10年間ミニベロに乗り続けたオクサマの自転車との向き合い方
自転車に関しては、生涯何も学ぶつもりもない!
と豪語しているので、一生自分がフォローすることは確定済み。
そんなオクサマが今後自転車にどう向き合っていくのか?これまでどう向き合ってきたのか?好きなコースや走り方は?…などを改めてヒアリングしてみたら、けっこう面白い回答が返ってきた。
※妻と走るときは私はEEZZ D3
目次
- 一番のお気に入りサイクリングコースは日光
- オクサマが好きな峠
- ビンディングシューズデビューはするのか?
- なるべくならオクサマが走りたくないコース
- オクサマが一人で走るコースは河川敷のみ
- オクサマにとってのベストのツーリング人数
- 電車輪行はかたくなにしたがらない
- サイクリングが趣味として続いている理由
- オクサマが欲しいミニベロ
- 実はブルホーンハンドルが超気に入っている
- ギア変速に対する異常なこだわり
一番のお気に入りサイクリングコースは日光
オクサマがサイクリングコースに求めるのが1 適度なアップダウン
2 自然豊かな景色
3 交通量が少ない
なのだが、この3点が全部揃っているのが日光らしい。なお、具体的なコースは「森林公園からスタートし、 南小来川→今市市と回ってくる周回コース」で1周で60キロくらい。ミニベロでちょうどいい距離だが、ロードだとやや物足りないだろう。
2と3は理解できるのだが、1はやや意外だった。なぜなら、楽に走れるコースのほうが好むのではないかという思い込みがあったから。
数年前、交通量が少なくてフラットな場所なら喜ぶだろう…霞ヶ浦を1周したことがあった。そしたら、
「淡々としすぎていて飽きる…景色も一緒だし…」
と1回行っただけでお腹いっぱいになったそうな。でも、初めて100キロ越えした場所がここなので、そういう意味では「一皮向けて成長できた」という記憶は強烈に残っているらしい。
オクサマが好きな峠
別に坂を好んでいるわけではないが、少々の登りは挑戦意欲を掻き立てられるそうで、これまで- 定峰峠(埼玉県秩父郡東秩父村)標高613メートル
- 筑波山(茨城県つくば市)標高877メートル
- 太平山(栃木県栃木市)標高341メートル
には連れて行った。気に入っているのは定峰峠と筑波山(不動峠)で、10キロ未満なら気力がもつそう。あと、どちらも斜度がほどほどで激坂とまではいかないのも評価が高いポイントだろう。最大斜度9%くらいまでならいけるっぽい。
白石峠とかヤビツ峠は途中で根を上げてしまうかもしれない。富士山のスバルラインは休み休みであれば行けると思うし、本人も行きたがってはいる。夏に挑戦させたい。
ビンディングシューズデビューはするのか?
二回ほど決心しかけたが、今は熱は冷めたそうな。いちいち脱着するのがめんどうだし、別にスピードを求めていないし…とのこと。ただ、「使っている人はかっこいい」と思うそうな。あと、車道側にコケたことを想像すると怖いらしく、踏ん切りがつかない最大の理由だとは語っていた。オクサマは運動神経が鈍いので、自分も無理に履かせるつもりはない。
なるべくならオクサマが走りたくないコース
都内の交通量が多い場所はいまだに緊張するらしい。最初はトラックやタクシーがバンバン走る車道を走るなんて「気が狂っている!」としか思えなかったそうだが、それは自分も同じだった。※自分も都内に行くまでに半年を要したほど(ずっと荒川ばかり走ってた)
今は「夫が先導するなら」という条件付きでなら走れる。一人で走ることは絶対にないらしい。
オクサマが一人で走るコースは河川敷のみ
恐るべき方向音痴なので、一人で走るときは「荒川オンリー」である。どれくらい方向音痴かというと、10年以上住んでいる自宅の周囲ですらいとも簡単に迷うし、カーナビがあっても迷う。Google マップを見ながら迷子になる。1回道を外してしまったらパニックになってしまうんだそう。どうすればこんなに道を覚えないまま生きられるのか、脳の構造を知りたい…。「ナビがリルートしてくれるやん」と言ってもダメで、ぐるぐると周囲を徘徊する羽目になる。駅から300m離れたお店に行くために40分ほど歩いた…とか、彼女にとってはぜんぜんふつう。
そんなオクサマなので、河川敷を走るくらいしか方法がない。ただ、「一本道を一人で走っていても虚しい…」らしく、数回やってだけで今はしていない。
娘が「方向音痴は目的地にたどり着くのがゴールになり、サイクリングそのものを楽しめない」と語っていたが、めちゃくちゃ同意したそうな。似た者親子である。
あと、パンク修理ができないので必然的に遠くに行けない。「トラブルあったら怖いし、ソロライドはもういいや…」とのこと。
オクサマにとってのベストのツーリング人数
2〜3人が快適にサイクリングできる彼女の上限。ミニベロなのでロードの人とはペースが合わないし、ミニベロ同士であっても体力差は人それぞれなので、互いに気を使うことになってしまうのが嫌らしい。必然的に夫(自分)としか走れなくなってしまって今に至る。
電車輪行はかたくなにしたがらない
