「あ、これに似たのは自分もあった」ってイメージがしやすいと思う。

サイクリストのオッサンは、開いたドアに向かって「うおおおおおおおい!」と大声を張り上げるのだが、これがドライバーの耳に届いたのかもしれない。ドライバーは慌ててドアを閉めかける。

自分は、身の危険を感じるシーンでは、身体が萎縮して声をあげない(あげられない?)タイプなのだが、音で警告音を出すことは、黙っているよりも効果的なのではないだろうか。

まあ、そのまま動画を再生すると、ワーゲンに道を遮られて「F◯ck!!」とか叫んでいるので、口の悪いオッサンのようだ(笑)。

信号無視で横断歩道を突っ走ってきた自転車が真横からふっとばされる

Bicycle Accident 2017-02-14 Columbus and Central
※事故発生時間:42秒~



アメリカのアリゾナ州(フェニックス)での動画。交差点に差し掛かった車は、青信号なのでそのまま交差点に進入しようとするも、赤信号を無視して飛び出してきたBMXを物の見事に真横から吹き飛ばす。

フロントガラスは割れて、飛んだサイクリストは画面から消える。「これはやばいのでは…轢かれたサイクリストはタダでは済まないぞ…」とビクビクしながら観ていたら、「す、すまん…」って感じで現れて、スタスタ歩いてバイクを拾いにいくではないか。

え、どこも骨折してないの?あの衝撃で無事なの?ってちょっと驚いた。ヘルメットのおかげで頭も守られたようだ。ヘルメットしてて本当によかったね…。

コメント欄に、「こいつ(サイクリスト)は一瞬車の方に目をやったぞ。それでも突っ込んできたってことは、振り切れるとでも思ったのか?」と書かれていた。自分は気づかなかったので、轢かれる直前を何回か再生し直して、「たしかにこの人、車が来ることを知ってて信号無視してる…」と気づいた。

被害者の彼は、「車は自分に気づいているだろうから、きっとスピードダウンしてくれるはず」って考えたのだと思う。(信号無視しておいてその主張は通らないが)

仮にここが信号のない交差点で、ただの一時停止サインしかなかったら、ドライバーはブレーキを踏んでくれたかもしれない。だとしても、相手に期待する運転の仕方はあまりに危険。「停止ラインに気づかず、止まってくれないかもしれない。むしろ、スピードアップして突っ切ろうとするかもしれない」と、やや悲観的に考えるのが吉だ。 

多くのサイクリストは、「クルマは俺(あたし)のこと、見えているっしょ?見えないわけないっしょ」って思い込む癖があるようで、車側が止まる(道を譲る)のが当たり前かのような横暴な運転をすることがある。事故って痛い思いをするのは、生身をむき出しにしたサイクリストだ。ちょっと臆病なくらいでちょうどいい。

濡れた木製の橋を渡ろうとしてスリップ転倒

Wife Bicycle Crash (Fall)
※事故発生時間:15秒~



濡れた橋をロードバイクで侵入し、滑って横転。さほどスピードは出しておらず、無茶な走り方はしていないし、カーブもさほど深くはない。それでもコケるという例だ。ウェットコンディションは慎重に走ったほうがいい。

濡れた木の橋なんて渡らないもーん。関係ないもーん

そんなことはなくって、アスファルトでもスリップは起きる。とくに怖いのがマンホールやグレーチング等の「金属」。そしてお馴染み「白線(横断歩道等)」である。この二つを避けて走り続けるのはかなり難しい。マンホールとグレーチングはなるべく踏まないように意識できるけど、白線はそこら中にあるので完全な回避はほぼ不可能。

後輪がスリップするのは、まだとっさの判断で立て直しできるものだが、前輪スリップはどうしようもない。100%コケる。

せめて、1 急ブレーキをかけないとか、2 バイクを倒さない、3 強くペダルを踏まない…の3点は守るようにしたいものだ。

幸いにして、コケた方は無事だったそうだ。コメントには、「Wife is ok and more importantly the bike is ok!(妻は無事だった。それよりもっと重要なのはバイクが無事だったことだ!)」ですって。完全にホンネが出てるぞ…(笑)。これを読んだ奥さんにぶん殴られていないことを祈る。


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