サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

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2017年08月

この夏に帰省したとき、弟がジャイアントの「TCRアドバンスドSL1」を買っていたことを知った。最新ではなく、2016年モデル。しかし、電動コンポーネントまで備えて。 以前はやっすいアルミのTCR(完成車で15万くらい&ほぼティアグラ組み)だったのが、とんでもないバージ ...
この夏に帰省したとき、弟がジャイアントの「TCRアドバンスドSL1」を買っていたことを知った。最新ではなく、2016年モデル。しかし、電動コンポーネントまで備えて。

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以前はやっすいアルミのTCR(完成車で15万くらい&ほぼティアグラ組み)だったのが、とんでもないバージョンアップを遂げたようだ。なにしろ、ツール・ド・フランスにも出場しているチームサンウェブが採用しているフレーム。それも、レプリカではなく、まごうことなきそのもの。

マイケル・マシューズ(ツール・ド・フランス2017のマイヨ・ヴェール)とか、ワレン・バルギル(同じく、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ ※山岳賞)、ジロ・デ・イタリア優勝2017で総合優勝したトム・デュムランが使っているのと完全にいっしょ。そんな世界トップ選手と同じフレームをホビーライダーの弟(ごとき)が使っているとわ…。

無題
公式サイトより(プロが乗るとなんでもカッコよく見えてしまう…)

ちなみにサンウェブはドイツに本拠地を置くUCIワールドチーム(2013年から)である。くわしくはウィキペディアをどうぞ。


定価で60万円(完成車&税抜き)もするさぞかし素晴らしいフレームなのだろうが、トップクラスのプロ機材を素人が乗りこなせるものだろうか?ガッチガチに硬すぎて、逆に使いこなせないといった不都合はないのだろうか?

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/ インテグラルシートポスト \

ということで、TCRアドバンスドSL1に乗って5ヶ月が経過した弟にじっくりとバイクを見させてもらい、軽く試乗もしてみた結果を書いてみます。

TCRアドバンスドAadvanced)SL1ってどんなフレーム?

TCRはレース向けのフレーム。ロングライド系ではDefyというのがある。あと、エアロフレームのプロペルもある。

剛性はTCRのほうがプロペルよりも高い。横からのぱっと見、」プロペルは硬そうだなあ」という印象だが、剛性があるのは縦方向であって、横方向にはそこそこしなりが生まれるそうな。

レース向けで剛性も高いTCRアドバンスドAadvanced)SL1は、ロングライドも行けるのか?という問いには「Yes」だそうな。以前乗ってたアルミのTCRはガチガチに硬く、乗り心地はかなり悪かったけれど、同じTCRでも雲泥の差なんですって。(価格も雲泥の差なので当然か…)

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公式サイトにはこう書かれている。

今回のフルモデルチェンジでは、フレームからフォークまで形状および製法の全てが進化。 「OPTIMIZED TUBE SHAPING=最適形状」により重量剛性比を高めながらスリム化したフレームは 「VARIANT ISP」や極細シートステイ等により振動吸収性も向上。フォークも40gの軽量化と剛性アップに貢献。


さらに詳細情報も抜粋しておこう。

・SIZE 680(XS)、710(S)、740(M)、770(ML)mm
・WEIGHT 6.7kg(740mm)
・FRAME Advanced SL-Grade Composite VARIANT ISP
・FORK Advanced SL-Grade Composite、Full Composite OverDrive 2 Column
・DRIVETRAIN SHIMANO ULTEGRA Di2
・CRANK SET SHIMANO ULTEGRA Pro-Compact
・BRAKES SHIMANO ULTEGRA
・SADDLE GIANT CONTACT SLR FORWARD Carbon Rail
・WHEELS GIANT SLR0
・TIRE GIANT P-SLR1 700x23C
・SPEED 22 Speed

ISP(インテグラルシートポスト)ってどうなの?

自分はインテグラルシートポストには懐疑的だった。サドル高が微調整できないのがなんとも不便すぎたから。冬と夏ではインナーショーツのパッドの厚みが変わるので、シーズンが変わるタイミングでサドル高を数ミリ動かすやや神経質なタイプなので、そうなるとISPという選択肢はなくなる。

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では、ISPの良さは何なのか?

サドル高が調節できる通常タイプだと、シートポストを抜き差しする部分の剛性を高めなくてはならず(抜け防止)、そのトレードオフとしてしなやかさが失われる。さらに、重量増にもつながる。

重心が高い部分の重量増はデメリットでしかなく、そうではないISPだとサドル周りの剛性が最適化され、乗り味が良くなり、しかも軽くなる。ダンシングでバイクを左右に振ると、「軽さが全然ちがう」らしい。

デメリットやはり、「シートポストを下げられないこと」だそうで、スペーサーを入れればミリ単位で調整可能(最大20ミリまで上げることができる)。ただし、一切下げられない。下げるには追加でカットするしかなく、切ったら後戻りは無い。

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/ スペーサーを入れるには、いったん抜いてから行う \

購入したジャイアントショップで念入りにポジション出しをして、カット位置を決めたそうだ。膝、肩、腰等の関節を電子デバイスで計測までしたので、「完璧なポジションが出せた」とのこと。

ただ、初めてロードバイクを買う人には気軽さが無いので、積極的にはオススメはしない」ですって。自分もそう思う。

TCRアドバンスド(Advanced)SL1の剛性はどうなの?不快じゃないの?

弟のヒトコト評価は、「剛性は高いけど、振動吸収性に優れ、まったく不快ではない」である。「ただし、高剛性ゆえ、ぶん回すと一気に脚を持っていかれる。(硬い設定で知られる)デュラエースのクリンチャーとかを履いたら、かなり疲れるだろう」とのことで、(後述するが)ややマイルド目なホイールがマッチしているそうだ。

ちなみに、TCRアドバンスド(Advanced)SL1の試乗車はなかったそうで、代わりに一つ下のグレードのアドバンスドPROに乗って決めた。ISPではなく、こちらはBB剛性がやや柔らかいタイプだとのこと。

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ホイール

TCRアドバンスド(Advanced)SL1に履かせているのは、ジャイアント製の「SLR 0 WHEELSYSTEM」だ。

0と1という種類があって、0が上位モデル。リムは全く同じで、スポークとハブが違う。

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公式サイトでの紹介文はこんなかんじ。

パワフルな上り、高速かつ信頼できる下り。効率性、コントロール性、エアロダイナミクス、そして耐久性を高次元で同時に獲得し、究極のオールラウンド性能を持つ、前後1331gの超軽量チューブレス対応フルカーボンクリンチャー。リムサイズは幅23mm×高さ30mm。

フルカーボンでチューブレス対応のクリンチャーモデル。こんなホイールがあったんだ。扱いがややこしいチューブレスは敬遠していたんだけど、クリンチャー対応であればパンク時に対応しやすそう。しかも、カーボンクリンチャーで1331グラムはまずまず軽い。少なくとも、アルミクリンチャー最高峰といわるカンパニョーロのシャマル(&シャマルミレ)に比べても、100グラムちょい軽い。

SLR0の価格はなかなか高く、前後合わせて22万円(フロント¥95,000、リア¥125,000 ※税抜)。ただ、他社が同じものを作ろうとすると、22万円では済まないと思う。

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スペックは、再び公式サイトから引用。

・Etrto : 622×17 
・フロントハブ : GIANT Alloy 
・リアハブ : GIANT Alloy、スターラチェット式フリー ・ベアリング : 高精密シールドカートリッジベアリング
・フロントアクスル : 100×5 QR 
・リアアクスル : 130×5 QR
・フロントスポーク : DT Aerolite straight pull、bladed
・リアスポーク : DT Aerolite/DT Aerocomp、straight pull、bladed
・フロント組 : 16H、ラジアル 
・リア組 : 21H、 Dynamic Blanced Lacing(DBL)
・ニップル : アルミ
・専用チューブレスリムテープ&バルブ付属 
・専用ブレーキパッド付属
※専用ブレーキパッド(2,500円税別)を必ず使えとのこと

SLR 0 って乗ってみてどうなの?

ショップの店員さんによると、「SLR0はTCRアドバンスド(Advanced)SL1のフレームにあわせて作られたので相性がすごく良い」そうだ。

弟いわく、漕いだとき、ほんのちょっとスポークが遅れて反応する感じがあって、それは不快さとか物足りなさではなく、良い意味でしなりを生んでいる。「剛性の高いTCRアドバンスド(Advanced)SL1と絶妙にマッチしている」とのこと。

フランジの横幅は広めで横剛性は高く、ダンシングで振ってもまったく問題ない。

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/ シャマルミレです \

ちなみにシャマルミレにも乗ったことのある弟は、「シャマルミレのほうが硬く、ペダリング時のタイムラグが無い、シャキッとした反応だった」と評していた。

個人的にはシャマルミレの硬さが気に入っており、別に不快さは微塵もないのだが、BOMAリファールのフレームがTCRアドバンスド(Advanced)SL1よりしなやかだからだと思う。

  • 自分:柔らかめのフレーム × 硬いホイール
  • 弟:硬いフレーム × 柔らかめのホイール

なので、互いに乗り味と振動吸収性が両立されているのだという理解である。

余談だが、弟が試乗したときに感激したのがこのホイールだったんですって。フレームよりもホイールの好印象が残ったそうで、「プロペルにも試乗したが、履いていたのがアルミのリムハイト高い(=重い)やつでしんどかった。プロペルのフレームも重い。どっちもよいフレームで悩んだけど、(愛知県)長久手市と日進市周辺は坂が多いので軽さを重視し、TCRにした」とのこと。

なお、BB付近はプロペルのほうが柔らかかった。エアロフレームは縦方向の剛性はあるけど、横剛性が出しにくい宿命にある。ただ、「プロペルのほうが好き」ってサンウェブの選手もいるので、ここは好みである。

電動コンポーネントのメリットとデメリット

今となっては型落ちとなった前モデルのアルテグラ6800を選んだ弟。「ディスカウントされていたので思い切って選んだ」結果だが、なんのデメリットも無いどころか、「メリットだらけ。悪いところが見つからん」そうな。とくにアップダウンの多い場所で助かるって。(うらやましい…)

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買ってから気づいたそうだが、「下ハンでの変速がすごく楽。下ハンでレバーを押し込むのはけっこう難儀するが、スイッチだと指の移動がほとんどない」わけで、なるほどと思わされた。

電池切れはしないの?満充電でどれくらい走れるの?

懸念していたバッテリー生命だが、結論から言うとほぼ気にならないレベル。プロ選手ほど乗り込んでも、2ヶ月に1回充電すればオーケー。弟の月間走行距離は200~300キロ。2ヶ月過ぎても十分に残っている。

残量確認はレバーを長押しすることでできる。残量は色で確認するしかなく、緑(OK)と赤(ヤバイ)しかない。「残量は30%ですよー」的な細かな表示はできないのが玉にキズ。

「赤が出ても、100キロくらい走れるでしょ?車のガソリン残量と同じように、出先から帰ってこれるんじゃねーの?」と考えていたのだが、実はそうではなく、「赤が表示されたら10キロかそこらしか走れない(らしい)。ロングライドで赤表示されたら終わり(笑)」だと。まじか。
※ただ、弟は電池を切らした経験はなく、ショップ店員さんも同様とのことで、確実な情報ではないことを念押ししておく。

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「ただ、よっぽど重度のズボラさんでない限り、電動コンポーネントの電池を切らすことはないはず。いたら逆にビビる。スーパーものぐさなヒトにだけは電動コンポーネントは勧めない」らしい。うむ。

仮に電池が切れると、強制的にインナーローになってしまい、変速ができなくなる。インナーローなのでスピードは出せないものの、帰宅はできるわけ。

充電は一晩もあれば十分。ただし、専用ケーブルが必要なので、外出先のマクドナルドの電源を拝借して…とはいかない。バッテリーはステムの下に固定されており、バイク本体から脱着は不可能。バイクと電源は同じ場所になければならない。

注意点として、レバーに圧をかけっぱはしにしないこと。電車や車載輪行の際にありがちらしいが、レバーが何かに触れた状態で押しっぱなし(=電池消耗)となり、目的地に着いたら電池が切れていた…なんてこともあり得る。

移動時は、STIレバーをもたれ掛けさせる状態にせず、クリアランスをつくっておくべし。

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弟的には「初心者、経験者関係なく電動コンポーネントを勧めたい。勧めない理由がない。握力に不安のある女性にはなおさら」とべた褒めしていた。

チューブレスタイヤってどうなの?

履かせていたのは、IRCのRBCC(ライスブラウン)。(クリンチャーとしても使えるが)チューブレスとして使っていた。

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RBはライスブラウン(玄米)の頭文字で、玄米の外側の殻を配合してグリップ性を高めている。まさかロードバイクのタイヤにそんなモノが混じっているなんてと仰天。実際にグリップは申し分なく、しかもチューブがないことで内部摩擦が起きず、「乗り心地もクリンチャーよりぐっと良くなる」だと。

しかし、チューブレスにも弱点があって、空気が抜けやすいこと。1週間放置すると、指で触って「あ、抜けてる…」ってハッキリわかるレベルらしい。クリンチャーだとそこまでは抜けない。

あと、当然ながらチューブレスはパンク修理がしにくい。これまでパンクに遭遇したことはないが、「しちゃったら大変だな…やだな…」とは思っているそうな。

交換時はチューブレス対応のタイヤレバーを使わねばならないのもマイナス。クリンチャー用はビードに傷をつける可能性があり、空気漏れにつながる。

シーラントは必須だし、エアブローでないと自力では空気を入れるのが難しい。よって、パンクしたらさっさとクリンチャー用のチューブを入れてしまうのがよい。両方に対応しているホイールのメリットがここで生きる。

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次のタイヤもチューブレスでいく?の問いに対して弟は、「正直、チューブレスは気を使うことが多い。乗り味は良いのだけど、メリットとデメリットを天秤にかけるとちょっと…。チューブレスとはいえ、タイヤそのものが重いので、クリンチャーに比べて軽さで優れているわけでもない。次回は使い勝手のよいクリンチャーにする」と話していた。

以上、弟のTCRアドバンスド(Advanced)SL1と電動コンポーネント(アルテグラ)、SLR0のインタビュー式インプレをお届けしました。自分も軽く試乗させてもらったが、たしかに反応の良さはピカイチだった。リファールと比べても段違いで、最初のふた漕ぎで「うおっ!むっちゃ反応がいい!」って感じた。

ぐいぐいスピードを出したくなる衝動に駆られるレースマシン!であるのはほんの数漕ぎでよくわかった。

正直、これ以上いじるところがないレベルで完成したマシンである。死ぬほどうらやましい(笑)。次のコンポーネントは電動かな…という想いはますます強まったのであった。


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アルテグラ R8000のデリバリーが始まったようだ。前の型(6800)のアルテグラユーザーとしては、気にならないと言ったらウソになる。 ※電動アルテグラ Di2はまだ。発表はたぶん10月くらい? >> シマノ・アルテグラがR8000系にフルモデルチェンジ 機械式は6月発売(産経 ...
アルテグラ R8000のデリバリーが始まったようだ。前の型(6800)のアルテグラユーザーとしては、気にならないと言ったらウソになる。
※電動アルテグラ Di2はまだ。発表はたぶん10月くらい?

