あなたのロードバイクを見せてください 第112回:あなたのロードバイクを見せてください! キャノンデールの Six13
2000年初期は「アルミとカーボンのハイブリッド」なフレームが登場した次期だそうです。当時、筆者はまだ自転車にハマっておらず、その頃のテクノロジーの変遷には疎いので、「そんな過渡期があったのか~」と、じつに興味深いです。 今回登場するのは、キャノンデールのS ...
2000年初期は「アルミとカーボンのハイブリッド」なフレームが登場した次期だそうです。当時、筆者はまだ自転車にハマっておらず、その頃のテクノロジーの変遷には疎いので、「そんな過渡期があったのか~」と、じつに興味深いです。
今回登場するのは、キャノンデールのSix13というハイブリッドなフレームをお持ちのMさんです。
<オーナーさん>
そしたら職場の仲間に、MTBマラソンレースの「セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝(SDA王滝)」に参加しようと誘われたんですが、運動経験もなかったので、ずっと断っていたんです。
ちょっと気になって練習してみたところ、「自分の体力では完走はムリ」と早々に悟り、参加は断念しました(笑)。
ガチレースには出場しませんが、すでに買ってしまったので、無駄にはできません。MTBはマイペースで楽しむマシンと割り切り、山には持っていかず、スリックタイヤにして街乗りメインとして使っていました。
そうなると、行き着く先はロードバイク…ですよね。オンロード走行をより楽しめるマシンを求めて、MTB売った資金を元手に、2007年モデルのキャノンデールのSix13へ乗り換えました。39歳のときです。これを機に、MTBからロードバイクへ移行しました。
探しているうちに、Six13に出会いました。ずっとキャノンデールはアルミの会社だと思ってたので、Six13も最初はアルミなのだと勘違いしていました。
アルミの自転車は、溶接の痕がそのままになっていることも多い中、キャノンデールはきれいに研磨にされていて、ぐっと来ましたね。試乗もせず、買ってしまいました。
2007年当時、ロードバイクの主流はアルミからカーボンに切り替わりつつある時期でした。キャノンデールの看板は、大径アルミフレームでしたから、同社にも苦心があったのでしょうが、そういった時代背景から出たハイブリッド[=カーボン(原子番号6)+アルミ(原子番号13)]のSix13には「時代の徒花」といった感があり、かえって魅力的に思えました。
私のSix13は、トップ/ダウン両チューブがカーボン(※)で、CAADフレームを切断し、カーボンのチューブを差し込んで接着する、という方法で作られています。アルミの溶接箇所はとても滑らかに研磨されていますので、ぱっと見では接続されていることがわかりません。触っても判別がつかないくらいです。
(※)デビュー時のSix13は、トップ/ダウン/シート各チューブがカーボン
「HANDMADE IN USA」のロゴがある「アワーグラス(砂時計)シートステー」には、曲線美を感じます。要するに、手の込んだフレームに惚れました。
が、不満は一切ないですね!
