自転車で事故は起こしたくない。
痛いし、バイクは壊れるし、人様に迷惑をかけるし、家族を心配させる。肉体的、精神的、金銭的、いろんなダメージしかない。
2010年に自転車を始めてから、2016年12月中旬まで無事故で過ごせてきたのも、安全運転の賜物だと思っている。なにしろ自分は、「超」がつくほどのビビり。 とくに下り坂はかなりスピードをおさえた走り方をする。グループライドで大勢で坂を下ると、もっとも遅いのはだいたい自分。

※三本ローラーでコケたことは3回あります(怪我なし)
でも、己の力量を越えた走りをして事故っては元も子もないし、それこそ迷惑をかけてしまう。少々お待ちいただくことは、了承を得ながら走っている。
とはいえ、いくら本人が気をつけていても巻き込まれる可能性があるのも事実。気を緩めず、安全運転を心掛けたいし、みなさまにも心掛けていただきたい。
ということで、自転車事故動画をまとめてみました。

※車道での落車はタダでは済まないです
「こういうシチュエーションで事故って起きるんだ」
「こうすれば事故は回避できたのでは」
「被害に合わないために、こんな工夫、あんな心がけをしよう」
等、いろいろ想定しながらご視聴いただきたい。
>> 【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション
>> 【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2
>> 【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3
>> 【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4
>> 【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5
事故発生時間:37秒
ロンドンのリッチモンド公園付近でのクルマとの接触事故。ロードバイクの行く手を遮るように曲がってきたクルマに引っ掛けられ、落車。
日本と同じ左側通行の英国なので、状況はイメージしやすい。細い一車線道路でクルマが2台徐行になり、それを追い抜きたかったであろうローディが、なぜかクルマの右側(←ここ重要)から追い抜こうとした。
結果、右折しようとしていたMINIに弾かれた格好。どちらにも非があるが、右側から抜こうとしたローディのほうがが悪い。「減速=右左折の可能性がある」わけで、自転車はスピードを落としてクルマを優先させるべき。
MINIのドライバーにも「後方確認が不十分」という非はあるものの、「まさか右側から追い抜きはしてこないだろう」と考えていたと思う。
画面の下にスピード、ケイデンス等の数値を表示させていることから想像するに、トレーニング中だった可能性が高い。よって、「スピードを落としたくない、負荷をかけ続けたい」と考えて、ややムチャな追い抜き方をしたのだろう。
(日光の輝きも邪魔して)MINIがウインカーを出していなかったようにも見える。さらにタイミングが悪いことに、落車したローディの前に別のローディがいて、ちょうどウインカーの位置を消すように走っていた。
いくつかの要因が重なって事故が起きてしまったわけだが、そもそもは落車したご本人がいったんスピードを落とせば回避できたので、殘念である。
事故発生時間:19秒
オーストラリアでのクルマとロードバイクの接触事故。オーストラリアも左側通行なので、これも日本人にはイメージしやすいシチュエーションだ。
3人のローディが歩道をゆっくりめに走っている。ガソリンスタンドから出て、本線に合流しようとしていたクルマのドライバーは、本線を流れるクルマの流れに気を取られ、逆方向から来た自転車を見落とした。
ローディらは「ドライバーから自分たちはしっかり見えている(はず)」と思って加速してクルマの鼻先をすり抜けようとするが、自転車が接近していると気づいていないドライバーがアクセルを踏み込み前に出る。
前の2人は間一髪で逃げるも、3人めが間に合わずに弾かれる。なんと、前輪が外れて吹っ飛んでしまった。接触はたいしたことのないように見えるが、衝撃は大きかったようだ。
幸いにして、車体が人間が当たっていないこともあってローディに大きな怪我はない様子。すぐに立ち上がって歩道に避難できた。
ローディ側の言い分としては、「ちゃんと左右見ろよ!」であり、それは正論なのだが、ドライバーはどうしても本線(の自動車)に意識が向いてしまう。このような状況は街乗りでは非常に多く、誰でも巻き込まれる可能性がある。
ドライバーが本線に気を取られていたこと以外にも要因はあって、ローディがドライバーとのアイコンタクトを怠ったことも挙げられる。
事故予防の心がけとして自分が欠かさないのは、「ドライバーとアイコンタクト」を交わすこと。それができなければ、「相手は自分を認識していない」と判断し、減速するなり、停車する。
自分に優先権があったとしても、関係ない。こっちが轢かれたら意味がないからね。
事故発生時間:14秒
細い田舎道を走るローディ集団が、脇道から侵入してきた車に追突し、集団落車した事故。
見晴らしがよく、自分たち以外に誰もいない道路では、ついついスピードを出したくなってしまうもの。動画内のローディらは二列で、しかもけっこうなスピードを出していた。
車はけっしてムチャな運転はしていなかったようで、あくまで普通に徐行で侵入してきたのだが、樹木や塀のために死角があったせいで、互いに発見が遅れてしまった。気づいたときは、ブレーキが間に合わなかった。
ボンネットに乗り上げるように突っ込み、3人が折り重なるように落車。後ろから撮影していた自転車は、とっさに畑に飛び込むことでギリギリ避けることができた。出していたスピードからして、けっこうなケガになってしまった可能性が高い。もちろん、バイクは傷だらけ(もしくは廃車?)であろう。
この事故、仮に一列で走っていたら、全員がギリギリで接触を免れた可能性がある。並列走行であったがために、逃げ場がなかったのが殘念でならない。
サイクリングロードと呼ばれる場所では、つい「車が来ないから安心だ~」って気が緩んでしまうものだ。グループでツーリングともなれば、並列になって仲間とおしゃべりしたくもなる。でも、これは危険信号。