>> シマノ・アルテグラがR8000系にフルモデルチェンジ 機械式は6月発売(産経サイクリスト)

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※R9100 デュラエースのクランク&チェーンリング

2014年1月にBOMA の Refale を購入したので、すでに3年半以上経過したのだが、幸か不幸かいたって快適に使えており、前作の6800アルテグラに不満を感じたことがない。よって、いますぐでのコンポーネントの交換は考えていない。(それなりに評価を聞いてから総合的に判断しようと思っている)

もしも、今のコンポーネントを載せ替えるとして、何を選ぶか?シマノから離れてカンパニョーロ(コーラスかポテンツァ)かスラム(フォース)に浮気するか。タイレルのCSI同様、シマノで合わせてメンテナンス性を優先させるか。悩みは尽きない。

無難な路線でいけば、シマノ(アルテグラ R8000)なんだろうけど、「連続してアルテグラの機械式ってのも芸がないなあ…」という気もしている。クルマにたとえると、ゴルフ6から7に行く感じがして、刺激が薄い。もっとこう、フォルクスワーゲンからアウディとかBMW!みたいな変化がほしいところ。

「アルテグラDi2にするのも無くはないけど…コストがグンと跳ね上がるんだよな…機械式のデュラエース並みの価格だもんな…」

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※6800系アルテグラです(むっちゃ快調)

つまり、R8000アルテグラに無邪気に飛びつけない事情があるのだ。あと、もうひとつR9100デュラエースとR8000アルテグラで腑に落ちないことがありまして…




どっちもすごく似てません!? 




もっとあけすけに言うと、パッと見で区別つかないから、せっかくR9100 デュラエースを買ってもドヤリングできないじゃないですか!ってことです。(我ながら器が小さい…)

まあ、下位グレードのアルテグラは許すとして、最上位モデルのデュラエースが下位と似てるって問題じゃないですか。あ、性能云々では無く、もっと情緒的なモノですよ。

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これが6800系アルテグラで…


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これが9000系デュラエース


誰も言葉にしないでしょうから自分が代弁しますと、アルテグラの2倍の値段を投じてデュラエースを買う理由のひとつが、「アルテグラでは味わえない、わかりやすい高級感」なのです。少なくとも自分はそうです(笑)。 

9000のデュラエースには、シルバーに輝く4本アームのクランク、そして黒とシルバーのツートンのリアディレイラーがあり、遠目からでも「あ、デュラエースだ!」とわかってもらえた。これ、地味にデカイのだ。(わかってもらって、なんのメリットがあるの?という質問はナシで…)


ロードバイクのようなミニベロ! サイクルガジェットこだわりの小径車を紹介します!』 (FRAME)



けんたさんによるタイレルのCSI紹介動画を観ていただけばわかる通り、シルバーのフレームに9000デュラエースのシルバーが激しくマッチしている。まるで両者が出会うのはあたかも運命だったかのごとく、溶け込み合うような統一感がある。

なのに、デザインを似せてしまったら、優越感が奪われてしまう。それが残念でならない。

とはいえ、まだ自分もR8000アルテグラは写真でしか見たことがない。実際にナマで見比べたら、「あ、ぜんぜん違うわ。デュラエースのほうが段違いに高級感あるわ」ってなる可能性はある。
※R9100は現物を見たことある


ただ、R8000の現物を見る機会はまだしばらく先になりそうなので、写真ベースで新型アルテグラと新型デュラエースがどれくらい似ているか、シマノ公式サイトの画像を引用させていただきつつ、比較検証してみました。

R8000アルテグラとR9100デュラエースのリアディレイラー比較

最も気になったのがココ。リアディレイラーが似過ぎている。色も同じと言ってよい。間違い探しをするかのように目を凝らして見比べて、「あ、微妙に違うな…」とようやくわかるレベルだ。ロゴを隠したら、言い当てるのがかなり厳しい。

リアディレイラー9100
※デュラエース(R9100)です


リアディレイラー8000
※アルテグラ(R8000)です


ちなみに6800系アルテグラのリアディレイラーはこれ

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ひとつ非常に気になったのが、シマノ公式サイトにR8000アルテグラの情報がちゃんと網羅されていないってどういうことか。なぜかリアディレイラー情報だけが未掲載。デリバリーはすでに開始されており、情報と画像がないわけないのにこの状態は如何なものか。シマノさん、ウェブサイトの更新をよろしくお願いします...(2017年8月18日時点)
m(_ _)m

R8000アルテグラとR9100デュラエースのクランク比較

色も形状も激似じゃないですか…。いや、じっく見ると形状は微妙に異なる。ただ、これもロゴを隠したら見分けつかないんじゃないだろうか。どうだろうか。

クランク9100

クランク8000


これであれば、「アルテグラでええわ…」って感じる層が結構いる気がする。いや、むしろアルテグラのほうが色合いといい、形状と良い、好みなのだが…。高級さをデュラエースに求めるクラスタには、R9100が響かないように感じてしまうのだ。(少なくとも、自分はそう)

R8000アルテグラとR9100デュラエースのシフター比較

ここは元々あんまり差異を演出できない部分なので、さほど気にはならない。どっちも贅肉が落ちてシュッとした洗練されたデザインだ。ブラケットは十分に細そうで、見るからに持ちやすそうな印象を受ける。

STI9100

STI8000

差があるとすれば、素材による重量面のほうが大きいかなと。が、見た目に限っていえば、アルテグラでも十分な高級感を得られている。

R8000アルテグラとR9100デュラエースのキャリパーブレーキ比較

クランクやリアディレイラー同様、色も形状も酷似している。せめてワンポイントでもいいから「あ、デュラエースだ」ってわかる明確な差別化をしてほしかった。ブレーキ、クランク、前後のディレイラー、シフター、すべてにおいて今回のアルテグラとデュラエースはクリソツ過ぎる気がしてしまう。

ブレーキ9100

ブレーキ8000

ぶっちゃけ、アルテグラとデュラエースなんて価格差がもたらすほどの性能差はなく、ホリデーライダーならアルテグラで十分。デュラエースはざっとアルテグラの2倍の価格だが、性能差が2倍なんてことはない。

ちなみに6800系アルテグラのブレーキはこう

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※新しいほうがシャープさが増している印象


わざわざデュラエースを選ぶってことは、理屈や数値データ以外の情緒的な要素によるものが大きいのだ。



(*^^*) 「おっ!デュラエースじゃないですか」

(^_^;) 「いやぁ~、奮発して買っちゃいました~」

(*^^*) 「軽量化もバッチリ。これでヒルクライムも楽々ですな」

(^_^;) 「まずは脂肪を落とせよって感じなんですが、財力にモノを言わせた軽量化に走ってしまいました~、わっはっは」



ってひとくだりをしたいじゃないですか。デュラエースを買った人の形式美じゃないですか。デュラエースを買う理由の3割は、「ドヤリングできる悦び」じゃないですか。オッサンに残された数少ない自己満の機会がデュラエースなんですよ。それを奪ってしまったシマノさんの罪は重い(たぶん)。

なお、正直に告白すると、次のコンポーネント最有力候補はアルテグラ R8000(機械式)ではなく、電動(Di2)のほうである…。


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8月6日に長野栄村で開催された「グルッとまるごと栄村100キロサイクリング」に参加してきました。レポートは後日アップするとして、栄村で固く誓ったことがあります。 「オレ、減量してもっと楽に坂を登れるようになる…!」 つまりダイエットです。マジで取り組むと決 ...
8月6日に長野栄村で開催された「グルッとまるごと栄村100キロサイクリング」に参加してきました。レポートは後日アップするとして、栄村で固く誓ったことがあります。

オレ、減量してもっと楽に坂を登れるようになる…!

つまりダイエットです。マジで取り組むと決意しましたので、退路断つためにもここに高らかに表明いたします。(なにしろお腹周りの脂肪が憎たらしくって…)

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※自分と同じ「チャリにゃんジャージ」を着ている人を3名ほど見かけた

美味しいものを食べて、楽しく走れればいいと思ってた

もともとの性格が、(自分で言うのもナンですが)温厚なほうで、「人を踏み倒してでも勝つ」ってタイプではない。ロードバイクに乗る目的はあくまで楽しむため。競技ではなく旅行とかドライブの延長。帰宅して、「あー、楽しい1日だった」ってなるために乗っている。

最高速度がどうとか、FTPがなんだとか、白石峠を何分で登頂できるとか、ぜんぜん興味なかった。パワーメーターは今も使ってないし、脈拍もとったことがない。それよりは「ランチをどこで食べようか」とか「あのカフェに行ってみよう」がモチベーションである。

典型的なおっさんホビーライダーですね。ただ、楽しく走るにはそこそこの体力が必要。自分の目安は、(ヒルクライムを含まない、平地と緩斜面メインの)100キロを走り終えてバタンキューにならないレベル。走り終えてシャワー浴びて、その晩に軽く仕事できるくらいの余力が残った状態であればOKとしていた。

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それはできていたので、「まあ、いいんじゃない?たぶん、平均同年代の人よりはフィットネスはあるほうだと思うし」と己を甘やかしていた。 

月間600〜700キロ走っているけど、体重がビクとも動かない

サイクリングを始めた最初の年の年間走行距離は、ざっと3,000キロほど。1年で1,000キロ伸びて、今は年8,000キロペース。月にならすと600〜700キロ走っている計算になる。
※三本ローラー含む

初心者は「多い」と感じるかもだけど、中級者からすれば「ふつうじゃね?」だし、上級者が見たら、「三本ローラーは月間走行距離に含ませちゃダメだろ」とご指摘が入るかもしれない。
※面倒なので一緒くたにしている

毎週末に150キロ走れば×4週で600キロ。平日にローラーも回したら月で300キロになるので、ちょっとがんばれば月間1,000キロもそんなに無茶な数字ではない。そこそこサイクリングにハマっている人なら、月間1,000キロはザラだと思う。

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まあまあ乗ってはいるにもかかわらず、体重がぜんぜん減らない。悪い意味で見事に体型が維持できてしまっている。理由ははっきりしていて、消費したぶんキッチリ食べて回収しているから。


「けっこう走ったからこれくらいいいよね…」

「サイクリストたるもの、食べることをおろそかにしてはならない(キリッ)」

「ハンガーノックになったら大変だし」


とかなんとか都合の良い言い訳を盾に、わりと好きなものを好きなように食べてきた気がする。平日は外食メインになるし、そうなると嫌でも炭水化物&脂肪過多になる。小腹が空いてふらっとコンビニでお菓子…も2日に1回はやっていた。これでは、いくら走っても減量できるわけがない。

銭湯での己の醜態を見て反吐が出そう

日常生活では、「ややゆったりめのシャツを着ることでお腹周りの脂肪を隠す」ことに成功しているが、1枚めくったら目も当てられない醜態。己の裸体を姿鏡で見るときの辛さは結構デカイ。

それを痛感するのが銭湯に行ったときで、鏡に映るムチムチのだらしない腹回りを直視して、「ダサい…気持ち悪い…自分で自分を見たくない…」と凹む。

あと、オクサマからも「その腹、みっともないわー。若い頃はシュッとしてたのに…」と蔑まれる。

ただ、希望はまだある。


J( 'ー`)し 「腹回り以外は悪くないよ。むしろ、いい脚の筋肉をしている

(´・ω・`) 「マジで?ずっとやってたサッカーのおかげかな?」

J( 'ー`)し 「サイクリングする前からだから確実にそう。尻もキュッと上を向いていて、40代とは思えない下半身だね。いわゆるプリケツをしてる

(´・ω・`) 「ちょっと勇気が出てきた…」

J( 'ー`)し 「自転車で走っている姿を後ろから見ると、上腕筋も背筋もしっかり付いていて、脂肪は見当たらないよ。ただ、悲しいかな、腹回りだけが見るに耐えない

(´・ω・`) 「サーセン…マジで脂肪を落とします」

J( 'ー`)し 「おう


自分で自分の背中は見れないので、なんか嬉しかった。筋肉は体内にあると信じ、それを覆う脂肪を取り払うことで細マッチョを目指せるかもしれない。

栄村で決心を固めた

減量の最大のキッカケは、「栄村での自分の遅さを痛感した」から。スリムな体型の青年&おじさんに登坂でスイスイ抜かれ、華奢な女性が自分の横を楽々と追い越していくと、「人は人」とは思いつつも、やはり悲しい。

筋力と持久力は、短期間で劇的な変化をもたらせられない。しかし、体重を減らせば一気に登りが楽になる。つまり、出力パワーはそのままで、パワーウェイトレシオ(のウェイトのみ)を見直すことで数値の改善を図ろうというわけ。

まずは2ヶ月で5キロ減が目標。1ヶ月で健康的に減らしてよい体重は2キロからせいぜい3キロまでと聞くので、それにならって「2ヶ月で5キロ減」と設定した。

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※子の権現坂を克服したい(前回は足ついてしまった)

5キロって大した数字に思えないけど、5キロの米袋って相当重いでしょう?生まれたばかりの体重2,500グラムの双子赤ちゃんを背中に背負ったら、けっこうズッシリくるでしょう?5キロ減量できたら、それだけで目に見える変化があると思う。
※筋肉は落とさないよう、たんぱく質をしっかり取りつつ、野菜も欠かさないようにせねばならないが…

先輩ローディのアドバイス

先輩ローディに助言を減量のアドバイスを求めたところ、

1 食生活を変える
2 つべこべ言わずやりきる

の2つを指摘された。食生活に関しては炭水化物過多をとにかく注意し、たんぱく質と野菜をしっかり食べる…という、至極まっとうなことを言われた。

2つ目の「やりきる」とはどういうことかというと、「減量で失敗する人は、バランスを重視するがあまり誘惑にカンタンになびいてしまう」のだそうな。

「これだけ●●●●したから▲▲▲▲を食べていいよね」 とか 「たまには■■■■も摂取しないと身体に悪いから、あえて食べておこう」 とか甘えは無視すべし。要するに、「何も成し遂げていないくせに、バランスとかヌルいこと言ってんじゃねえ。そういうことはやりきってから言え」とのこと。肝に銘じます。

すべては自己満のために

ということで、当ブログでも定期的に進捗と結果をご報告いたします。見事落ちたら「よかったね」と褒めてください。 (ツイッターでも減量日記を毎日書いてます)

減量開始が8月7日なので、10月6日をまずは当面の目標として据え、『やり抜く力 GRIT(グリット)』を読みながら、脇目も振らずに取り組む所存です。生暖かく見守ってくださいませ…。


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サイクリストは大きく、「ヒルクライム好き派」と「ヒルクライム好きじゃない派」の2種類に分かれるもの。 もともと坂が好きな人はそうはおらず、たいていは後天的に好きになる。自分がヒルクライムに初めて挑戦したのは、最初のバイクを買ったちょうど3年後だった。それも ...
サイクリストは大きく、「ヒルクライム好き派」と「ヒルクライム好きじゃない派」の2種類に分かれるもの。

もともと坂が好きな人はそうはおらず、たいていは後天的に好きになる。自分がヒルクライムに初めて挑戦したのは、最初のバイクを買ったちょうど3年後だった。それも、人に誘われてしぶしぶ…だったことを告白しておく。こんなキッカケがない限り、自発的に峠に行くことはなかなかない。