床の間バイク的な話になりますが、磨いているとき、砂時計をイメージしたシートステーを眺めている瞬間に、「良いバイクだな~」とうっとりしています。今はもう作っていないので、なおさらレア感がありますね。
14年間乗っているので、なにかしらの金属疲労はあるんだとは思います。
ただ、メインの趣味がジョギングなので、年に乗る回数は2~3回くらい。14年間の累計走行距離は、せいぜい数千キロですかね。なので、さほど劣化していないでしょう。もっぱら、愛でて楽しんでいます。
どうやら、私は仕上げの良いフレームに惹かれる傾向があるみたいです(笑)。
今の時代、インターネットからたくさんの情報を得られます。自分でバイクをいじる私にとって、とても好都合です。
カンパニョーロやスラムにもいいところはあると思います。が、こと品質に関してはシマノがNo.1と信じています。
複数メーカーのパーツを混在させたくない性格でして、ホイールとコンポーネントは揃えたい派。なので、宝の持ち腐れと知りつつ、Six13は7800系デュラエースで組んでいます。旧型となって久しい7800系デュラエースですが、アルミの輝きと柔らかなデザインが気に入っています。
7800系デュラエースがお気に入りなので、仮にお金に余裕があっても載せ替えるつもりはありません。ギアは10速で個人的には十分。12速はすごいとは思いますが、興味はないですね。
7800系から前は1色で、これが好きなんです。エッジが効いているデザインより、丸みのふわってしているので、リアディレイラーは角が丸いのが好みです。
車に例えると、ポルシェの911のデザインがたまらない……と言えば、わかっていただけるのではないかなと。
私は「ロードバイクのシルエットは、シンプルであるに限る」と思っています。
こだわりとは少し違うかもしれませんが、ボトルケージやサイコンも付けません。飲み物はその都度自販機で買って飲み干すか、ジャージの背中に入れてます。走行するのは町中メインだし、長距離を走るわけでもないので問題ありません。
サドルバッグはいちおう付けていますが、最小サイズのにしています。
タイヤのこだわりも少々あって、「23C&チューブレス」です。
23Cにこだわる理由は「細身のタイヤこそロードバイク」という刷り込みがあるから(笑)。
チューブレスタイヤなのでチューブすら持っていません。サドルバッグにはシーラントとCO2ガスだけ入れています。
チューブレスの使い勝手ですか?1日で1barは減るかな…。チューブレスのタイヤによっては、表面からエアが抜けるものもあるらしいです。シーラントを入れててもこうなるので、連泊のサイクリングには向いていないかもしれません。
タイヤはIRCかパナレーサーで統一しています。コンチネンタルグランプリGP5000のチューブレスは、はめるのが鬼キツイらしいので避けています。
釘を踏んだことがあって、そのときはシーラントも使ってなかったので、歩いて帰宅したことはあります。が、クリンチャーに戻したい気持ちはとくになく、満足して使っています。
パナチタン、LYNSKEY(リンスキー)あたりを選びたいです。
変速なしの折り畳み小径車で走ったので、いずれSix13で再訪したいと思っています。
青森県の奥入瀬渓流(おいらせ)もオススメしたいです。7月末の暑い時期に走りましたが、涼やかな水の流れと樹木の緑がとても心地よかった。
こちらも折り畳み小径車だったので、Six13での再訪を狙っています。
どちらも東京からは遠く、遠方への輪行(夜行バス)となるとどうしても折り畳み小径車に流れてしまいますね。
30代後半から始めたジョギング、ウォーキングは継続しています。単独行動が好きなので、ソロでできる自転車とジョギングは最適。
1回10kmほど、1時間ほど気が向いたときにさくっと走れるのも魅力です。風景、街の変化を楽しめるので、走っている間は退屈には感じません。タイムを狙っていないので、時間との戦いではなく、のんびり走っています。
もうひとつの食事については、野菜中心の食事を意識しています。30代半ばで人間ドックで指摘されたのをキッカケに、食生活を変えました。今では習慣になったので、苦ではありません。
野菜以外の食品ももちろん食べますが、食品添加物は確認する癖がついています。カップ麺、ジャンクは避けていますね。
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今回登場するのは、キャノンデールのSix13というハイブリッドなフレームをお持ちのMさんです。
<オーナーさん>
- Mさん(53歳・男性)
- 東京都在住
- キャノンデールのSix13
- トップチューブ&ダウンチューブにカーボンを使用したハイブリッドバイク
目次
- ロードバイクを始めたキッカケ
- 愛車との出会い&選んだ決め手
- Six13に乗ってみての感想
- 他に検討したメーカーやモデル
- ロードバイクに関する情報の仕入先
- ご自身のこだわり
- 次にバイクを買い足すなら?
- お好きなコースや好きな景色
- 健康&体力維持法、健康習慣
- 【募集】取材させていただけませんか?
