サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

ロードバイクとミニベロを徹底的にユーザー目線で解説するブログ &YouTubeチャンネル。面白さ国内No1を目指します。大学生の娘と運営。インプレ、イベントレポ、安全で楽しいサイクリングのコツ、メンテのノウハウ、海外記事&動画の翻訳も。ねとらぼ、産経サイクリスト、MarkeZine等で連載も。

2016年06月

このところ、すっかりサイクリングが趣味としてオクサマの生活に定着した。「できることなら毎週でも行きたい」とのたまうほど。 車道があまり好きではないオクサマの定番コースは、荒川CR経由の榎本牧場なのだが、「さすがに毎度毎度では飽きる」とのことで、霞ヶ浦周回を ...
このところ、すっかりサイクリングが趣味としてオクサマの生活に定着した。「できることなら毎週でも行きたい」とのたまうほど。

車道があまり好きではないオクサマの定番コースは、荒川CR経由の榎本牧場なのだが、「さすがに毎度毎度では飽きる」とのことで、霞ヶ浦周回をしてみたりした。 霞ヶ浦も悪くはなかったそうだが、「あまりにも風景に変化がないので連チャンはちょっと…」らしい。

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※強風の中、必死に前に進むオクサマ@霞ヶ浦

秩父に行こうかと思ったが、ボードウォークはフロントシングルなので坂に遭遇したとき立ち往生してしまう危険がある。そもそも、秩父で坂を登らずに長距離走るコースはなかなか見つけにくいしね。

ということで、今回選んだのが宇都宮の森林公園。ジャパンカップの開催場所で有名な場所だ。もちろん、ジャパンカップのコースは走らずに、駐車場として利用させていただく。

走るのは、「小来川周回コース」だ。cyclesports.jp で紹介されていたコースで、アップダウンも控えめとのことだったので、「フロントシングルでも大丈夫だろう」と考えた。

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宇都宮近郊のロード乗りにはおなじみで、朝練でも使われる定番コース。ジャパンカップのスタート&ゴール地点となる宇都宮森林公園駐車場から出発するコースの周回部分は川沿いの涼風が気持ちよく、一周してもすれ違う車が10台程度という田舎道らしい。

コースは56キロなので、霞ヶ浦周回の約半分。サイクリングコースとしてはお手軽に楽しめる印象だ。サイクリング後には温泉に浸かり、餃子を食べるという、まさに「陸海空を制覇する完璧なプラン」である。

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というわけで、ボードウォークとタイレル(Tyrell)のCSI をパンダに積んで行ってきた。

宇都宮森林公園周辺は車が少ない

公園内の開放された無料駐車場にはたくさんサイクリストがいらっしゃった。あと、シニアな方々がトレッキングの準備をする姿も目立った。鹿沼ICから20分ほどしか走っていないのに、すごく静かで緑が豊か。 これだけでオクサマは上機嫌になってくれた。

走りだしてわかったのだが、うれしいことに交通量が少なく、車道ではあるがストレスが少ないのがよかった。 車道に慣れてはいるオクサマであるが、都内のようなクルマがひっきりなしに行き来する環境は「緊張する…」らしい。

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「宇都宮森林公園周辺ならぜんぜん大丈夫!」とのこと。個人的には、秩父とか飯能に似た環境で、適度に人里離れた感が気に入った。

道路がキレイで風景もGOOD

日差しの強い日ではあったが、杉並木の日光例幣使街道(国道121号線)のおかげで、オクサマは「まるで森林浴をしているみたいで気持ちいい」と、これまた喜んでくれた。

少々のアップダウンはあったけれど、緩やかなのでフロントシングルで十分走れるコース。霞ヶ浦とはうってかわって、適度にカーブと上下があるので飽きが来ない。杉並木があったと思えば、次は田園風景が来たり、川のせせらぎが聞こえてきたり、パラグライダーが飛んでいたり、実に楽しい。

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あと、オクサマの評価が高かったのが道路の舗装がキレイであること。彼女は割れた路面、荒れたアスファルトのあるコースを「お尻が痛むから」と極端にいやがるのだが、小来川周回コースは全体的に舗装が整っていて、ひやっとするような穴ぼこやクラックはほぼゼロに近かった。

そのおかげで、ダウンヒルは快適に下ることができたのだ。 田舎道を走るときは、どうしても舗装が荒れていたり、修理が追いついていないことが多いのだが、これも自転車の街、宇都宮の底力なのだろうか。

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※路面がとてもキレイです

コンビニはおろか、自販機さえもない田舎

これはメリットでもあり、デメリットでもあるが、小来川周回コースにはコンビニが1つもない。自販機は数える程度。 コンビニは森林公園の駐車場からおりたところにある田野町交差点のセブン-イレブンのみ。ここで飲み物と補給食は用意しておこう。

ちょうど半周したあたりに黒川神社があるが、そこに自動販売機はある。飲み物はここで補給しておくことをオススメする。それ以降は15キロほど補給箇所はない。あと、公衆トイレも黒川神社のそばにあるので、ここを利用しておくのが良いだろう。(男性は最終的には茂みで済ませることもできるが、女性はそうもいかない)

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※ここにだけ自販機があります

 ちなみに「56キロだから補給食はなくても大丈夫」と言ってでかけたのだが、あとで少々後悔することになった。(オクサマは1個ソイジョイを持っていたが、自分はラスト5キロで腹がグーグー鳴っていた…危なかった)

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オクサマ、山で息絶える

日光小来川オートキャンプ場までは適度なアップダウンしかなく、オクサマも上機嫌で走っていたのだが、日光小来川オートキャンプ場を過ぎてすぐに現れた登りで息絶えてしまった。

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※ついに足をつく…

自分もオクサマの脚にあわせてフロントアウター縛りで走っていたのだが、たしかに「こりゃ、インナーないときっついわ」な斜度だった。体感で、8~9%だっただろうか。オクサマは途中で2回ほど、「もうダメだ」と足をつき、数分休んで息を整えることに。

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※「この坂、いつまで続くの…」 「わかりません…」

気温が高かったこともあり、この坂でけっこうな水分を消費してしまった。「黒川神社で給水しておいてよかった」と心底思った。 オクサマは急坂にもめげず、降りて歩くこともせず、なんとか自力で登り切った。

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※12-25Tのスプロケット(28があったほうが良かったか…)

その後のダウンヒルは快適で、「もう登りはないのかな?ないといいな」と願っていたのだが、そうは問屋が卸さない。ウィングフィールドゴルフ倶楽部へのアプローチが再びそこそこの斜度で、やはりここでもオクサマは息絶えてしまった。

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※オクサマは二度死ぬ

自分も、フロントアウター縛りで登るのはけっこうキツかった。ただ、距離は短かったので、途中で1回足をつくだけでオクサマも登り切ってくれた。 「ボードウォーク、ぜひともフロントダブル化しておいて…!」という彼女の叫びをしかと受け止め、近日中にダブル化する予定。

そのあいだ、この本でも読ませようかな…

自転車で100kmをラクに走る ~ロードバイクでもっと距離を伸ばしたい人に


腕も痛くなるので、ブルホーン化も同時に行う決心をした

オクサマのボードウォークのハンドルはストレートのバーハンドル。エルゴン形状&バーエンドのグリップも備え、出来る限りの対策は施してあるものの、「長距離走ると、腕がしびれる」と訴える。 酷いときは、二の腕から手首まで全体的にしびれるそうな。

ドロップハンドルのタイレル(Tyrell)のCSI だと持ち手を複数選べるので腕に疲れが溜まりにくいのだが、バーハンドルはそこが弱点。

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そこで、フロントダブルに合わせてブルホーンに交換することにした。ちょうどMuで使っていたブルホーンバーとバーコントローラーが余っていたので、そのまま流用することに。これならコストもおさえることができる。

ただおみ温泉&マサシの餃子で有終の美を締めくくる

サイクリング後はただおみ温泉(源泉掛け流し)に立ち寄って、綺麗さっぱりしてから餃子を食べに行った。ただおみ温泉は宇都宮ICからクルマで5分。アクセスが最強にいいのでお気に入りである。

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そして餃子はもちろん正嗣(駒生店)である。リンク先は食べログだが、3.52点。ここは自分が10年以上通う餃子屋さん。あちこち食べて回って、我々夫婦が下した結論は「正嗣 駒生店こそ最強!」である。

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※何度食べても飽きが来ない、素晴らしい餃子

自分は別にグルメでも食べ歩きが趣味でもないのだが、正嗣より美味しいと思う餃子屋さんに出会ったことがない。いつ来ても、大勢のお客さんで賑わっている。

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※家の近所にあったら毎週でも行きたい

アルコール類は置いてなく、餃子(焼きと水)とご飯だけ。それ以外にメニューはない。だが、それでいい。見た目は何の変哲もない、ただの餃子。奇をてらった具が入っているわけでもない。つけダレが珍しいわけでもない。ただたた直球ど真ん中勝負の餃子だ。

宇都宮餃子のAmazonで検索する
と、 すごくたくさんHITする。自分がよくやるのは、実家に帰省するときにマサシの冷凍ギョウザを実家を配送先にして、100個くらいオーダーするパターン。で、それを水餃子にして家族全員にふるまう。

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注文するのは決まって、「焼き2人前、水一人前、ご飯大盛り」だ。ノーマルのご飯はやや量が少ないので、餃子三人前注文するなら大盛りを選んでちょうどよい。 あえて個人的な要望を言わせてもらえば、「正嗣の揚げ餃子」をぜひ味わってみたいものだ。それ以外にリクエストはない。いまのままの正嗣であり続けてほしい。


サイクリング >> 源泉掛け流し温泉 >> 正嗣の餃子というパーフェクトなプランにオクサマも「でかした!」とお褒めの言葉をかけてくださった。

宇都宮餃子公式ガイドブック



さて、次はどこにでかけようか…。 

以前、「自転車事故動画コンピレーションその3」を書いたけど、まだ続きがあったので紹介する。  人様の自転車事故動画を紹介して、あれこれコメントするのはあまり気持ちのいいことではないけれど、動画主さんもyoutube上で視聴されることを想定しているだろう。事故予防 ...

