自転車乗りにとって、大切な筋肉はインナーマッスル。ロードバイクでの前傾姿勢を長時間キープし続けるのは、見た目ほどカンタンではない。

マッチョな力こぶが不要とは言わないけど、いわゆる”見せる系”の筋肉はさほど重要ではない。それよりも目に見えない体幹を鍛えるほうが、こと自転車に限っては適している。

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※ヨガマットを使ってます

自分は週に数回、自宅で体幹筋トレをおこなっている。費やす時間はだいたい1回あたり20~25分ほど。正直、やっていて「楽しい!おかわり!」となるエクササイズではなく、どちらかと言えば歯を食いしばりながら同じ姿勢をキープする苦行に近い。

やってみようかしら?と思った方は、「【体幹トレーニングが続かない人に朗報】 スキマ時間を活用すると習慣化できるよ」と「全サイクリストにオススメしたい、5つの体幹トレーニング・メニュー」という関連記事を過去に書いたので読んでほしい。

体幹筋トレで地味に辛いのは、肘、膝、肩

筋トレなので、当然ながら筋肉に負荷がかかる。鍛えているのだからそれでいい。しかし、体幹筋トレにはひとつ大きな問題があって、「肘、膝、肩が痛む」のである。 たとえばサイクリストにはおなじみのプランク。両肘を地面について背中~お尻~足先をまっすぐにしたまま数分間じっと耐える。

やったことのない人はぜひ試して欲しいのだが、下腹部がかなりキツい。 ごくふつうの体力がある人なら30秒は余裕だと思う。が、1分を越えるとジリジリとヘソの周辺が痛み、熱を帯びてくる。2分耐えられればまあまあ。3分行ければけっこう体幹はあるほう。限界まで耐えると、へその奥がねじれるような感覚を味わえる(笑)。

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※サイドでキープも何気に苦しい

長時間がんばっていると、筋肉とは関係のない肘も痛くなってしまう。理由は体重が一箇所にかかるから。クッション性のある畳ならなんとかできるが、フローリングの床でこれをすると、腹筋より先に肘への痛みでギブアップしてしまいかねない。これでは筋トレの意味が無い。

座布団を敷けばいいのでは?」という意見はもっともだ。座布団かクッションがあればそれの上に肘を乗せてプランクをすることは可能。ただし、ムダに分厚いせいで姿勢も変わるし、地面を滑るので、座布団もクッションも肘の養生としては最適ではない。 我が家のリビングは畳なので、だましだましトレーニングを続けていた次第。

ヨガマットを進呈いただいた

さて、つい先日、Active Winner さんという2014年に設立されたスポーツグッズを販売する企業さんからご連絡をいただき、試供品として「ヨガマット」を進呈いただいた。

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※職場に持ってきた

『ヨガ=女性』ってイメージが自分の中にあったので、これまでヨガマットを体幹トレーニングに使うって発想がなかった。だけど、実物を触ってみて「こんなに薄いのに、ジワッと重みを吸収してくれるんだ」と思い、試してみたらじつに塩梅が良い。

(プランクでいうと)肘が痛むことなく、姿勢の維持に集中できる。 サイドを向いてのトレーニングも問題ないし、片肘、片膝の姿勢も大丈夫。立っての姿勢キープもしやすい。つまり、どの耐性でもヨガマットが硬すぎず、柔らかすぎずのクッション性で支えてくれる。すごく便利だ。

あまりにも快適に体幹トレーニングできるので、職場の共有スペースに置いて、同僚にも試してもらった。

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「プランクって初めてやったけど…キツい、キツいです…(30秒でダウン)」

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※究極的に自堕落な姿勢で仕事する別の同僚。(こう見えて、猛烈に仕事中w)

オクサマにヨガマットの良し悪しを解説してもらった

オクサマは今年の4月から本格的にヨガを始めており、自宅でDVDを見ながらポージングしたり、バスで20分ほどのレッスン教室にも通っている。当然ながらマイ・ヨガマットを持っている。これまでヨガの興味はナッシングだったが、興味が湧いてきたのでヨガマットの良し悪しを訊いてみた。

