【反面教師】 こんなサイクリストにはなりたくないものだ 【サイクリングティップスを読んで思ったこと】
サイクリングティップスという海外のサイトを定期的にチェックしているんだけど、「マナー違反のサイクリスト(Don’t be THAT CYCLIST)」についての記事があって興味深く読んだ。
日本では、「逆走」、「イヤホン」、「片手スマホ」、「並走」、「信号無視」、「無灯火」あたりがポピュラーな道交法違反だが、海外ではどんな違反が多いのだろうか。
参照記事はこちら
ただ、この記事が指すサイクリストとは、ローディのマナー違反で、一般車のそれではないことをあらかじめお断りしておく。
鼻をかんで鼻水を飛ばす
トレインを組んでいるとき、後ろの人に迷惑がかかる。停車するか、停車できない状況(ダウンヒル途中)であれば、最後尾にずれて、後方に人がいないのを確認して鼻をかもう。なお、サイクリング中の鼻をかむという行為は、片方の鼻を塞いでふんっと勢い良く鼻水を飛ばすことである。
男性はわりと躊躇なくされている印象だが、女性でコレをしている人にはお目にかかったことはない。まあ、女性のそれは目撃したくないし、見て見ぬふりをするが……。
トレインで先頭交代するとき、左右に揺れる
先頭に行くとき、つい頑張ってもがき、結果的に身体が左右に揺れてしまうのは仲間の迷惑になる。スピードは一定に保ち、真っ直ぐ走るよう心がけよう。
赤信号で停車するとき、前を走っていた別のローディの前で停まろうとする
少しでも早く先を急ぎたいのだろうが、それをするとアカの他人と不毛な追い抜き合戦をする羽目になる。道は譲ろう。公道ではエゴは捨てよう。個人的な体験だと、ママチャリでやってくる人が多いのよね。ロードバイクの前に出たってどうせ抜かれるのに、なぜ後ろで待つことができないんだろうって思う。
とくに、ミニベロのときはママチャリが勝負を仕掛けてくることがあるんだけど、「タイヤの小さい自転車に負けるのが気に食わん」のであろうか。もちろん、そーゆー方には先に行っていただくが……。
真後ろに人がいるのに、登り坂で前触れなしにダンシングを始める
これをされると一瞬スピードが落ち、後続のホイールと接触してしまうことがある。事故を防ぐには、サインを出すべし。お尻を叩いて「ダンシングするよ」と合図するか、声で「立ち漕ぎするよ」とつたえるべし。いすれにせよ、ダンシングの瞬間はスピードが落ちやすいので、スピードの変化に気をつけよう。
トレインを組んでいるとき、ホイールを重ねてしまう
前後でホイールが重なるのは極めて危険。ホイール同士がぶつかると、後続の前輪が上に持ち上げられるように弾き飛ばされ、高い確率で落車する。トレインで落車が起きれば、後続は次々と仲間をなぎ倒していく。くれぐれもホイールは重ならないよう、十分な車間距離を置いて走ってほしい。
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仲間に補給食をねだる
とくにロングライドでは、自分の胃袋は自分で責任をもつのがルール。人を当てにしてはならない。人の補給食を奪うことで、その人が必要とするエネルギー源を奪うことになっていると心しよう。
ライド中の過度なおしゃべり
おしゃべりにはTPOがある。話に意識が向きすぎて事故っては元も子もない。あくまで安全運転を心がけ、意識は運転に集中しよう。
予備チューブを持っていない
補給食と同じく、トラブル対処も自己責任で。人のチューブを当てにしない。必要な道具は自分で取り揃えておこう。ただ、パンクが連続発生して、予備が足りなくなることはある。さすがにそんな状況であれば、「運が悪かったね」と仲間も手を差し伸べてくれるだろう。
予備チューブ、タイヤレバー、アーレンキーセットはサドルバッグがツール缶に入れて常に携行しておこう。
※サドルバッグ以外に、フレームバッグもあると便利。
遅刻する
時間にルーズなのは、サイクリング以前に社会人として問題あり。オレサマは早めに現地に到着し、待ち合わせ場所近くのカフェで読書したり、スマホに溜まった「あとで読む」記事を消化する習慣がある。
このスタイルであれば遅刻はしないし、手持ち無沙汰で待つこともなく、時間を有効に活用できる。
関連リンク
※先輩や上司相手には時間を守るが、後輩や目下にはルーズって人は残念ながら存在する。
トレインで前を走っているとき、後続車に対してサインを送らない
穴ぼこやクラック、グレーチングを見つけたら、ハンドサインか声で後ろに知らせてあげよう。これはマナーの問題だけでなく、安全にも関わってくる。トレインで走ると、後続は前方の路面の状況を確認しにくい。いきなり穴が現れて肝を冷やしたりするのは心臓に悪いし、最悪事故る。路面確認と情報共有は、先頭を走る者の義務である。
ただ、初心者はサインをそもそも知らなかったりするので、出発前に「停車はこう」、「右左折はこうね」と意識合わせしておくといいと思う。
※5月23日放送の「チャリダー(チャリダー教習所 開校!)」で放送していた、マナーに関する特集より。これはいい企画だったと思う。
道や通路を塞いで停車する
横断歩道上で停まるとか、カフェの入口前での一時停止は歩行者に迂回を強いることになり、サイクリストの評判を地味に落とす。公道はサイクリストのためだけのものではなく、いろんな方々が共有する場所であると心得よう。
抜き去るとき、必要以上に大声を出す
「通ります」とか「抜きまーす」とヒトコト発しながら走り抜けるのはそもそもは良いマナーだ。無言で抜こうとして、急な路線変更で接触してはまずいからね。
しかし、必要以上に大声だと抜かれる人を驚かせてしまい危険である。ほどほどの優しい声をかけよう。
リカバリー目的のゆったりライドなのに、しゃかりきに走る
主催者がポタリングといえばポタリング。リカバリーライドであればリカバリーライド。それを無視して好き勝手走るのはマナー違反だ。自分のペースで走りたければ、ソロで出かければいい。グループライドのときは全体の目的を順守しよう。
汗を撒き散らす
同じサイクリスト同士であっても他人の汗は気になるものだ。汗だくだからといって、撒き散らすような行為は慎もう。周囲にサイクリスト以外の人たちもいたらなおさらだ。
サイクルウェアのままファミレスに入るときなど、ただでさえ周囲のお客さんにウェアでぎょっとされることは少なくない。せめて、トイレで手や顔を洗い、汗を少し落としてさっぱりしてから席に着く心の余裕を持ちたいものである。
記事に紹介されていたのは以上である。
加えて、個人的に「ローディにされると嫌だな」と思う行為は、「1.信号無視」と「2.イヤホン」のふたつだ。
かっこいいウェア、しゅっとしたヘルメット、ピカピカのビンディングシューズ、高級ブランドのカーボンフレームの方が平気でマナー違反するのを目撃すると、すごく残念な気持ちになる。さぞかしロードバイクには詳しそうで、キャリアも長そうなベテラン風な方がそれをすると、悪い意味でのギャップでがっかり感が強い。
あと、春になってから気づきだしたのは、ローディなのにイヤホンをして走っている人が意外に多いこと。外人さんでも、このパターンの人が少なくないんだよね。
日本人だけの習性なのかと思っていたら、そうでもないのかしら。で、ヘルメットもしていない人がほとんど。ロードバイクに乗っててイヤホンするとは、無鉄砲が過ぎるというか、危険すぎて見ていられない。
自転車の事故は大ケガに直結する。注意はしすぎるくらいでちょうどいい。みなさまも安全運転でお過ごしくだされ。