以前、「自転車事故動画コンピレーションその3」を書いたけど、まだ続きがあったので紹介する。
 

人様の自転車事故動画を紹介して、あれこれコメントするのはあまり気持ちのいいことではないけれど、動画主さんもyoutube上で視聴されることを想定しているだろう。事故予防のエッセンスを学ぶことができれば、動画主さんもきっと本望だと思うのだ(と信じる)。



オートバイのドライブレコーダーで撮影された動画。並走するサイクリストが、別のサイクリストと接触して転倒する。撮影場所はロンドンなので、クルマ(と自転車)は左車線を走っている。


接触の瞬間はちょっと遠目でよくわからないのだが、オートバイと並走していた自転車の目の前に、なぜか別のサイクリストが道を塞ぐように立っていたのだ。

※たぶん、道路を横断しようとしてきて、車の陰から飛び出してしまった形となり、出会い頭の衝突となったようだ。


道路をふつうに走るサイクリストは信号無視したわけではなく、あきらかな非はないといえる。ただ、カーブに差し掛かるコーナーだったので、少しスピードを抑えたほうが良かっただろう。ちょっとイザコザは起きたものの、互いにケガはなく、事故としてはまだマシなほうだ。


【得られた学び】

  • コーナーでは減速する
  • クルマとクルマの間から、横断者がひょっこり出てくるかもしれないと予測する



これもロンドンで撮影された事故動画。カメラには雫があり、路面は濡れているので、軽く雨が降っているようだ。ロードバイクは(けっこうなスピードで)まっすぐに走っている。直線で見通しは悪く無いはずなのだが、対向車線から右折してきたクルマにモロに激突して、サイクリストは宙を舞う。
 

滞空時間が長いので、さぞかし大きな衝撃だったのだろう。ぶつかった場所と、落下した場所を見比べると、7~8メートルは弾き飛ばされたようだ。驚きなのは、こんなにも長い距離を飛び、アスファルトの地面にたたきつけられたにも関わらず、サイクリストはすぐに立ち上がっていたこと。
 

動画はすぐに終わってしまったので、ケガの具合いは確認できないが、ヘルメットをしていたおかげもあると思う。もしもノーヘルだったらただでは済まないどころか、命を落としていてもおかしくない……。それぐらいゾッとする動画だ。


なお、自転車は完全に廃車だろう。フロントフォークはバッキリ折れて切断され、フロントホイールは吹っ飛んでしまった。
 

【得られた学び】

  • 雨天時に急ブレーキは効かないので、スピードはいつもより控えめに
  • 右折してくるクルマは自転車を見落としていることがある
  • クルマの挙動を観察しつつ、場合によっては道をゆずる
  • ドライバーとなるべくアイコンタクトを取ろうと試みる



これも左側走行の道路で起きた事故。国名はわからなかったが、それはまあどうでもいい。サイクリストのヘルメットのカメラから撮影された動画なのだが、しょっぱなからこのサイクリストはとんでもない交通法違反をしている。なんと、クルマの右側を走っているのだ。
 

左側が狭くて、すり抜けにくいのだろう。クルマの右側(中央線のそば)を走っている。コレを見ているだけで、事故が起きそうな気がしてならない。

案の定、脇の道から合流してきたクルマに見落とされ、あっけなく引っ掛けられて落車。しかも、サイクリストはバスの影から飛び出してしまっていたので、なおさら見落とされやすかった。

不幸中の幸いだったのは、スピードはゆっくりだったこと。そのせいで落下インパクトも弱く、(たぶん)大怪我には至ってない。しかもすぐさま近くのサイクリストや歩行者に助けられていた。


もうひとつラッキーだったのが、対向車線からクルマが向かってきていなかったことだ。衝撃は大したことはなかったが、軽い自転車はどんなに低く見積もっても3メートルは飛ぶ。実際、このサイクリストも反対車線まで飛んだ。


目の前に急に自転車が吹っ飛んできて、それをドライバーに「避けろ」と言うのは酷すぎる。タイミングが悪ければ、二次災害が起きていた。


コメント欄を見てみたら、サイクリストが道交法を違反していることをすごく批判されていた。まあ、当然ではある。
 

【得られた学び】

  • 道交法は厳守する(当たり前だ)
  • 「停車中のバスの向こう側には何が待っているかわからない」と肝に銘じる



これも左側車線を走っているので、状況は日本と同じ。そういう意味では、「なるほど、こういう事故も起こりえるのか」と我が身と照らし合わせることができる。なお、この動画はやたらと長い。再生するのは3:40からでOK。
 

状況をカンタンに説明すると、事故が起きるのは黄色いジャケットを来たサイクリスト。カメラで撮影していたサイクリストは、たまたま事故を撮影してしまった。


けっこう激しく雨は降っており、カメラは濡れているのでクオリティは低い。路面もずぶ濡れ…といった感じだ。サイクリストは、左折してこようとしたゴミ収集車に巻き込まれて弾き飛ばされる。このサイクリストが犯したミスはまず「ヘルメットをかぶっていない」こと。


転倒の瞬間をみる限り、路面に直にぶつけはしなかったようだが、分からない。べつにサイクリストの受け身がうまかったとかではなく、偶然助かっただけ。なお、ロードバイクはきっと何箇所も破損しているはず。もしかしたら、フレームが死んだかもしれない。


ゴミ収集車等、いわゆる「働く車」は後方視界の確認がしにくく、死角が生まれやすい。さらに「仕事中」なのでどうしても急いでしまうこともあるだろう。こういう業務系車両に出会ったら、なるべく自分は先に行っていただくようにし、並走しないよう心がけている。
 

【得られた学び】

  • ヘルメットは絶対にすべし
  • 雨天時はなるべく自転車で走らない
  • 業務用車両との並走は避ける
  • 常に自分の周囲に気を配り、危険要素がないか確認しながら走る


以上、4本の自転車事故動画のご紹介でした。

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どんなに安全運転をしていても、起きてしまうのが交通事故。自分は人一倍注意はしていると思ってはいるけど、人ごとではない。ただ、さまざまなケースから学び続け、対策を事前に打っておくことはできる。
 

そんななかでできることは、なにはともあれヘルメットは絶対に着用すること。できればグローブもするのが好ましい。


みなさまも、どうか安全運転で事故のないサイクルライフをお過ごしください。


過去記事の一覧

自転車事故コンピレーションその1
自転車事故コンピレーションその2
自転車事故コンピレーションその3 
 

英国の女性向け自転車メディア「」Total Women's Cycling」を読んでいたら、「へー、日本だけかと思っていたけど、海外でも似たようなことが起きるんだ」と思わされた記事(&動画)に出会った。 元記事はこちら >> Could You be a Breeze Ride Leader? それは、女性サイ ...
英国の女性向け自転車メディア「」Total Women's Cycling」を読んでいたら、「へー、日本だけかと思っていたけど、海外でも似たようなことが起きるんだ」と思わされた記事(&動画)に出会った。

元記事はこちら >> Could You be a Breeze Ride Leader?

それは、女性サイクリストは男性サイクリストに迫害されていて、それが理由で自転車に乗らない(乗らなくなる)女性が少なくない、ということ。

「もっと女性にも自転車の楽しさを知ってもらおう」と考えた英国の自転車協会は「Breeze」というプログラムを運営していて、自転車の楽しさを女性に伝えて乗る機会を増やすことを目的としている。

英国の女性サイクリストたちがどんな迫害(と言ったらおおげさだが)を受けているのか、Breezeがどんな活動を行なっているのかを翻訳しつつご紹介しようと思う。


Could You be a Breeze Ride Leader? British Cycling are looking for more leaders, and have explained their payment structure to us



Breezeは女性ボランティアによって行われており、活動領域は英国全域。各地域で「Breeze チャンピオン」と呼ばれるリーダーがいて、地元のイベントに女性同士で出場したり、いっしょに走るホストを努めている。

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※初めてのサイクリングイベントで嫌な思いをしたことがキッカケに

女性サイクリストの増加に合わせ、ホスト役となる「Breeze チャンピオン」のボランティアを増やそうと試みている。 この女性は、もともと膝が悪く激しい運動ができなかったところ、「自転車なら膝にもやさしいし」と始めることになった。

ためしに夫婦で集団でのライドに参加してみたら、すごく不快な体験をしたそうだ。

夫や男性陣は、体力がない女性のことなんかほったらかしにして、勝手にすっ飛んでいってしまったわ。しかも他の参加者から「なんで遅い人たちを待たなくっちゃいけないの?」って言われたの。それがすごく悲しくって、帰宅してから思わず泣いてしまったわ。でもこれって、サイクリングのあるべき姿じゃないって思ったの。

そこで、この女性は「Breeze チャンピオン」になり、ボランティアとして「サイクリングに関われていない女性ら」を率いてつれ出す役目を買って出た。

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サイクリングをしたいと思っても、一歩を踏み出せない女性は多いの。メカのこともわからないし、知識もないし、どこを走ればいいかの土地勘もない。さらには、一緒に走れる仲間がいないことが問題なの。

この辺、日本と状況はさほど違わないように感じた。男性には大人気のスポーツかも知れないが、自転車にハマる女性数は圧倒的に低いのだろう。

のんびり、速さを競うことなく、参加者たちが楽しいって思えるペースで走るようにしているわ。女性にとって、サイクリングは競技ではなく、ソーシャルなレクリエーションなのよ。

ボランティアになる条件は緩く、「自信を持って自転車に乗れるスキルがあり、自分の持つ能力でもって他者を助けることに熱意がある」でOK。とはいえ、いちおう認定制度も用意されており、1日実地研修を行うことでライドを計画したり、グループを率いることができる。 英国自転車協会のマネジャーであるベッキーさんはこう語る。

「Breeze チャンピオン」こそが我々のプログラムの鍵となる存在です。情熱あふれる彼女たちの厚意でこのプログラムは成り立っており、彼女らの行動は賞賛に値します。うまく運営できているのも、人あってこそです。

「Breeze チャンピオン」に求められるのは、おおよそ年間12回のライドを 主催して、初心者女性ライダーをリードすること。月イチペースである。その対価は「Breeze キット」を受け取る。メンバーシップの一種であり、金銭的なものではない。さらに、「Breeze チャンピオン」は応急処置ができる免許取得にも挑戦できるそうだ。

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※参加者は初心者の女性ばかり

「Breeze チャンピオン」への報酬構造

「Breeze チャンピオン」には報酬や対価が支払われないことで、過去にはスッタモンダがあったそうな。

英国サイクリング協会の他部門の関係者にはお金が支払われ、「Breeze チャンピオン」は無報酬は不公平ではないかというわけだ。 (詳細は記されていなかったものの)今では各レベルにおいて、どの段階の関係者が何を受け取るかの構造はしっかりと整備されているそうだ。キレイ事や情熱だけでは人を動かして物事を進めていくことはできないのは、どこの国でも同じのようだ。

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※すっかりリーダーの貫禄がついている

Ride Social(ライド・ソーシャル)とは

3年前に立ち上がったプログラム。同じ程度のレベルにある、知らない女性サイクリスト同士がつながって一緒に走るというものだ。参加者らは自分のレベルに合っている人たちが集まるという安心感がある。「Breeze チャンピオン」とは異なるボランティアリーダーが活動をリードする。

Sky Ride Local(スカイ・ライド・ローカル)とは

こちらはまた別のプログラムで、7年前から行われている。その名から連想できるとおり、スカイ(チームスカイではなく、母体の方)が資金サポートをしてくれている。こちらはスポンサーもつくとあって、活動をリードするリーダーには契約を交わすことが求められるし、いくつかのルールと制約に拘束はされる。

また、参加者をまとめるスキル等も高いレベルで要求される。 リーダーらは英国サイクリング協会に雇用され、協会の定める日時と場所で、通常よりも大きな集団を率いることを任される。地元から遠く離た場所まで参加者を連れてゆき、かつ安全に戻ってこなくてはならないので、責任は重大。(いくらかは分からないが)それに見合った報酬が支払われるそうだ。 実に面白い取り組みだと思う。

参加者の言葉も引用しておこう。

昔はカウチポテト族だったのが、Breeze プログラムのおかげで自転車愛好家になってしまったわ!
一人で自転車に乗って出かけようだなんて、きっと思わなかったわ。仲間がいるから、外に出ようって思ったの


彼女らの言葉はすごく既視感がある。なぜなら、オクサマもかつてまったく同じことを言っていたからだ。一人ででかけたら帰ってこれないレベルで方向音痴だし、どの道がサイクリングに適しているかもしらないし、トラブルがあっても一人で解決できるスキルもない。

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※いかにもイギリスらしい、華やかな井戸端会議風景。こんなサイクリングも楽しそう


いまだにオクサマはソロで走ることができず、自転車に乗るときは必ず自分が必要。あるいは、自分の仲間のポタリングにオクサマを連れて行く。集団で走れることが、彼女にとっては大きな安心につながっている。そう感じる女性は国境を越えてきっと多いのだろう。


自分も、過去にこんな記事を書いた。

サイクリングで、車道を怖がる女性を徐々に慣れさせる方法
妻をサイクリングに連れ出したくなる理由

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※今では、子どもたちにレクチャーもしているそうな

たとえばだけど、自分はダイビングは人生で1回もしたことがない。酸素ボンベを背負って、沖縄の海を潜って熱帯魚を見ることができたら、さぞかし楽しいとは思う。「機会があればやってみたいな」くらいの感覚はある。 しかし、「自分ひとりでダイビングショップに行き、イチから知識やスキルを習得して海に出かけるか?」と問われたらたぶんしない。

