【経験者が語る】「死」が脳をよぎった 落車事故|失ったものより得た教訓の方が多い
【経験者が語る】「死」が脳をよぎった 落車事故|失ったものより得た教訓の方が多い 人生で初めて、自転車が一回転する落車を経験しました。 目次 初めて「死」を意識した落車事故 今見えている情報が正しいわけではなかった 最悪の未来が脳をよぎった 結果、怪我 ...
【経験者が語る】「死」が脳をよぎった
落車事故|失ったものより得た教訓の方が多い
人生で初めて、自転車が一回転する落車を経験しました。
落車の瞬間だけは、自分がどう転んだのかは全く理解できていませんが、落車する数秒前から救急車で病院に運ばれるまでのすべての記憶は意外にも鮮明に覚えているもの。
落車や自転車事故を経験した人にしか分からない感覚やどうすれば防げたか、逆に何をやっていたおかげで死を回避することができたのか、など失うものよりも学びが多かったので共有します。

初めての阿蘇、初めて味わう壮大な高原。動画にしたかったと後悔するほどの絶景で正直浮かれていました。

※事故りましたが、また阿蘇に行きたい!!
馬や牛の真横も走れました。

事故を起こした現場は、下り坂。
横から見たら明らかな段差、ただし進行方向からは草も生い茂っているせいか、段差の影すら見えない状況です。
いつも舗装された街中の道を走っている私にとって、目に見えない情報が山の中に潜んでいるなんて思いもしませんでした。だって、道路では段差や障害物は目で認識でき、回避は容易だから。そのまま一直線に道が続いているように見えました。

っ!!!??
声を出す間もなく、気づいたら既に転んでいました。
事故の瞬間を目撃した人曰く、「綺麗に一回転して顔から落ちていた」と。落車した当本人は空間認識ができないのか、地面に顔が引き寄せられる感覚でした。

事故の瞬間の映像もYouTubeに公開しているので、反面教師として見てみて下さい
転んだ瞬間、痛みは全くありません。ただ、鼻が潰れたような感触と下唇を大きく損傷したことだけは一瞬で理解できました。唇がぷっくり膨れていて口が閉じられなかったからです。手足が折れていないことを確認しようと下を見ると、顔から垂れる血で草が赤黒く変色していくのを鮮明に覚えています。
というガイドさんの声で、手で口と鼻を覆いながら仰向けに寝ます。
ですが、口元から手を離せませんでした。
もし、顔の骨が折れていたら…
もし、顎が変形していたら…
もし、歯が折れていたら…
手を離したら、私の顔を見た周囲の人のリアクションで、察してしまうから。どうしても他の人に自分の血だらけの顔を見られたくありませんでした。ずっと隠していました。
とはいえ、自分の足で歩けたのと、胴体の骨には全く違和感はなかったので骨折は免れたとひとまずホッと一安心。
その後すぐに救急車を手配していただき、15分後に到着。
救急車を待っている段階で徐々に痛みが増していきます。車のサイドミラーに映る自分の顔を見て絶望しました。口元は土や血で真っ黒。すぐに鏡から目を逸らしました。
人生終わったかもしれない
…… あ、結婚とかもできないのかな
そう思いました。
骨は折れてもくっつく。腕や足、胴体に酷い傷が残っても服で隠せる。
でも顔に傷が残ったら隠しようがない。
全てを受け入れて、一生付き合っていかなければならない。
元の自分の顔を知っているならなおさら、変形した自分の顔は見たくありませんでした。

口の中の激痛が落ち着いたのはその日の夜
ヘルメットが脳や目、頭を守ってくれた証拠です。ヘルメットの紐もきつく締める習慣が身についており、そのおかげでヘルメットもたいしてズレずに頭を守ってくれました。
転んだ時も、ずっとハンドルを握りしめていたようで、手には擦り傷さえありません。