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※笑顔ではなく、苦悶の表情です

それまでは、「坂をわざわざ登るなんて、なんとまあ物好きというか、体力が有り余ったお方たちなのだろう…」と思い、ひたすら平地専門だった。自分が峠を好きになるなんて、1ミリも想像できなかった。ところが今ではある程度の勾配がないと楽しめなくなってしまっていて、人間って変わるもんですね…。

GCNで、「体力を一切アップしなくても、ヒルクライムが速くなる5つの方法(5 Tips To Climb Faster Without Being Fitter | GCN 's Pro Tips)」が紹介されていたので、翻訳してご紹介しよう。



ヒルクライムは心の持ちよう

いきなり身もふたもない精神論だけど、メンタルの充実は大事。心身共に整っていないのであれば、峠は登らない方がいいと思う。とくに寝不足で山に行くのは自殺行為でしかない。

まあ、充実していても坂は苦しくて辛い。引き返したくなることはしょっちゅう(引き返したことはないけど)で、「ちきしょうめ…」と斜度を呪いながら無心で漕ぐ。どのみち坂はしんどいし、その事実は変わらないので、ならばいっそ受け止めてしまおう。苦しいかな、つらいかな…と心配するのはムダ。だってどうせ苦しくて辛いのだから。

ちなみに、「体力が付けば苦しさが紛れるのではないか。楽に走れるのではないか」と考えるかもしれないが、甘い。そうはならない、ただ「速く登れるようになる」だけだ。何をどうあがいても、体力がいくらつこうとも、ヒルクライムは苦しいものなんだと受け止めてしまえば、辛さも薄まる。心拍、乳酸、痛み、すべてを当然のものとしてしまおう。

ギアの選択を侮らない

精神力がある程度大事とは言え、ギアの選択も大事。根性だけで峠は越せない。プロは最近では軽めのスプロケットを使うことも多く、だったらアマチュアやホリデーライダーが使わない理由はない。

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アルテグラの11-28Tを使ってます

ゴリッ…ゴリ…としかペダリングできてないとしたら、それはギアが重すぎ。体力に自信がないならチェーンリングはコンパクト(50T)にして、スプロケットには最大32Tがあるものを選べば、ゆっくりではあるが激坂を足をつかずに登り切ることができるだろう。

自分は1年ほど前には25Tだったスプロケットをアルテグラの11-28Tに交換したことで、脚力をセーブしながら登ることができるようになった。

>> シチュエーションに合わせてスプロケットを交換するという楽しみ方(ロードバイク編)

>> シチュエーションに合わせてスプロケットを交換するという楽しみ方(ミニベロ編)


25Tしかなかったころは、「こ、このギアでクリアするしかないのか…軽いギアはもう残されていないのか…」と絶望し、激坂が怖かった。

シッティングか?ダンシングか?

どちらが良いかの絶対的な回答はない。なぜなら、その人の体力、コースレイアウト(斜度&距離)、走り方の好みに左右されるからだ。

一般論として言えば、「95%はシッティングで、残りの5%を意識してダンシングするとよい」とのこと。自分の感覚でも同意できる。お尻周りの血流がよくなるし、シッティング時には使えていなかった、違う筋肉を利用できるのでリフレッシュ効果も得られる。


でも、ダンシングって余計にパワーを消費して、結果的に疲労を早めるのでは?


自分もそう考えていた時期があって、その頃はなるべくダンシングしないよう心がけていた。が、「休むダンシング」もある。シッティングしっぱなしで疲労したハムストリングを休ませたいので、わざと立ち上がって回すこともする。


その方法は、ウォークライドの須田さんに実走セミナーで学ばせていただいた。

>> 実走セミナーでプロに指導を受けたら、ダンシングと体重移動が劇的に変化した

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※実演して講義してくださる須田さん


ギアを2段ほど重くして、体重を利用して漕ぐ。足の筋力で踏み降ろすのではなく、ペダルに自重を乗っけるイメージ。10秒ダンシングしてはシッティングに戻り、ちょっと疲れがたまってきたなと感じたらまた立ち上がる・・・を繰り返す。

身体でコレを知れたのは大きかった。 今も登りで必ず意識している。

ヒルクライム上達の近道は「痩せる」こと

ぐうの音も出ない正論だが、ほんとこれ。「軽さは正義」はロードバイク本体だけでなく、体重にも当てはまる。山でもがいているときほど、己の腹の脂肪を呪うことはない。

Global Cycling Network でも過去に実験してたんだけど、荷物なしで登るのと、5キロのバックパックを背負って登ってかかったタイムを比較したら大きな差があった。

ハードなトレーニングですでに低い体脂肪率を実現できている方でない限り、大抵の現代人は痩せる余地があるはず。数キロ落とすことができれば、パワーは同じであれば、確実に速く登れる。 もしくは同じスピードでラクに走れるようになる。高価な軽量パーツを買う必要もなく、コスパは非常に高い。

仮に2キロ体重を落とすだけでもぜんぜん違う。「たかが2キロか」と思うかもしれないが、牛乳パック2本ぶんだ。ジャージのバックポケットに2本牛乳パックを突っ込んで2キロ増し登るの、ぜったい嫌でしょう?体の脂肪がそれだけ減ったら、走りやすくないわけがないのである。

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ペーシング

ヒルクライムレースに初参加した人あるあるは、序盤に張り切り過ぎて、後半にヘタること。アドレナリンが出まくって、ついつい調子に乗ってしまいやすい。

他の速い人に惑わされず、マイペースで回す。人にバンバン抜かれても気にしない。マイペースがどれくらいかわからなければ、「ちょっと楽すぎるかな?」と感じる程度と覚えておくといい。体力は後半半分に温存させておこう。

あと、スタートラインに立つ前まではなるべく体力を温存しておきたいので、スタート会場まで自走で行くのであれば、あまり追い込まないように。時間に余裕を持ってのんびり行けるスケジュールを組みましょう。

視聴者からのアイデア

以上が「体力を一切アップしなくても、ヒルクライムが速くなる5つの方法(5 Tips To Climb Faster Without Being Fitter | GCN 's Pro Tips)」の翻訳紹介でした。

上記以外にも、動画のコメント欄で視聴者が各々のアイデアをシェアしていたので、それも添えておきますね。

軽いバイク(A lighter bike)


定番の対策。高いバイクを買えなくても、ライトを外す、軽量タイヤを使う、ボトルは1本、アウターのチェーンリングを外してインナーだで走る…のも可能。

適切な空気圧(good tire pressure)


何が適切なのか断定は難しいところなんだけど、やや高めにした方がトラクションはかかりやすい。が!山頂は気圧が上がってタイヤがバーストしてしまうこともある。上級者は山頂に到着するやいなや、バルブをチョンチョンと触って少し空気を抜くのだそうな。(自分はやったことない)

自分は山に行くときもそうでないときも空気圧は一定に保っていて、フロント7.0BAR、リア7.3BARにしております。これで問題が起きたことは一度もない。

よく寝る(sleep well)


言わずもがなですね。最低でも6時間を切ってはダメだと思う。できれば7時間。理想は8時間の睡眠。

バイクの整備(maintain bike)


これも当然。山でのトラブルは季節によっては命に関わるし、仲間にも迷惑がかかる。パンク修理キット、予備チューブ、小型ポンプ等は万全に整えておきましょう。

適切な食事(eat with care)


疎かにしやすいですが、当然ですね。

ドラフティング(draft)


斜度が緩い場所では、ヒルクライムであってもドラフティング効果が得られます。

トイレをレース前に済ませる(go to the toilet before you start)


何気に大事。膀胱を軽くするという意味もあるし、尿意を抱えたまま走るのは大きなストレスだから。大きいほうは、なるべく前日にひねり出しておきましょう。


あとは、財力に物を言わせて、電動アシスト付きのロードバイクを投入するのもアリかも(笑)。 

>> ヤマハの電動ロードバイク、「YPJ-R」に試乗してみた(機材紹介編)

>> ヤマハの電動ロードバイク、「YPJ-R」に試乗してみた(ヒルクライム@檜原村)

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※激坂を実業団選手のスピードで登れます(^o^)


自分は目下、アンジェラ・ダックワース氏著の「やり抜く力 GRIT(グリット)」を読みつつ、減量に励んでおります。


以上、皆様の楽しいヒルクライムのお役に立てば幸いです(^o^)


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サイクリングはボッチでも始められる気軽なスポーツ。勝ち負けもなく、気分に任せて適当に走るのは気楽で楽しい。 だが、グループで走る楽しさもあって、仲間と出かけるのはボッチとは違った楽しさがある。1人で食事するより、大勢で食べた方が盛り上がるのと同じだ。 ...
サイクリングはボッチでも始められる気軽なスポーツ。勝ち負けもなく、気分に任せて適当に走るのは気楽で楽しい。

だが、グループで走る楽しさもあって、仲間と出かけるのはボッチとは違った楽しさがある。1人で食事するより、大勢で食べた方が盛り上がるのと同じだ。

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それの究極がサイクリングイベントの出場だろう。ひとつのゴールを目指し、不特定多数のアカの他人と走る高揚感は、グループライドでも味わえない特別感がある。

音楽鑑賞にたとえると、「ボッチ=イヤホンで聴く」、「グループライド=車のオーディオで友人と聴く」、「イベント=コンサート」だろうか。同じ音楽でも、ライブってぜんぜん違うじゃないですか。迫力ハンパないし、高揚感とか一体感とかあるじゃないですか。(音楽コンサートに行った経験がないので想像ですが…)

女性だけのサイクリングイベントってなかなかない

そんな気がしません?もちろん例外はある。海外などでは女性オンリーのイベントも見聞きするし、バイクメーカーなどが「女性だけのライド」を企画することもある。しかし数は少ない。

サイクリングが男性メインのスポーツである現状から鑑みて、女性だけのイベントでは十分な参加者が集まらず、採算がとれないのだ。

ということで、女性がイベントに出ようと思うと、男性らと一緒のコースを走ることになる。

「男性より体力劣るし…」
「最下位になるのみっともない…」
「他のサイクリストに迷惑をかけちゃうかも…」

と考え、「今回はパスで」とか「もうちょっと体力がついてから」と考えるのはいたって普通の心理。

オクサマもイベントは未体験

ちなみにオクサマは、サイクリングイベントに参加したことが一回もない。気にはなるそうだが、やはり何かしら不安要素があるそうな。

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※ソロでも走らない(鬼方向オンチなので)

そもそも順位を競うレースは興味なく、速く走りたい欲望もないらしい。彼女のサイクリング目的は「気持ちよく走って美味しいものを食べ、観光気分を味わう」という旅行の延長線だから。まあ、大半の女性はこのゾーンにカテゴライズされると思う。

よって、エンデューロも関心がない。周回タイムとか、順位とか、どうでもいいんですって。

夫の自分に真顔で、「同じところをぐるぐる廻って楽しいの?バカなの?」と訊いてくるほど。真顔で尋ねられると、なんと答えて良いかわからない。

ただ、サーキットを使うタイプのエンデューロコースは路面がキレイで好きなだけぶんまわせる特殊な環境なので、バイクと己のポテンシャルを存分に味わうことができる。これ、公道では体験できない楽しさである。

実際、女性サイクリストをエンデューロ会場で見かけることも多い。ガチで順位を狙うというより、楽しくパイペースで走るかんじ。

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事故ったときの被害は(スピード行きが高めなため)大きくなるけど、高速集団から離れて遅い側のコースを淡々と走る限り、ほぼ事故とは無縁でいられる。女性サイクリストにも、エンデューロの楽しさは味わっていただきたい。

ヒルクライムはどうか?

オクサマは「まあ、強く勧められれば、エンデューロなら1回くらい参加してみてもいいけど」とは言うが、ヒルクライムイベントは1ミリも興味を示さない。


从 ・皿・) 「なんでお金払って苦しい思いをしに行くの?バカなの?

(´・ω・`) 「…お、己の限界に挑み、打ち克ち、高みを目指す崇高なサイクリストのロマンがそこに…」

从 ・皿・) 「でも、1時間かそこらですぐ終わるんでしょ、コスパ悪すぎじゃん

(´・ω・`) 「その一瞬のために研鑽を積む…なんと美しくも儚い姿であろうか…」

从 ・皿・) 「狂っているしか思えん

(´・ω・`) 「今度、富士山でサイクリングってプランを考えているんだけど」

从 ・皿・) 「富士山を!素敵ね。富士五湖を周回するの?

(´・ω・`) 「いや、五合目まで片道24キロ登る」

从 ・皿・) 「24キロってどれくらいよ

(´・ω・`) 「自宅(川口市)からJR田町駅まで。品川駅までは届かないくらい」

从 ・皿・) 「その間、ずっと登りなんでしょ

(´・ω・`) 「うん」

从 ・皿・) 「お前だけで行ってこい


イベント参加はおろか、自分との峠越えにもついてきてくれない。少々のアップダウンは許せても、延々と登りのみはNGなんだそうな。

男のロマンを理解しないバカ嫁め…。

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※子の権現に続く道(地獄への入り口)

オクサマが考え方を変えることはないだろうから、今後もヒルクライムには参加しないであろう。恐怖心とは別の、「イベントに参加したくない」理由である。

女性でも快適に走れるヒルクライムイベントの目安は、平均斜度5%前後かしら(感覚値ですが)。女性の場合、体力の不安が真っ先に思い浮かぶと思うけど、100キロのロングライドを淡々とこなせるくらいの体力があれば、平均斜度5%のヒルクライム完走はできる。

それくらいなら子供や中高年でもいけるだろう。たとえば富士ヒルがそう。(参加したことないけど、完走率は極めて高い)

平均斜度で7~8%になると、ややきつめのヒルクライムだ。最大で10%を超えてくるだろうから、乗り込んでいない女性だと楽しさより苦しさがくると思う。

楽めなヒルクライムを選べば、女性でも十分に楽しめる。レースの前後に温泉や観光を折り込めば、ただの旅行以上の密度の高いイベントになる。

ロングライドイベントならどうか?