なぜなら、楽しめるまでにかかる距離が遠すぎるから。

女性がサイクリングに感じる壁は、男性にとってのダイビングとかパラグライダーなんじゃないだろうか。 この女性、いまでは子どもたちに自転車スキルを教える講師まで務めている。単に自転車に乗るのが好きというレベルを超え、自転車文化を創出したいというライフワークにまでなっているようだ。

動画内でこの女性が言っていた、印象的な言葉で締めくくろう。

家庭内で、お母さんが自転車に乗ると、子供も興味をもつようになるのよ。世代を越えてサイクリング文化は守っていくためにも、女性にもっとサイクリングを好きになってほしいわ。


2016年のジロ・デ・イタリアにおいて、各チームがどんなサポートカーを使っているかを紹介していたGlobal Cycling Network の翻訳紹介、その後編です。 Who Has The Coolest Team Car? | Giro D'Italia 2016 後編は、チームスカイ、エージーツーアール、ティンコフ、キ ...
2016年のジロ・デ・イタリアにおいて、各チームがどんなサポートカーを使っているかを紹介していたGlobal Cycling Network の翻訳紹介、その後編です。

Who Has The Coolest Team Car? | Giro D'Italia 2016



後編は、チームスカイ、エージーツーアール、ティンコフ、キャノンデール、オリカ・グリーンエッジ、ロットの6チームである。 なお、採点は自分ではなく、Global Cycling Network のサイモンさんとマットさんによるものである。

Team SKY(スカイ)

  • メーカー: フォード
  • 車種: モンデオ

動画の評価をきく限り、クルマとしての評価はやや低い。あらゆる面でパサートに劣るようだし、それは自分も同意。 日本でも発売しているのか公式サイトで確認したら、なんと扱っていなかった。

フォードのラインナップはフィエスタ、フォーカス、マスタング、エコスポーツ、クーガ、エクスプローラーである。

ちなみにフォードは2016年を持って日本市場を撤退することが確定しているが、不思議なことに公式サイトではそのことについてまyったく触れていないどころか、ニュースやプレスリリースのページさえない。 「そんなことはないだろう…」と思いながらあちこち探したら、あった。しかし、そのページの作りはあまりにも手を抜きすぎているとしか思えないクオリティで、ひっくり返りそうになった。

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話がずれてしまったが、フォードモンデオはどのみち買うことはできない車である。


寸評

昨年までのジャガーからフォードに変更になったのだが、上品な雰囲気をまとっており、プロトンを牽くチームカーらしさはある。あと、過去のレースの勝者の名前(フルーム、ウィギンズ、キリエンカ)をボディに誇らしげに飾ってあるのもよい。

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【得点: 8.0/10.0】

AG2R-LA MONDIALE(アージェードゥゼル)

  • メーカー: SKODA
  • 車種: Superb

Superbはミドルクラスのセダンとワゴンのラインナップがある。車好きではい人には、「なにそれ」なメーカー名だが、それもそのはずでSKODA(シュコダ)は日本では発売されていない。

ウィキペディアによれば、SKODAはチェコの自動車メーカーで本社は中央ボヘミア州のムラダー・ボレスラフ(Mladá Boleslav)。いまはフォルクスワーゲン社の子会社で、チェコ国内での自動車生産のシェア1位を占めるそうな。


寸評

デザインもカラーもイマイチ。ただの「白と茶のクルマ」でしかない。しかも、前半分が「チョコレートにディップされたよう」でイケていない。

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【得点: 6.1/10.0】

TINKOFF(ティンコフ)


日本ではC5は発売されていない。日本でのラインナップはC3、C4 、C4ピカソ、C4グランドピカソのみ。C5はミドルクラスのワゴンで、日本だとわりとライバルが多く、販売しても「苦戦するだろうなあ」といった印象。

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ちなみにDSブランドはシトロエンから切り離され、独立ブランドとなっている。ラインナップはDS3、DS4、DS5の3つ。 


寸評

全チームカーの中でもっとも目立つ。まぶしすぎるイエローカラーのせいで「サングラス無しでは直視できないYO!」とか言っているが(もちろん冗談でw)、この大胆な色使いはさすが。

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【得点: 8.4/10.0】

Cannondale Pro Cycling(キャノンデール)

  • メーカー: SKODA
  • 車種: Superb

SKODAのSuperbが大人気。いくつものチームに採用されているところを見ると、かなり実用的なクルマに違いない。

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寸評

色がやや残念だが、ラインの使い方はうまい。しかし、ノーマルのアルミホイールが残念。もっとデカくて、黒黒しいのが使われて入ればよかった。

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【得点: 7.8(マットさん) 6.8(サイモンさん)/10.0】

ORICA-Greenedge(オリカ・グリーンエッジ)

  • メーカー: ルノー
  • 車種: LAGUNA

びっくりするほどLAGUNAのインプレ動画が見つからない。素人の方が公開している動画があったが、それをみる限り「あまり魅力は感じないな…」と思ってしまった。

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日本公式サイトにもLagunaは用意されていない。あるのは、メガーヌ、キャプチャー、カングー、ルーテシアのみ。

 


寸評

部分的なラッピングしか施されておらず、デザイン性も工夫が見られない。しかも、レース後に洗車されておらず汚れが残ったままなのも減点。チームの顔であるサポートカーは、つねにピカピカ状態でレースを開始せねばならないのだ。

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※「お前ら好き勝手にわしらのチームカーをこけおろしやがって…」という目でマットさんらを睨む監督(笑)

【得点: 7.8/10.0】

LOTTO NL JUMBO(ロット)

  • メーカー: SKODA
  • 車種: OCTAVIA

SKODAのオクタビアという聞き慣れない名称のクルマも採用されていた。車格的にはSuperb のほうがやや上のようで、オクタビアは弟的なポジションのよう。


寸評

ソリッドなブラックではあるが、特筆すべき点はなく…。

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【得点: 6.4/10.0】



前後編を合わせて、高得点だったのはジャイアントアルペシンのMINI Cooper SD、ランプレ・メリダのアウトランダー、モビスターのXC70、ティンコフのC5 だった。

個人的には、日本のクルマにもっとがんばってほしいところ。レガシーなんてサポートカーとしてちょうどよいサイズ感のような気がするんだけどな。

あと、不思議とメルセデス、アウディ、BMWは1台も見かけなかった。絶対にEクラスワゴンとかA4バリアントとか3シリーズワゴンなんて、あってもおかしくないんだけどな。

どういう力学でサポートカーの車種が決定されているのかは闇の中なのだが、単純にコストの問題なのだろうか。いや、そもそもプロサイクリングチームは自前で購入しているのか、スポンサーシップを結んでいるのか?わからないことだらけである。

なお、本格SUVが1台も見当たらないが、これには理由があって「UCIのレギュレーションで車高に制限がかけられているから」 まあ、仮に制限がなかったところで、屋根に載せたスペアバイク&ホイールにアクセスしにくくなるだけで、メリットはない気がする。

 

英語のサイクリング用語を調べて日本語訳してみようという企画。  ラストは「SからZ」です。サイクリング用語を英語で知っていてもあまり日常生活で使うシーンはないと思うが、何かの際にお役に立てば(^o^) 元記事はこちら >> 「How to talk like a cyclist」  Sit ...

英語のサイクリング用語を調べて日本語訳してみようという企画。
 

ラストは「SからZ」です。サイクリング用語を英語で知っていてもあまり日常生活で使うシーンはないと思うが、何かの際にお役に立てば(^o^)


元記事はこちら >> 「How to talk like a cyclist
 

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Sitting in(シッティングイン)

ロードレースにおいて、先頭集団や集団をうまく利用して体力を温存しながら走ること。「集団の中でシッティングインで走る=空気抵抗を受けずに楽に走れる」である。
 

Smashed(スマッシュド)

フィジカル的にも、メンタル的にも疲れきった状態、もしくは敵チームの選手を疲れ果てさせるために自分自身を追い込むこと。
 

Stomping(ストンピング)

好調なパフォーマンスを見せているロード選手のこと。速い、強い、勝てる選手を指す。
 

Surfing(サーフィング)

先頭集団内でうまく泳ぎまわり、的確なポジションを維持し続けること。ふらふらとしているようで、ちゃっかりお得なポジションをキープする行為。
 

Splinter or split peloton(スプリンター、スプリット・プロトン)

アタックを仕掛けて先頭集団を壊す選手、またはその行為。
 

Tempo(テンポ)

これは読んで字のごとく。やや速めのケイデンスでリズミカルにペダルを回すこと。
 

The washing machine(ウォッシングマシーン)

先頭集団で良いポジションをキープ用として、選手同士がグルグルと洗濯機の中の洋服のように入り乱れて回ること。
 

The wheel(ホイール)

選手のことを指す隠語。「いいホイールの後ろにつけさせてもらったから、スプリント直前まで体力を温存できたよ」といった具合いに使う。
 

Up the road(アップ・ザ・ロード)

先頭集団から抜けだして、、はるか前方をがんばって逃げる選手のこと。
 

Up up up(アップ・アップ・アップ)

先頭集団内で、チームメイトにアタックをするよう命令するときの言葉。たとえば、敵チームの選手がアタックを仕掛けたとき、それに追随するように命令するときに叫ぶ。ただし、横で叫ばれるとちょっとうざいらしい(笑)。
 

Using the convoy(ユージング・ザ・コンボイ)

先頭集団からちぎれて脱落してしまったとき、チームカーを風よけに使って先頭集団に戻ろうとする行為。クルマの後ろで休んだり、スピードアップする。なお、厳密にはマナー違反というか、度が過ぎると指導が入ってしまう。さりげなく、バレないようにクルマを利用するのもプロの技の一つ。
 

Wheel sucking(ホイール・サッキング)

高速で走っているとき、前の選手のホイールに張り付くようにドラフティングして空気抵抗を受けないようにする行為。「suck=吸い付く」

Watts(ワッツ)

ペダリングで生み出されるパワーを測定する単位。パワーメーターでもって計測する。
 

Zig Zagging(ジグザギング)

道をジグザグに蛇行する行為。先頭集団の先頭選手が後続を振り切るためにわざとジグザグに走り、空気抵抗の恩恵を与えないこと。急坂すぎてまっすぐに登れないときに、仕方なく蛇行して登るときのことも指す。


以上、英語のサイクリング用語をAからZまでご紹介しました。新しい用語を発見したら、随時追加していきますね。
 

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2016年のジロ・デ・イタリアが、気づいたら終わっていた。 個人的にトッププロの成績とか、どの選手がどこに所属しているとかに疎い(興味が薄い)ので、「そうか、終わったのか」くらいの感想しかなかったのだが、Global Cycling Network が相変わらずマニアックな目線でジ ...
2016年のジロ・デ・イタリアが、気づいたら終わっていた。

個人的にトッププロの成績とか、どの選手がどこに所属しているとかに疎い(興味が薄い)ので、「そうか、終わったのか」くらいの感想しかなかったのだが、Global Cycling Network が相変わらずマニアックな目線でジロ・デ・イタリアを紹介していた。

その名も、「ジロ・デ・イタリア2016年のチームカー、どこが一番かっこいいか?」である。目の付け所が憎いではないか。

Who Has The Coolest Team Car? | Giro D'Italia 2016



2回に分けてお届けしよう。

前編はアスタナ、カチューシャ、ディメンションデータ、ランプレ・メリダ、クイックステップ、モビスター、ジャイアント・アルペシンの7チーム。 なお、採点は自分ではなく、Global Cycling Network のサイモンさんとマットさんによるものである。