事故当日より翌日の方が下唇が腫れています。おそらく炎症でしょう
これは後々知ったことですが、落車では絶対に手をハンドルから離すな!ということ。反射的に手を出してしまうと、その衝撃で鎖骨や指の骨が折れるようです。YouTubeのコメント欄にも似たような落車で腕や骨を折ったという声が大量にありました。
また、「フルフェイスのヘルメットなら顔の怪我は防げた」というコメントも多かったです。おそらく私たちが参加した草原を走るガイドツアーでは「フルフェイスのヘルメット」は選択肢にありませんでしたし、そこまでの悪路でもないので私も必要ないと思っていました。
ただ、MTBに対する知識がなさすぎでした。プロテクター関連はおろか、重心や体重移動の基本、段差や障害物の回避の仕方など、ロードバイクとはまた違う領域にも関わらず、気にせず乗ってしまったことは後々後悔しました。反省点です。
YouTubeのコミュニティ機能で投げたアンケートのコメントにも色々な方の教訓やアドバイスで溢れています。勉強になります。

時間があるときにコメント欄、覗いてみて下さいね
夜、化粧鏡を渡され、口の中を濯ぐように言われるのですが、下唇と歯茎の粘膜がざっくりえぐれ、顎のラインまで穴が空いています。その穴に土や草、泥が入り混じっていることは鏡を見て気づきました。

口に水を含んだ瞬間、激痛で咳き込み過呼吸に。水では濯げなかったので、綿棒で少しずつえぐれた箇所から草などを取り出しますが、痛みに耐えきれず、翌日帰京した先の別の病院で洗浄してもらおうと思いました。
事故当日の夜は、痛みや不安で浅い眠りの睡眠しかとれませんでした。当然です。

翌日は炎症のせいで顎の横が腫れています
歯科口腔外科の専門医に「大学病院を紹介するから今すぐ手術すべき。」と言われ、愕然としました。
というのも、実は阿蘇の医師からは「自然治癒で治るから、何もしなくて良い。安静にしていなさい。」と言われその言葉を信じきっていました。
まさか2日後に手術することになろうとは夢にも思っていませんでした。

※口の中の白いのは治りの兆候かと思いきや、膿だと病院に行って判明
大学病院の専門医からは「なぜこんな怪我ですぐに手術しなかった?」と驚かれました。そのくらいかなり炎症しており、もう数日放置していれば危ない状態だったようです。 破傷風のワクチンを打っていなかったことにも驚かれました。
これも後々調べて気づいたことですが、破傷風はかなり危険な感染症のようです。致死率は10%前後ですが、もし感染し症状が進めば命に関わるレベルで甘くみてはいけないとのこと。
ちょっと微熱が出るくらいじゃない?
と完全に甘くみていました。何事も「無知は恐ろしい」と気付かされます。素人の判断は当てになりません。

その後、縫合手術をしますが、事故当日よりも激痛で立つことすら困難でした…
もちろん阿蘇の病院や医師を否定しているわけではありません。むしろ急患として受け入れてくださったので感謝しています。ただ、一人の医者の意見だけではなく、複数の医者、もしくは専門医にも診てもらうべきです。セカンドオピニオン、大事です。
今後病に罹っても素人の判断で、「もう少し様子を見よう」などと思わず、即病院に行くことを心に誓いました。
そして、今回の落車事故で、改めて自転車が危険な乗り物であることを再認識させられるきっかけになりました。
ダウンヒルはゆっくり下ります
歩道が点滅した時点で、止まろうと思います
タクシーは幅寄せさせられなくても、先に行かせます
E-MTBには当分乗らないと思います
ただ、自転車には乗り続けますし、YouTubeも継続します。
これはある意味、私の生きがいなので。
なんなら、救急車の中で痛さの涙よりも、YouTubeを続けられなくなるかもしれない悔しさの方が強く、それで泣いたくらいです。コンテンツ発信は私にとって生きる意味そのものだ、ということを自分でも確信しました。
なんてカッコいい言葉を私は本当に信じています。し、過去を振り返ると、当時は点だった出来事や不幸が今考えると地続きに繋がっており、線になって面になって、今の自分に繋がっていることが分かります。あながち、この考え方は間違っていないと私は思っています。
この事故で何か意味があるとすれば、この事故をきっかけに「出会うはずのない人との出会い」や「人生観の変化」、「逆に得たチャンス」など。
事故直後の今の私には全く知りようもありませんが、あと数年後、「この事故は起こるべくして起こったのだ」と胸を張って言える自信があります。事故を起こしていない自分とは別の人生を歩み始めていることは確かです。
ついでに、「悪いことや不幸があれば、次は必ず良いことがある」なんて都合の良い言葉も本当に信じています。幼稚ですよね(笑)。一種の気休めかもしれませんが、こう思うと少し気分が晴れます。
今回の体験をもとに2本動画を作りました。多くのコメントも寄せられ本当に感動しました。ご心配いただき、そしてコメントをくださった方、本当にありがとうございます。
そして、時を同じく入院している方、落車した方などがたくさんいらっしゃったので、こういう都合の良い言葉を信じて一緒に療養生活を送れたらと思います。
人間の回復力は凄まじいです。
事故から1週間経った時点で、顔の目立った傷はほとんど治りました。一見、怪我をしている人と思えないレベルです。