ロードバイクを始めたキッカケ
2005年(37歳)のときに初めて購入したスポーツバイクは、トレックのMTB(ハードテイル)でした。オートバイクが好きだったので、フロントサスとディスクブレーキのメカメカしさに惹かれました。要するに「メカから入った」かんじです。そしたら職場の仲間に、MTBマラソンレースの「セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝(SDA王滝)」に参加しようと誘われたんですが、運動経験もなかったので、ずっと断っていたんです。
ちょっと気になって練習してみたところ、「自分の体力では完走はムリ」と早々に悟り、参加は断念しました(笑)。
ガチレースには出場しませんが、すでに買ってしまったので、無駄にはできません。MTBはマイペースで楽しむマシンと割り切り、山には持っていかず、スリックタイヤにして街乗りメインとして使っていました。
そうなると、行き着く先はロードバイク…ですよね。オンロード走行をより楽しめるマシンを求めて、MTB売った資金を元手に、2007年モデルのキャノンデールのSix13へ乗り換えました。39歳のときです。これを機に、MTBからロードバイクへ移行しました。
愛車との出会い&選んだ決め手
2007年は、カーボンの完成車が出てきてたタイミングだったんですが、最初はこだわりはなかったです。カーボンで最初は探していて、アンカーを候補に挙げていました。探しているうちに、Six13に出会いました。ずっとキャノンデールはアルミの会社だと思ってたので、Six13も最初はアルミなのだと勘違いしていました。
アルミの自転車は、溶接の痕がそのままになっていることも多い中、キャノンデールはきれいに研磨にされていて、ぐっと来ましたね。試乗もせず、買ってしまいました。
2007年当時、ロードバイクの主流はアルミからカーボンに切り替わりつつある時期でした。キャノンデールの看板は、大径アルミフレームでしたから、同社にも苦心があったのでしょうが、そういった時代背景から出たハイブリッド[=カーボン(原子番号6)+アルミ(原子番号13)]のSix13には「時代の徒花」といった感があり、かえって魅力的に思えました。
私のSix13は、トップ/ダウン両チューブがカーボン(※)で、CAADフレームを切断し、カーボンのチューブを差し込んで接着する、という方法で作られています。アルミの溶接箇所はとても滑らかに研磨されていますので、ぱっと見では接続されていることがわかりません。触っても判別がつかないくらいです。
(※)デビュー時のSix13は、トップ/ダウン/シート各チューブがカーボン
「HANDMADE IN USA」のロゴがある「アワーグラス(砂時計)シートステー」には、曲線美を感じます。要するに、手の込んだフレームに惚れました。
Six13に乗ってみての感想
他のバイクを知らないんで、正直よくわかりません(笑)。が、不満は一切ないですね!