※走りやすい場所は、つい気が緩みやすい
歩行者、犬の散歩、ジョガー、野球やサッカーをする人々はいるわけで、サイクリングロードという名称が付けられていたとしても、専用道路であることはまれ。あと、サイクリングロードではあるけど、車の走行もフツーに許されている区間もあったりするので、油断は禁物。
道路は、色んな人&モノが共有していることを忘れたくないものだ。
※なお、事故現場はサイクリングロードっぽいが、あくまで公道である。
以上、ロードバイク事故動画のまとめ&解説でした。年末年始は病院もお休みが多い。病院のお世話にならないよう、安全に楽しく走り納め(&走り始め)してくださいませ…。
(*^^*)
痛いし、バイクは壊れるし、人様に迷惑をかけるし、家族を心配させる。肉体的、精神的、金銭的、いろんなダメージしかない。
2010年に自転車を始めてから、2016年12月中旬まで無事故で過ごせてきたのも、安全運転の賜物だと思っている。なにしろ自分は、「超」がつくほどのビビり。 とくに下り坂はかなりスピードをおさえた走り方をする。グループライドで大勢で坂を下ると、もっとも遅いのはだいたい自分。

※三本ローラーでコケたことは3回あります(怪我なし)
でも、己の力量を越えた走りをして事故っては元も子もないし、それこそ迷惑をかけてしまう。少々お待ちいただくことは、了承を得ながら走っている。
とはいえ、いくら本人が気をつけていても巻き込まれる可能性があるのも事実。気を緩めず、安全運転を心掛けたいし、みなさまにも心掛けていただきたい。
ということで、自転車事故動画をまとめてみました。