これは事故から約2週間後(普通に見ると事故した人とは思えない)

健康状態で飲めば甘ったるいですが、ご馳走のように美味しく感じます

※何個買ったことやら…もう当分見たくもないぜ
食事だけでなく、2ヶ月先の予定を全てキャンセルしました。自転車のイベントや旅行の計画も全てパーです。きっと色々なチャンスも失ったと思います。
でも、失ったものよりも学びの方が多かったです。
YouTubeに対する熱いコンテンツ魂がこんなに強いものだと自分でも改めて知りました。この精神力なら今後もやっていけると逆に自信がつきました。
そして、人間生きているだけでマジで幸せなんだと心からそう思えました。今までは諦めていた夢や挑戦に「死なないならOK!」と立ち向かえる鋼鉄のメンタルができたと思っています。
事故から数日は相当落ち込みましたが、手術を終えたあたりから「私って強運の持ち主だな」と心底思いました。自分で言うのもおかしな話ですね。
ラミネートがない場合はファイルを切ってその端をセロハンテープで止めれば出来上がりです。

※サイクリングに出かける時の財布に入れておきます
後ろには「常用薬」と「食物アレルギー」の情報が書いてあります。
この記事を書いている時点の私は固形物が少しずつ食べられるようになり、元気モリモリです。ちなみに、事故が起こる1時間前に食べた赤牛のお弁当は格別でした。また熊本に行きます。

さぁ、次に起こるであろうとびっきり最高の「良いこと」とは何でしょう?(笑)
早く良いこと起きないかな〜!!!??
ではYouTubeでまたお会いしましょう。
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目次
- 初めて「死」を意識した落車事故
- 今見えている情報が正しいわけではなかった
- 最悪の未来が脳をよぎった
- 結果、怪我した箇所は口の中のみ
- 初めて味わう激痛で過呼吸になりかける
- セカンドオピニオン、大事!!
- 今後の自転車との付き合い方
- もしかしたら、この落車事故は必然だったのかもしれない
- 事故で失ったもの、事故から得たもの
- 万が一に備えて「自分の身を守るため」の対策をしよう(2分で終わる)
初めて「死」を意識した落車事故
顔面から地面に叩きつけられるまでのほんのコンマ1秒ですが「死」という言葉が脳をよぎりました。落車の瞬間だけは、自分がどう転んだのかは全く理解できていませんが、落車する数秒前から救急車で病院に運ばれるまでのすべての記憶は意外にも鮮明に覚えているもの。
落車や自転車事故を経験した人にしか分からない感覚やどうすれば防げたか、逆に何をやっていたおかげで死を回避することができたのか、など失うものよりも学びが多かったので共有します。

