オクサマ、宇都宮~日光のヒルクライムで二度息絶える(そして餃子は正嗣ね)
車道があまり好きではないオクサマの定番コースは、荒川CR経由の榎本牧場なのだが、「さすがに毎度毎度では飽きる」とのことで、霞ヶ浦周回をしてみたりした。 霞ヶ浦も悪くはなかったそうだが、「あまりにも風景に変化がないので連チャンはちょっと…」らしい。
※強風の中、必死に前に進むオクサマ@霞ヶ浦
秩父に行こうかと思ったが、ボードウォークはフロントシングルなので坂に遭遇したとき立ち往生してしまう危険がある。そもそも、秩父で坂を登らずに長距離走るコースはなかなか見つけにくいしね。
ということで、今回選んだのが宇都宮の森林公園。ジャパンカップの開催場所で有名な場所だ。もちろん、ジャパンカップのコースは走らずに、駐車場として利用させていただく。
走るのは、「小来川周回コース」だ。cyclesports.jp で紹介されていたコースで、アップダウンも控えめとのことだったので、「フロントシングルでも大丈夫だろう」と考えた。
宇都宮近郊のロード乗りにはおなじみで、朝練でも使われる定番コース。ジャパンカップのスタート&ゴール地点となる宇都宮森林公園駐車場から出発するコースの周回部分は川沿いの涼風が気持ちよく、一周してもすれ違う車が10台程度という田舎道らしい。
コースは56キロなので、霞ヶ浦周回の約半分。サイクリングコースとしてはお手軽に楽しめる印象だ。サイクリング後には温泉に浸かり、餃子を食べるという、まさに「陸海空を制覇する完璧なプラン」である。
というわけで、ボードウォークとタイレル(Tyrell)のCSI をパンダに積んで行ってきた。
宇都宮森林公園周辺は車が少ない
公園内の開放された無料駐車場にはたくさんサイクリストがいらっしゃった。あと、シニアな方々がトレッキングの準備をする姿も目立った。鹿沼ICから20分ほどしか走っていないのに、すごく静かで緑が豊か。 これだけでオクサマは上機嫌になってくれた。走りだしてわかったのだが、うれしいことに交通量が少なく、車道ではあるがストレスが少ないのがよかった。 車道に慣れてはいるオクサマであるが、都内のようなクルマがひっきりなしに行き来する環境は「緊張する…」らしい。
「宇都宮森林公園周辺ならぜんぜん大丈夫!」とのこと。個人的には、秩父とか飯能に似た環境で、適度に人里離れた感が気に入った。
道路がキレイで風景もGOOD
日差しの強い日ではあったが、杉並木の日光例幣使街道(国道121号線)のおかげで、オクサマは「まるで森林浴をしているみたいで気持ちいい」と、これまた喜んでくれた。少々のアップダウンはあったけれど、緩やかなのでフロントシングルで十分走れるコース。霞ヶ浦とはうってかわって、適度にカーブと上下があるので飽きが来ない。杉並木があったと思えば、次は田園風景が来たり、川のせせらぎが聞こえてきたり、パラグライダーが飛んでいたり、実に楽しい。
あと、オクサマの評価が高かったのが道路の舗装がキレイであること。彼女は割れた路面、荒れたアスファルトのあるコースを「お尻が痛むから」と極端にいやがるのだが、小来川周回コースは全体的に舗装が整っていて、ひやっとするような穴ぼこやクラックはほぼゼロに近かった。
そのおかげで、ダウンヒルは快適に下ることができたのだ。 田舎道を走るときは、どうしても舗装が荒れていたり、修理が追いついていないことが多いのだが、これも自転車の街、宇都宮の底力なのだろうか。
※路面がとてもキレイです
コンビニはおろか、自販機さえもない田舎
これはメリットでもあり、デメリットでもあるが、小来川周回コースにはコンビニが1つもない。自販機は数える程度。 コンビニは森林公園の駐車場からおりたところにある田野町交差点のセブン-イレブンのみ。ここで飲み物と補給食は用意しておこう。ちょうど半周したあたりに黒川神社があるが、そこに自動販売機はある。飲み物はここで補給しておくことをオススメする。それ以降は15キロほど補給箇所はない。あと、公衆トイレも黒川神社のそばにあるので、ここを利用しておくのが良いだろう。(男性は最終的には茂みで済ませることもできるが、女性はそうもいかない)
※ここにだけ自販機があります
ちなみに「56キロだから補給食はなくても大丈夫」と言ってでかけたのだが、あとで少々後悔することになった。(オクサマは1個ソイジョイを持っていたが、自分はラスト5キロで腹がグーグー鳴っていた…危なかった)