参加の恐怖心が最も薄らぐのがロングライドだろうか。エイドステーションもあるし、郊外の美しい景色を愛でることもできる。競うのではなく、仲間同士でゴールを目指す。登りばかりではないので、苦しさはヒルクライムほどではない。

オクサマを誘うとしたら、ロングライドがいちばん可能性がある。すでに100キロライドは何度か経験しているので、ロングライドをという単語に対する免疫もついた。

ちなみに、100キロ走った実績が一度でもあると、人ってものすごく自信を持つ。なので、ロングライドイベントに参加を渋る人がいたら、とりあえず100キロ走るって経験をさせるといい。

>> オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する

ただ、100キロ走るロングライドともなると、たいていが田舎になる。田舎にはほぼもれなく山がセットでついてくる。なにしろ、日本は山の国である。

まあ、ヒルクライム系ロングライドイベントでなければ、登りといっても長くは続かないので、十分にクリアできるはずだ。それに、多少なりともアップダウンがないと、それはそれで変化がなくて面白くない。

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※オクサマお気に入りの場所、三浦半島

オクサマも「平坦路だけじゃつまらない。変化が欲しい。少しは登りたいし、下りもしたい」って言っている。

100キロ走れる体力があれば、(ヒルクライム系)じゃないロングライドならどれに参加してもまず問題はないはず。

それに、不特定多数の人らと走るイベントって、いつも以上にアドレナリンが出て、頑張れてしまうものである。

イベント参加を躊躇している女性サイクリストのお役に立てれば幸いである。


>> サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」がなかなか興味深い

>> サイクリングが人生を豊かにする5つの理由



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オクサマと自分は2010年からミニベロを嗜むようになったため、自転車歴はそこそこある。 しかし、歴の長さが経験の豊富さや知識量の多さを示すわけではない。とくにオクサマの機械に関する無知さはハンパなく、これまでに数々の勘違いをしてきた。 たとえば、「フロン ...
オクサマと自分は2010年からミニベロを嗜むようになったため、自転車歴はそこそこある。

しかし、歴の長さが経験の豊富さや知識量の多さを示すわけではない。とくにオクサマの機械に関する無知さはハンパなく、これまでに数々の勘違いをしてきた。

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たとえば、「フロントディレイラーはリアディレイラーの一番軽いギアを使い切った後でないと操作できない」という思い込みがあった。アウターローで坂を苦しみながら登り、「もうあかん」となったらフロントをインナーに落とすわけ。あとはそのまま。 

>> 「フロントディレイラーをインナーに落としたら、リアディレイラーを動かすことは許されないし、動作しない」という、オクサマのトンデモ勘違い


彼女のリアディレイラーは6700系アルテグラ×フロント2段なので合計20段なのだが、勝手に「10段+1段の11段」だと思い込んでいたわけ。いったんインナーローにしたらリアディレイラーは操作できないってずっと信じていたのだ。

重すぎるギアか軽すぎるギアしか使えず、坂で難儀していた彼女を見て、「なんか走り方が決定的におかしい…」と気づいたのは、フロントディレイラーを使い始めて一年近く経過してからであった。とまあ、これくらい機械オンチなオクサマが、また新たなトンデモ勘違いを披露してくれたので、謹んでご報告したい。

電動コンポーネント解説しているときに事件は起きた

越谷市にあるレイクタウンイオンモールに出かけたある日、ワイズロードに立ち寄った。ぶらぶらとウィンドウショッピングしていたとき、トレックのドマーネSL6(ディスクブレーキ仕様&Di2デュラエース)に目がとまり、「かっこいいねえ」、「そうだねえ」と他愛のない会話していた。


J( 'ー`)し ねえ、ここ(※リアディレイラー)からビヨーンって伸びてる紐(※シフターケーブル)が、このトレックはたらーんとしているけど、どうして?

無題
※電動コンポーネントのケーブルはテンションが掛かってないので、ダランとしてる

Di2は電動なので、シフターケーブルは存在しない。電気を送るケーブルがあるが、べつにテンションをかけてあるわけではない。よくそんな部分に気がついたなと感心しながら、


(´・ω・`) 「これは電動コンポーネントなんだよ。ワイヤーで操作しているわけではないからこうなっているの」

J( 'ー`)し あ、そう…

(´・ω・`) 「オレもいつか使いたいなって考えているけど、高いからちょっとね」


R8000アルテグラのDi2を密かに狙ってる身ゆえ、こういう機会を利用して細かく洗脳しておこうと考えた。しかし、それを聞いたオクサマは怪訝な顔をする。


J( 'ー`)し いや、電動コンポーネントは使わないほうがいいんじゃないかなあ。なんか、あなたには似合わないというか、向いていない気がする


うーむ、こちらの狙いを読み取ったのか、ピシャリと否定して「買わせないわよ作戦」を仕掛けてきたようだ。それにしても、何を根拠に電動コンポーネントが夫に似合わないと言い切るのか。どうせ適当なでまかせを言っているだけにすぎない。

そこで、電動コンポーネントのメリットを力説した。ヒルクライムやロングライドの終盤は疲れているのでディレイラーの操作ですら重たく感じること、とくにフロントディレイラーのケーブルを押し込む動作は指と手首にけっこうこたえること、ツールド妻有のような100キロ以上のヒルクライムでのラスト20キロは左手首がマジで死ねること、グランツール選手や国内トッププロのバイクの主流は電動コンポーネントであり、ホリデーライダーだって使わない理由はないこと…。

すると、オクサマが軽く怒り出した。


J( 'ー`)し えっ!プロ選手って電動コンポーネントを使っているの?それ、許可されているんだ?

(´・ω・`) 「けっこう前からそうだよ。いや、コンマ何秒の世界で戦う選手にとっては、変速操作のスムーズさで勝敗も分かれることがあると思うよ。まあ電動じゃないコンポーネントを使っているチームや選手もまだいるけどね」

J( 'ー`)し いやいやいやいや、邪道でしょ?スポーツとしてあるまじき行為じゃないの?


なんか会話が噛み合っていないな…と思い、「まさか」と閃いた。勘の良い方々ならすでにピンときていたであろう。そう、彼女は「電動コンポーネント=電動アシスト」だと思い込んでいたのである。


(´・ω・`) 「…えっと、電動コンポーネントって、ギアの操作だけを電気でするって意味だからね?電気がペダリングのアシストをしてくれるわけじゃないよ」

J( 'ー`)し ん?

(´・ω・`) 「電動コンポーネントを使っても、べつに坂を楽に登れないよ。ペダリングの動力源ではないんだからね」

J( 'ー`)し …あっ(察し)


ビンゴであった。道理でツールドフランスの選手の大半が電動コンポーネント使っているよ…のくだりで目を向いて「ずるい、ひどい、そんなの純粋な競技って呼べない」とわめき始めたわけだ。

周囲にお客さんもいたので、「なんて低レベルな会話をしているんだろう」と呆れらたのは間違いない。我々は恥ずかしさのあまり、何も買わずにコソコソと退店したのであった。


電動コンポーネントの存在は知っていたそうだが、ずっと「体力がない人のための特殊な機材」という認識だったんですって。これでまたひとつ、彼女は賢くなれた。

種明かしされれば、「あなたには向いていない」という否定もまあ理解できる。「どんな激坂でも、己の力だけで登れよ」というエールだと受け止めた。(言い換えれば、電動コンポーネントを買える可能性はわずかながらあるということか…ふふふ)

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※前からアホだとは思っていたが、まさかここまでとは…


余談だが、店内にあるロードバイクを眺めていて、オクサマが「セクシーでマジカッコイイ。店内のバイクの中でダントツに美しい」と大絶賛していたのがピナレロのドグマ(フレーム価格79万円くらいだったような)だった。本当に優れたデザインは、機械オンチ&知識ゼロの彼女すら魅了してしまうのだなあと妙に感心してしまった。

キャノンデールは「ふーん」で、トレックは「まあまあかっこいい」で、コルナゴは「もっとカッコいいって期待してたんだけど、大したことないね」って評価だった。

まあ、価格差がありすぎるので純粋な比較とは言えない。コルナゴなんて、完成車で15万円くらい廉価版だったし、それとドグマを比較するのはレクサスLSと日産マーチを比べるくらい不毛だ。コルナゴの上位モデルなんて、息を呑むほど美しいからね。

自分はピナレロの一分の隙もない、問答無用なかっこよさがなんとなく鼻に付くので、トレックのドマーネ6(ディスクブレーキ仕様)のほうが好きになった。

以上、電動コンポーネントと電動アシストは月とスッポンの差がありますよというお話でした…。


>> ヤマハの電動ロードバイク、「YPJ-R」に試乗してみた(機材紹介編)

>> ヤマハの電動ロードバイク、「YPJ-R」に試乗してみた(ヒルクライム@檜原村)


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サイクリストは常に交通事故の危険にさらされているので、いくら知識があってもありすぎて困ることはない。自動車事故からも学ぶことはあるし、自動車事故で起きる現象は自転車事故でも起こりうる。 ということで、サイクリストの方々にぜひ知ってほしいのが、「(自転車 ...
サイクリストは常に交通事故の危険にさらされているので、いくら知識があってもありすぎて困ることはない。自動車事故からも学ぶことはあるし、自動車事故で起きる現象は自転車事故でも起こりうる。

ということで、サイクリストの方々にぜひ知ってほしいのが、「(自転車における)十勝事故に似た現象」だ。

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「十勝事故ってなんじゃらほい?」 という方のために説明すると、十勝事故という車同士の事故形態がある。別名、田園型事故とも呼ばれる。

北海道の十勝地方など、見通しの良い田園地帯で起きやすい衝突事故なのでこんな名前が付いている。べつに十勝地方だけで発生するわけではなく、平坦で見晴らしが良く、道路が碁盤の目のように交差するエリアであればどこでも起きる。

ウィキペディア情報を引用すると、

十勝事故(コリジョンコース現象) コリジョンコース現象(コリジョンコースげんしょう)とは、そのまま進み続ければ衝突するであろう一点に向かって等速直線運動をしている2つの車両や航空機同士が、視界が良好な場合であってもお互いを早期に視認することが著しく困難であるという現象をいう。

見通しの良い平原の真ん中の交差点等で発生し、実際に衝突してしまった場合には運転者・操縦者の著しい過失によるものと思われることもあるが、人間の視覚能力の特性に起因した現象であることに留意する必要がある。コリジョンコースとは、そのまま進めば衝突(コリジョン)する進路(コース)、つまり「衝突一直線」という意味である。

なんとなくイメージが湧くだろうか?図解してみよう。

一種の目の錯覚のようなもので、ある一点に向かって別方向から進み続ける2者は互いの存在に気がつきにくい。「いやいやイヤイヤ!車窓から見えているではないか。気づかないはずがないだろう」という考えはもっともなのだが、それが落とし穴。視界的には双方共に「あたかも動いていない(あるいはとてもゆっくり動いている)」かのように見えてしまう。

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視界の中では、互いの位置が大きく変わらないため、このように感じてしまう。さらに悪いことに、一時停止線が引かれていない田園地帯では、どちらが優先権があるのかもあいまいになり、そのせいで減速せずに交差点に突っ込み、気付いた時は衝突が免れない。スピードも出ているので被害も甚大になりやすい。

長々と十勝事故について述べていたが、ここからが本題。十勝事故と似た状況って都内とか街中でもふつうに起きるんだなと痛感させられたことがあった。

それはT字路で起きる

状況を図解するとこう。

47_3

自転車は直進しており、脇道から車が本線に合流しようとしている場面が典型例だ。信号がないT字路がもっとも危険で、信号があっても直進方向しか規制しない信号だとやはり十勝事故は起こり得る。

左側通行の国ゆえ、ドライバーは「右→左→右」と確認して侵入する。ドライバーがもっとも気にするのは自動車、そしてオートバイ等。自転車の優先順位は低い。しかもスピードが比較的遅めゆえ、ドライバー側には「少々強引に合流しても大丈夫だろう。どうせあっちが減速するだろう」という意識が働きやすく、サイクリストが「え!?このタイミングで入ってくる?」と驚く割り込みかたをする。

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サイクリストの存在に気がついてくれていればまだ御の字で、遠慮がちに「ごめんねー」的に侵入してくれるのでまだ対処できるけど、「サイクリスト?いたっけ?」な感じで入り込まれるとこっちは肝を冷やす。

助手席側のAピラーが死角になる

ではなぜサイクリストの存在を見落とすのか?面積が小さいので気付きにくいのも理由だけど、もうひとつ大きいのが「Aピラー」。

Aピラーとは車の前(運転席に近いとこ)の左右の柱で、ここに歩行者や自転車が入りこんで見えなくなる瞬間がある。ドライバーさんなら「あるわー」って同意してくれるはず。

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でも、免許を持っていない人には「え、そうなん」ではないだろうか。車を日常的に運転する人はどの角度が死角になるかを理解しているので、「角度的にあのドライバーさんはオレを見落としているかもしれん。ここは無理せず減速しよう」という判断が随所でできるので、危険回避はしやすい。

ドライバーとアイコンタクトを取ろう

T字路で侵入してくる車に出会ったら、「アイコンタクト」してみよう。ドライバーが明らかにこっちを見ていなければマズい。スピードダウンして先に行かせよう。こちらを意識しつつ右折していれば、道を譲るなり、先に行くなり判断しよう。

アイコンタクト取りたいけど、Aピラーのせいで顔が見えないぞ…となったら、まず確実にドライバーはサイクリストに気付いていない可能性が大。自転車側に膨らんでくることもあるので、おとなしく減速すること。


自転車で走りながらドライバーとアイコンタクトって交わせるものなん?


という疑問があるかもだが、ぜんぜんできます。そして目線が合えば「お先にどうぞ」「先に行かせてもらうね」「どうもありがとう」等の意思疎通もできる。

サイクリストはむき出しで走るゆえ、自動車よりも有利な視界が確保できる。しかし、ドライバーはAピラー(&Bピラー、Cピラー)のせいで常に100パーセントの視界を得ているわけではないと覚えておくだけで、ちょっとは安全対策の打ち手が見えてくるのではないだろうか。

参考記事:錯覚が招く「衝突」 見通しはいいのに…(毎日新聞)


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ロードバイクでよく語られる魅力のひとつに、「トッププロが使っているのとまったく同じ機材が使える」がある。 F1のようなカーレースの世界の車を一般人が持つことはまず不可能だが、自転車だとわりとたやすく実現できてしまう。 なに?F1に興味がないから実感が湧か ...
ロードバイクでよく語られる魅力のひとつに、「トッププロが使っているのとまったく同じ機材が使える」がある。

F1のようなカーレースの世界の車を一般人が持つことはまず不可能だが、自転車だとわりとたやすく実現できてしまう。

なに?F1に興味がないから実感が湧かない?であれば、モビルスーツかエヴァンゲリオンにたとえてみれば分かりやすい。アムロが操縦するガンダムRX-78、シンジくんが操る初号機が100万円で手に入るとしたら、絶対買うでしょう。嫁を質に入れてでも買うでしょう。そういうことです。

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※マウスで描いたゾックです。(ジャブローで瞬殺されましたね…)

ということで、世界屈指のスプリンターの1人、泣く子も黙るマーク・カヴェンディッシュの愛機、「サーベロS5」がどんなバイクか紹介してみましょう。ネタ元は、Cycling Weeklyの「Mark Cavendish's Cervélo S5 | Pro Bikes of 2017」という動画です。



フレーム

カヴェンディッシュが駆るのは、サーベロのS5というハイエンドモデル。

サーベロのラインナップ(公式サイト)

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※ぐうの音も出ないカッコよさ

S5について

公式サイトの紹介文を引用すると、こんなかんじ。

Sシリーズは、究極の空力性能を実現するエアロロードバイクシリーズだ。ロードバイクとして突き詰められたエアロダイナミクスがSシリーズの最大の特徴であり、それに採用される様々なエアロテクノロジーによって、典型的なロードバイクよりもパワーをよりセーブすることができる。

また、BBrightによって実現される素晴らしい剛性は、まるでカタパルトから射出されたような爽快な加速性能を実現し、あなたが全力でペダリングを行ったエネルギーを余すことなくスピードへと変換してくれる。


三行でまとめると

  • エアロ
  • 硬い
  • 速い(回せる脚があれば)

ですね。

無題5

フレーム価格は650,000円(税抜き)。目玉が飛び出るお値段だが、ちゃんとお仕事している大人であれば不可能でもない。ボーナスとかへそくりとかかき集めて、足りないぶんは余ったパーツをメルカリ処分し、貯金箱を割り、それでもダメなら嫁に土下座する…と買えるくらいの価格だろうか。
※ちなみに自分は(というか我が家は)逆立ちしてもムリ(笑)

さて、カヴェンディッシュのフレームは特注のペイントが施されているのが一目でわかる。グラデーションがかった美しいペイントは10ミクロンの厚さしかなく、なんとたったあの75グラム増に抑えられている。F1のエンジンやブレーキに使われる特別なモノなんですって(ふつうにペイントすると、200グラムくらい増してしまうらしい)。

無題8
※フェードがたまらぬ…

機材

コンポーネントは最新の電動デュラエース R9150 Di2。まあ、トッププロですから当然フラッグシップを使うでしょう。

無題
※Di2 デュラエースR9150


彼の所属するディメンションデータはROTOR社のチェーンリングを使うことになっているそうだけど、なぜかSRM製(パワーメーター付き)を使用している。なお、チェーンリングのサイズは54-42Tである。(インナーもデカイ…)

無題3

クランク長は170ミリ。カベンディッシュの身長は(ウィキペディアによれば)175センチなので、そこから考えるとごくふつうの長さ。(なお、体重は69キロ)

カセットスプロケットは11-28T(デュラエース)。これもごく一般的なサイズ。チェーンリングだけがやたら大きい。アウター54Tで11Tをぶん回すことができれば、カヴェンデッシュのスピード域を味わえるわけだ(笑)。

チェーンはKMCのゴールドチェーン。バーテープの下にスプリンターシフターが忍ばせてあり、下ハンドルでもがきながらシフトアップできるようなスプリンターならではなの加工が施されている。

無題9
※チェーンを金色にすると、ぐっと高級感が増す

ステムの長さは130ミリ。ハンドル幅は420ミリ。ホイールはエンヴィのSES4.5 でフロントのリムハイトが48ミリ、リアは56ミリ。ハブはクリスキング製。サドルはフィジークのアリオネ。サドルの高さは70センチである。

無題22

どうでもいいけど、「クリスキング」と聞くと、反射的に『大都会』で有名なクリスタルキングを思い浮かべてしまうのは自分だけ?


