愛車のFIAT PANDA、7年ちょっとで走行距離が72,000kmになりました。

ハイオクですが、わりと燃費は良く(街中でリッター13km、高速で20リッター)、キャンプ道具はもちろん、ロードバイクが2台積められて利便性の高い車です。シンプルな箱型なので、積載量は意外に多いのです。

ナカヤマ様PANDA EASY (1)
※2018年にクラッチとトランスミッションを交換したとき

しかし、最近はヘッドライトが壊れる、アイドリング中に突然エンストする…など、調子を崩す回数が増えており、「10万km行くまで買い換えないって決めていたけど、どーしたもんか」と思案中です。

とくにエンスト回数は徐々に増えていて、ディーラーさんで診てもらっても「完全に理由がわからない」そうな。なので症状は改善されないという…。

ナカヤマ様PANDA EASY (2)

そうなると、考えるのは次期愛車。半分妄想ではありますが、買い換えるならどれかな…と思って、たどり着いたのがシトロエンのベルランゴです。

おフランスのマルチパーパスビークルですね。
「カングーのシトロエン版」みたいなキャラの車です。



なぜベルランゴにしたか…他の候補はなかったのか…を、自分の頭を整理するためにも備忘録的に書き記してみます。

目次


モデルは3つの松竹梅

FEELが梅、SHINEが竹、XTR PACKが松。

価格はこんなかんじ。

  • BERLINGO FEEL(消費税込)¥3,250,000~
  • BERLINGO SHINE(消費税込)¥3,527,000~
  • BERLINGO SHINE XTR PACK(消費税込)¥3,629,000~

どれもエンジンは1.5ℓ BlueHDiディーゼルターボ EAT8なので、出力的には同じ。

しかし、FEELは3座独立シート、ハイセンターコンソール、モジュトップが省略された商用車に近いモデルなので、「買うなら、やっぱSHINEかな」と。

最大のネックは、「車両本体だけで350万円オーバー」というお値段。諸費用、オプションが乗っかっていくと、400万円に近くなります。う~~~~む、高い…(もはや高級車の価格帯…)。

ベルランゴを選んだ理由

価格だけ見て悩んでいても仕方ありません。中身を吟味してみましょう。
ベルランゴが良い!と思う5つの理由がこちら。

1.ロードバイクがそのまま積める

これがでかい。リアシートを倒すと広大な荷室(2,126L)になり、車輪を外さずそのまま突っ込めます。4台は余裕で入るからすごいです。

2021-10-10 14.48.05
※オーナーさんに写真を撮らせていただきました

ちなみにパンダの最大積載量は870Lなので、ベルランゴは2.5倍もあります。比較になりません。

カングーで試したときもそうでしたが、「車輪を外さなくて車載輪行できる」って、ロード乗りにとってはとてもありがたいのです。ちょっとの手間でしか無いけど、やっぱめんどいので。

2.低速のトルクが太い

まだ乗ったことがないのでデータ上の話ですが、YouTubeやオーナーさんの声を聞くと、「低速からのトルクがすごくパワフルで、見た目に反してキビキビ走る」とのこと。

1,750rpmというかなり低めの回転数から、300Nmという太いトルクを発揮してくれます。

ちなみにパンダは「1,900rpmで145Nm」です。車重から考えても、ベルランゴが余裕のよっちゃんであることは明白。

高速でぶっ放すような乗り方はしないけど、中低速時に快適に走れれば満足なので、これは好材料です。

3.燃費が良い

  • 市街地モード:14.6km/ℓ
  • 郊外モード:17.9km/ℓ
  • 高速道路モード:20.1km/ℓ

なので、パンダと大差なし。
大きなマルチパーパスビークルにしては優秀かなと。

しかも、1.5Lのディーゼルなので、ハイオクのパンダより燃料単価も低い。ガソリン値上げ傾向の昨今、燃費はやはり大事です。

4.エクステリア&インテリアがポップでかわいい

以前、(購入には至らなかったけど)C3とかC3エアクロスを検討していたのも、独特でかわいらしいエクステリアに惹かれたから。ベルランゴもデザインコンセプトは同じで、素晴らしいです。

2021-10-10 16.09.22
※こちらもオーナーさんに撮影させてもらいました

内装は…といいますと、商用車ベースなので、ゴージャス感はありません。基本はプラスチック。
ですが、私は素材は気にしないので問題なし。」

レクサスとかベンツクラスにあるようなピアノ風とか、ウッド調パネルは高級すぎて逆に落ち着きません。ベルランゴやパンダくらいが、傷を気にせず使えて丁度いいです。

2015-03-15 07.20.06
※パンダもオールプラスチックです

素材よりも重視するのが、デザイン&形状でして、インパネがドライバー側を向いたドライバーオリエンテッドなコクピット感がひと目で気に入りました。刺々しさ、シャープさ、荒々しささは皆無で、アットホームなテイストなのも自分には合っています。