ヨガマットの良いところ

滑らない&踏ん張れる
オクサマによれば、畳やフローリングは汗はかいていてもいなくても滑るそうな。乾燥した肌ならグリップが効くんじゃないの?と疑問を投げると、「乾燥しているとむしろ滑りやすい」んですって。

ヨガマットがあると、汗の具合いに関係なく、常に適度なグリップが確保できる。 なお、マットによってすべすべの表面もあるし、加工されているのもある。オクサマのヨガマットも、Active Winner さんからいただいたマットも、表面加工されていた。オクサマは加工されているタイプが滑らなくてGOODとのこと。自分も、表面加工されていると踏ん張れるので好みに合っている。

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※使わないときはこのように収納できる

尾骨と腰が痛くない
仰向けに横たわる場合、尾骨が地面に当たる。自分はあまり気にしたことはなかったが、骨格とか筋肉のつき方の差によるものかもしれない。オクサマは「ヨガマットじゃないと、痛むんだよね」と話していた。

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ヨガマットの良くないところ

持ち運びにかさばる
自宅だけで使うならさして保管場所も取らないいのだが、外部のヨガレッスンに持参するとなるとややかさばる。「え?ヨガマットって自宅から持参するものなの?」って驚いた。てっきり、レッスン教室でレンタルするものだと思っていたのだが、「9割以上の参加者は持参しているよ。マイ・ヨガマットは当たり前だよ」とのこと。

いわく、「だって、他人の靴下を履かないでしょ?不特定多数の汗が染み込んだマットって気分良くないじゃない」らしい。 持ち歩きの際は、「通気性を重視して、メッシュカバーに入れている」とのこと。「人から見られるけど、気にしない」のだ。

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※モノ自体はいたって軽いです

ヨガは裸足でやるのが基本なので、他人の触ったモノは使いたくないんだね。自分は気にならないタイプだが、彼女の衛生観念上は「ありえない」らしい。なお、持参するということは自分でケア(掃除)することになるのだが、オクサマは「水拭きもしくは乾拭きでOK」と語る。アルコール系はマットを溶かしてしまうからNG。

余談だが、自分がリビングの畳の上で汗だくになって体幹トレーニングしていると、彼女は「畳が汚れて臭くなる…」と、いい顔をしなかった。たしかに汗が畳に染みこむのは問題だ。「畳の寿命を知らず知らずに縮めてしまっていたらやだなあ。というか、奥のほうでカビになってたら相当マズいぞ」という不安は常にあったので、マットがあると助かる。

厚みには複数パターンがあるらしい

ヨガマットなんて、厚みは1種類だろ」と高をくくっていたら、なんと複数パターンがあるらしい。オクサマの知るかぎりでは、「3ミリ~10ミリのレンジがあって、3ミリ、5ミリ、6ミリ、10ミリが存在する。ただ、メーカーによってはその間の7ミリとかもあるかも」とのこと。ちなみにオクサマのヨガマットは10ミリタイプ。

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「周りを見ていると5~6ミリタイプを使う人が多い印象。でも自分は10ミリがしっくりくる。足の裏や腰、肘に適度にフィットしてくれて、心地いいんだ」ですって。 教室の先生等、上級者は薄いのを使うものなの?と訊ねると、 「いや、一概にそうともいえない。3ミリを使う先生もいるし、6ミリを愛用する先生も知っているよ」 なんですって。

ヨガマットって思ったより奥が深いようだ。 オクサマのコメントが長くなったが、Active Winner さんからのヨガマットを調べたら、厚みは「6ミリ」だった。ヨガマットさえあれば、オクサマに小言を浴びせられることもなく、大手を振って自由に体幹トレーニングできる!

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というわけで、我が家のリビングに常備することにしました。Active Winner さん、ありがとうございました!大切に使います。 (*^^*)