OGKカブトのエアロロードヘルメット、「AERO-R2」を購入しました。

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カスクのProtoneを、2017年から6年間(3年毎に交換)使ってて、かなり気に入っていました。
変えた理由は……気分転換です(笑)。

AERO-R2は、ロードレース用のエアロロードヘルメットで、トラック競技の世界で培った空力性能が盛り込まれています。

レースとは無縁な私がその性能をフルに引き出すことはないですが、それはそれとして、 3ヶ月使ってみたので、レビューしてみます。

目次


AERO-R2のデザイン

正直に言いますと、カブトって「芋っぽいデザインでダサい」って印象がありました。かっこよく見せようとしてこねくり回した挙げ句、逆にかっこ悪くなっている……そんなイメージです。

なので、一度も購入検討したことはなかったし、そもそも試着すらしたことはありませんでした。が、AERO-R2は「洗練されてる感」があったので、ひと目で気に入りました。


ごてごてしてなくて、ゆで卵みたいにツルンとしてます。

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穴の数は少なく、いわゆる「エイリアン感」は控えめ。

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シンプルですっきりしすぎかも?な気がしないでもないですが、絶妙に引き算のデザインでうまく仕上げていると思います。


後頭部のツートンカラーも、アクセントになっていて好き。

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マットで落ち着いたカラーもいいですね。

ロードバイクはもちろん、ミニベロや私服でも違和感がなく、幅広い用途で使えそう。

AERO-R2のサイズ&フィット感

試着した瞬間に「ふぉぉぉぉぉ~~!」って声が漏れるほどの、最高のフィット感。即座に「コレ買う」って決めました。

自転車歴12年で5~6個(カスク、スペシャライズド、BBB)を使ってきましたが、AERO-R2が史上最高です。しかもぶっちぎり。さすが国産です。日本人の頭部形状を理解し尽くしています。

他社のもけっして悪くなかったけど、AERO-R2を被ってしまったら、その差は歴然としていました。


シェル形状がそもそもアジアンフィットってことに加え、Boa フィットシステムを使用した「KBF-2」アジャスターが秀逸です。

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ギザギザがある大径ダイヤルで、グローブの上からでも片手で操作しやすい。
しかも、きめ細かな調整と均一な締め付けもできます。

たとえば、散髪した後って、髪の量が減っているので、ほんの少しだけ締め付けを増したくなりますよね?調整幅が粗いと、いい塩梅に締まらないものですが、「KBF-2」アジャスターだと微調整が効いてぴったりフィット。

ノンスリップラバーという珍しいモノが

開封したとき、用途の分からないゴムがありました。

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「なんだこれ?」と思ったものの、意味があるはずといったん保管し、後で調べたら、「アイウェアホールド用のノンスリップラバー」でした。

アイウェアのツルを差し込む穴に貼り付けて使うんですが、ラバーの効果でツルが固定されます。なるほど~!


こう貼ることで…

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アイウェアが固定されます。

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下に向けても問題なし。

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かゆいところに手が届く心配りは、日本のメーカーならではです。

これまで、ヘルメットの穴にアイウェア挿すのって、落ちそうで怖くてできなかったのが、今後は安心して出来そうです。

AERO-R2 のフェイスシールド

AERO-R2 の大きな特徴であるフェイスシールドは、マグネットでかんたんに着脱できます。シールドと顔の間のスペースも広く、眼鏡と干渉することはまずないでしょう。

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カラーはライトスモークで、可視光線透過率は65%。
けっこう薄めなので、オールラウンドに使えます。夜間でも問題ないかなと。
※紫外線カット率:99%以上

まあ、私はメガネユーザーではないので使う機会はないです。

それと、アニメ『科学忍者隊ガッチャマン』を見て育った身からすると、子供っぽさを感じるデザインなので、ちと敬遠してしまうというのもあります。



じゃあなんで買ったんだ、と言われる気もしますが、シールド抜きで素晴らしいヘルメットだと思ったから。

冬は顔があたたかそうなので、ひょっとしたら使うかもですが、基本的にはノータッチでしょう。

気になったのが、公式サイトによると、「強風のせいで走行中にシールドが外れる可能性がある」とのこと。

磁石はけっこう強力なので、ちょっとやそっとでは外れることはないでしょうが、下からアッパーカットのように吹き上げられたら、タイミングが悪いと持っていかれるかもしれません。ユーザーの方はご注意を。

ヘルメット内側のシールド、「エアパスプレート」

エアパスプレート(青いやつ)という、フタのようなモノがデフォで付いてます。

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正直、目的が分からなかったんですが、どうやら「エアルート内で生じるエアの乱れを整えながら後方へ流すことで、無駄な抵抗を抑制しながら空力性能を安定させる」ためのモノだそうな。

要するに、頭頂部分の風の流れをスムーズにするらしいです。

エアパスプレートの脱着は可能です。
ちょっとでも軽くしたい&空力は気にしないので、取って捨てました。

極限まで絞り込んだシェルデザインによるエアロ性能

穴が少なめのシェルデザインは、直進時だけではなく横風や後方確認時の空気抵抗を低減してくれます。が、それを実感できる速度域で走らないので、猫に小判な気もします(汗)。


後ろの方には、特許空力デバイス「ウェイクスタビライザー(PAT.)」という代物が付いています。

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ショートテールながらロングテール同等の空気抵抗を実現」するもので、オートバイ競技用デバイスとしてカブト社が開発した空力機能です。

そもそも、スタビライザーが備わっていることすら、HP見るまで知らなかった…。

1,000km ほど走りましたが、正直、効果は全くわかりません。
が、きっと寄与してくれているのでしょう(笑)。

YKK株式会社と共同開発の「アンチスリップバックル」

従来のバックルに比べてあご紐が緩みにくい、ロック機構をもつ「アンチスリップバックル」を装備しています。

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そういえば、使いだしてからストラップは一度も緩んだことはなく、調整したこともないです。
太さもちょうどよく、肌当たりも快適です。

AERO-R2の価格・サイズ・重量

税込 ¥25,300です。
けっして安くはないですが、性能と装備からすると妥当だと思います。

サイズは3つで、XS/S(54-56cm/235g)、S/M(55-58cm/245g)、L/XL(59-61cm/270g)があります。自分はS/Mで、一般的な方ならここに収まるかなと。

重量は245gで、超軽量モデルではないものの、フィット感が素晴らしいので重さは全く気になりません。

参考までに、過去2回連続で使っていたKASKのPROTONEは、230g(Mサイズ)でした。

カラーは、レーシーな「G-1マットネイビー」、「G-1マットレッド」、「G-1マットブラックゴールド」とアースカラーの「G-1 マットブラウン」、「G-1マットアッシュミント」の全5色をラインナップ。

まとめ

とにかく最高レベルのフィット感と、性能、デザイン、機能のトータルバランスが素晴らしいヘルメットです。落ち着いたカラーとデザインのヘルメットをお探しなら、AERO-R2はオススメです。

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