一度もやったことがなく、やりたがらない。理由はシンプルで「重い荷物を運びたくないから」。それ以外にも、駅は人が多いし、じろじろ見られるし、落ち着かないそうな。「一旦電車に乗ってしまえば、目的地まで一直線で渋滞のない乗り物だよ。交通事故の心配もないし、車より計算のできる乗り物だよ」と力説してもダメ。長距離移動は車移動しか選択肢にない。
よくよく考えてみれば当然で、オクサマは運転は一切しない。免許は持っているけど「知らない土地の運転は無理」と交代してくれない。「高速道路の運転なんかもってのほか」と高速で自分が疲れていても交代はしない。そういうときはSAで仮眠をとる。「オクサマが運転してくれたら距離を稼げるのに…」と訴えても聞く耳を持たない。
荷物の積み下ろしもすべて夫がやる。オクサマは手ぶらで玄関を出て悠然と車に乗り、助手席で居眠りしたり飲み食いしながら移動するスタイルに慣れきっている。そりゃあ電車輪行したがらないわけだ…。
サイクリングが趣味として続いている理由
特定のスポーツにハマることのなかったオクサマがいまだに自転車が好きなのは、「整備もカスタマイズも夫がやってくれる」のが大きい。彼女にとってサイクリングの楽しみとは、「純粋に走っていることそのもの」だけで、メカの名称や構造、カスタマイズ、メンテナンス、にはなんの関心もない。
「もしあなた(管理人)が先に死んでしまったら、きっとサイクリングはしなくなる」と語っていたので、何がなんでも自分は長生きしなければならない。
オクサマが欲しいミニベロ
なにしろ知識も関心もないので、何かを欲しがることがない。ロードバイクには乗ってみたい気持ちはあるが、身長147cmのせいで無理と知っており、ミニベロのままで行く決心はついている。唯一「ピナレロがかっこいい」とは話してはいる。ボードウォークの買い替え希望は無く、現状で満足。「ポジションがピッタリで、バイクとの一体感がある」そうな。
関心があるミニベロは(以前紹介した)ベルギーのディスクブレーキ搭載のミニベロ「ペグ」。あるいはタイレル。屋内でスペースを取らない折りたたみが最初はよかったが、「結局畳まずそのまま置くよね…」となっており、次に買うなら経年劣化の少ない「折り畳まないミニベロ」にするのは決まっている。
◇ stijncycles(ステインサイクルズ)Pegを時期オクサマ用ミニベロに採用したい
ボードウォークを買った直後は折りたたむ姿が「かっけぇ…!」と思ったらしいが、あっという間に「いちいちたたむの面倒臭い…!」となった。
懸念は、指が短いせいで「STIのブレーキが引けない」こと。現行の105(R7000)なら引けるかな…?という期待はある。ブラケットが小ぶりなカンパニョーロにすれば解決するだろうか?(でも高いしな…)
実はブルホーンハンドルが超気に入っている
最初はおっかなびっくりだったブルホーンハンドルとバーコントローラーだが、瞬時に慣れたし、「ずっとブルホーンを使い続けたい」ってくらい気に入っている。複数のポジションが取れるので、フラットバーより長距離を走りやすい。バーコンのギア操作のたびに瞬間的に片手運転になってしまう点については「ぜんぜん苦にならない」し、「むしろカチカチと操作するのが気持ち良い」とのこと。決して最新テクノロジーってわけではないが、気に入ってくれているならそのままでいこうと思う。
ギア変速に対する異常なこだわり
オクサマには妙なクセというか、こだわりがあって、登坂に差し掛かると、「重めのギアのままペダルを50回まわす!」と心の中で決める。そして意地でも変速しない。ちなみに回す回数は7回か12回か30回か50回か77回か100回のどれか。数字にはなんの根拠もない。そしてインナーは使わない。なぜインナーを使わないのか?との問いには
「だって、インナーにするとめちゃくちゃ軽いギアになってずるいじゃん。インナーはもうどうしようもなくなってから使うご褒美的なモノなので、滅多に使ってはいけないの」
という謎理論を展開する。なにその無駄な行為…。
人間は最初から楽をしてはいけないという持論があって、もうだめだ…これ以上は回せない…足をついてしまう…って一歩手前でようやくおもむろにインナーに落とす。非効率とかそういうのはどうでもいいらしい。己との勝負にこだわるんだそうな。「インナーは使ったら負け」ですって。うーん、バカなのかな…。
ただ、それで筑波山で失敗している。何キロ走るか知らないまま全力で登り、途中で足が売り切れた。にもかかわらず、いまもそのこだわりは捨てていない。
理由はなんとなく分かってて、大学、大学院時代に芸術の世界(オペラ)でガチ勝負をしていたので、生粋の負けず嫌い。変なところで闘争心を発揮するタイプ。
「ミニベロでもロードに山で抜かれると悔しい。峠の途中で足をついてしまったときは、ロードが近づいてくると“撮影のために降りているだけですよーけっして疲れているわけではないですよー”アピールをかますようにしている」
インナーは極力使わないという独自挑戦にはこだわり続けたいということなので、生暖かく見守ろうと思う。
◇ オクサマが自転車で頑なにソロライドをしない3つの理由
◇ サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」がなかなか興味深い
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