今見えている情報が正しいわけではなかった
10月末、自転車好きのメンバー8人で熊本の阿蘇旅行でE-MTBのガイドツアーに参加しました。(父も一緒でした)初めての阿蘇、初めて味わう壮大な高原。動画にしたかったと後悔するほどの絶景で正直浮かれていました。

※事故りましたが、また阿蘇に行きたい!!
馬や牛の真横も走れました。

事故を起こした現場は、下り坂。
横から見たら明らかな段差、ただし進行方向からは草も生い茂っているせいか、段差の影すら見えない状況です。
いつも舗装された街中の道を走っている私にとって、目に見えない情報が山の中に潜んでいるなんて思いもしませんでした。だって、道路では段差や障害物は目で認識でき、回避は容易だから。そのまま一直線に道が続いているように見えました。

っ!!!??
声を出す間もなく、気づいたら既に転んでいました。
事故の瞬間を目撃した人曰く、「綺麗に一回転して顔から落ちていた」と。落車した当本人は空間認識ができないのか、地面に顔が引き寄せられる感覚でした。

事故の瞬間の映像もYouTubeに公開しているので、反面教師として見てみて下さい
転んだ瞬間、痛みは全くありません。ただ、鼻が潰れたような感触と下唇を大きく損傷したことだけは一瞬で理解できました。唇がぷっくり膨れていて口が閉じられなかったからです。手足が折れていないことを確認しようと下を見ると、顔から垂れる血で草が赤黒く変色していくのを鮮明に覚えています。
最悪の未来が脳をよぎった
「下を向いちゃダメ!上向いて。仰向けの状態で横になれる?」というガイドさんの声で、手で口と鼻を覆いながら仰向けに寝ます。
ですが、口元から手を離せませんでした。
もし、顔の骨が折れていたら…
もし、顎が変形していたら…
もし、歯が折れていたら…
手を離したら、私の顔を見た周囲の人のリアクションで、察してしまうから。どうしても他の人に自分の血だらけの顔を見られたくありませんでした。ずっと隠していました。
とはいえ、自分の足で歩けたのと、胴体の骨には全く違和感はなかったので骨折は免れたとひとまずホッと一安心。
その後すぐに救急車を手配していただき、15分後に到着。
救急車を待っている段階で徐々に痛みが増していきます。車のサイドミラーに映る自分の顔を見て絶望しました。口元は土や血で真っ黒。すぐに鏡から目を逸らしました。
人生終わったかもしれない
…… あ、結婚とかもできないのかな
そう思いました。
骨は折れてもくっつく。腕や足、胴体に酷い傷が残っても服で隠せる。
でも顔に傷が残ったら隠しようがない。
全てを受け入れて、一生付き合っていかなければならない。
元の自分の顔を知っているならなおさら、変形した自分の顔は見たくありませんでした。
結果、怪我した箇所は口の中のみ
幸いにも、脳、神経、骨、歯にはなんら異常なし。アイウェアは付けていなかったのに、目にはゴミすら入っていませんでした。顔面着で、口以外ほぼ無傷だったのは本当に不幸中の幸いでした。
口の中の激痛が落ち着いたのはその日の夜
ヘルメットが脳や目、頭を守ってくれた証拠です。ヘルメットの紐もきつく締める習慣が身についており、そのおかげでヘルメットもたいしてズレずに頭を守ってくれました。
転んだ時も、ずっとハンドルを握りしめていたようで、手には擦り傷さえありません。

