以前、「自転車事故動画コンピレーションその3」を書いたけど、まだ続きがあったので紹介する。
オートバイのドライブレコーダーで撮影された動画。並走するサイクリストが、別のサイクリストと接触して転倒する。撮影場所はロンドンなので、クルマ(と自転車)は左車線を走っている。
接触の瞬間はちょっと遠目でよくわからないのだが、オートバイと並走していた自転車の目の前に、なぜか別のサイクリストが道を塞ぐように立っていたのだ。
※たぶん、道路を横断しようとしてきて、車の陰から飛び出してしまった形となり、出会い頭の衝突となったようだ。
道路をふつうに走るサイクリストは信号無視したわけではなく、あきらかな非はないといえる。ただ、カーブに差し掛かるコーナーだったので、少しスピードを抑えたほうが良かっただろう。ちょっとイザコザは起きたものの、互いにケガはなく、事故としてはまだマシなほうだ。
【得られた学び】
- コーナーでは減速する
- クルマとクルマの間から、横断者がひょっこり出てくるかもしれないと予測する
これもロンドンで撮影された事故動画。カメラには雫があり、路面は濡れているので、軽く雨が降っているようだ。ロードバイクは(けっこうなスピードで)まっすぐに走っている。直線で見通しは悪く無いはずなのだが、対向車線から右折してきたクルマにモロに激突して、サイクリストは宙を舞う。
滞空時間が長いので、さぞかし大きな衝撃だったのだろう。ぶつかった場所と、落下した場所を見比べると、7~8メートルは弾き飛ばされたようだ。驚きなのは、こんなにも長い距離を飛び、アスファルトの地面にたたきつけられたにも関わらず、サイクリストはすぐに立ち上がっていたこと。
動画はすぐに終わってしまったので、ケガの具合いは確認できないが、ヘルメットをしていたおかげもあると思う。もしもノーヘルだったらただでは済まないどころか、命を落としていてもおかしくない……。それぐらいゾッとする動画だ。
なお、自転車は完全に廃車だろう。フロントフォークはバッキリ折れて切断され、フロントホイールは吹っ飛んでしまった。
【得られた学び】
- 雨天時に急ブレーキは効かないので、スピードはいつもより控えめに
- 右折してくるクルマは自転車を見落としていることがある
- クルマの挙動を観察しつつ、場合によっては道をゆずる
- ドライバーとなるべくアイコンタクトを取ろうと試みる
これも左側走行の道路で起きた事故。国名はわからなかったが、それはまあどうでもいい。サイクリストのヘルメットのカメラから撮影された動画なのだが、しょっぱなからこのサイクリストはとんでもない交通法違反をしている。なんと、クルマの右側を走っているのだ。
左側が狭くて、すり抜けにくいのだろう。クルマの右側(中央線のそば)を走っている。コレを見ているだけで、事故が起きそうな気がしてならない。
案の定、脇の道から合流してきたクルマに見落とされ、あっけなく引っ掛けられて落車。しかも、サイクリストはバスの影から飛び出してしまっていたので、なおさら見落とされやすかった。
不幸中の幸いだったのは、スピードはゆっくりだったこと。そのせいで落下インパクトも弱く、(たぶん)大怪我には至ってない。しかもすぐさま近くのサイクリストや歩行者に助けられていた。
もうひとつラッキーだったのが、対向車線からクルマが向かってきていなかったことだ。衝撃は大したことはなかったが、軽い自転車はどんなに低く見積もっても3メートルは飛ぶ。実際、このサイクリストも反対車線まで飛んだ。
目の前に急に自転車が吹っ飛んできて、それをドライバーに「避けろ」と言うのは酷すぎる。タイミングが悪ければ、二次災害が起きていた。
コメント欄を見てみたら、サイクリストが道交法を違反していることをすごく批判されていた。まあ、当然ではある。
【得られた学び】
- 道交法は厳守する(当たり前だ)
- 「停車中のバスの向こう側には何が待っているかわからない」と肝に銘じる
これも左側車線を走っているので、状況は日本と同じ。そういう意味では、「なるほど、こういう事故も起こりえるのか」と我が身と照らし合わせることができる。なお、この動画はやたらと長い。再生するのは3:40からでOK。
状況をカンタンに説明すると、事故が起きるのは黄色いジャケットを来たサイクリスト。カメラで撮影していたサイクリストは、たまたま事故を撮影してしまった。
けっこう激しく雨は降っており、カメラは濡れているのでクオリティは低い。路面もずぶ濡れ…といった感じだ。サイクリストは、左折してこようとしたゴミ収集車に巻き込まれて弾き飛ばされる。このサイクリストが犯したミスはまず「ヘルメットをかぶっていない」こと。
転倒の瞬間をみる限り、路面に直にぶつけはしなかったようだが、分からない。べつにサイクリストの受け身がうまかったとかではなく、偶然助かっただけ。なお、ロードバイクはきっと何箇所も破損しているはず。もしかしたら、フレームが死んだかもしれない。
ゴミ収集車等、いわゆる「働く車」は後方視界の確認がしにくく、死角が生まれやすい。さらに「仕事中」なのでどうしても急いでしまうこともあるだろう。こういう業務系車両に出会ったら、なるべく自分は先に行っていただくようにし、並走しないよう心がけている。
【得られた学び】
ヘルメットは絶対にすべし
- 雨天時はなるべく自転車で走らない
- 業務用車両との並走は避ける
- 常に自分の周囲に気を配り、危険要素がないか確認しながら走る
どんなに安全運転をしていても、起きてしまうのが交通事故。自分は人一倍注意はしていると思ってはいるけど、人ごとではない。ただ、さまざまなケースから学び続け、対策を事前に打っておくことはできる。
みなさまも、どうか安全運転で事故のないサイクルライフをお過ごしください。
過去記事の一覧
自転車事故コンピレーションその1
自転車事故コンピレーションその2
自転車事故コンピレーションその3

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