ロードバイクをアップグレードするノウハウ【GCN動画より】 ~その1~
ロードバイクにハマるとは、すなわちカスタマイズに没頭することを意味する。お金に余裕のある方であれば、資金力に物を言わせてフル・デュラエース化したり、高価なディープカーボンチューブラーホイールを装備したりすることができるが、大半の方々はそうではないはず。
だからこそ、「ホイールを新調すべきだろうか?」と逡巡したり、「コンポは105とアルテグラのどっちがよいのだろうか?」と自問自答することになる。
しかし! お金がなくてもカスタマイズは可能。大金を投下せずともロードバイクをアップグレードできる10個のノウハウを、Global Cycling Network(GCN)が紹介していたので、翻訳してお届けするね。
今回は前半の5個を紹介するよ。
1.タイヤ
ホイールやコンポーネントをいじるよりも先に、タイヤ交換がオススメ。安い割に、走りへの影響が大きいからだ。レース用の軽量タイヤ、練習用の耐久性が高いタイヤ、それと太さも影響する。自分は23Cしか使ったことがないが、25Cを使うプロ選手も増えてきている。
今使っているのはPanaracer(パナレーサー) RACE L Evo2だが、次回は25Cを試してみようかと検討中だ。タイヤ交換が走りを変えるのは、ロードバイクに限った話ではなく、ミニベロでも同じである。
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2.インナーチューブ
一般的にはラテックスのほうが、ブチルよりもパンクには強いと言われている。しかし、パンクするときはどっちにせよしてしまうものだ。高いチューブを長期間使うよりも、安価なチューブをこまめに交換するほうが、パンクに遭遇する確率は低いだろう。
ちなみに自分は「一度パンクしたチューブはパッチ修理せず、新品と交換する」と決めている。以前は「もったいないよな?」と感じて、パッチを当てて繰り返し使っていたのだが、あまりにもパンクが頻発しまくったので懲りた(笑)。チューブ交換で走りができ的に変化はしないだろうけど、パンクと無縁のロードバイクライフは実に快適だよ。
なお、2015年のロードバイクでのパンクは、10月時点で1回だけである。(原因は尖った金属が刺さったため)
3.ハンドルバー
ハンドルの交換は、軽量化目的よりも(自分にマッチした)形状のものに交換することにより大きな意味がある。幸いなことに、アルミ製でもカーボン製と大差ない軽さのモノはあるし、価格もかなり抑えられている。
あと、重要なのがハンドル幅。自分はコントロール性を重視したいので、「肩幅よりもやや小さめ」の40センチのものを使っている。
高級なモデルではなく、フィットしたアルミ製に替えるだけでも、走りを変えてくれるのだ。
4.ワイヤー類
ワイヤー類は過小評価されているが、操作感に大きく影響する。ロードバイクで走っていて、何が気に障るかって、ブレーキングやシフティングの操作がしっくりこないこと。ブレーキングがしっかりできないのは論外だけど、シフトチェンジが思うように決まらないのもけっこうなストレスになるし、走るモチベーションに関わってくる。
インナーチューブと同じで、高いワイヤーを長く使うよりも、廉価版をこまめに交換しながら乗るほうが、末永く快適なロードバイクライフを楽しめるだろう。
5.サドル
高価なサドルであればあるほど、良いとは限らない。価格と軽さは比例するが、自分のお尻にフィットするかどうかは別問題。よって、現在使っているサドルが合わないと感じるのなら、値段で絞り込むのではなく、形状やサイズをいろいろ試して決めるのが良いだろう。
サドルを複数買ってとっかえひっかえ試すのは現実的ではないので、周囲の仲間のバイクに跨がらせてもらうのが手っ取り早い。安いものでも、お尻にマッチするサドルは十分にあるはずだ。
ちなみに自分は試行錯誤の末、ミニベロもロードバイクもセライタリアの「SLR FLOW Ti316」にしている。両方ともいい感じにヘタってきているので、そろそろ交換したいなとは思っている。
同じモデルにしておくのが確実なのはわかっているが、なんとなく新しい物に挑戦したい気持ちもある。ただ、形状は大きく替えるつもりはない。