※車道での落車はタダでは済まないです
「こういうシチュエーションで事故って起きるんだ」
「こうすれば事故は回避できたのでは」
「被害に合わないために、こんな工夫、あんな心がけをしよう」
等、いろいろ想定しながらご視聴いただきたい。
>> 【明日は我が身かもよ?】 ロードバイクの事故動画コンピレーション
>> 【注意一秒、ケガ一生】 海外の自転車の事故動画コンピレーション その2
>> 【対岸の火事ではない】 自転車事故動画コンピレーション その3
>> 【事故動画から学ぼう】 自転車事故コンピレーション その4
>> 【事故動画を見て学ぶ】 自転車事故コンピレーション その5
Car - Bicycle accident in Richmond Park, London
事故発生時間:37秒
ロンドンのリッチモンド公園付近でのクルマとの接触事故。ロードバイクの行く手を遮るように曲がってきたクルマに引っ掛けられ、落車。
日本と同じ左側通行の英国なので、状況はイメージしやすい。細い一車線道路でクルマが2台徐行になり、それを追い抜きたかったであろうローディが、なぜかクルマの右側(←ここ重要)から追い抜こうとした。
結果、右折しようとしていたMINIに弾かれた格好。どちらにも非があるが、右側から抜こうとしたローディのほうがが悪い。「減速=右左折の可能性がある」わけで、自転車はスピードを落としてクルマを優先させるべき。
MINIのドライバーにも「後方確認が不十分」という非はあるものの、「まさか右側から追い抜きはしてこないだろう」と考えていたと思う。
画面の下にスピード、ケイデンス等の数値を表示させていることから想像するに、トレーニング中だった可能性が高い。よって、「スピードを落としたくない、負荷をかけ続けたい」と考えて、ややムチャな追い抜き方をしたのだろう。
(日光の輝きも邪魔して)MINIがウインカーを出していなかったようにも見える。さらにタイミングが悪いことに、落車したローディの前に別のローディがいて、ちょうどウインカーの位置を消すように走っていた。
いくつかの要因が重なって事故が起きてしまったわけだが、そもそもは落車したご本人がいったんスピードを落とせば回避できたので、殘念である。
学び
- クルマや他のサイクリストもいる場所で、過度に追い込んだトレーニングは禁物
- クルマが徐行したら、「なにかある」と思って減速すべき
- 走行中のクルマの右側を抜くのは危険でしかない
Car hit bike - BP Lane Cove - on cycleway
事故発生時間:19秒
オーストラリアでのクルマとロードバイクの接触事故。オーストラリアも左側通行なので、これも日本人にはイメージしやすいシチュエーションだ。
3人のローディが歩道をゆっくりめに走っている。ガソリンスタンドから出て、本線に合流しようとしていたクルマのドライバーは、本線を流れるクルマの流れに気を取られ、逆方向から来た自転車を見落とした。
ローディらは「ドライバーから自分たちはしっかり見えている(はず)」と思って加速してクルマの鼻先をすり抜けようとするが、自転車が接近していると気づいていないドライバーがアクセルを踏み込み前に出る。
前の2人は間一髪で逃げるも、3人めが間に合わずに弾かれる。なんと、前輪が外れて吹っ飛んでしまった。接触はたいしたことのないように見えるが、衝撃は大きかったようだ。
幸いにして、車体が人間が当たっていないこともあってローディに大きな怪我はない様子。すぐに立ち上がって歩道に避難できた。
ローディ側の言い分としては、「ちゃんと左右見ろよ!」であり、それは正論なのだが、ドライバーはどうしても本線(の自動車)に意識が向いてしまう。このような状況は街乗りでは非常に多く、誰でも巻き込まれる可能性がある。
ドライバーが本線に気を取られていたこと以外にも要因はあって、ローディがドライバーとのアイコンタクトを怠ったことも挙げられる。
事故予防の心がけとして自分が欠かさないのは、「ドライバーとアイコンタクト」を交わすこと。それができなければ、「相手は自分を認識していない」と判断し、減速するなり、停車する。
自分に優先権があったとしても、関係ない。こっちが轢かれたら意味がないからね。
学び
- ドライバーとはアイコンタクト等でコミュニケーションしよう
- 自分は相手から認識されているはず、という思い込みは事故の元
- 歩道ではスピードは出してはダメ、原則徐行
Road bike crash with slo mo
事故発生時間:14秒
細い田舎道を走るローディ集団が、脇道から侵入してきた車に追突し、集団落車した事故。
見晴らしがよく、自分たち以外に誰もいない道路では、ついついスピードを出したくなってしまうもの。動画内のローディらは二列で、しかもけっこうなスピードを出していた。
車はけっしてムチャな運転はしていなかったようで、あくまで普通に徐行で侵入してきたのだが、樹木や塀のために死角があったせいで、互いに発見が遅れてしまった。気づいたときは、ブレーキが間に合わなかった。
ボンネットに乗り上げるように突っ込み、3人が折り重なるように落車。後ろから撮影していた自転車は、とっさに畑に飛び込むことでギリギリ避けることができた。出していたスピードからして、けっこうなケガになってしまった可能性が高い。もちろん、バイクは傷だらけ(もしくは廃車?)であろう。
この事故、仮に一列で走っていたら、全員がギリギリで接触を免れた可能性がある。並列走行であったがために、逃げ場がなかったのが殘念でならない。
サイクリングロードと呼ばれる場所では、つい「車が来ないから安心だ~」って気が緩んでしまうものだ。グループでツーリングともなれば、並列になって仲間とおしゃべりしたくもなる。でも、これは危険信号。