Astana Pro Team(アスタナ)


passat


パンダに乗るまでは、14年間ほどワーゲンユーザーだったので、フォルクスワーゲンは嫌いではない。排ガス不正問題で国内販売もやや失速しているのかもしれないけど、やはり安定のドイツ車といえばフォルクスワーゲン。知人のパサート・バリアントに乗せてもらったら、パンダとは別世界の上質でなめらかな走りに驚いた。



寸評

特徴的なターコイズの色は好みが分かれる。ルーフラックがブルーに染められているのだが、アスタナのロゴとマッチしてバランスはとれている。

【得点: 6.9/10.0】※10点満点

Team Katusha(カチューシャ)


superb1


SKODAは日本では買えないクルマ。フォルクスワーゲングループ参加のチェコメーカーである。キャラ的には、ワーゲンのパサートと同クラス。



寸評

大胆なカラーリングとフルラッピングが目を惹く。ルーフラックとの色もマッチしておりカッコいい。しかし、アルミホイールが面白みにかける凡庸なデザインなのが玉にキズ。

【得点: 7.5(マットさん)、サイモンさん(6.5)/10.0】

Dimension Data(ディメンションデータ)


superb2


同上。上の動画を見る限り、高級車ではないものの、実用性がとても高いエステートのようだ。

寸評

クールですっきりしたデザイン、特に破綻もなく、バランスよくまとまっている。シンプルでクリーン。ただ、抜きん出るデザイン性はない。

【得点: 7.1/10.0】

LAMPRE Merida(ランプレ・メリダ)


outlander


アウトランダーがプロサイクリングのチームカーとして使われていることを初めて知った。紹介されていたラインナップの中で、唯一の日本車メーカーである。ちなみに、UCIのルールでサポートカーの車高リミットが定められているんだけど、アウトランダーはギリギリっぽい。

三菱とは関係ないけれど、2014年のジャパンカップではスバルのレヴォーグが採用されていたね。ジロ・デ・イタリアで使われていないところから鑑みるに、レヴォーグは外国人の体格からすると、やや狭いのかもしれない。


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寸評

UCIはチームのサポートカーの車高制限も設けているのだが、アウトランダーはまさにギリギリの高さ。グリーン、ピンク、ブルーのコンビネーションカラーも斬新。しかもアルミホイールまでカッコいい。

【得点: 8.5/10.0】

ETIXX-Quickstep(クイックステップ)


508


消費税コミで370万円オーバー(!)。諸費用を加えると400万円ちょいだろうか。とてもではないが、自分が手を出せる価格ではない。 全長4,830ミリ、全幅1,855ミリもある大型サルーン。プジョーの中では上級モデルになる。日本で見かけることは…ほとんどないかも。



寸評

まずまずカッコいい。アルミホイールが大型なのもマル。しかし、ホイールアーチが開きすぎているのがやや減点ポイント。

【得点: 7.1/10.0】

MOVISTAR(モビスター)


xc70


SUVとエステートの要素を融合させたXC70。尖ったデザインではないが、落ち着いた雰囲気で長く使えそう。しかし車両本体価格は619万円(消費税コミ)…マジか。パンダが3台買える値段であり、逆立ちしても自分には買えない。

全長は4,840ミリ、全幅は1,890ミリ。プジョー508とほぼ同じ大きさだ。日本で乗るにはやや手に余る車格のような印象だ。



寸評

派手さはないが、落ち着いたかっこよさがある。ルーフラックもボディに合わせたカラーになっていて、トータルバランスもよろしい。

【得点: 8.2/10.0】

GIANT-ALPECIN(ジャイアント・アルペシン)


sd


XC70やパサートに比べ、明らかに小さい車である。このサイズのクルマで、サイクリングチームをサポートできるのだかといい意味で驚かされた。 日本のMINI公式サイトで価格を確認したら、税込みで382万円だった…。MINIってこんなに高価だったんだ。動画を見るまでもなく、想像通りに室内は狭い。



寸評

MINIらしいツートンカラーを採用しつつも、しっかりとチームカラーにまとめ上げているセンスに脱帽。観音開きのリアハッチゲートもオシャレである。

【得点: 8.9/10.0】


それにしてもGlobal Cycling Network のマニアックすぎる着眼点には恐れ入る。身の回りに落ちていること、無意識に見逃しな事象を巧みに切り取り、見事なコンテンツに昇華させる手法は自分も大いにに習いたい。

後編に続きます!

ロードバイクのBOMA の Refale を2年半乗ったので、オーバーホールした。もちろん自分にメンテナンススキルはないので、お世話になっているショップにお願いした。 愛車をバラしてみて、そのサビびっぷりに自分もメカニックのKさんも驚いた。「シクロクロスでもやったんすか ...
ロードバイクのBOMA の Refale を2年半乗ったので、オーバーホールした。もちろん自分にメンテナンススキルはないので、お世話になっているショップにお願いした。

愛車をバラしてみて、そのサビびっぷりに自分もメカニックのKさんも驚いた。「シクロクロスでもやったんすか?(笑)」と聞かれてしまったくらい汚れとサビがひどかった。そのときの記事はこちらをどうぞ。

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※メカニックのKさん

「いやー、オーバーホールしておいてよかった、よかった」という結果だったんだけど、オーバーホールが終了して愛車が手元に戻ってきて何に驚いたかって言うと「ブレーキレバーの引きの軽さ」。あまりにも軽くて、思わずデュラエースと較べてしまったくらいだった。

メカニックさんいわく、「キャリパーを動かす軸の部分のサビを徹底的に落としたから」ですって。キャリパーブレーキの軸って鉄でてきているそうで、雨の中を走らなくても、水たまりを通過したときに数滴入り込んでしまったりする。

水は(水たまりのような)水滴だけではなく、湿度や夜露のようなものでさえ発生するので、「どんなに丁寧に乗っていても、床の間に大切に保管していても、キャリパーブレーキの軸のサビは避けることができないって思っておいてください」と念を押された。

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※BBも交換

ちなみに新品に交換したのは、BB、ヘッドパーツ、チェーン、スプロケット、ブレーキワイヤー(アウター&インナー)、シフトワイヤー(アウター&インナー)、パーテープ。 そのまま使い続けているのは、フロントディレイラー、リアディレイラー、ブレーキ前後、シフター(STI)。

ホイールのシャマルミレは2015年の8月に交換したばかりなので球当たりを調整しただけで済んだ。 あと、タイヤとチューブも交換時期を過ぎていたので合わせて交換した。2015年6月からパナレーサーのRace L Evo2を使っていて、距離は5,000キロに達しており、とっくに交換時期は過ぎていたのだ。

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パナレーサーのRace L Evo2は軽量モデルなので、そのぶん薄い。一般論でいえばパンクしやすいはずなのだが、一年間で一度もパンクしなかった。これまで使っていたサーファスには度重なるパンクで悩まされたし、その次に使ったミシュランのPro4もなんとなく相性が合わず、パンクはときどき起きた。

ちなみに周囲にミシュランPro3&4はいっぱいいて、皆さん満足されているようだ。個体差のせいかもしれない。 (※まあ、結構な距離を三本ローラーで稼いだので、「そらパンクしにくいだろ」とも思うが)

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※この写真のタイヤはミシュランPro3

面白いもので、自転車歴が長くなればなるほど、パンク回数も減っていく感覚がある。2ヶ月に1度(初心者)だったのが、年に2~3回(2~3年目)になり、年に1度起きるかどうか(5~6年目)となってきた。

べつに運がよいわけではない。なぜなら、年数が増えるに従って年間走行距離数(3,000キロ>>4,000キロ>>5,000キロ>>6,000キロ)は伸びているから。走行距離とパンク回数が反比例しているのだ。 たぶん、キモは「ちょっとした心がけを怠らない」にある。ということで、パンク防止のために自分が実践していることをまとめてみるね。

出かける前は必ず空気圧を規定値まで入れる

個人的にもっとも効果が高い(と思う)のがコレ。ロードバイクのような高圧が入るチューブは、時間経過とともに少しづつ空気が自然に抜ける。よって、乗るたびに空気を適正値まで戻してあげるのだ。

自分はロードバイクもミニベロも前7.0bar、後7.5barにしていて、常にこの数値を守っている。 「1日しか開いていないから、(空気圧を戻さなくても)まあいいだろう」って横着をしたくなる気分になることもあるが、パンク修理をすることに比べたら、空気圧を適正値にするなんてたいした手間ではない。

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極端な話、三本ローラーで回すときですら、常に空気圧を前7.0bar、後7.5barにしていた。(習慣化の意味を込めて) とにかく、ロードバイクで出かける前には必ずいつもの空気圧に合わせる!を習慣化しておくことだね。

自分はフロアポンプを玄関に置いている。そうすれば、出かける前についでに入れることができるから。フロアポンプは部屋の中に保管するよりも、玄関に置いておくことをオススメするよ。1年間パンクと無縁でいられたのも、これをサボらなかったからだと思っている。

ロードバイク初心者の方から、「フロアポンプって買ったほうがいいですかね?空気が抜けたらショップに行って入れさせてもらえばいいから、買わなくてもいいのかなって思うんですけど」と言われるのだが、たぶんママチャリの感覚でいらっしゃるのだろう。

ロードバイクとママチャリを同列で並べてはいけない。ロードバイクの空気は比べ物にならないくらい抜ける。よって、「ロードバイクの購入に合わせて、フロアポンプも買っておきましょう。なぜなら、日常的に使うものだから」とお伝えしている。

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※車載で行くときも、フロアポンプは携行する

路肩ギリギリを走らない

車道を怖がる女性に多いのだが、車を怖がるあまり、道の左へと吸い寄せられて、路肩に当たるかどうかのギリギリを走る方がいる。これ、危険回避のマージンがないって意味でも危険だし、パンクのリスクも高くなる。

道路上に落ちた砂、小石、ガラス片、ネジなどの金属物は風と雨で路肩に流れるようになっているのだ。 路肩はなるべく踏まないことが、パンクを予防するコツ。

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ちなみにオクサマは自転車を始めた1~2年目は車道走行をすごく怖がって、ぎりぎり端っこをノロノロ走っていたものだった。「ペダルが路肩に当たりそうでむしろ危ない」って走り方だったので、徐々に矯正していった経緯がある。

「交通量の少ない場所 >> 2車線の広い車道 >> 1車線の狭い車道」…という順序で連れだして、慣れさせた。その甲斐あって今では、「たいていの車道は大丈夫」になってくれた。

蛇足だが、オクサマのボードウォークは2010年10月の購入から今日に至るまで、なんとただの1回もパンクしていない。約6年間もノーパンクはなかなかすごいことではないだろうか。(空気圧チェックは自分の役目です…オクサマはフロアポンプの使い方さえ知りません><)

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※小石やタバコが…

段差では体重を抜く(もしくば軽く前輪を持ち上げる)

これも心がけのひとつなんだけど、街中を走っていると、ちょっとした数センチていどの段差があちこちにある。工事でできた継ぎ目、橋桁の金具、やや剥きだしたマンホール等がそれ。

そのままガンッと通過しても(適正な空気厚手あれば)問題はないが、自分はフロントハンドルを手元に軽く引っ張って(タイヤを気持ち浮かせて)、段差の角にぶつからないようにしてやる。スネークバイトのパンクリスクがグッと減るし、フレーム&フォークにもやさしいからね。 とくに折りたたみ自転車だったダホンのMuに乗っていた頃は、ヒンジの劣化を気にしていたので段差はなるべくマイルドに乗り越えるよう心がけていたよ。

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※スリップの危険性もあるので、乾燥していてもなるべく避ける

バージョンアップしたパナレーサーRace L Evo3 に交換した

ということで、自分にとってゲンの良いパナレーサーを継続利用することにした。すでにRace L Evo 2は廃版になったらしく、バージョンアップしたパナレーサーRace L Evo3 にした。デザイン上の変化はほとんどなく、無駄な装飾のないシンプルなデザインが気に入っている。

パナレーサーのインプレッションは以前に書いたけど、漕ぎ出しが軽くて、コーナーのグリップが良く、とても気に入っている。軽さと耐久性のバランスを重視するなら、オールラウンドのAシリーズ、耐久性と耐パンク性能を求めるならDUROのDシリーズがオススメ。

Race L Evo2 のインプレもどうぞ。

パナレーサーRACEのLで三本ローラーを漕いだら衝撃体験を味わった
パナレーサー Race L Evo2 で4,800キロ走った劣化具合とインプレッション

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ロードバイク用のタイヤは当面パナレーサーRace L Evo3で行くことにした。

レース用の薄い(可能性で言えばパンクリスクは高い)タイヤでも、ほんのちょっとの心がけ次第でパンクと無縁でいられるよというお話しでした。

個人的にもっとも効果がある心がけだと信じているのは、「乗る前に適正値に入れる!」こと。これが8割だと思う。 とは言え、どんなに気をつけていてもパンクするときはしてしまう。だから修理キット予備チューブは必ず携行しているよ。

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これから徐々に暑くなると、路肩でのパンク修理はキツい。場所によっては熱中症の危険もあるので、皆様におかれましてもパンクにはお気をつけください。

 

9年9か月勤めたシックス・アパートを2016年3月末で退社し、2016年4月1日からfreee 株式会社に転職した。 自分は45歳(1971年生)で転職市場的にはキツイ年齢なんだけど、「やるなら今しかないっしょ」と思ってトライすることにした。「へぇ、中年オヤジの転職活動ってこん ...