オクサマ、山で息絶える
日光小来川オートキャンプ場までは適度なアップダウンしかなく、オクサマも上機嫌で走っていたのだが、日光小来川オートキャンプ場を過ぎてすぐに現れた登りで息絶えてしまった。
※ついに足をつく…
自分もオクサマの脚にあわせてフロントアウター縛りで走っていたのだが、たしかに「こりゃ、インナーないときっついわ」な斜度だった。体感で、8~9%だっただろうか。オクサマは途中で2回ほど、「もうダメだ」と足をつき、数分休んで息を整えることに。
※「この坂、いつまで続くの…」 「わかりません…」
気温が高かったこともあり、この坂でけっこうな水分を消費してしまった。「黒川神社で給水しておいてよかった」と心底思った。 オクサマは急坂にもめげず、降りて歩くこともせず、なんとか自力で登り切った。
※12-25Tのスプロケット(28があったほうが良かったか…)
その後のダウンヒルは快適で、「もう登りはないのかな?ないといいな」と願っていたのだが、そうは問屋が卸さない。ウィングフィールドゴルフ倶楽部へのアプローチが再びそこそこの斜度で、やはりここでもオクサマは息絶えてしまった。
※オクサマは二度死ぬ
自分も、フロントアウター縛りで登るのはけっこうキツかった。ただ、距離は短かったので、途中で1回足をつくだけでオクサマも登り切ってくれた。 「ボードウォーク、ぜひともフロントダブル化しておいて…!」という彼女の叫びをしかと受け止め、近日中にダブル化する予定。
そのあいだ、この本でも読ませようかな…
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自転車で100kmをラクに走る ~ロードバイクでもっと距離を伸ばしたい人に
腕も痛くなるので、ブルホーン化も同時に行う決心をした
オクサマのボードウォークのハンドルはストレートのバーハンドル。エルゴン形状&バーエンドのグリップも備え、出来る限りの対策は施してあるものの、「長距離走ると、腕がしびれる」と訴える。 酷いときは、二の腕から手首まで全体的にしびれるそうな。ドロップハンドルのタイレル(Tyrell)のCSI だと持ち手を複数選べるので腕に疲れが溜まりにくいのだが、バーハンドルはそこが弱点。
そこで、フロントダブルに合わせてブルホーンに交換することにした。ちょうどMuで使っていたブルホーンバーとバーコントローラーが余っていたので、そのまま流用することに。これならコストもおさえることができる。
ただおみ温泉&マサシの餃子で有終の美を締めくくる
サイクリング後はただおみ温泉(源泉掛け流し)に立ち寄って、綺麗さっぱりしてから餃子を食べに行った。ただおみ温泉は宇都宮ICからクルマで5分。アクセスが最強にいいのでお気に入りである。そして餃子はもちろん正嗣(駒生店)である。リンク先は食べログだが、3.52点。ここは自分が10年以上通う餃子屋さん。あちこち食べて回って、我々夫婦が下した結論は「正嗣 駒生店こそ最強!」である。
※何度食べても飽きが来ない、素晴らしい餃子
自分は別にグルメでも食べ歩きが趣味でもないのだが、正嗣より美味しいと思う餃子屋さんに出会ったことがない。いつ来ても、大勢のお客さんで賑わっている。
※家の近所にあったら毎週でも行きたい
アルコール類は置いてなく、餃子(焼きと水)とご飯だけ。それ以外にメニューはない。だが、それでいい。見た目は何の変哲もない、ただの餃子。奇をてらった具が入っているわけでもない。つけダレが珍しいわけでもない。ただたた直球ど真ん中勝負の餃子だ。
宇都宮餃子のAmazonで検索すると、 すごくたくさんHITする。自分がよくやるのは、実家に帰省するときにマサシの冷凍ギョウザを実家を配送先にして、100個くらいオーダーするパターン。で、それを水餃子にして家族全員にふるまう。
注文するのは決まって、「焼き2人前、水一人前、ご飯大盛り」だ。ノーマルのご飯はやや量が少ないので、餃子三人前注文するなら大盛りを選んでちょうどよい。 あえて個人的な要望を言わせてもらえば、「正嗣の揚げ餃子」をぜひ味わってみたいものだ。それ以外にリクエストはない。いまのままの正嗣であり続けてほしい。
サイクリング >> 源泉掛け流し温泉 >> 正嗣の餃子というパーフェクトなプランにオクサマも「でかした!」とお褒めの言葉をかけてくださった。
宇都宮餃子公式ガイドブック
さて、次はどこにでかけようか…。