事故当日より翌日の方が下唇が腫れています。おそらく炎症でしょう
これは後々知ったことですが、落車では絶対に手をハンドルから離すな!ということ。反射的に手を出してしまうと、その衝撃で鎖骨や指の骨が折れるようです。YouTubeのコメント欄にも似たような落車で腕や骨を折ったという声が大量にありました。
立ちごけと一緒。ハンドルから手を離さないほうが良いとされています。
— 加藤直之(スタジオぬえ)SFイラストを描いてます。 (@NaoyukiKatoh) October 30, 2022
自転車の重量も利用しカラダ全体を丸くして受け身を取ります。
緊張してカラダがガチガチだと一箇所に衝撃が集中します。
それには慣れるがいちばん。マットなどを積み上げその上に転ぶ練習をします。探せば動画もありますよ。 https://t.co/ZCdjesl3Mq
また、「フルフェイスのヘルメットなら顔の怪我は防げた」というコメントも多かったです。おそらく私たちが参加した草原を走るガイドツアーでは「フルフェイスのヘルメット」は選択肢にありませんでしたし、そこまでの悪路でもないので私も必要ないと思っていました。
ただ、MTBに対する知識がなさすぎでした。プロテクター関連はおろか、重心や体重移動の基本、段差や障害物の回避の仕方など、ロードバイクとはまた違う領域にも関わらず、気にせず乗ってしまったことは後々後悔しました。反省点です。
YouTubeのコミュニティ機能で投げたアンケートのコメントにも色々な方の教訓やアドバイスで溢れています。勉強になります。

時間があるときにコメント欄、覗いてみて下さいね
初めて味わう激痛で過呼吸になりかける
阿蘇で運ばれた病院で1日だけ入院することに。夜、化粧鏡を渡され、口の中を濯ぐように言われるのですが、下唇と歯茎の粘膜がざっくりえぐれ、顎のラインまで穴が空いています。その穴に土や草、泥が入り混じっていることは鏡を見て気づきました。

口に水を含んだ瞬間、激痛で咳き込み過呼吸に。水では濯げなかったので、綿棒で少しずつえぐれた箇所から草などを取り出しますが、痛みに耐えきれず、翌日帰京した先の別の病院で洗浄してもらおうと思いました。
事故当日の夜は、痛みや不安で浅い眠りの睡眠しかとれませんでした。当然です。

翌日は炎症のせいで顎の横が腫れています
セカンドオピニオン、大事!!
専門の病院に行ったのは事故から2日後。歯科口腔外科の専門医に「大学病院を紹介するから今すぐ手術すべき。」と言われ、愕然としました。
というのも、実は阿蘇の医師からは「自然治癒で治るから、何もしなくて良い。安静にしていなさい。」と言われその言葉を信じきっていました。
まさか2日後に手術することになろうとは夢にも思っていませんでした。

※口の中の白いのは治りの兆候かと思いきや、膿だと病院に行って判明
大学病院の専門医からは「なぜこんな怪我ですぐに手術しなかった?」と驚かれました。そのくらいかなり炎症しており、もう数日放置していれば危ない状態だったようです。 破傷風のワクチンを打っていなかったことにも驚かれました。
これも後々調べて気づいたことですが、破傷風はかなり危険な感染症のようです。致死率は10%前後ですが、もし感染し症状が進めば命に関わるレベルで甘くみてはいけないとのこと。
ちょっと微熱が出るくらいじゃない?
と完全に甘くみていました。何事も「無知は恐ろしい」と気付かされます。素人の判断は当てになりません。