※マジでいい曲です。年代を超え、受け継がれるべき作品だと信じて疑わない。

余談だが、世間には「サーベロ(に乗ってるサイクリスト)は速い」という刷り込みがあるそうで、カヴェンデッシュのイメージによるところが大きいかもしれない。エアロでシャープなフレーム形状をしているモデルが多いことから、そういうイメージが定着しているような気もする。

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※シートポストまでエアロ形状

小耳に挟んだ話では、「サーベロで走っていると、赤の他人から勝負を仕掛け(挑発?)られることがある。別にこっちはのんびり走りたいだけなんだけど…」ってこともあるそうな。サーベロはカッコよくて速そうなイメージがあるぶん、こういった予想外の出来事も起きるのかも。


以上、Cycling Weeklyの「Mark Cavendish's Cervélo S5 | Pro Bikes of 2017」をお届けしました。いやー、いつかサーベロ、乗ってみたいですね。( ◠‿◠ )


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サイクリストは大きく2種類に分かれる。坂が好きなサイクリストと、平地専門のサイクリストだ。 まあ、大半の人はその中間なので、2種類なんてことはないんですが、ちょっとカッコつけた言い回しをしてみたかっただけです(笑)。 自分はアップダウンはわりと好きなほ ...
サイクリストは大きく2種類に分かれる。坂が好きなサイクリストと、平地専門のサイクリストだ。

まあ、大半の人はその中間なので、2種類なんてことはないんですが、ちょっとカッコつけた言い回しをしてみたかっただけです(笑)。

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自分はアップダウンはわりと好きなほう。スピードはノロノロだけど、坂があるほうが達成感が味わえてモチベーションが上がるタイプ。もともとはヒルクライムのことを「体力を持て余したおバカさん達の戯れ」(←褒めてます)だと思い、長年にわたって平地しか走らなかったんだけど、2013年に初体験してまんまと魅力にハマってしまった。

それから3年、オクサマも2016年からヒルクライムに目覚めまして、奥鬼怒を皮切りに、日光、太平山、物見山を制覇してきた。(全部、小さめの山…)

>> バトンホイールのシェイクダウンを兼ねて、オクサマを太平山(栃木県)に連れて行った

>> 沖縄出身のオクサマ、人生初の気温5度でのライドで85キロ走る

>> サイクリング好きな夫婦&カップルのメリット・デメリット


今回は、茨城県の筑波山に連れて行ってみたお話です。

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埼玉県南部から筑波山は意外に近い

筑波山とは、つくば市北端にある標高877mの山だ。西側の男体山(標高871m)と東側の女体山(標高877m)からなる。勝手に「茨城ってど田舎だし(←失礼)、ものすごく遠くにある」って思い込みがあったんだけど、川口市からの距離は70キロそこそこ。逗子(90キロ)、秩父(90キロ)、宇都宮(100キロ)より近い。がんばれば自走で行って帰ってこれそう。

常磐道の土浦北インターで降り、15キロほどで筑波山の麓に着く。利用したのは平沢遺跡横にある「市営平沢駐車場」だ。無料で利用できる。ありがたいことです。

市営平沢駐車場
〒300-4213 茨城県つくば市平沢

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※こんなかんじのだだっ広い駐車場です


駐車場周辺は少々の民家と田んぼが見えるだけで自販機はない。その駐車場から1キロくらいの距離にセブンイレブンがあるので、飲み物等を調達するならそこですね。

駐車場から400メートルくらいですぐに坂が始まる

筑波山へのルートはたくさんあるみたいなんだけど、自分が知っているの平沢駐車場から登る方法ひとつだけ。

ここを走るのは2回目でして、路面とコースの感想をお伝えしておきますと…

1 道幅が細い

そのくせ車はときどき通過するし、降りてくるサイクリストやジョガー(まれに登山客)もいらっしゃるので、コース全体を使って登ってはダメ。見通しもよくはないので、身勝手な登り方は慎みましょう。

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2 路面がそこそこ荒れている

メンテナンスはあまりされていないようで、あちこちに凸凹がある。登りはさほど気にならないが、スピードが出る下りは細心の注意が必要。雨上がりは枝が落ちていたり、木々に覆われたせいで路面が濡れたままなのでなおさらだ。くれぐれも降りるときはスピードは控えめに。

3 全体的な斜度は激しくはないが、ラストだけ10%になる

距離は短めで、3.5キロほどしかない。本気で追い込めば相当苦しいだろうが、淡々と登れば女性でも大丈夫。オクサマも無事にボードウォークで登りきった。ただ、ラスト100メートルくらいが斜度10%になり、ちとキツイ。(ダンシングでえいやっとクリアできるレベル)

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※職場の仲間と登ったときの写真

4 S字コースで見通しは良くない

コース幅が狭い上にS字がずっとつづくので、初めて登るとペース配分がわかりにくい。オクサマは、「いつ終わるのだ…まだか…まだなのか…このコーナーを越えればきっと終わ…終わ…らないのかよ…くっそ…」と毒づきながら登ったそうな。

ヒルクライムはあらかじめ走る距離を知っておいたほうがいい。知っているだけでペース配分もできるし、精神的にずいぶんとラクになる。

表筑波スカイラインを走る

坂を登りきると、表筑波スカイラインに着く。尾根を適度にアップダウンしながら走れるので、トレーニングにもなるし、ダウンヒルの爽快感も同時に味わえるステキな場所だ。しかも標高が少し高いので、下界よりやや涼しい。片側一車線ではあるものの、交通量も少ないので快適である。

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ただし、走り屋さんのスポットでもあるようで、ロードスター的なスポーツカーや速そうなオートバイがエンジンをウォンウォンさせながら爆走してもいた。後ろから追い抜かれるときはちょっと怖かった。まあ、走るに快適な道路は車、オートバイ、自転車、みんな好きですわな。

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朝日峠展望公園の駐車場でひと休みし、来た道を戻って筑波山ロープウェイ発着場所のあるつつじヶ丘レストハウスを目指す。道中はやはりアップダウンが続き、所々で息が上がりそうになるが、ヒルクライムってほどではない。

スカイライン上には信号はなく、いたって快適。純粋に走ることを楽しめる。スカイラインの端まで来たところで信号に差し掛かる。

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※ここからちょっぴり斜度があがります

信号からつつじヶ丘レストハウスまでが約2キロで、斜度がちょいと上がる。ガーミンを持っていないので正確な斜度は不明だが、体感的に8~9%くらいじゃないでしょうか。ラクではないが、歯をくいしばるほどもでもない。

ループを描く瞬間だけ角度が瞬間的に増し、「うおりゃっ」って回す必要がある。でも、本格的にヒルクライムしている人からしたら、距離もハードさも「ちょい物足りない」のではないかなと。(自分は十分満喫しましたが…)

頂上には休憩スポットがあります

つつじヶ丘レストハウスにはレストラン、飲み物、アイスクリームなどがある。ロープウェイに乗れば、筑波山のてっぺんにいけるようだ。

サイクリスト以外にも車で来る人、登山客がいらっしゃって、なかなか賑やか。サイクルラックも用意されているのがありがたい。

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時代遅れの不可思議な懐メロが駐車場に鳴り響く以外は、申し分のない休憩スポットである(笑)。

風返し峠で山を下るも、さほど快適にあらず

元来た道を帰って駐車場に戻っても良かったのだが、「同じ道を何度も走るのも芸がないよね」ということで、風返し峠経由で降りることにした。初めて走る道だったが、斜度がやや急なのと、路面が荒れているせいで、まったく快適ではない。隆起も何箇所かあって、ガツンとハンドルが跳ね上がりそうになった。

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個人的にはこの道はオススメしない。自分ら以外のサイクリストはまったく見掛けなかったので、あまり人気コースではないようだ。(さもありなん)

オクサマは「むっちゃ走りにくかった…ブレーキをずっと握っていたせいで、手首の感覚がなくなってしまって、途中で(腕の休憩のために)立ち止まらなくてはならなかったよ…」コメントしている。

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ただ、(利用はしなかったけど)温泉施設があったり、(やや寂れてはいたが)筑波グランドホテルという宿泊施設があったので、ちょっとした観光地でもあるようだ。お土産屋さんもいくつか発見した。 

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※でっかい鳥居もあった

筑波山を降りた後は、一般道を走って駐車場へ戻る。ダンプカーやトラックがバンバン走り抜けるので、ちょっと緊張を強いられたけど、まあよくある田舎道ですね。所々にコンビニもあります。

風呂としゃぶしゃぶで締めくくる

というわけで、走行距離はわずか33キロ。サイクリングにしてはかなり短い。


J( 'ー`)し 「たった33キロしか走ってないのかー」

(´・ω・`) 「じゃあ、今日のコースをお代わりして66キロにしたい?」

J( 'ー`)し 「体力的に持たないと思うので、もういいです…」

(´・ω・`) 「わかりました」


ということで、これで筑波山ヒルクライムは終了。土浦市にあるスーパー銭湯「湯楽の里」でひと風呂浴びて、食べ放題のしゃぶしゃぶを食べて帰って来ました。ちなみにオクサマには「ヒルクライムの後は必ず肉を食う」というマイルールがある。高強度の運動の後は、身体がたんぱく質を欲するのだそうな。それは自分もなんとなく理解できる。

二人揃って米は一口も食べず、ひたすら肉→肉→肉→野菜→肉→肉→肉→野菜をエンドレスリピートした。「余は満足である。また連れてこい」とのことで、オクサマ的には筑波山はお気に召したようだ。


最後に、山嫌いだったオクサマがなぜヒルクライムにハマったかを訊いてみたところ、3つの理由を挙げてきた。

オクサマがヒルクライムを好きな理由

1 景色がキレイ(森林浴効果)

木々の中を走るのがリラックス効果が高くてよいとのこと。沿岸線沿いよりは、山間部の方を好む。空気もうまいとかんじるそうな。

2 まるで日帰り旅行に出かけたような満足感がある

ロードバイクツーリングには、「ドライブして、登山して、スキーして、風呂入って、たらふく食べる」がオールインワンセットなので、宿泊をしていないのに「旅行した感」が味わえてしまう。実にコスパの良いレクリエーションなのだ。オクサマもそのことに気がついてしまったようだ。

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3 肉がうまい

普段は魚少々と野菜中心生活のくせに、サイクリング後だけは人格が入れ替わったかのように「肉だ肉!肉もってこい!」と豹変する。怖い。

「寿司はいかがなものか…」とか余計な提案をすると噛みつかれるので、心ゆくまでお肉を食べさせるよう夫の自分は心がけている。

肉にもいろいろあって、しゃぶしゃぶ以外にもハンバーグとかステーキ、焼肉もある。オクサマ的にナンバーワンはあっさりしててたくさん食べられるしゃぶしゃぶだそうです。「野菜も同時に摂取できるのもメリット」ですって。

筑波山は楽しいサイクリングコースであること、サイクリング後のしゃぶしゃぶは美味いという2点を強調して、締めくくろうと思う。



湯楽の里(土浦店)
〒300-0053 茨城県土浦市真鍋新町20-43
TEL:029-825-1526
公式サイト


しゃぶ葉 土浦北店
〒300-0054
茨城県土浦市西真鍋町1-36
029-825-1058 
公式サイト



※娘も登ってみたそうです(^^)

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自転車に乗り始めて丸7年ほどになるが、恥ずかしさゆえ、ずっとビブショーツを履くことができなかった。 上下ぴっちりのジャージで外に出るなんて、崩れた体形をした40歳オーバーのオッサンにはハードルが高い。 「誰も見てはいないよ」 「すぐに慣れるよ」 とは2万 ...
自転車に乗り始めて丸7年ほどになるが、恥ずかしさゆえ、ずっとビブショーツを履くことができなかった。

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上下ぴっちりのジャージで外に出るなんて、崩れた体形をした40歳オーバーのオッサンにはハードルが高い。

「誰も見てはいないよ」
「すぐに慣れるよ」

とは2万回くらい聞かされたがダメだった。人がどう感じるかではなく、純粋に自分が恥ずかしいのだ。己の醜態をさらけ出すことに耐えられなかったのだ。

そのへんについては過去記事でも書いたので、今回は「人生で初めて上下ピチピチのサイクルウェアで実際に外を走ってみた感想」をお伝えしたい。

先に結論を述べると、「GOOD=むちゃくちゃ走りやすい(衝撃)」、「NOT GOOD=入れる店が限定される(不便)」の2つに集約されます。良し悪しありますね…。

ビブショーツを履いてみたいけど、まだ勇気が出ない人へのエールのつもりで書いてみます。

>> 清水の舞台から飛び降りる覚悟で、ビブショーツの購入に踏み切りました(試着してみた感想)

選んだ場所は表参道と原宿

人気のない河川敷を走っても「羞恥心を克服した」ことにはならない。やはり、大勢の人がいる場所に行ってこそ。ただし、サイクリストばかりが集まる場所ではダメだ。恥ずかしさは薄まるだろうが、今回の主旨に反する。

そこで心を鬼にして、都内屈指のオシャンティスポット(だと思ってる)表参道と原宿を走ってみるタスクを課した。この界隈をロードバイクで悠然と流すこと。顔を赤らめて一目散に走りすぎるのはダメ。

