Dahon(ダホン) Mu P8をカスタマイズしすぎてこんなになちゃいました 【ブルホーン×バーコン編】
Dahon(ダホン) Mu P8は、デフォだとハンドルはバーハンドル。
いわゆる、ふつうの自転車のようなまっすぐのバンドルだ。
乗り始めの頃は不満はなかった。エルゴノミックデザインも施されており、20~30kmなら手も痛くなることはなかった。
でも、40~50kmを越えるくらいのロングライドをするようになると、手のひらが痛くなってくる。(グローブをしていても)そんなわけで、購入1か月後くらいでバーエンドバーを取り付けた。
※手のポジションを(若干ではあるが)変化させられるので、手の平と腕の疲労軽減になる。
「これで大丈夫だわい」と安心していた。
でも、しょせんバーエンドバーは気休めでしかないことがすぐわかった。
「ないよりはマシ」レベルなんだよね。
次に検討したのが、「ドロップ化」。多くの小径乗りが一度は考えることだと思うけど、オレも検討してみた。
「STI化して、デュアルコントロールレバーにすればもっと速く快適にグヘヘヘ・・・」と数ヶ月間妄想をふくらませだ。
で、妄想が爆発したタイミングでチャリ屋の大将に相談した。そしたら、
「やめとき」
と言われた。
大将もオレと同じDahon(ダホン) Mu P8に乗っていて、ありとあらゆるカスタマイズを繰り返した経験の持ち主。
大将いわく、「STI化したことあるけど、Vブレーキとの相性が悪く、調整に難儀する。当然乗りにくい。だから、わざわざカネをかけてやるメリットがない。それにSTIのパーツは単体だと高いし」とアドバイスをもらった。
経験者かつ専門家の意見はありがたく受け止め、STI化は封印し、「ではどうしたもんかいな」と悩みながら、さらに半年ほどバーエンドバーのままで乗り続けた。
そんなあるとき、とある自転車イベントにふらっとでかけ、たまたま試乗したKHSのP-20Rにびっくらこいた。
バーコン(バーエンドコントロールレバー)×ブルホーンハンドルの組み合わせだったんだが、感動モンの快適さとスピードが味わえた。
乗る前は、「バーコンって、あまり採用しているメーカーもいないし、時代遅れのローテクなんじゃねーの?」くらいにナメていた。なるほど、たしかにギアチェンジの一瞬は手の平を動かす必要がある。そういう意味では、STIのダイレクトさはない。あるいは、ラピッドファイアーにも劣るかもしれない。
しかし、ギアをパチッパチッと小刻みにシフトする感触は、マニュアル車を運転しているような感覚で、理屈抜きに気持ちが良い。「ああ、オレはこのチャリを自分で操っているのだ」という一体感(?)がある。
で、決心した。「ブルホーン×バーコンにしよう!」と。
そこから話は早かった。
部品のチョイスもスムースに進み、唯一大将が懸念した「ブレーキとの相性」もやってみたら、問題は起きなかった。(Vブレーキを引くためにトラベルエージェントが必要になるかもしれない、と事前に言われていたが杞憂におわった)
ちなみにバーコンのパーツはデュラエース!
ささやかなことだけど、なんだかウレシイ。
※10速対応のバーコンはデュラエースしかなく、選択の余地がなかったのだ。(ディレーラーは105だけど・・・)
んで、STI化にくらべたら、はるかに安く、軽く、(結果的)かっこ良くなった。
「軽さ」はじつはうれしい誤算だった。ブルホーンは軽いよ、じつに。チャリの前半分がやたら軽くなった感じで、なんだかFRっぽい感覚。カスタマイズしてきた中で、ルックス的にはいちばんの変化になった。
乗った感触もよい。バーハンドルよりはっきりと前傾姿勢がとれ、(横持ちから縦持ちになったことで)腕の力を伝えやすくなった。よって、平均スピードもアップ。(ほんのちょっとね)
腕と手のポジションも変えやすく、良いことずくめ。
ミニベロをブルホーン化している人ってすごく少ない。レトロなシフターが敬遠されるのかな?「そのハンドル、運転しやすいですか?」と尋ねられることはよくあるね。
個人的には、ブルホーン化してしまった今となっては、二度とバーハンドルに戻ることはないって断言できるね。