5.シートが良い

助手席に一度座らせて頂いたことがあって、腰を下ろした瞬間「サイズが大きくて、座り心地が最高!」と思いました。さすがおフランス車。

後席は独立3席あってそこは問題なしですが、やや小ぶりな印象でした。大人が座るときは、ヘッドレストはMAX伸ばしたほうがいいでしょう。子供を乗せる…のを想定したファミリーカーだからだと思います。個人的には問題になりません。

ベルランゴの不安要素

ほぼ良いことばかりのベルランゴですが、不安要素もあります。

全幅がでかい

1,850mmもあります。人生でMAXデカかった車がGOLF IV(1,735mm)だったので、それより115mmあるし、1,645mmのパンダと比べたら200mmの拡大。でけぇ…。

カングーもそうなんですが、本音では「日本の環境にマッチした、全幅1,800mm以下のミニカングー or ミニベルランゴはないのか…」と思います。まあ、メーカーが作るわけがないんですが。

取り回しでやや苦労するかな~。
でも、スクエアボディだからすぐ慣れるのかな~。

試乗していないので、ここはまだわかりません。近いうちにディーラーに行き、市街地を試乗させてもらって判断しようかなと。

ちなみに全長は4,405mm なので全く問題なし。むしろ、よくこのサイズにまとめたなという印象です。

スライドドアが手動

電動ではありません。XTRパッケージにも設定はなく、全グレード手動です。
しかもまあまあ重かった。

2021-10-10 16.07.21

まあ、慣れの問題でしょう。むしろ、手動だと壊れにくいというメリットがあります。
パンダも後席のウィンドウは手動でしたが、困ったことはなかったですし。

プジョーのリフターもある

じつは、兄弟車的なポジションにプジョーのリフターがあります。
エンジンやサイズ感、車重は基本は同じ。大きく異なるのはデザインです。

大きな違いが車高でして、ベルランゴが1844mmでリフターは1890mm。リフターのほうが45mm高いです。

その理由は、SUVテイストを強調するため。ベルランゴが乗用車風なのに対し、言われてみればリフターはややSUV感あります。

リフターの購入検討者は『ベルランゴ』や『カングー』以外に、三菱『デリカD:5』を挙げているそうです。たしかにちょっとデリカ感あるかも…?

個人的にはベルランゴのエクステリアデザインが好みなので、リフターは却下でした。

ここまで大きな車が必要か?という自問自答

子供が成人すると、家族全員揃ってお出かけ…という機会も減ります。たぶん年間に数える程度。つまり、ふだんは空気を乗せて走ることになります。

いくら燃費が良いとはいえ、なんだかすごく無駄なことをしている気も。

積載量が多いのは喜ばしいものの、毎週キャンプに行くわけでもないし、「キャンプ道具を積みっぱなし→燃費悪化」になってしまう可能性すらあります。

しかし、車中泊ができるので、新たな旅のスタイルを確立できる…という考え方もあります。

2021-10-10 14.48.49

大は小を兼ねるとはよく言ったもので、鬼狭いパンダだと「いかに荷物を減らすか?」「デッドスペースにどうやって荷物を押し込むか?」ばかり考えてしまい、荷物の積み下ろし作業が億劫なんですよね。

2人+ロードバイク2台積んで旅行しようとすると、後席とトランクはパンパンになり、3人めが乗るのは不可能。ほぼテトリス状態です。

ベルランゴなら家族4人で乗っても、1席だけ倒してロードバイクが1台積めるので、用途が広がるのは間違いないです。まあ、実際に使ってみないと、どう変化するか未知数ではありますが。

40代後半に差し掛かったあたりから、「モノはなるべく減らそう」「小さいサイズでやりくりしよう」という発想になっていまして、自宅内では常に「捨てるものはないか?」と目を光らせています。

そんなマインドなので、車を大きくするのは逆行している気もするんですが、逆に考えて

大型車を選んで人生の可能性を拡張し、新たなことに挑戦する

とか、

行ったことのない場所に足を運ぶための相棒とする……のも悪くないかも

と考え始めています。

なにはともあれ、試乗してみないと始まらないので、近日中に試乗してこようと思います。


★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!

っ★You Tubeチャンネルもやってます