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※表参道通りをビブショーツで走ったる…

自分で決めているので課すもへったくれもないんだけど、とにかく自分を追い込んだ。これくらいの荒療治でないと、本当の意味でビブショーツデビューしたとは言えないと思ったから。

都内中心街に近づくにつれ、冷や汗が出る

ビブショーツ・デビュー当日、ご近所さんに見つからないよう早めの時間帯を選び、コソコソと家を出る。斜向かいのオジサンは早起きなので、グズグズしてると発見される恐れがあるからだ。

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※恥ずかしさで前を向けない

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※家の前を数往復して心の準備体操

(スミマセン…なんかスミマセン…)と誰に対してかよくわからない謝罪の言葉を脳内で繰り返しながら、そそくさとサドルにまたがり、とりあえず走り出す。

自宅(川口市)を出て、赤羽を過ぎるまでは意外に心の平静が保たれた。埼玉県がダサい都道府県であるという認知がされているので、相対的に自分のダサさも薄まる理屈だろうか。その気持ちは赤羽でも同じで、オシャレではない場所をビブショーツで走るのは、意外に苦にならない。これは新たな発見であった。(赤羽在住の方、スミマセン…)

王子、西ヶ原、駒込あたりの「山の手外側」までは問題なかったが、御茶ノ水に差し掛かるあたりで心臓が苦しくなってきた。羞恥心がジワジワと心を蝕んでくる。信号待ちで若い女性が自分の前を通り過ぎるとき、特にそれを感じる。何度も「大丈夫だろうか?おかしいとこないだろうか?お尻に穴あいてないだろうか?」と自問自答する。

BBQにタキシードで来てしまったというか、結婚式にTシャツ&短パンで参列してしまったような、ちぐはぐな違和感が拭えない。

誰も見ていないのは左脳では理解しているが、右脳に住むもう1人の自分が「バカが…お前ごときの分際で…ビブショーツだと…身の程を知れ…百年早いわ…」と囁き続けてくるかんじ。ギャグみたいだけど、自分の心はチクチクと傷んだ。そのせいであまり集中して走れなかった。

ビブショーツはむちゃんこ走りやすい

あ、ビブショーツの名誉のためにフォローしておきますと、信じられないほど走りやすいです。インナーショーツ&ハーフパンツ時代とは雲泥の差ですわ。

驚いたのは素材のストレッチ性で、ペダリングの動作を一切邪魔しない。気持よくストレスなく漕ぎ続けられる。「こりゃあ、みんなビブショーツを履くわけだ」とナットクした。

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しかも、肩から吊り下げるタイプは腰回りの圧迫が皆無。腰までしかないインナーショーツ特有の締め付け感がないし、腹の脂肪がショーツの上に乗っかってブヨンブヨン揺れる気持ち悪さもない。(腹の脂肪に悩む中年男性は100%同意してくれると確信)

ビブショーツこそ、もっとも快適に自転車に乗る服装だとものの5分で確信できた。中年男性こそ、吊り下げ型のビブショーツのお世話になるべき。

自分自身の恥ずかしさはいったん置いといて、声を大にして叫びたい気持ちである。

コンビニにはかろうじて入店できるが、それ以外は無理だった

100キロほど都内を走ってきたんですが、この格好で歩き回るのはかなり勇気を必要としますね…。コンビニはまあなんとか。そそくさと買い物を済ませ、外に出ることはできた。せっかくクーラーの効いたイートインコーナーがあるにもかかわらず、外でアイスを頬張った。食べている途中でポタポタ溶けたけど、しかたない。

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※青山一丁目のファミリーマートにて

ビブショーツでコンビニは入店できたが、長時間滞在する、あるいは着席する形式のレストランは想像しただけで身の毛がよだった。オシャレなカフェなんてとてもとても。フレッシュネスバーガーも厳しい。いや、マクドナルドすらハードルが高い。

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※おしゃれすぎる…

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※入店3秒で叩き出される自信ある

ビブショーツで入店できるのは、現時点ではコンビニだけである。やはりまだどこかで、「半裸に近い格好で公共の場にいる」感がある。サイクリストではない方々のお目汚しになっていることを申し訳なく思い、頭を下げたい気持ちになってしまう。

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※ヴィトンのショップにビブショーツで入ったら、どんな目で見られるだろう

あと、「この格好のままで輪行は絶対できないな…」ってこともわかりました。輪行する際は、荷物が増えてもいいから短パンを持参します。

原宿と表参道は、恥ずかしかったけどなんとか通過できました

表参道の交差点と、ラフォーレのある交差点は週末の人出がすごくって、ここでの信号待ちがもっとも恥ずかしかったですね…。歩行者らからの冷たい視線にはなんとか堪えました。(そもそも、そんなこと考えていないだろうけど)

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竹下通り周辺でも信号待ちしましたが、ここも精神的にはこたえました。悪いことをしているわけでもないのに、目線を上げることができず、背中を丸めて下を向いていました。青になるやいなや、カベンディッシュ顔負けのスプリントで走り去りました。この羞恥心は新宿、池袋まで持続しましたね…。

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※竹下通りのスターバックス…ぜったい無理…

以上、オッサンが初めてビブショーツを着て走るとき、脳内でどんなことを考えているか…がおわかりいただけたのではないでしょうか。

ビブショーツは走ることに関して言えば最高。文句なし。dhb のビブショーツのクオリティも問題なし、です。が、「じゃあ今後はずっとビブショーツで走るか?」と言われるとNOですね…。ミニベロはややカジュアルな服装で乗りたいし、上下ピチピチでの輪行は精神的にきつい。 

あと、オクサマから「私と一緒のときはビブとやらはやめて。気持ち悪い人と一緒にいるって思われたくないから」との残酷なお達しを受けておりまして、一緒にツーリングするときは「ハーフパンツ着用必須」であります。よって、併用でまいります。


今度はファミレスかマクドナルドに入店して徐々に精神を鍛錬し、いつかはスターバックスで長い名前の飲み物を余裕の表情で頼めるようになってみせます。

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ちなみに、「富士そばならビブショーツでも入れる!」と思ったこともご報告しておきます(笑)


>> 清水の舞台から飛び降りる覚悟で、ビブショーツの購入に踏み切りました(試着してみた感想) 


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ロードバイクはカスタマイズしてナンボ。自分好みにパーツを交換したり、カラーコーディネートを試行錯誤して「オレ(アタシ)だけの1台」に仕上げていくプロセスは言葉では言い表せないほど楽しいものだ。 カスタマイズというと、どうしても「大金がかかるイメージ」があ ...
ロードバイクはカスタマイズしてナンボ。自分好みにパーツを交換したり、カラーコーディネートを試行錯誤して「オレ(アタシ)だけの1台」に仕上げていくプロセスは言葉では言い表せないほど楽しいものだ。

カスタマイズというと、どうしても「大金がかかるイメージ」がある。それは事実で、こだわり始めればオーディオやカメラレンズと同じでエンドレスな世界。

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しかし、コンポーネントをごっそり載せ替えるとか、ホイールを新調するだけがカスタマイズではない。お金をかけずにできるカスタマイズもあるのだ。それは「色のコーディネート」。しかも、満足度がそこそこ高いのでコスパも良い。

色の組み合わせなんて自由だし、本人が満足していればそれでいいんだけど、セオリー的なモノを知っておいて損はない。 だって、できれば他のサイクリストから、「お、あのバイク、カッコいいな」って思ってもらいたいじゃないですか(笑)。

カラーコーディネートに絶対の正解はないと断った上で、あくまで個人的意見(と聞きかじった知識)を羅列してみますね。

バーテープとサドルの色を合わせる

そういう決まりがあるわけじゃないが、なんとなくそうしている人が多い気がする。たぶん基本中の基本なのではないだろうか。バイク本体の上部のほうに突き出したパーツなので、ここの色がちぐはぐだと違和感を感じるのであろう。

自分はサドルとバーテープを、タイレル(Tyrell)のCSI はブラックで統一し、BOMAはホワイトで合わせている。

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※白のバーテープは汚れが目立ちます…

バーテープだけとんでもない色にして変化球

ただ、上記セオリーを崩してくるいわゆる型破り系のサイクリストもいらっしゃって、バーテープだけ奇抜なカラーで攻める場合がある。カモ系パターンとか、ブラックで統一しているのにバーテープだけビビッドなイエローで目を惹かせるとか。

根拠はないが、そんなバイクを目撃すると、「あえてそう攻めてくるとわ…お主、なかなかやるな…」という気持ちになる。

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※レース会場で人様のバイクコーディネートを観察するのもいと楽し

バーテープは自転車パーツの中でもかなり安い部類なので、気軽に挑戦できる。失敗してもまた交換すればよいだけ。サドルの色からわざと外して、派手目のカラーで変化をつけるのも面白い。

ステム、ハンドル、シートポストで色を揃える

バーテープとサドルを同色でまとめるのがセオリーだとして、次に気になるのが「ステム」だと思う。ステムって小さいパーツだし、カラーコーディネートにおいては重要度は低めじゃないかってずっと思っていて、無頓着だったの。

ところが、先輩ローディによると、「サドル、ステム、バーテープで揃えるとさらに統一感が増す」と教わった。

この3つを揃えると、水平方向にピンと一本のラインが生まれ、遠目から見てかっこよくなるらしい。「カラーコーディネートは縦のライン、横のラインで分けて考えるといいよ」とのことだ。なるほど。

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※黒のサドル、ステム、バーテープで統一された図

そのセオリーでいくと、タイレルのCSIはブラックで固めてあるので合格。

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※期せずして、2台とも黒でコーディネート

BOMA の Refale はサドルとバーテープはホワイトなのに、ステムがブラック。ステムまで白いとベターということになる。

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※画竜点睛を欠いた図

ステムの色はどこに合わせるべきなのか問題

ただ、ステムだけ白くすると、ハンドル本体、ハンドルポスト、スペーサー、ヘッドキャップのブラックから浮いてしまう。それはそれでステムだけが悪い意味で強調されてしまうようで、シックリこない。

思案した結果、サドルとバーテープをブラックにしてしまうことを検討中。実は以前はそうしていたのだが、オーバーホールを機にホワイト化に踏み切ったのだ。バーテープも汚れてきたし、再度ブラック化に戻すつもり。

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※というか、戻しました(笑)

余談だが、白いバーテープは汚れがむっさ目立つ!バーテープが汚いロードバイクは、他がピカピカでもなんとなくみすぼらしい。しかも、タチの悪いことにバーテープの汚れって、何をどうしようが落ちないのだ。つまり、汚れてもそのまま使い続けるしかない。その点、黒いバーテープは汚れがまったく見えないので、ズボラさんにはオススメである。

アウターケーブルも地味に効果の高いカラーコーディネートパーツ

実はアウターケーブルの色って、コーディネートにおいてかなり重要。

たかがケーブルじゃん。細いし目立たないし、そこの色をいじっても、変化は感じられなくね?

と思うかもしれない。自分もずっとそう信じていた。だが違うのだ。ケーブルのカラーだけでも印象はグッと変わる。

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※黒は地味ですね

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※オーバーホールとか、アウター交換するタイミングで気分転換

ケーブルカラーは、バーテープとサドルをに合わせた方がいいかもしれない。以前(ブラック時代)はアウターケーブルもブラックに、今(ホワイト時代)はホワイトで合わせている。

バーテープとサドルをブラック化し、アウターケーブルはそのままホワイト…だと、それはそれでアンバランスなような気もするが、そこまで手を回すとコスト的にかさむので、アウターケーブルはホワイトのままにしておこうかと思う。

「でもなー、白いアウターケーブルは気にっているんだよなー。そこまでブラックにすると雰囲気が重くなっちゃうんだよなー。やっぱ白のバーテープのままでいこうかなー」

悩みは尽きない。

2色もしくは3色がグッドバランス

以下、完全な好みの問題にはなるが、ロードバイクのカラーコーディネートは2色か3色までが良い。4色を組み合わせるのはかなり難度が高く、下手をするとゴチャゴチャしてしまう。

自分が好きなのは2色コーディネート。シンプルでスッキリしているのが理由。タイレルCSIはシルバーとブラックのくっきりツートーンなフレームなので、他もその2色だけで合わせることにした。最大の難関であるコンポーネントにはデュラエース(9000系)を採用。結果、「これでもか!」ってほど似合ってしまった。

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我ながら、「(シルバーの)CSI×9000系デュラエース」は「それぞれが出会うために生まれてきたのではないか…これは運命なのでは」と思えるほどにパーフェクト(だと信じてる)。

ただし、厳密にいうと、サドルに赤いラインがちょっぴり入っている。そこで、スペーサーを赤にして、水平方向の統一感を無理やり演出してみてはいる。カラーに関しては、もはやいじるとこ無しだと思う。

とはいえ、モノによってはフレームが3色で構成されていることもあるので、3色でコーディネートせざるを得ないケースもある。その場合、「絶対に3色で統一してやるぞ!」と気負いすぎるよりは、メインの2色を基本にコーディネートして、最も面積の少ないカラーはあえて無視することで、ワンポイント的な演出にするのもアリだ。

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※シートチューブに青い線が

たとえばBOMAのリファールは、ブラックとホワイト基調のフレームだが、シートチューブにブルーの線が入っている。自分はあえてこのブルーを無視し、ブラックホワイトなバイクを目指した。結果的にブルーの線が残ってしまったのだが、ワンポイントカラーだと思えば違和感はない。

どこかにブルーを使う(バーテープをブルーにするとか)という方法もないではないし、そういうコーディネートをされている方もいるので、そこは好みなのだが、自分はあえてサードカラーを無視する道を選んだのである。


以上、ロードバイクのカラーコーディネートはこうするとよいのではないでしょうかという、個人的思い入れ入りまくりな意見のご紹介でした。

なんやかんや書きましたが、詰まるところ「自分がかっこいいと思えばそれが正義!」です。なので、本能の赴くままにいじればよいでしょう。

みなさまのコーディネートの際の参考になれば幸いです。ヽ(^o^)丿


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2年間にわたって愛用してきたクリンチャータイヤを、パナレーサーの「Race L Evo 3」からIRCの「ASPITE PRO(アスピーテ プロ)」に乗り換えることにした。 >> IRCのクリンチャータイヤ、Aspite(アスピーテ) Pro (700×24c)を注文しました 実際にASPITE PRO(アス ...
2年間にわたって愛用してきたクリンチャータイヤを、パナレーサーの「Race L Evo 3」からIRCの「ASPITE PRO(アスピーテ プロ)」に乗り換えることにした。

>> IRCのクリンチャータイヤ、Aspite(アスピーテ) Pro (700×24c)を注文しました

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実際にASPITE PRO(アスピーテ プロ)を装着してみて、Race L Evo 3との違いも感じたので、その感想をお伝えしよう。 あと、ひとつトラブルがあって、学びを得たのでそのことも。

Aspite Pro(アスピーテプロ)は硬くて装着にちょっと手間取る

耐パンク性が高いと謳われているせいか、手触りはしっかりしており、ヤワな印象はない。畳まれた状態から広げてみても、「ガッチリ感があるタイヤだな」と伝わってくる。

23cから24cに(ほんの少し)サイズアップしたのだが、「太くなった」とは感じない。言われなければ、23cのタイヤと言われても信じる。その程度の差しかない。25cは明らかに23よりワイド感があるが、24cはそうでもなさそうだ。