※走りやすい場所は、つい気が緩みやすい
歩行者、犬の散歩、ジョガー、野球やサッカーをする人々はいるわけで、サイクリングロードという名称が付けられていたとしても、専用道路であることはまれ。あと、サイクリングロードではあるけど、車の走行もフツーに許されている区間もあったりするので、油断は禁物。
道路は、色んな人&モノが共有していることを忘れたくないものだ。
※なお、事故現場はサイクリングロードっぽいが、あくまで公道である。
学び
- 脇道から何か(誰か)が侵入してきたときに備え、いつでも止まれるスピードで
- 細い道では、一列で走ろう(車間距離も配慮しつつ)
以上、ロードバイク事故動画のまとめ&解説でした。年末年始は病院もお休みが多い。病院のお世話にならないよう、安全に楽しく走り納め(&走り始め)してくださいませ…。
(*^^*)

コメント
コメント一覧 (9)
進路を変更しない追い抜きの場合は左からでも問題無かったかと思いますが、右直事故の原因とも言えるので交差点付近での左から追い抜きは個人的にはどうかと思っています。
停留所にとまってるバスは右から抜きますが、微妙な速さ(徐行?)の車はどーやって抜くのが正しいのか、安全なのか、思案してしまうことあります。
車は、よほどのことがない限り私は抜かないですね。右左折どう曲がられてもいいように、一旦停止します。
(#^^#)
渋滞で暫く進みそうにない時は行っちゃいますが。
(*^^*)
お二方おっしゃる通り、動いているクルマを抜くのは避けた方が身のためですね。
あと、いくら注意してても避けきれない場合もあるわけで、万が一事故にあった場合にいかに適切に対応するかも非常に重要かと考えてます。
私も幸いなことにこれまで事故にはあってませんが、事故後の処理や対応などはいつも頭の中でシミュレーションしてます。
こちら↓のブログ主さんが貴重な体験談と対応ノウハウを公開してくださってますので、時折読み返して忘れないようにしています。
参考までに。
http://irodoriworld.com/archives/5709
(^_^;)
陸橋の上の歩道での衝突事故のようですが、不幸にも歩行者の男性は亡くなられたとのこと。
法制度、ルールの周知徹底とマナーの向上、道路インフラの整備... 地道ながらも着々と進めることでこういう不幸な事故が1件でも減らせる社会にしたいものですね。
彩さんのブログはメンテナンス系も含めノウハウが詰まってて、本当に参考になりますね。
しかし、事故の際にバイクの後処理まで気が回らないことのほうが多いと思いますので、これは非常に勉強になりました。
彩さんのブログ、保存しておきました(∩´∀`)∩