9年9か月勤めたシックス・アパートを2016年3月末で退社し、2016年4月1日からfreee 株式会社に転職した。

自分は45歳(1971年生)で転職市場的にはキツイ年齢なんだけど、「やるなら今しかないっしょ」と思ってトライすることにした。「へぇ、中年オヤジの転職活動ってこんななんだ」くらいのテンションでごゆるりと読んでいただきたい。

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※前職のノベルティシール
 

ブログ好きが高じてブログベンダーに入社

2016年3月末までブログソフトウェアベンダーのシックス・アパートで働いていた。入社したのは2006年だったので、ほぼ10年間働いたことになる。
 

シックス・アパートはブログの会社だけあって、社員にはブログ好きが多い。自分もそのクチで、入社のキッカケは入社1年前に開始した趣味のサッカーブログ。当時は競合も少なくて3か月くらいで人気ブログになってしまった。全国の同好の士から反応をもらえるのがうれしくて、気づいたら365日連続更新をしてしまった。
 

それまでネットは=「見る(消費する)側」だったのが、ブログを境に「書く(創造する)側」になったことの面白さに自分はハマった。「ブログの面白さを他の人にも伝えたい、CGMの可能性を追究したい」って考えるようになり、ブログベンダーの会社の門を叩いた。それがシックス・アパートだったわけ。ちょうど10年前、35歳のときだった。


「ブログの会社に転職することにした。今住んでいる愛知県から東京に引っ越すぞ」って嫁に言ったとき、「ブ、ブログ?そんなものが仕事になるの?」って驚かれたけど、文句ひとつ言わなかったことには感謝している。当時はブログ=ネットの日記程度の認識が一般的で、そういう意味では嫁のリアクションはいたって正常だった。
 

マーケティング、営業、パートナーリレーション…からのオウンドメディア編集長

最初の数年はマーケに所属、次に営業そしてパートナーリレーションを数年、エンジニア以外のほとんどに関われた。自社製品の Movable Type の認知度アップ、新規ユーザーの開拓、自社サイトのコンテンツ拡充、デジタル&アナログの販促物制作。営業も代理店開拓もやった。自社のブログソフトウェアが幅広い企業で使われることで、「あぁ、情報発信者が増えているなぁ」と思えてうれしかった。
 

こういう言い方はナンだけど、自分はソフトウェアそのものの機能とか、競合製品と比べてどこが優れている(劣っている)とか、どの言語で作られているかはぶっちゃけ二の次で、「いかに多くの人が発信する側になってくれるか」を支援するほうに気持ちが向かっていた。
 

ネットリテラシーが高くなくても、アイデア一つで市井の人の言葉が有益なコンテンツになり、検索エンジンやソーシャルメディアを通じて何の接点もなかった誰かに読まれることができる。そう考えるだけでワクワクした。趣味のブログはシックス・アパート入社後も続き、(というかさらにヒートアップして)仕事と趣味の境界が限りなくゼロになっていった。
 

最終的にはシックス・アパートブログというオウンドメディアの編集長を務めさせてもらい、まさに好きなことで培った能力を開花させる場所を与えてもらうまでになった。当時の同僚と立ち上げた「オウンドメディア勉強会」は今では200名もの参加者が集うほどに成長した。

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※第1回目のオウンドメディア勉強会はこじんまりと開催

初回の勉強会はたった4名で自社会議室でひっそりと始めたんだけど、オウンドメディアの運営で悩む人が実は世間には予想以上にたくさんいて、その人たちの情報交換の場を作れたことはうれしく思っている。なお、オウンドメディア勉強会の運営はシックス・アパート退職後も関わり続けている。

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※口コミで徐々に拡大。参加は無料なので、興味ある人はこちらからコンタクトしてみてください。
 

自分は「コンテンツを作り、人を楽しませること」が根っから好きなんだと思う。2012年から始めた「サイクルガジェット」もそうで、39歳で始めたサイクリングにドハマりしたことで、「自転車の面白さをまだ知らない人のために!」という一心だけで運営して今に至る。
 

個人ブログは隔日更新しているので、週に3~4本書いていることになる。平日は5時に起きて出社前に原稿を書き貯めて、土日の早朝に画像を整理したり、原稿を修正したり、シコシコと記事を予約投稿する。そのあとに一人編集会議で翌週のネタをブレストし、ネタ帳に記載する生活がここ4年続いている。
 

1日をフルで休んだ生活は記憶になく、盆の帰省であろうが正月三が日だろうが関係ない。常にネタ集めのアンテナは立てているし、隙間時間があれば記事のドラフトを書く。他人のブログや海外ニュースを読んで情報収集したり、写真を撮影しに外に出る…ということを年がら年中やっている。
 

「そんなことして辛くないですか?やめたくなりませんか?」と人から言われることはあるけど、好きでやっているので苦労ではない(もちろん、楽ではないけどね)。嫁は「平日は5時に起床して仕事で夜遅くに帰宅して、土日はブログ書いて、その隙間を縫うようにサイクリングして……あなたいつか過労死するよ」と呆れているけど、彼女はわかっていない。好きなことをしまくって過労死する人などいないということを。
 
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ちなみに昨年の健康診断の結果はオールAだし、この6年間で病欠はゼロ。これも自転車のおかげだと思う。


こういう人間になれたのも、シックス・アパートで過ごした10年間と出会った方々のおかげだと感謝している。かけがえのない財産である。
 

45歳での転職活動は手遅れなのか?

前置きがものすごく長くなってしまったけど、そろそろ実際の転職活動について触れる。シックス・アパートでの仕事もよかったんだけど、もうワンランク上の規模のメディア運営をしたくなったのが大きな理由。自分の知識と経験でさらに愛されるメディアに成長させ、同時にビジネス成果も達成することに挑戦しようと考えた。
 

気になったのは、45歳というビミョーな年齢。転職市場では35歳限界説とか、37歳限界説とかいろんな説がメディアで取りざたされるけど、さすがに45歳限界説ってのはあまり耳にしない。ビミョーどころか、「ハードル高すぎかも」とは一瞬思った。
 

ふつうに考えて、45歳は転職を躊躇する年齢だと思う。一般的に40代半ばのオッサンは妻・子供の扶養家族を抱えて、住宅ローンはまだ残ってて、しかも教育費がかさんでくる時期だ。でもって体は徐々に無理がきかなくなり、どうしても守りの思考になる。つまり、経済的にも、肉体的にも、精神的にも冒険が難しい年代だ。
 

でも、ここでチャレンジを避けて無難な転職をしてしまうのはもったいないし、なにより面白くない。新卒入社のときも、シックス・アパートに転職したときもそうだったけど、いくつか内定が出た中で「一番面白そうなとこを選ぶ」がポリシーなので、今回もそうしようとだけ誓って転職活動を開始した。不安がなかったといったらウソになるけど、自分の専門性を活かせばきっと相思相愛になれる企業に出会えるって自信はあった。
 

なお、転職活動を開始する直前、土日をフルに使って10年間の仕事の棚卸しをして、職務経歴書をブラッシュアップした。同時にポートフォリオも刷新した。(なにしろ、かなり長期間にわたってアップデートしていなかったから)
 

この作業、脳みその隅っこをほじくる作業なので面倒だし、第三者がスッと理解できる言葉に落とし込むのはさらに骨が折れる。でも、ここがきちんと整理されていないと書類審査ではねられるって思い、人一倍エネルギーを注ぎ込んだ。
 

年齢がネックにならなかったわけではないが、たいした障壁でもなかった

転職活動してどうだったか?結論から言うと、活動開始から正式内定までに要した時間はちょうど1か月。エージェントは使わず、ほぼ Wantedly だけで企業を探した。あとは紹介等の人つながりで訪問したとこが数社。なぜWantedly 限定かというと、自分が志向する規模感と成長度合いの会社が多いと感じたから。
 

訪問した企業数は正確には覚えてないけど、ざっと15社くらい。メディア運営というピンポイントな求人ばかりに応募したこともあって、書類審査を通過した割合は7~8割くらいとまずまず。45歳って年齢がどれくらいマイナスに作用したかはわからないけど、肌感覚で言うと、お会いした企業の半分が「こっちの年齢を気にしてた」かんじ。(確認のしようがないのであくまで感触ね)
 

自分は年齢を気にして仕事はしないけど、相手はしてしまうかもしれないし、それを止めることはできない。年齢が理由でご縁がないのであれば、「アンコントローラブルな要素ではじかれたのなら、それは仕方ない」と割り切った。とはいえ、職種と自分のスキルをちゃんとマッチさせて活動したせいもあって、けっこうな割合で二次、三次面接に進めたし、最終的に3社以上から内定をいただいた。
 

相思相愛になりかけつつも条件面で折り合わず、破談になったところは数社ほど。正社員ではなく、業務委託契約を打診されたとこも何社あって、「複数社と契約するってのも悪くないかも」とも一瞬考えた。
 

いくつかお声がけいただいた中から、最終的に freee に入社を決めた。freeeを選んだ決め手がなんだったかを振り返ると、「彼らの熱意とスピード」に尽きた。自分たちのビジネスの価値を信じ、目標に向かって突っ走る姿勢は面接からもヒシヒシと伝わってきた。
 

仕事にかける熱意は面接したどの企業よりも強く、面接というより「この課題をどんな方法とリソースを使って克服するか?」のディスカッションに近かった。形式ばった面接ではなく、ブレストミーティング的なフレンドリーな会話に終始し、初回の面接開始5分で「この人たちと働きたい!」と強く思った。
 

驚いたのは意思決定のスピード。freeeは意思決定が恐ろしく早く、一次面接直後にすぐ反応があり、あっという間に二次の日程が決まり、その後の三次もすぐにおこなった。「前倒しで会いましょう!」と積極的だったことも好印象だった。
 

内定後から入社に至るまでの準備も極めてスピーディで、やるべきことが滞りなく進んでいくのも気持ちよかった。なにより、「ふだんの仕事もこんなスピード感でやっているんだろうな」って思わされた。(入社したら実際そうだった。freee社員の仕事の進め方はむちゃくちゃ早い)
 