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※パナレーサーRace L Evo 3 はこんな劣化具合

さっそくシャマルミレに取り付けてみたのだが、サイドウォールがけっこう硬くて、リムにはめ込むのに力が必要だった。軽くて柔軟性に優れたRace L Evo 3とはえらい違い。Race L Evo 3は全体的にしなやかで、カンタンにスコンとハマってくれたので対照的だなと思った。

もしかすると、23cから24cに変更したことで、タイヤの装着のしやすさが異なってしまったのかもしれない。

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※けっこう厚手

Race L Evo 3では一度もパンクをしなかったので助かったんだが、屋外でのパンク修理は面倒なものだ。風を受けない&人の導線を邪魔しない場所に移動し、バイクをひっくり返してタイヤレバーでえっちらおっちら作業するのは、夏は汗だくになるし、冬は凍える。

「パンクしたら、パナレーサーのときのようにはカンタンに済まないな…」とは覚悟しておいた。

Aspite Pro(アスピーテプロ)のトレッド面が特徴的

アスピテは表面が特徴的で、細かなイボでびっしりと覆われている(中心面にはイボはない)。Race L Evo 3は単純なスリックタイヤでとくに溝もないタイヤだったので、「おお、なんとなくグリップが良さそう」と思わせてくれる。

いちおうフォローすると、Race L Evo 3のグリップ力もとても良かった。曲がってよし、巡航してよし、軽くて登りやすし、オマケにカッコよし…と四拍子揃った文句なしのタイヤだった。よって、「イボの有無でグリップ力が決まる」という単純なものでもない…とは付け加えておこう。

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※イボイボがびっしり

ただ、それを差し引いてもAspite Pro(アスピーテプロ)の表面の粘りがスゴイ。指で撫でるだけでも、引っかかるような感触があり、いやがうえにも「グリップ力の良さ」を期待してしまう。

ルックスはほぼ変化なし

23cから24cに変更し、ほんの少しタイヤ幅が太くなったがほとんど気にならない。横から見たらロゴ以外の変化を見つけられないし、縦から見ても「太くなったか…?まあ、凝視すればわからんでもないが…」くらいの変化しか感じない。たぶん、初見でAspite Pro(アスピーテプロ)を24c だって見抜ける人はなかなかいないんじゃないか。

個人的にはロードバイクに25cタイヤは、「性能は認めつつも、ちょっと太すぎる見た目が好きになれないんだよなぁ」と感じる派だったので、24c にしたことでシャープな見栄えが失われるのではないかという恐怖があった。しかし、Aspite Pro(アスピーテプロ)に関していえば、ルックスのスポイルはない。これはGOODポイントだった。

もちろん、キャリパーブレーキのクリアランスも問題なしレバーで開放すれば、23c同様スムーズにホイール脱着できる。輪行の際も心配はない。

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※23cと見分けがつかないレベル

【ちょっとしたコツ】チューブは古いのから使いましょう

23cが24cに変わったが、チューブの許容範囲ってたいてい広めになっているので、そのまま使えることが多い。(モノによるので確認は必要だが)

ツール缶に2本入れてあった予備チューブを使い、今回新たに調達した2本は予備としてツール缶に入れる。このようなローテーションをさせることで、特定のチューブの劣化を防ぐのだ。

しかし、ここである問題に気づく。

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なんと、チューブの一本が、バルブが短すぎてフロアポンプの先端を固定できない(短すぎて刺さらない)と判明。予備2本のうち、一本は問題なしで、もう一つが使えなかった。もしも外でパンクしてチューブ交換ってなったとき、この一本しか持ってなかったら立ち往生していたに違いない。家での交換でよかった…。

自分のホイールに適合するチューブのバルブ長を知っておく

まあ、ハンドポンプなら短いバルブに強引に取り付けてある程度の空気なら入れられただろうけど、フロアポンプが使えないバルブ長では日常的に使えないのでNGだ。

ホイールのリムハイトによって使うべきバルブ長は決まってくるので、「自分のホイールの場合、最低でもバルブは何センチは確保すべき」と覚えておきましょう。あるいは、愛用するホイールのリムハイトを覚えておくだけでもよい。そうすれば、最悪でも店員さんに「リムハイト◯センチなんですけど」、「じゃあこれではバルブ長が短すぎますので、あっちにしておきましょう」とアドバイスしてもらえる。

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※シャマルミレに使えなかったチューブ

「細かい数字なんて、覚えておけん!」ってことであれば、Evernote等に記録しておくのがオススメ。店頭で「あれ?自分のホイールに対応するバルブ長って、最低何センチだったっけ?」ってなっても、さっと見返せば迷わず購入できる。

シャマルミレのリムハイトはフロントが25.5mm、リアは29.5mmなので、選ぶチューブは40ミリだと厳しい。タイレルCSIのバトンホイールはリムハイトが5センチもあるので、バルブ長80mmのものを使っている。ざっくりだが、「リムハイト+2センチ=必要なバルブ長」です。

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※80mmのチューブ長はこんなかんじ

蛇足だが、自分はロードバイクとミニベロのシートポストの高さとか、サドルの前後位置とか、写真に撮って保管している。オクサマのボードウォークのシートポストにも物差しのような目盛りが刻まれているので、ぴったりの位置を写真に収めている。そうすれば、輪行のたびに

「サドル位置が高すぎない?」

「あら?やっぱり?」

みたいな確認作業が発生しなくて済む。

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シャマルミレには52mmのバルブが必要と判明(48mmでも大丈夫だとは思う)したので、忘れないようEvernoteに記載しておきました。

以上、やや脱線が多くなりましたが、IRCのハイエンドクリンチャータイヤ、「ASPITE PRO(アスピーテ プロ)」の装着インプレッションでした。

実走したら、別途インプレしますね…。


>> IRCはイタリアのタイヤ会社だとずっと信じてて正直、スミマセンでした…(日本の会社だったとわ…)


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ツールドフランスのレース展開とか、どのステージで誰が勝ったとか、今誰が何色のジャージを着ているのか…といった情報にはほとんど興味のない自分だが、チームカーの中ってどうなっているのかはすごく興味津々である。 運転席周りに何が置いてあるのか、どの席に誰が座 ...
ツールドフランスのレース展開とか、どのステージで誰が勝ったとか、今誰が何色のジャージを着ているのか…といった情報にはほとんど興味のない自分だが、チームカーの中ってどうなっているのかはすごく興味津々である。

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運転席周りに何が置いてあるのか、どの席に誰が座り、どんなツールを駆使して選手と会話したり、機材や補給食を運んでいるのか。市販車にはない、特別なカスタマイズがされているのか、興味は尽きない。

ということで、Global Cycling Network の「オリカスコットサイクリングチームのチームカーはどんなふうになっているのか@ツール・ド・フランス2017(Orica-Scott Cycling Team Car | Tour de France 2017)」という動画を舌舐めずりして視聴しました。むちゃんこ参考になるトッププロの技も垣間見えたので、翻訳してお届けします。



車種

車種はルノー社のメガーヌ・エステートっぽい。日本ではあまり見かけないワゴンではないかなと。

無題

屋根

8台のバイクが載っている。一般的なワゴン車に8台も詰めることに驚き。内訳は4台の完成車と4台のフロントホイールだけ取り外されたバイクである。屋根の後ろのほうに3本のフロントホイール、3本のリアホイールの合計6本が積まれている。

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※かなり外側までせり出している

有力選手のバイクは外側に取り付けられていて、一秒でも早く降ろせるようにしてある。「そこまで考えているのか」と唸ったのが、すぐに漕ぎ出せるようなギアが選択された状態で積まれていること。フロント53T、リアは19Tくらいのやや軽めにセットされており、バイク交換した選手が漕ぎ出しやすいギアとなっている。選手は何も考えずいペダルを踏み込むことができるのだ。うーむ、芸が細かい。

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※漕ぎ出しやすいギアにあらかじめセット

トップクラスのグランツールとなると、各チームカーは衛星アンテナを屋根に積んでおり、車内のテレビでレース展開を観るのに欠かせない。さらにボンネットの左右から2本のアンテナが突き出しており、1本は実況を聴くためのアンテナ。もう1本は選手と会話するための無線アンテナである。屋根にずらりと並んだロードバイク、3本の物々しいアンテナが、ド派手なデコレーション。これだけですでに胸がときめいてくるのではないだろうか。

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運転席周り

監督が運転席に、メカニックは後席に座る。ハンドルの中心には「61キロ地点」「125キロ地点」等と、その日のコース上の補給を渡すまでの距離が書かれたメモが貼り付けられていた。ボトルを渡し損ねた選手がいたら追いかけてフォローできるような体制が組まれている。

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この辺はパッと見てサッと行動できるよう、あえて徹底的にアナログ化されているようだ。

当然ながら運転席周りには監督が選手同士と通話できる無線があり、さらにチームカー同士(通常2台あるそうだ)で話せる別の無線も積まれている。

監督が自分で食べる用かどうかわからないが、ジェル、エナジーバー、さらに日焼け止めクリームも置かれていた。センターコンソールにはなぜか女性用のストッキングもあって、これはべつにオリカ・スコットの監督の性癖うんぬんではなく(当たり前だ)、氷をたくさん詰め込んで選手に渡すためのもの。背中に入れるとゆっくり溶け、冷却効果が抜群らしい。なるほど、ちょっとマネしてみたいかもと思った。

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※大量のストッキングが

後席

メカニックが1名座る。横にはツールが一式入ったケースと、2組のホイール(合計4本)が常備されており、トラブルの際に必要なものを手にして一目散に飛び出せるようにしてある。

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それ以外にはタオル、予備の無線、チェーンルブ、ウェス、そして補給食がパンパンに入ったクーラーボックスが置かれていた。

前席のヘッドレストにはテレビスクリーンが固定されていて、戦況を常に把握できるように施されている。

さらに「なるほど」と膝を打ったのが、同じくヘッドレストに屋根のキャリアのどこにどの選手のバイクが置かれているかのマップも貼り付けられていた点。8台も積んでいるのだから、メモはあったほうがいい。

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※ヘッドレストにバイクの位置を書いたメモが

バイクにいちいち選手名は書かれてはいないが、メカニックはドラブった選手のバイクを迷いなく降ろし、手渡さなければならない。そんなときに、「えーっと、彼のバイクはどれだったっけ…」等とやってるヒマはない。たぶん、メカニックの頭にはそのへんの情報は入ってはいるだろうけど、万全を期しているのだろう。

トランクスペース

トランクも荷物でほぼ埋まっていた。各選手後ごとに用意されたカバンの中には、レインジャケット、シューズカバー、各種グローブ、予備のアイウェア、ソックス等がぎゅうぎゅうに入ってた。

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※選手ごとにバッグが用意される

へえーと思ったのは、チームカーには選手の予備のシューズも積まれていること。というのも、集団落車では衝撃でクリートが割れることがあるから。五体満足でも、バイクが無事でも、シューズがペダルにハマらなければゲームオーバー。おそらく同様の理由で予備ヘルメットも積まれていた。落車でヘルメットが割れることも十分に想定できる。かなりの念の入れようである。

それ以外には、大量のサコッシュがあったり、氷とコーラを満載した大型クーラーボックスも入れられる。選手のリフレッシュ用として使うらしい。
※サイクリングで疲れ切った後の炭酸飲料の旨さは格別。プロ選手とはいえ、そのへんの感覚は同じくなのだ。

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あと、バスタオルをロール状に巻き、ガムテープで固定された用途不明のモノもトランクから現れた。マットさんいわく、「たぶん、メカニック用の手作りランバーサポートだと思う。長いレースの間、ずっと座っているわけだからね」とのこと。なるほど。

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※メカニックも闘っている


以上、Global Cycling Network の「オリカスコットサイクリングチームのチームカーはどんなふうになっているのか@ツール・ド・フランス2017(Orica-Scott Cycling Team Car | Tour de France 2017)」をお届けしました。

いやー、ツール・ド・フランス出場チームのチームカーって魅力がタップリ詰まってますね。助手席に乗ってツール観戦できたら、これ以上ない幸せのような気がする。いつか、チームカーの助手席に乗って取材してみたいものだ。


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ロードバイクでのツーリングは楽しいので、暇さえあれば走ることにしている。1日休めるときは100キロ超のコースをたっぷり時間をかけて走るし、「午前中しかない」って場合は早朝の車の少ない時間帯に都内をサクッと周り、途中でスタバに立ち寄ってスコーンとコーヒーを食べ ...
ロードバイクでのツーリングは楽しいので、暇さえあれば走ることにしている。1日休めるときは100キロ超のコースをたっぷり時間をかけて走るし、「午前中しかない」って場合は早朝の車の少ない時間帯に都内をサクッと周り、途中でスタバに立ち寄ってスコーンとコーヒーを食べて帰る…ということをする。

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個人的に好きなルートは、皇居→赤坂→青山一丁目→表参道→原宿のあたり。道路幅が広く、路面がキレイで都内の割に景色がいい。あと、恵比寿とか代官山のオシャレゾーンを走ると、自分がハイソサエティ側の人間になったような錯覚が味わえる(笑)。

>> ロードバイクで地元界隈を走るのに飽きてしまったときの対処法


ただ、である。

ソロで走ると退屈というか、時間を持て余すときもあるのよね…。とくに向かい風だとショートカットして早めに家に帰ろうかなとか、河川敷を走っていたら、「目的地を180度変えて、逆向きに走ったろうかな」とか考えてしまうことも。

いくら自転車が好きでも、この「ぼっちライドの退屈さ」とは無縁でいられない。ということで、totalwomencyclingで紹介されていた、「ロングライドに付き物の「長い→退屈だ→帰ろう」を撃退する方法(How to Avoid Boredom On The Bike and Cutting Your Long Rides Short)」という記事を翻訳してお届けしたい。

1.ルートを決める

退屈を乗り越えるのに必要なのはモチベーション。なんの動機もなく、いつでも辞められる状況は心が折れやすい。厳密でなくても構わないので、ざっくりしたルートは頭の中に描いておこう。あるいは、スマホやガーミンにルートを設定できるならそうしても良い。

自分がやりがちなミスは、「何の目的も持たず、適当に走り出し、走りながらどこに行こうかな…と思案するパターン」。これ、想定していた走行距離を大幅に短縮すること請け合いだ。100キロ走るか…と思って家を出たのに、帰宅したらサイコンは60キロを示していた的な。

ヤビツ
※google map を眺めているだけでも楽しかったりする

定めたルート(スケジュールと呼んでもいいかも)があれば律儀に守ろうとする思考が働くけども、完全なノープランは人間を怠惰にする。少なくとも、自分はそのタイプ。

2.目的地(ゴール)を定める

上記に関連する話で、ルートを描いただけでは不十分。せっかくなら目的地がほしい。円を描くだけのルートではいくらでもショートカットできてしまうが、明確なゴールがあるとそこを外すわけにはいかなくなる。よって、想定距離をキッチリ走れるというわけ。

目的地は何でもよくって、美味しいパン屋さん、話題のカフェ、キレイな景色(湖、峠の頂上)、観光名所とか、何かしらのランドマーク(スカイツリー、川の源流)が一般的。
※そういえば、ゼブラカフェに行くと宣言したけど、まだ行ってなかった…行こう。