その後、縫合手術をしますが、事故当日よりも激痛で立つことすら困難でした…
もちろん阿蘇の病院や医師を否定しているわけではありません。むしろ急患として受け入れてくださったので感謝しています。ただ、一人の医者の意見だけではなく、複数の医者、もしくは専門医にも診てもらうべきです。セカンドオピニオン、大事です。
今後病に罹っても素人の判断で、「もう少し様子を見よう」などと思わず、即病院に行くことを心に誓いました。
そして、今回の落車事故で、改めて自転車が危険な乗り物であることを再認識させられるきっかけになりました。
今後の自転車との付き合い方
おそらく、今後は事故前と同じ感情で自転車に乗ることはできないと思います。目に見える情報全てをそのまま受け取らず、きっと今まで以上に外部からの情報に対して敏感になるでしょう。ダウンヒルはゆっくり下ります
歩道が点滅した時点で、止まろうと思います
タクシーは幅寄せさせられなくても、先に行かせます
E-MTBには当分乗らないと思います
ただ、自転車には乗り続けますし、YouTubeも継続します。
これはある意味、私の生きがいなので。
なんなら、救急車の中で痛さの涙よりも、YouTubeを続けられなくなるかもしれない悔しさの方が強く、それで泣いたくらいです。コンテンツ発信は私にとって生きる意味そのものだ、ということを自分でも確信しました。
もしかしたら、この落車事故は必然だったのかもしれない
「人生に無駄なことはない。全てに意味がある」なんてカッコいい言葉を私は本当に信じています。し、過去を振り返ると、当時は点だった出来事や不幸が今考えると地続きに繋がっており、線になって面になって、今の自分に繋がっていることが分かります。あながち、この考え方は間違っていないと私は思っています。
この事故で何か意味があるとすれば、この事故をきっかけに「出会うはずのない人との出会い」や「人生観の変化」、「逆に得たチャンス」など。
事故直後の今の私には全く知りようもありませんが、あと数年後、「この事故は起こるべくして起こったのだ」と胸を張って言える自信があります。事故を起こしていない自分とは別の人生を歩み始めていることは確かです。
ついでに、「悪いことや不幸があれば、次は必ず良いことがある」なんて都合の良い言葉も本当に信じています。幼稚ですよね(笑)。一種の気休めかもしれませんが、こう思うと少し気分が晴れます。
今回の体験をもとに2本動画を作りました。多くのコメントも寄せられ本当に感動しました。ご心配いただき、そしてコメントをくださった方、本当にありがとうございます。
そして、時を同じく入院している方、落車した方などがたくさんいらっしゃったので、こういう都合の良い言葉を信じて一緒に療養生活を送れたらと思います。
人間の回復力は凄まじいです。
事故から1週間経った時点で、顔の目立った傷はほとんど治りました。一見、怪我をしている人と思えないレベルです。

これは事故から約2週間後(普通に見ると事故した人とは思えない)
事故で失ったもの、事故から得たもの
とはいえ、口の中は歯茎と唇がまだくっ付いていないので、食事もろくに取れません。咀嚼が難しいです。滑舌も悪いし、話しにくいです。あくびもできません。いまだに流動食メインでお腹が空きすぎて、夜気持ち悪さで起きることも何回もあります。
健康状態で飲めば甘ったるいですが、ご馳走のように美味しく感じます

※何個買ったことやら…もう当分見たくもないぜ
食事だけでなく、2ヶ月先の予定を全てキャンセルしました。自転車のイベントや旅行の計画も全てパーです。きっと色々なチャンスも失ったと思います。
でも、失ったものよりも学びの方が多かったです。
YouTubeに対する熱いコンテンツ魂がこんなに強いものだと自分でも改めて知りました。この精神力なら今後もやっていけると逆に自信がつきました。
そして、人間生きているだけでマジで幸せなんだと心からそう思えました。今までは諦めていた夢や挑戦に「死なないならOK!」と立ち向かえる鋼鉄のメンタルができたと思っています。
事故から数日は相当落ち込みましたが、手術を終えたあたりから「私って強運の持ち主だな」と心底思いました。自分で言うのもおかしな話ですね。
万が一に備えて「自分の身を守るため」の対策をしよう(2分で終わる)
今回はその自転車メンバーの中に父もいたので迅速な手続きが可能でしたが、万が一家族がいない場合に備えて「エマージェンシーカード」も作っておきましょう。私は父に言われて即作りました。簡単です。2分もあれば終わります。ラミネートがない場合はファイルを切ってその端をセロハンテープで止めれば出来上がりです。

※サイクリングに出かける時の財布に入れておきます
後ろには「常用薬」と「食物アレルギー」の情報が書いてあります。
この記事を書いている時点の私は固形物が少しずつ食べられるようになり、元気モリモリです。ちなみに、事故が起こる1時間前に食べた赤牛のお弁当は格別でした。また熊本に行きます。

さぁ、次に起こるであろうとびっきり最高の「良いこと」とは何でしょう?(笑)
早く良いこと起きないかな〜!!!??
ではYouTubeでまたお会いしましょう。
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