しかも入社前にも関わらず、3周年記念パーティにもご招待いただけて、たくさんの社員と事前に交流することができ、入社後の仕事がスムーズに開始できたこともよかった。

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※原宿で開催されたfreee3周年記念パーティ
 

なんだか freee のことを褒めずぎなかんじだけど、ウソ偽りのない率直な感想である。
 

年齢なんて気にするだけエネルギーのムダ

数年前、「説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ!」って記事にも書いたけど、自分は自分で自分の年齢を意識しない。なぜなら面倒くさいし、エネルギーの無駄だから。先輩後輩関係は社会人には不要ってのが個人的考えで(もちろん、敬う心は必要だが)、年下でも自分にはない知識を持っている人は大勢いるし、誰からでも学ぶことはある。だから自分は誰に対しても基本的に一定のスタンスで接する。
 

どれくらい年齢を意識していないかというと、そもそも厄年を考えたことがない。というか、気がついたら厄年は終わっていた。
 

ちなみに、厄年について調べてみてわかったこと
 

  • .前厄・本厄・後厄の3年間(へえ)
  • 厄年は「数え年」で計算する。誕生月で歳をとるのではなく、お正月を迎える度に歳をとると考える(ほほう)
  • 男性の場合、数え年で25歳、42歳、61歳が本厄で、その前後1年ずつが前厄と後厄(人生に9年もあるの?)
  • 女性の場合、数え年で19歳、33歳、37歳、61歳が本厄で、その前後1年ずつが前厄と後厄(女性のほうが厄年が多いらしい)


個人的に好きなのが、ヒクソン・グレイシーの言葉。

↓↓↓↓↓↓
「私は時間の概念を知っているし、年齢の存在も知っている。でも、私は年齢を信じていないんだ。私には過去も未来も関係ない。どこでいつ生まれたか、今何歳で、いつ死ぬのか、そういう概念の外で生きようと思っている。時間を超越したところで生きたいと思っているんだ。私にとって大切なのは『プレゼンス=今』だ。ある人にとっては20歳は若く、80歳は年老いているかもしれないけれど、私はそうは思わない。私が信じているのは『今』だけだ。だから、私は年齢を考えたことがないんだ」


うーむ、実にかっこいい。自分もこういうふうに年齢を重ねたい。

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※freee社内のフットサル部の活動にも(いい年こいて)参加したり
 

freeeの最年長を更新したけど、それがどうした

freeeは若い社員が多く、エネルギーに溢れている。周囲が自分の年齢を気にして、距離をおいた接し方をしてきたら嫌だなあと思っていたけど、杞憂だった。20代前半の社員がフツーに話かけてくれて、立場とか経歴とか年齢を気にせず仕事してくれる。
 

自分はfreeeの最年長を更新してしまったけど、それが話題になることもない。自分も最年長らしく、えらそうに振舞おうなんてこれっぽちも思っていない。ちなみに役員紹介ページに執行役員の野澤が「freee 最年長者(2014年6月現在)」と書いてあるけど、これは間違いで正しくは自分(笑)。
 

入社初日に、freee代表の佐々木大輔に「どーもどーも、40代のおっさん同士、がんばっていきましょう!」って挨拶したら、「…僕、35歳なんですけど(;^ω^)」って苦笑いされたのはいい思い出(サーセン…)。ここでクビになってたら、ある意味伝説になれていた(笑)。
 

22歳の新卒のようにフレッシュに物事を見て感じて、彼らすら思いつかないアイデアを出して実行したい。発想力、創造力、企画力で新卒たちに負けないぞ。
 

転職先が決まったタイミングで、思いがけないオファーが届く

freeeへの転職が決まったのが2月下旬、それとほぼ同じタイミングでASUSさんから共同キャンペーンのオファーが届いた。自分の書籍『お父さんがキモい理由を紹介するね』を読んでくださったASUSのマーケティング長の方が、お声をかけてくださったことがきっかけで、動画制作キャンペーンをすることになった。
 

「3月はフルで有給消化して、旅行とサイクリング三昧でうっしっし」と予定していたんだけど、動画制作とブログ執筆でほぼ毎日仕事するハメになり、8年ぶりに予定していた妻の実家(沖縄)への旅行をキャンセルした(笑)。でも、なかなかできない経験なので、ASUSさんとのお仕事を優先した。
 

で、制作したのがこちらの動画。
 

「娘(中3)に「キモい」と言われたお父さんが、娘の卒業を祝う ビデオレターを作ってみた。」(メイキング編)



転職活動とは直接関係ないけれど、今回の転職活動と切っても切り離せない思い出深い出来事になった。
 

無我夢中で行動すると何かが起きる

話があっちこっちに寄り道したけど、今回の転職活動で学んだことは何かというと「ガムシャラに行動すれば道は拓ける」に尽きる。40歳を越えていようがいまいが、転職活動は疲れるしストレスのたまる行為。自分は1か月で終わったけど、なかなか疲れたのが正直な感想。
 

同年代の方々にもし何かしらの言葉を贈るとすれば、「(考えたり調査するのも大事だけど)とにかく動きましょう。行動し続けましょう」だろうか。思考と調査も行動ではあるんだけど、ここでの行動は外部に対するアクション(会社にコンタクトする、人に会う)のこと。
 

転職活動は楽じゃない。色眼鏡で見てくる面接官もいる。明確なフィードバックは受けられないし、自分の考えや選択が正しいのかどうかもわかんない。それでもたくさんの意思決定を毎日繰り返さなくちゃいけない。不安、逡巡、葛藤の連続だけど、それでも前進しないといけない。一発一発のパンチが届いているのかも、効いているのかもわからない。
 

「ちょっと休んで、ゆっくり考えようかな」と手綱を緩め、脇道に逃げこみたくなる瞬間はある。いったん行動も思考もやめて、落ち着く時間がほしくなる。でもそこで止まったら絶対にダメ。一度足を止めたら、再開にはもっと多くの力が必要になる。とにかく手を出し続けること。「ヘロヘロ状態で苦し紛れに出したパンチが、今思うと有効打だったかも」と思うこともある。ただの精神論っぽく聞こえてしまうけど、これは心底お伝えしたい。

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※いい仲間に恵まれた(freeeオフィスにて)
 

張り切って、オウンドメディア編集長やってます

今やっている仕事はオウンドメディア編集長。もともとは「経営ハッカー」の編集長として入社したんだけど、6月13日のプレスリリースにも出した通り、会社設立に必要な情報をワンストップでお届けする「起業ハッカー」という新メディアもローンチした。

freee代表の佐々木の起業ストーリー、ぜひ読んでいただきたい。
 

プレスリリース内からの抜粋になるけど、起業予定、起業直後、起業検討中の方々等、さまざまなステージにいらっしゃる経営者の皆様が本業に最大限のエネルギーを注ぎこめるよう、全力で縁の下の力持ちを相努めます。
 

なお、「転職」でAmazon検索すると14,000冊以上ヒットするけど、「天職」だと一気に400冊に激減するのが興味深かった。
 

以上、45歳のオッサン転職活動のリアルをお伝えしました!40代以上の方々のエールになれば幸いです。 

英語のサイクリング用語を調べて,、日本語訳してみようという企画。 今回は「L~R」です。 元記事はこちら。 「How to talk like a cyclist」 Leading out(リーディングアウト) ロードレースのスプリントの際に使われる戦略のひとつ。選手が一直線に連なって、ペースを ...
英語のサイクリング用語を調べて,、日本語訳してみようという企画。

今回は「L~R」です。 元記事はこちら。 「How to talk like a cyclist」 

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Leading out(リーディングアウト)

ロードレースのスプリントの際に使われる戦略のひとつ。選手が一直線に連なって、ペースを上げる。エースを発射させるまで一生懸命スピードを維持して引っ張ること。
 

Lumpy(ランピー)

ロードレースのコースプロファイルが平坦ではなく、坂が合ったり、波打つようなコース形状のことを表現する言葉。
 

Noodle arms(ヌードルアームズ)

ヒルクライム中に、腕が疲れた(しびれた)選手が腕をグルグル回す状態。きちんと登坂できていれば腕がしびれたりせず、トルクを発生させて効率的に走れるものだが、それができていない選手を「ヌードルアームズだな」と呼んだりする。ヌードル=麺=フニャフニャということなのだろう。
 

Motor-pacing(モーターペーシング)

サイクリストがトレーニングのときに使う手法のひとつ。クルマやオートバイの後ろに張り付いて、ドラフティング効果を得ながらハイスピードを維持する練習法。
 

Moving up(ムービングアップ)

ロードレースにおいて重要なスキル。先頭集団につねに食らいつき、先頭集団を引っ張ること。
 

Off the back(オフ・ザ・バック)

集団から脱落することをいう。
 

Popped(ポップド)

疲れてしまい、ペースを維持できなくなること。
 

Peloton or pelo(プロトンもしくはプロ)

ロードレースにおける先頭集団のこと。
 

Pile up(パイルアップ)

集団落車が起き、選手が折り重なるようにして何重にも倒れること。
 

Pulling turns(プリング ターンズ)

ロードレースにおいて、逃げている選手らが経録しあって先頭を牽く行為。交代しながら風よけになることで、一人で走るよりも少ない力で速く走ることができる。
 

Pointing(ポインティング)

進みたい方向に指で指し示すマナー。こうすることで、周囲に意図が伝わるし、身勝手なサイクリストだと思われなくなる。
 

Responding(レスポンディング)

先頭集団でアタックが仕掛けられたとき、それに反応して追いかけること。
 

関連記事はこちら

英語のサイクリング用語まとめ(A~C)
英語のサイクリング用語まとめ(D~H)

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まだまだ続きます!(次回がラスト)

英語のサイクリング用語を調べて、日本語訳してみようという企画。 今回は「D~H編」です。 元記事はこちら。 「How to talk like a cyclist」 Drafting(ドラフティング) 前を走る選手の真後ろにぴったりと張り付き、空気抵抗を下げる行為。スリップ・ストリームとも言 ...
英語のサイクリング用語を調べて、日本語訳してみようという企画。 今回は「D~H編」です。

元記事はこちら。 「How to talk like a cyclist」 

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Drafting(ドラフティング)

前を走る選手の真後ろにぴったりと張り付き、空気抵抗を下げる行為。スリップ・ストリームとも言う。なるべくスペースを開けずに、真後ろにくっつけばくっつくほど、空気抵抗が軽くなる。 うまくドラフティングできれば、前を走る選手の60%の力で走ることができる。ただし、事故が起きやすいのでご注意を。

Echelon(エシュロン)

風を避けるために、長い線のように選手が連なって走るフォーメーションのこと。

Filling gaps(フィリング・ギャップス)

選手間の隙間を埋める行為。集団内で選手が場所を替えたり、ポジション争いをすることでバイクとバイクの間に隙間が生まれる。そのままにしておくと、空気抵抗が増してしまい、最悪集団からちぎれてしまう。

Getting dropped(ゲッティング・ドロップド)

集団についていけず、後退してしまい、一人になってしまうこと。集団から”落ちる”という意味。

Grupetto(グルペット)

山岳コースで、タイムアウトにならない程度にゆっくり走るために作る集団を指す。同じ意味で「笑う集団」とか「バスに乗る」というフレーズもある。


Granny gears(グラニーギアーズ)

最も低いギア比率のこと。激坂を登るときはこの状態で登る。

Hammer(ハマー)

グループから離れて走る選手のこと。レースの最初から集団をすっ飛ばして一人で先頭を走ってしまう選手。

Head bobbing(ヘッドボビング)

レース中に苦しんでいる選手のこと、もしくはその状態。頭(head)を上下に振り(bobbing)ながら、息も絶え絶えに走る様子からその呼び名がついた。ただし、頭を振ってもパワーに変換されないので意味は無い。

Half-wheeling(ハーフウィーリング)

前後の自転車でホイールがかぶること。後続にストレスを与えることになるし、落車の危険性がとても高い。ホイールは接触すれば、「軽い方(前輪)」が必ず吹っ飛ぶ。つまり、後方を走っている自転車が餌食になってしまう。 ハーフウィーリングに遭遇しそうになったら、すみやかに減速し、前の自転車と距離を開けよう。

Hubbard(ハバード?フバード?)