床の間バイク的な話になりますが、磨いているとき、砂時計をイメージしたシートステーを眺めている瞬間に、「良いバイクだな~」とうっとりしています。今はもう作っていないので、なおさらレア感がありますね。
14年間乗っているので、なにかしらの金属疲労はあるんだとは思います。
ただ、メインの趣味がジョギングなので、年に乗る回数は2~3回くらい。14年間の累計走行距離は、せいぜい数千キロですかね。なので、さほど劣化していないでしょう。もっぱら、愛でて楽しんでいます。
他に検討したメーカーやモデル
クラインは検討しました。塗装も含めて、フレームが美しかったのが印象的。あとはデローザ。これも溶接箇所の研磨がたいへん丁寧です。でも、高かったので諦めました。どうやら、私は仕上げの良いフレームに惹かれる傾向があるみたいです(笑)。
ロードバイクに関する情報の仕入先
ネット記事がメインです。サイクルガジェットも参考にさせていただいています。今の時代、インターネットからたくさんの情報を得られます。自分でバイクをいじる私にとって、とても好都合です。
ご自身のこだわり
ホイールも含めて、「コンポはシマノ」と決めています。カンパニョーロやスラムにもいいところはあると思います。が、こと品質に関してはシマノがNo.1と信じています。
複数メーカーのパーツを混在させたくない性格でして、ホイールとコンポーネントは揃えたい派。なので、宝の持ち腐れと知りつつ、Six13は7800系デュラエースで組んでいます。旧型となって久しい7800系デュラエースですが、アルミの輝きと柔らかなデザインが気に入っています。
7800系デュラエースがお気に入りなので、仮にお金に余裕があっても載せ替えるつもりはありません。ギアは10速で個人的には十分。12速はすごいとは思いますが、興味はないですね。
7800系から前は1色で、これが好きなんです。エッジが効いているデザインより、丸みのふわってしているので、リアディレイラーは角が丸いのが好みです。
車に例えると、ポルシェの911のデザインがたまらない……と言えば、わかっていただけるのではないかなと。
私は「ロードバイクのシルエットは、シンプルであるに限る」と思っています。
こだわりとは少し違うかもしれませんが、ボトルケージやサイコンも付けません。飲み物はその都度自販機で買って飲み干すか、ジャージの背中に入れてます。走行するのは町中メインだし、長距離を走るわけでもないので問題ありません。
サドルバッグはいちおう付けていますが、最小サイズのにしています。
タイヤのこだわりも少々あって、「23C&チューブレス」です。
23Cにこだわる理由は「細身のタイヤこそロードバイク」という刷り込みがあるから(笑)。
チューブレスタイヤなのでチューブすら持っていません。サドルバッグにはシーラントとCO2ガスだけ入れています。
チューブレスの使い勝手ですか?1日で1barは減るかな…。チューブレスのタイヤによっては、表面からエアが抜けるものもあるらしいです。シーラントを入れててもこうなるので、連泊のサイクリングには向いていないかもしれません。
タイヤはIRCかパナレーサーで統一しています。コンチネンタルグランプリGP5000のチューブレスは、はめるのが鬼キツイらしいので避けています。
釘を踏んだことがあって、そのときはシーラントも使ってなかったので、歩いて帰宅したことはあります。が、クリンチャーに戻したい気持ちはとくになく、満足して使っています。
次にバイクを買い足すなら?
チタンがいいですね~。パナチタン、LYNSKEY(リンスキー)あたりを選びたいです。
お好きなコースや好きな景色
印象に残っているのは、定番ですがしまなみ海道です。島々にかかる橋の個性と土木工学的な美しさ、瀬戸内海の素晴らしい景色、いずれも心に残っています。変速なしの折り畳み小径車で走ったので、いずれSix13で再訪したいと思っています。
青森県の奥入瀬渓流(おいらせ)もオススメしたいです。7月末の暑い時期に走りましたが、涼やかな水の流れと樹木の緑がとても心地よかった。
こちらも折り畳み小径車だったので、Six13での再訪を狙っています。
どちらも東京からは遠く、遠方への輪行(夜行バス)となるとどうしても折り畳み小径車に流れてしまいますね。
健康&体力維持法、健康習慣
当たり前の話ですが、運動と食事の2つです。30代後半から始めたジョギング、ウォーキングは継続しています。単独行動が好きなので、ソロでできる自転車とジョギングは最適。
1回10kmほど、1時間ほど気が向いたときにさくっと走れるのも魅力です。風景、街の変化を楽しめるので、走っている間は退屈には感じません。タイムを狙っていないので、時間との戦いではなく、のんびり走っています。
もうひとつの食事については、野菜中心の食事を意識しています。30代半ばで人間ドックで指摘されたのをキッカケに、食生活を変えました。今では習慣になったので、苦ではありません。
野菜以外の食品ももちろん食べますが、食品添加物は確認する癖がついています。カップ麺、ジャンクは避けていますね。
【募集】取材させていただけませんか?
「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
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