>> 相模原市にあるカフェ、「ゼブラコーヒー」に行ってみようと思う

なんなら、「しばらく会っていない友人」に挨拶に行くでもよい。遠い親戚縁者に「こんにちは」して帰ってくるのもナイス。長距離走れて、人間関係まで良好になる。なんなら、食事をおごってもらえるかもしれない(笑)。

個人的に試そうと考えているのはスポーツ観戦で、地方開催のサッカーを観に行こうかなと。観戦といっても、J1とか2のプロリーグではない。セキュリティが無いも同然のスタジアム駐輪場には何時間も停めておけない。

行くのはハイレベルなアマチュアリーグだ。関東サッカーリーグは市民公園とか大学のピッチを利用することがほとんどで、スタンドがない場所も多い。その代わりピッチ横のかなり至近距離で観れるし、元Jとかユースだった選手がゴロゴロ。しかも観戦無料。バイクは傍に置いたまま観戦できるので、安心である。

関東リーグは都内でも多摩とか町田のような僻地開催が多く、神奈川県、千葉県、茨城県でも中心街から離れた場所で行われることがほとんど。幸か不幸か、埼玉県からは自ずと長距離コースになってしまうのだ。

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※目的があれば意外に走れてしまうもの

60キロ走り、サッカーを観戦しながら補給し、飽きたら60キロ走って帰る、あるいは群馬とか山梨開催の遠方試合に行き、輪行で帰る方法もある。

いずれにせよ、慣れない道を走る場合は時間が読めなくなることもあるし、つい観戦時間が伸びてしまうこともあるので、電車で帰りたくなるかもしれない。不慣れな土地に行く際は、輪行袋とライトは持参することをオススメする。

3.赤い車を目撃したらもがくルール

こんな方法があるのかと驚いたのだが、「赤い車(色は何でもいい)を目撃したら、20秒フルパワーでもがく」というやりかた。

やってみるとわかるが、「赤い車の多さに辟易する」らしい(笑)。ロングライドにつきものの退屈感をこれで撃退できるかというと、ちょっと違う気もするが…。まあ、変化を加える、刺激と負荷を与えられるので、意味はあるのかなと。

ただし、これを本当にやろうとするのは難しいと思う。道路状況にもよるし、一時停止の交差点や信号もあるので、律儀に実践すると逆に危険だ。個人的にはオススメはしない。

4.短時間の登りを意図的に混ぜる

変化を加えるという意味で、ルートのどこかに坂を織りまぜるのは賢い方法だ。平坦路は楽ちんだけど、変化のない道を20キロ、30キロ淡々と走るのは足は疲れなくても心が辛い。

高い峠でなくてもよい。ちょっとしたうねりとアップダウンがある場所をルートに組みこもう。日本は山の国なので、田舎に行けば自然にそういう地形が増える。

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個人的によくやるのは川口市の自宅から物見山を目指すパターン。ちょうど50キロなので、行って帰れば100キロ。物見山を数周走れば120キロほどになってちょうどいいツーリングになる。物見山山頂の駐車場をゴール設定しているので、途中で逃げ出すことはしない。

>> 物見山でプチ・ヒルクライムをし、パン工房シロクマ&豆腐レアチーズケーキの旨さに涙する

>> 沖縄出身のオクサマ、人生初の気温5度でのライドで85キロ走る
※物見山は周回なのでちょっとしたトレーニングにもなります(自分は3周で「もういいや…」となりますがw)


「山はちょっと苦手なんだよなあ…」という方は、尾根幹(おねかん)はいかがだろうか。

南多摩尾根幹線(みなみたまおねかんせん)とは、多摩ニュータウンの南縁を東西に横断する形で東京都調布市の多摩川原橋から、東京都町田市小山町の町田街道までを結んでいる道路の通称。東京都道路通称名公告では「南多摩尾根幹線道路」(整理番号151)であり、起点が町田市小山町(町田街道交点)、終点が稲城市百村(鶴川街道交点)とされている。略称は「尾根幹線」「尾根幹」。


こないだ初めて仲間と走ったんだけど、ほどよいアップダウンがじつに気持ちよい。高負荷かけてガシガシ突っ走る人も多い、トレーニングコースのメッカでもあるそうだ。が、べつに殺伐とした空気はないので、ツーリングの一部に取り入れるのはぜんぜんアリ。高台に有る公園から見下ろす景色はキレイで、休憩場所としてはもってこいである。

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ただ、良くも悪くもすごくスピードに乗りやすい場所なのと、交通量はそれなりにあるので、左折車に巻き込まれないようスピードは出しすぎないように。対向車線の右折車に注意するのも言うまでもない。

5.ケイデンスに集中する

ケイデンスに集中して、ペダリング向上と割り切って走るという手法もある。それが楽しいかどうかは別にして、トレーニングだと考えれば多少の苦しみも受け入れられる。

一般論では、ケイデンスは「90rpm(1分間に90回転)」が望ましい。意識せずに漕ぐと、70とかせいぜい80rpmになる。90rpmで回すには、それなりに意識しないと実践できない。(上級者は無意識にできる)

傾向としては、体重が軽く痩せ気味のライダーは高めのケイデンスで主に遅筋で走るのが得意。マッチョ系ライダーは逆に低めのケイデンスで速筋で走ることが多いそうな。

どっちが上とか優れているとは断定できないが、ロングライドに適しているのは「高いケイデンス × 遅筋」の組み合わせ。より脂肪燃焼効果が高く、長時間安定してパワーを発揮できる。

速筋を駆使しすぎると、エネルギー源であるグリコーゲンを多く消費し、疲労も早くやってくる。効率はよろしくない。

ただ、ハイケイデンスで回すのに慣れていないと、それはそれで「やけに疲れるな…」と感じるだろう。足が疲れるというよりは、心肺がしんどい」と表現したほうがいいかもしれない。そんなときは、「5分間ふつうにペダリング→5分間ハイケイデンス」を繰り返し、徐々に体に覚えさせていこう。

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※自然にペダリングが上手になる三本ローラートレーニング

6.ソロではなく、仲間と走る

むちゃくちゃ効果的で手っ取り早いのがこれ。もしもソロライドしかしたことがなければ、ぜひ試してほしい。効果てきめんである。

楽な道ならおしゃべりしながら、ハードな登りでは励ましあいながら、雨でずぶ濡れになったら「こんな日もあるさ」と笑い飛ばしあいながら走ると、本当に不思議なんだけど頑張れてしまうものなのだ。

1人ではぜったいにくじけていたに違いない激坂を仲間と登りきったとき、「人間のフィジカルコンディションは、メンタルと密接に関係しているんだな」とつくづく思う。フィジカルが万全でも、モチベーションが低ければ達成できないし、その逆もしかり。

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※スブ濡れで走るエンデューロも楽しい(半ばヤケクソだが)

仲間の数は何人でもいい。二人でも三人でも楽しいし、十人以上も賑やかでよろしい。楽しくない人数なんてない。ただ、人数が増えるにつれてグループで安全に走るのは難しくなるし、信号で引っかかってしまうので、六人以上になるなら3&3とか3&4とか、2個の小グループで移動するのが走りやすく、先頭を牽く人も後方確認しやすい。

あと、ハンドサインは全員使うように出発前に周知徹底しましょう。

7.たくさん飲み食いする

腹が減ってはライドは出来ぬ。目的地があり、ルートもバッチリでも、エネルギー源がなければ身体は動かない。

目的地の途中に自分なりの補給ポイントを設けておくも良し、お気に入りの補給食をバックポケットに忍ばせておくも良し。食べるためにはそれなりの距離を走ってカロリーを燃やさねばならないので、自然とペダリングにも力が入るはずだ。

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※エンデューロ会場で食べる鍋は、通常の10倍ウマイ

以上がtotalwomencycling で紹介されていた内容。以下はオマケ。

8.おまけ:ちょっとキツめのサイクリングイベントにエントリーしてしまう

数ヶ月先のイベントにエントリーしてしまうのは個人的なハック。ハードなヒルクライムとかチームエンデューロへの参加を決めてしまったら、「少しでも速く走れるようになりたい」と思うのが人情じゃないですか。

まあ、おっさんが週末にちょっとがんばったところでほぼ変化なんてないんですが、「努力しよう」って感情が大事でして、そのおかげでいつもより少し長めの距離を走ろうとか、巡行速度を数キロ上げてローラーを回そうとか、夜食は控えて体重が増えないようにしようって気持ちになれる。メンタルを整えるのに、数ヶ月先に控えたイベントほど役に立つものはない。

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※ツール・ド・妻有2016の様子

ということで、8月上旬に北信州秋山郷で開催される、『グルッとまること栄村100キロサイクリング』に参加してきます。走行距離100キロに対して、獲得標高は2,500メートル。昨年、一昨年と参加してきたツールド妻有かそれ以上にキツいそうで、ほぼアップとダウンしかないんですって…。今から武者震いしております。


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夏場の猛暑のなかでサイクリングすると、ボトルの飲み物がソッコーで生ぬるくなる問題、みなさまはどのように解消しているだろうか。 自分はCAMELBAK のポディウムチルを5年ほど愛用している。一見ただのボトルだが、保冷機能が備わっているので、飲み物をそれなりの時間 ...
夏場の猛暑のなかでサイクリングすると、ボトルの飲み物がソッコーで生ぬるくなる問題、みなさまはどのように解消しているだろうか。

自分はCAMELBAK のポディウムチルを5年ほど愛用している。一見ただのボトルだが、保冷機能が備わっているので、飲み物をそれなりの時間なら(真夏でも小一時間くらい)冷たくキープしてくれる。

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春先や秋くらいの季節であれば、その機能を感じられて助かるのだが、真夏となるとさすがのポディウムチルでも歯が立たない。せっかくの冷水がみるみるぬるま湯に変わっていくのは悲しい。

水ならまだしも、ぬるいスポーツドリンクって「ウエッ」てなりませんか。喉越しがなんとなく気持ち悪くないですか。せっかくコンビニで調達した冷え冷えドリンク、なるべく冷たいまま飲み干したいですよね。

ということで、夏場のサイクリングでも冷たいドリンクが飲める方法を4つ紹介してみます。

氷をパンパンに詰めておく

家を出る前に氷をしこたまボトルに入れるのは、まず思いつく方法。氷を増やすほど長時間の保冷効果を得られるが、反比例して水の量が減ってしまうのがトレードオフ。ちょうど空っぽになる直前まで冷たさをキープできるのがベストだが、そのバランスが難しい。

個人的な最適解は、氷の量はボトルの3分の1埋まる程度。猛暑であれば、半分埋めてもよい。

ボトルごと凍らせて走る」というツワモノもいて、2本のボトルの1本はふつうの水で、もう1本を冷凍庫でカチコチに凍らせておく。走りながら徐々に溶けるので、冷たい飲み物にありつけるというわけ。ボトルからポタポタ水滴が落ちるだろうが、それくらいは許容範囲内でしょう。

コンビニでロックアイスを調達する

家で入れた氷もやがて溶ける。だんだん生ぬるくなっていくドリンクを飲むのは軽いストレスになる。

そこで、氷を出先で調達して随時投入するのも賢い方法。コンビニなら間違いなくロックアイスが置いてある。ただ量が多すぎて、1人では使いきれないのが難点。2〜3人でシェアするのがちょうどよいだろう。

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※このサイズの氷はさすがに一人では多すぎた…

ロックアイスが余ったら、オリカ・スコットチームの小技を使うのはいかがか。薄手のストッキングに氷を詰め込み、サイクルジャージの首筋から背中に向けて入れる。背中でゆっくり溶けて、気持ち良いのだそうな。
※チームカーから受け取るんですって

「一人分ジャストサイズの氷がほしい」のであれば、コンビニで煎れるアイスコーヒーの氷入りカップを使う手もある。理屈はこうだ。


氷入りアイスコーヒーのカップ(と水)を買う

氷はボトルに丸ごと投下し、冷たいドリンクを作る

空のコップにコーヒーを入れる(当然ホットですが) 

美味しくいただく(^_^;)


要するに、氷をどっちに使うかだけの話ですね。やったことはないけど、脳内シミュレーションはしてみた。気が向いたらやってみようかな。 

アイスボックスを丸ごとぶち込む(と味が薄まらない)

いろんなところで見聞きするのが、森永製菓の「アイスボックス」を氷がわりにボトルにぶち込む方法。「アイスボックス × スポーツドリンクの組み合わせがうまい」のだそうな。

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アイスボックスは1989年に登場したわりと歴史ある氷菓で、オッサン(とオバサマ)サイクリストなら、「あったわー、最近食ってないけど学生時代お世話になったわー」って懐かしむと思う。

自分はほぼアイスボックスを買った記憶がなくて、たぶん最後に食べたのは1995年とかだと思う。22年前か。存在自体は認識していたが、「たぶん残りの人生で食うことはないな」って決めつけていた。

それが、こんな形で再会することになろうとは…。氷をただの冷却物としてとらえるのではなく、一歩進んで飲み物を氷にすれば良いという発想。コペルニクス的転回ともいうべき発見ではないだろうか。発案者に深く感謝したい。

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さっそく、22年ぶりに購入して実験してみた。猛暑だったので、1日で2回やった。

ひとつは「アイスボックス(グレープフルーツ味) × DAKARA」、もうひとつは「アイスボックス(グレープフルーツ味) × ソルティライチ(キリン)」。どっちもうまいが、個人的には後者の組み合わせを推したい。甘さとほのかなしょっぱさがサイクリングで疲れた身体に染み込んだ。甘すぎないのもよろしい。氷そのものに味があるので、溶けても味が薄まらないのがありがたい。

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ちなみにアイスボックスを丸ごと投下するこの方法、冷却効果はまずまず。炎天下で頻繁に水分補給するペースで飲むと、1時間ほどは冷たさを維持してくれる。 つまり、冷たいまま飲みきることが可能。

ただ、この季節に欠かせないアイスボックス、不思議なことにセブンイレブンでは見当たらない。森永製菓製品は仕入れないという全国的な取り決めにでもなっているのだろうか。いや、それは考えにくい。アイスは店ごとの仕入れ担当者の好みで左右されると聞くので、偶然だとは思う。

「ファミリーマートならだいたいあるな~」って思っていたのだが、その後の調査で「そんなこともないな…」ということがわかった。個人的なリサーチの範囲では、アイスボックスを置いてあるコンビニは3~4割くらいだろうか。

最近はコンビニに立ち寄るたびにアイスコーナーをチェックしていて、セブンイレブンで目撃したことはまだ一度もない。

保冷機能付きのボトルを使う

いっそ、保冷効果のあるサーモボトル(金属製のやつ)にしてしまうのも一案。初期投資は大きくなるが、都度氷を購入する必要がなくなるので、長期的にはコスパが高い気がする。夏はもちろん、冬はちょっと暖かいお湯にすることで暖をとることも可能。

デメリットはやや重たくなってしまうこと。毎年、「どうしようかな、どうしようかな」と悩みつつ、まだ導入していない。してみようかなと検討中である。


今のところ、個人的にリピートしているのはアイスボックス、もしくはロックアイス。「道中で氷を調達する × CAMELBAK のポディウムチル」のパターンがいいかんじである。



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