身体にフィットしていない、ぶかぶかのサイクリングジャージを着ている人、または状態。サイクリングの知識もスキルも乏しく、見た目的に違和感がある人のことを指す。

関連記事はこちら

英語のサイクリング用語まとめ(A~C)

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まだ続きます!

Global Cycling Network でサイクリング動画を視聴したり、Total Women's Cycling で英語記事を読んでいると、「聞いたこともないフレーズが頻出する」ことに気づく。  サイクリング専門用語は知っておいて損はないので、「How to talk like a cyclist」という記事を参考に ...

Global Cycling Network でサイクリング動画を視聴したり、Total Women's Cycling で英語記事を読んでいると、「聞いたこともないフレーズが頻出する」ことに気づく。
 

サイクリング専門用語は知っておいて損はないので、「How to talk like a cyclist」という記事を参考にまとめてた。翻訳してご紹介しよう。


まずはAからC。まだまだあると思うので、発見し次第追加しますねー。

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Aero(エアロ)

エアロダイナミクスの略称。空気抵抗を減らすポジションや、それを実現させるパーツ類を表現するときによく使われるフレーズ。
 

Back on(バック・オン)

選手が先頭集団からちぎれてしまい、なんとか元に戻ろうとする行為を指す。
 

Being aggressive(ビーイング・アグレッシブ)

選手もしくはチームがレース中にコンスタントにアタックを掛けようとする行為。
 

Bonking(ボンキング)

サイクリング中、身体のエネルギーを使い果たし、気分が悪くなること。いわゆるハンガーノック。
 

Bibs(ビブス)

ビブショーツのこと。腰をゴムバンドで固定する一般的なパンツではなく、両肩にサスペンダーのようにひっかけることで腰回りの負担を軽減する。サイクリングにおいて、もっとも快適に走れるファッションスタイル。

※自分もビブショーツを履きたいが、恥ずかしくてデビュー出来ていない。
 

Blowing up(ブローイングアップ)

ボンキングに似た意味。ただし、こちらは「ものすごくがんばって走った後に陥る状態」のことを言う。アシストが仕事をしてヘロヘロになったときは、こちらのほうが適したフレーズだ。
 

Big dog(ビッグドッグ)

クランクセットの中で最も大きな経を持つ物を指す。

使用例: 「坂を登るのに、どうしてビッグドッグを使っているの?」


Breakaway or the break(ブレイクアウェイ、ブレイク)

先頭集団から抜け出す行為。いわゆるアタック。
 

Bridge or bridging(ブリッジ、ブリッジング)

先頭を走る選手と(後続の)自分の間にあるギャップを埋めようとする行為
 

Chasing(チェイシング)

選手(ら)が前にいる集団に追いつこうとする行為。ブレイクアウェイを仕掛けた選手に追走し、ブレイクアウェイを成立させない行為も含まれる。
 

Chammy(シャミー)

サイクルショーツのパッド部分のこと。シャミーオイルはパッド部分に塗るクリームのこと。(股ズレ防止)
 

Chewing the handlebars(チューイング・ザ・ハンドルバー)

むちゃくちゃ走っているのが辛い状況のときを指す。ハンドルを歯で噛むくらい、苦しくて目線が地面に落ちてしまうことが語源。

使用例: 「激坂がきつくって、チューイング・ザ・ハンドルバーで必死に登ったよ」
 

Chopping wheels(チョッピング・ホイール)

前を走る選手が急にハンドルを切り、鋭く進行方向を変える行為。後続が事故に巻き込まれやすく、危険である。集団走行中にコースを奪い合おうとするときに起きやすい。

使用例: 「あいつ、オレにチョッピング・ホイールしてきやがった」
 

Cooked(クックド)

重要な一戦や大きなイベントを終えて、疲労困憊になった状態を指す。

使用例: 「向かい風の中、100キロ走ってきたから完全にクックドだよ」
 

Creepin’(クリーピン)

必死に努力しているにもかかわらず、パフォーマンスが低いこと。二日酔い後のこと。


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続きます!

タイレル(Tyrell)のCSI が2016年の頭に納車されてから、900キロ走った。あまりにもデュラエースが快適すぎて、BOMA の Refale が寝室でかるくホコリをかぶってしまうくらい、CSIが気に入っている。  もちろん、コンポーネント以外のフレームもすばらしい。50~60キロのシ ...

タイレル(Tyrell)のCSI が2016年の頭に納車されてから、900キロ走った。あまりにもデュラエースが快適すぎて、BOMA の Refale が寝室でかるくホコリをかぶってしまうくらい、CSIが気に入っている。
 

もちろん、コンポーネント以外のフレームもすばらしい。50~60キロのショートライドなんて物足りないし、100キロのライドでもぜんぜん疲れない。

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451ホイールは406と27Cタイヤのちょうどいいとこ取りなので、かなりスピードも発揮しつつ、街中での小回りもきくのでストレスなく乗り回せる。ロードバイクならではの直進安定性にはやや欠けるが、そこはミニベロの宿命だし、見方を変えれば「クイックで楽しいハンドリング」だとも言える。


たとえるなら、ロードバイクは連邦軍の戦闘機「Xウィング」で、タイレル(Tyrell)のCSI はスター・ウォーズ「ジェダイの復讐」の森の惑星エンドアで登場した帝国軍のスピーダーバイクだね。(スピーダーバイクってなんだ?という方はこちらの画像検索結果をどうぞ)

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圧倒的なスピードでぶっ飛ばすのならロードバイクだけど、身体の一部として意のままにバイクを操りたいなら、ミニベロのほうが適している。


もはや、CSIさえあったら、他に何もいらないのでは…」と錯覚してしまうほど、ステキなミニべロである。見てよし、乗ってよしの満足度、120点だ。
デメリットがないわけではないけどね…(^_^;)

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そんな非の打ち所なしなCSIではあるが、500キロを越えたあたりで、「もしかしたら、ポジションをいじってもいいかしら」と感じるようになった。


違和感の正体はハンドルの高さ。ロードバイクと比べると、ややアップライトな状態での納車だったのだが、走りこむうちに「ちょっと下げたほうがより快適だろう」という判断を下し、お世話になっているショップに持ち込んだ。


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相談の結果、「ハンドルポストがやや高いので、2センチちょい切ってみよう」となり、切ってもらうことに。CSIのフォークはすべてカーボン製なのだが、のこぎりで切断してもらった。えっ…カーボンってそうやって切るんだ……初めて知った。

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※このようにゴリゴリ切ります。
 

あと、ちゃんと角度をつけて真っ直ぐ切断するための工具を装着させるのだ。なるほど。

それにしても、カーボンを切るとおびただしい量の黒い粉が落ちる。床屋のように布でカバーしておかないと、真っ黒けになるので自分で切断する方はご注意ください。

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※ヘッドパーツを外し、スペーサーを抜いて…

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※水平に切断するために、こんなパーツをがっちり固定し…

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※エイヤエイヤと切っていきます…(・o・)

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※2センチちょい切りました


ちなみに、下が切断前
↓↓↓↓↓↓↓↓
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ハンドルポストを切るのって、(後戻りできないので)ちょっぴり勇気が要るのだが、結果的に大成功。ほぼロードバイクと同じポジションを取れるようになった。これで、ロードバイク←→ミニベロを行き来してもそのたびに微調整する必要がない。


ひとつだけ、ショップで言われたことだけど、「もしもバイクを中古で下取りに出すかもしれないのなら、なるべくハンドルポストはカットしないほうがいい。それが原因で買える体格の人が制限されるから」とのこと。

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自分は売り飛ばすつもりはサラサラないので、思い切って自分の体にマッチさせた。


ちなみにアルミ製のハンドルポストでもカットは可能。オクサマのボードウォークも以前にハンドルポストを切ったのだが、そのときもお店でやっていただいている。

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けっこう関連している記事

オクサマのミニベロ、『ダホンのボードウォーク』がアップグレード完了しました

オクサマ(身長146センチ)のために、ボードウォークのハンドルを大胆に切断

 

これまで何度か海外の自転車事故の動画を取り上げてきた。 自分がロードバイクを運転するとき、もっとも重視するのが「事故なく、五体満足で帰宅する」こと。人よりスピードを出せるようになりたいという欲求は薄く、仲間よりも短時間で山の頂上に登れるようになりたいとも ...

これまで何度か海外の自転車事故の動画を取り上げてきた。

自分がロードバイクを運転するとき、もっとも重視するのが「事故なく、五体満足で帰宅する」こと。


人よりスピードを出せるようになりたいという欲求は薄く、仲間よりも短時間で山の頂上に登れるようになりたいとも思わない。


Minimessenger



しかし、いつまでも健康で、楽しく自転車に乗り続けられる人生を送りたいとは人一倍思う。よって、安全こそが自分にとっての最重要課題。


ときどき自転車事故を動画を観ては、「なるほど、このパターンがあったか」とか「こいういう状況では、心に隙が生まれやすいのだな」と気を引き締め直している。


というわけで、4本の海外での自転車事故動画を紹介する。







ペルー(首都のリマ)での撮影らしい。道路の右側を走るロードバイク(STIではないタイプ)を走らせていると、右隣から小型車(日産マーチっぽい)が頭を出してきて、出合い頭の接触。


ロードバイク側がけっこうなスピードを出していたようで、ブレーキングが間に合わず、避けることもできなかった。クラッシュ後に救急車で運ばれ、処置された脚の様子も見えるが、あちこちに痣も作ってしまっていて痛々しい。


ただ、クルマがムチャな飛び出しをしてきたというほどではなく、ロードバイクを見落としていただけ…のような気がする。

学び

  • 交差点ではスピードを落とす
  • クルマ(歩行者、サイクリスト、ランナー)が来るかもしれないと気にする
  • ドライバーが自分に気づいていないかもしれないと肝に銘じる







ロサンゼルスから東にちょっといったところにある、Glendora Mountainを坂道を高速で下っているときの単独落車。どうやら、ダウンヒル中にクリートが外れ、スピードを落とさないままはめ戻そうとしていたときに、ハンドル操作を誤ってコケたようだ。

後輪のホイールが完全にはずれてしまっていることからも、かなりの衝撃であったことがわかる。同伴者は「動くな、動くな!」と焦りながら介抱しようとしていた。コケられた本人は苦しそうに呻いている…。


時速35mphくらいでていたそうで、時速56キロに相当する。ロードレースをする人なら「時速56キロでの落車はヤバイ…」とピンと来ると思う。「この状況でコケたら、ただではすまんぞ…」である。


自分はチキンなのでこんなスピードは出さないけど、もてぎエンデューロの直線などの下りでは、エイエイっ漕ぐと時速50キロは超えてしまうので、人ごとではない。


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※山のダウンヒルもスピードが出やすいので注意



学び

  • ダウンヒル中に異変が起きたら、なにはともあれ減速して路肩で止まる
  • 下りはついスピードが出るので、意識して抑え気味に







OCBC Cyclingというイベントで起きた事故。クルマもおらず、道路をいっぱいに使って見通しも良い状況なので、事故は起きにくいはずなのが、こういう事故もあるという良い例。


前を走るロードバイクが、斜め後ろに別のバイクがいることに気が付かず、大胆に車線変更する。後輪が後続の前輪に当たり、あっけなく落車。


後輪と前輪が接触した場合、かならず前輪が負ける。ちょっとの横からの圧で、脚を払われたかのように宙を浮き、倒れてしまうのだ。


前走者は後ろを確認してから車線変更すべき。しかし、近づきすぎてしまっていた後続車もまずかった。


前を走るロードバイクの後輪に自分の前輪がかぶるほど近寄ってはいけないとよく言われるが、こういう事故が起きやすいからである。


こういう「急な車線変更」は、公道よりも開放感の味わえるイベントで起きやすい。イベントのときほど、周囲のサイクリストの挙動には注意し、周りにおかまいなしで車線変更をする人には近づかないこと。


もてぎエンデューロにか過去3回出場したことがあるんだけど、ハスって(ハスられて)の事故は何度も目撃している。

学び

  • 慣れない集団走行は注意
  • 見ず知らずの人とであればなおさら
  • 急な車線変更は慎む
  • 車線変更時は、必ず後方確認する
  • イベントはつい気が大きくなってしまうので、油断しない







アメリカのオレゴン州での事故。動画を見る限り、信号のない交差点のようだ。交差点を通過しようとしたサイクリストが、出合い頭にトヨタのハリアーに弾き飛ばされる。


まだそんなにスピードは出ておらず、サイクリストもすぐ立ち上がった。バイクにも大きな損傷は見られない。(絶対にどこかが破損しているとは思うが)


サイクリストは、「一時停止サインがあるじゃないか」と主張し、ドライバーは「ごめん」と謝罪している。


互いに保険会社の連絡先の交換と、免許証の確認をし、その後警察を読んで現場検証に続く。「膝をかなり強く打ったけど、大丈夫だと思う」とサイクリストは証言している。


衝突の瞬間をよくみると、クルマはサイクリストの身体ではなく、バイクに接触している(ように見える)。そのおかげもあってか、打ち身だけで済んだようだ。あと30センチずれていたら、もっと深刻な怪我につながっていた可能性が高い。

学び

  • 車の陰に自分が隠れてしまい、ドライバーに見落とされることはよくある
  • 早く目的地に着きたいという気持ちを抑える
  • そのために、時間に余裕を持ったスケジュールを組む
  • 保険会社等の連絡先はスマホに入れたり、カードを財布に常備する


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いかに自分が正当であったとしても。怪我すれば痛いのは自転車の側だ。そして生活に支障が出るのも自分。


みなさまも、どうか無事故で楽しいサイクリングライフをお過ごしください。


過去記事はこちら

自転車事故コンピレーションその1

自転車事故コンピレーションその2


 



ブログをいつも読んでくださっている方から、ユニークな海外自転車ニュースメディアの存在を教えていただいた。その名も「Total Woman's Cycling」。読んで字のごとく、女性目線で書かれ運営されているサイクリングメディアである。Factory Mediaというイングランドとウェー ...

ブログをいつも読んでくださっている方から、ユニークな海外自転車ニュースメディアの存在を教えていただいた。


その名も「Total Woman's Cycling」。読んで字のごとく、女性目線で書かれ運営されているサイクリングメディアである。


Factory Mediaというイングランドとウェールズの企業で、ロンドンに拠点を持つメディア企業が運営している。Global Cycling Network 運営企業とは別の母体のようだ。


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女性目線のサイクリングメディアなら、男性には無関係の情報しかないのかというとそんなことはまったくない。


「おいしいリカバリードリンクの紹介」とか「バックパックとパニアバッグはどっちが使いやすいかの議論」がされていたり、「女性がサイクリングにとっつきにくい理由」が語られていたり、男性の興味もそそる記事が多数見つかる。


あるとき、「11 Reasons Not to Become a Cyclist (サイクリストになるべきではない11の理由)」というツンデレな記事を見つけたので、なんだこれは?と思って読んでみた。


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結論は「サイクリング万歳\(^o^)/」な内容なのではあるが、面白かったので翻訳して紹介しますね。


1.自転車が楽しすぎて、日焼け線ができてしまう

紫外線を避けすぎるとビタミンDが欠乏し、病気になるリスクが高くなってしまう。一方で女性は日焼け線が気になってしまうのよね。


日焼け止めクリームをいくら塗っても、日焼けをゼロにすることはできない。男性の自分は日焼けも(腕、太もも、足首の)日焼け線も気にはしないが、女性はちょっと気になってしまうだろう。


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※暑くても長袖を着用するのは、そういうことらしい


2.雨が降ると、ベタベタ&ドロドロになってしまう

雨に振られて、すぶ濡れで走った後はそのことを人に伝えたくなってしまうけど、髪はぐしゃぐしゃで大変になるから。


うむ、女性(とくに髪が長い方)はさぞかし大変だろうなとは思う。しかし、だからといって自転車が嫌いにはならないものでもある。雨を避けるには東京アメッシュが最強だと思う。(関東地区しかカバーしていないけど)これのおかげでここ数年は雨の中を走らされたことがない。


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※イベントで降られたら、腹をくくるしかない(笑)


3.機械いじり(メンテナンス)を学ばなければならない

機械いじりとか油まみれになるのをいとわない女性って極めて少ないのよね。そういう場合は、男を巻き込もう!「メンテンスできないんですぅー」と可愛く頼めば、たいていの男性サイクリストは喜々として助けてくれるものだ(笑)。


でも、機械いじりができると自信がつくし、一人で走っていても安心できる。せめてパンク修理とブレーキ調整くらいはできたほうが(自分のために)良い。これは間違いなく断言できる。初心者の方は、「女性向けサイクリング書籍」等を読まれるといいのでは。


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※掃除、メンテ、カスタマイズ、消耗品交換、その支払い、すべて私の担当です…


4.気がつけば、食べてばかりの食いしん坊になる(しかし太らないのでOK)

自転車はとにかくカロリーを消費するし、お腹が空く。1時間~1時間半ごとに何かをお腹に入れないとやっていられない。


これをよしとするかどうかだが、個人的には喜ばしく思う。だって、コンビニでスイーツ(どら焼き、チーズケーキ、シュークリーム)をなんの罪悪感もなしにほおばることができるから。


女性らがスイーツライドに行き、「消費カロリーと吸収カロリーが一緒だったよ~」と笑っていたりするけど、結果的に太らずに美味しいものを楽しめて、有酸素運動して、充実した休日を送れているわけで、よいことだと思う。


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5.化粧をしなくなる代わりに、サイクリングソックスの位置が気になりはじめる

男性の自分にはサイクリング時のお化粧加減がさっぱりわからないのだが、さすがにキメキメの化粧をしている女性は少ない印象だ。しかし、男女混合でツーリングに行く場合、さすがに完全スッピンというわけにもいかないだろう。


どのようなメイクをされていらっしゃるかを知る由もないが、こういった苦労は女性サイクリストならではだと思う。サイクリング系雑誌は、化粧品メーカーとタイアップして『女性サイクリスト向けの化粧』ってテーマで企画すればいいのに。


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※首の日焼けも気になるらしい


あと、サイクリングソックスの日焼けラインは、男性も気にしている。半ズボンを履いておかしなところに線があると、我ながらダセえって思う(笑)。


6.一人になってリラックスする時間がどんどん長くなる

自転車にハマる前は、カフェでカプチーノを飲みながら雑誌をめくる…という30分ほどで済んだ一人の時間が、自転車に乗るようになると軽く2時間必要になる。いつしか、「リラックスタイム=サドルの上で過ごす時間」になってしまうのだ。


自分が一人になりたいときによくやるのは、土曜の午前中と夜を仕事に充てて、13時~17時の間でさくっと70キロほど走るというパターン。


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※表参道~外苑~青山一丁目~溜池山王~永田町は路面もキレイで走りやすい。


これ、ちょうどよい気分転換になる。途中でコンビニスイーツをかじり、都内をぐるっとまわって夕方帰宅し、小1時間横になって回復してから夜に仕事すると、けっこうはかどるよ。


家から出る時間もないほど忙しいときは、三本ローラーを回しているね。


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※家の中でぶん回すのもひとつのリラックス方法


7.人間関係が急激に膨れ上がってしまい、そのための時間をとられる

サイクリングという共通の趣味があると、なぜかすぐに仲良くなれてしまう。年齢とか性別もあまり関係ない。


バリバリのレース志向の人と、スイーツやランチライドを楽しみたい人とでは仲良くなれないかというとぜんぜんそんなことはなくって、レース志向の人もスイーツは好きなので、ポタリングにも「行く行く!」と参加してくれる。


趣味仲間がみるみる膨れ上がっていき、いつの間にか「複数のライドのスケジュールが被って、断らなければならなくなる」ほと充実した週末を送れるようになるよ。


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自分はグループライドも好きだけど、一人でマイペースでコースも決めずにぶらっと都内を1周することがある。そういった一人の時間も容易につくれるのがサイクリングの良さだ。


8.音楽を楽しむ時間が激減する

自転車通勤をするようになると、音楽を聴くことと読書ができなくなる。イヤホンをするなんてご法度(危険過ぎる)なので、おのずと音楽は聞けなくなる。


自転車通勤をすると、読書のスピードも激落ちするね。いかに通勤時間が読書タイムだったか痛感できる。ただし、運動不足にはならないわけなので、自宅に帰ってからジムに通うとか、ジョギングする必要がなくなり、一長一短ではあるね。


9.自転車に乗らない人に走行距離を伝え、軽く引かれる

これはすべてのサイクリストあるある。ロードバイクで100キロって聞くと、非サイクリストは「すごいですねぇ。トライアスリートなんですか?」と感心してくれるが、とんでもない。自分はただのオッサンだし、100キロはふつーの女性でも走れる距離。


まあ、100キロはちょっと慣れが必要だし、補給は適度にしなくちゃいけないけど、平坦路であれば楽しく走破できる。下の記事にも書いたけど、オクサマはダホンのミニベロで100キロ走り、「楽しかった」と言ってくれた。食欲が増進し、ぐっすり眠れて、翌日の筋肉痛もない。


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かなり関連する記事

オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する


10.体力の限界に挑戦してしまう

これもサイクリストあるあるなんだけど、「自分って、どこまで走れるのかな?」とか「この山って、自分の脚で登れるのかしら?」と思うようになり、実際に走ってみたくなる。


それがもっとも体感しやすいのがヒルクライムだと思ってて、秩父の白石峠を登ったときはすごくキツかったけど、そのぶん達成感も大きかった。仕事して、呑んで、通勤して、飯食って、寝て、仕事する…というサイクルを繰り返す現代人にとって、「やったぞ!」って達成感を味わえる行為はそうそうない。


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※そしてやがてイベントにエントリーするように…



ヒルクライム(&登山)って、忙しさにかまけて忘れてしまっている感情を呼び覚ましてくれるね。ただ、登っている途中は「この激坂、まだ終わらんのか…」、「来るんじゃなかった…平坦コースを選べばよかった…」と思う瞬間もある(笑)。


11.自分の中に、感じたことのなかった自信が芽生える

これはむしろメリットだと思うんだけど、なぜか理由に挙がってた(笑)。自転車は自分の脚だけで移動する乗り物なので、走った分だけ「がんばった、オレ!」と自分で自分をほめてあげたくなる。


人間って、クルマや電車等の文明の利器を使わずとも、こんなに快適に、素早く移動できてしまうものなんだって、呆れてしまう。


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ちょっとづつ走行距離を伸ばしていくことで、自信もどんどん強化されていくよ。オクサマを見ているとそれが顕著で、「来週も行こうよ!」、「今度は坂道に連れてってよ」と自分から言い出すようになった。


100キロを走破する前は、誘うたびに「何キロ走るの?え…ちょっと長くない?パスするわ」って尻込みがちだったのが、100キロを走破したことが自信になっているようで、いちいち距離を確認してこなくなった。これは彼女の大きな変化である。


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女性は男性よりもサイクリングに対して抵抗感があると思うけど、始めるとかなり高い確率でハマるスポーツですよ。


以上、サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」でした。