タイレルのCSIで使っているタイヤ、シュワルベの「シュワルベワン」を2016年8月から使っていて、そろそろ寿命を迎える。 (15ヶ月走った)

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/ さほど目立った劣化はない \

当時買ったのは23cタイプだったのだが、いま生産されているのは25cのみ(23cは廃版となった)。シュワルベからは451タイヤで23cがラインアップから消えてしまったわけで、とても残念。
※25cでも問題ないし、デュラエースのキャリパー(9000系)でもギリで干渉させずに脱着はできるんですけど、細いのが好みなので…。

というわけで、次に買ったのはパナレーサーの「ミニッツライト(Minits Lite 451サイズ&23c)」。ミニッツライトのインプレは別の回に譲るとして、シュワルベワンのロングタームインプレッションをお届けしよう。

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/ Panaracer Minits Lite (23c)です \

シュワルベワンは意外に長持ち

丸15ヶ月(2016年8月〜2017年11月末)で3,600キロ走れたわけで、及第点どころか大いに合格点だ。

シュワルベワンはハイエンドで軽量なレース志向なタイヤなので、「3,000キロちょい…ヘタしたら2,500キロ前後でオシャカになるかも…」と覚悟はしていたのだが、意外にもったのは嬉しい誤算。

タイヤの寿命はその人の走り方(&ブレーキング)、道路環境に左右されるので、「何キロ走ったら交換すべき」と決まっているわけではない。

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ただ、これまでの経験と見聞きした話からミニベロで走れる目安を弾き出すと、「3,500キロ前後で交換が普通。4,000キロ走れたら御の字。それ以上走れたら相当ラッキー」なかんじだろうか。

ちなみに自分が走らせるのは、舗装路のみ。ダートや砂利道を走ったことは(迂回のための数十メートルとかは別にして)ほぼない。ハードなブレーキングをするような運転もせず、丁寧に乗ったつもりである。

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余談だが、ミニベロで砂利道を走るのは激しくオススメしない。初心者のころ、「いけるやろ~」って走らせて、パンクさせた経験が2回ほどある。ミニベロはロードバイクより砂利道に弱い気がする。(あと、タイヤも取られやすいので、バランスを崩しやすい。素直に押して歩きましょう)

シュワルベワンでのパンク回数はゼロ

これも素晴らしい結果となった。記憶しているだけて丸3年ほどパンクとは無縁(ミニベロもロードも)なのだが、これはシュワルベワンの耐久性さることながら、日頃の心がけによるところが大きいと思っている。

やっていることは単純で、「1.出かける前は必ず空気を入れ直す」と「2.タイヤの表面を時々チェックして、異物が挟まってないか目視確認する」だけ。たったこれだけでパンクリスクが激減する。

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めんどくさくても毎回エアを規定値まで入れ直す。「昨日ちゃんと入れたし~」、「昨日は短距離しか走ってないし~」は自分の中で厳禁にしてる。そのちょっとの甘えが、明日のパンクに繋がるから。

だって、ライド中のパンクって鬱陶しいじゃないですか。特に寒い季に吹きっさらしの中でパンク修理するの、辛いじゃないですか。それを避けられるなら、暖かい自宅の居間で空気を入れ直すことくらいワケもない。

耐久性の高いタイヤ(グラベルキングとか有名ですね)を履くのもよいけど、空気圧の心がけができてなかったらどんなタイヤも意味はない。

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/ 玄関に置いておけば入れ忘れない \

乱暴な言い方になるけど、日頃の心がけさえしっかりしていれば、どんなタイヤを使っていてもパンクリスクはかなり減る(と思う)。

参考までに、フロントは7.0BAR、リアは7.2BAR に設定していた。この数値は、ロードバイクとまったく同じである。

シュワルベワン(SCHWALBE ONE)の転がりはかなり良く、グリップも申し分なし

ロードの700cのシュワルベワンも周囲ではとても好評

適正空気圧が7~11barでして、ミニベロ用としては相当な高圧タイプ(ロードバイクに匹敵)。カッチカチに固いのかと思いきや、乗り心地はぜんぜん良いし、振動吸収も悪くない。なにしろ、ものすごくよく転がるので、ロングライドにはもってこいだった。

ダウンヒルのコーナーでのグリップも素晴らしい。ロードバイクほどではないけど、自信を持って曲がる、止まるができて、走ってて不安を感じたことはほとんどない。グリップを失ってズルっと滑ったことは一度もない。
※ただ、タイレル(Tyrell)のCSI で雨天時に走ったことはないので、ここでのインプレは乾燥路での話

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/ 新品のシュワルベワン \

重さは165グラムでまずまず軽い。性能に関しては文句をつける場所が見つからないくらい。

前作のアルトレモは「すぐに摩耗する」、「サイドウォールがボロボロになる」、「1,500キロで交換になってしまった」……等とボロクソに言われていたが、シュワルベワンは別物。間違いなくオススメできるナイスなタイヤだ。ミニベロを高速ツアラーに変身させたかったら、シュワルベワンで決まりではないだろうか。

ただ、強いて一つだけ欠点をあげるとしたら、サイドのロゴがわりと即効で赤茶に変色してしまうこと…だろうか。

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/ 15ヶ月後(ウワサほど酷い変化ではないような気も…) \

これはシュワルベワン・オーナーあるあるだそうで、誰に訊いても「なるなる(笑)」と頷いている。とはいえ、変色が性能面のマイナスになってはいないし、劣化が早まるわけでもない。あくまで見た目の問題。(自分は気にならないタイプ)

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/ 縦から見ると台形に摩耗したのが分かる \

買わなかったけど、25cのシュワルベワンはどうなのか

25cの現行型シュワルベワンにするか、パナレーサーのミニッツライトにするかで迷った結果、「まあ、ネタにもなるし、未体験のミニッツライトを試してみよう」ってなったけど、ミニッツライトがなければきっと25cのシュワルベワンを選んでいた。それくらい気に入っている。

25cになることで10グラムほど重量は増すが、誤差の範囲内かなと。あと、見た目の大きな変更点が、「トレッドパターン」がついたこと。23cのほうは完全なスリックで、何の模様もなかった。

トレッドパターンが設けられたことで、とくにグリップが改善する……とは考えにくいかしら。「ちょっとしたデザイン上のアクセント」くらいの認識で良いと思う。

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あ、そういえばスリックであることで摩耗具合がパット見ではよくわからなかったかも。光に照らしたり、指で撫でて摩耗具合を調べてようやく、「うーん、そろそろ替えどきかなぁ…」って気づいた感じ。25cはトレッドがあることで、遠目からでも摩耗具合がわかりやすくなり、交換タイミングを見逃さないとは思う。

シュワルベ公式サイト(日本の代理店)にはこんな説明が書かれている。

「転がり抵抗の低さ」「グリップ性能」「耐久性」を兼ね備えた ポリマーベース(化学合成されたラバー)の”ワンスタートリプルコンパウンド”を採用。センター部分はスピード重視のラバーを、またショルダー部分はグリップ性の高いラバーを、 そして内側にもベース層を設けることで走行中のあらゆる状況において最適な転がり性能を実現しています。

さらに、トレッド下には軽量素材ながら耐パンクレベル5を誇る”Vガード”を装備し、 荒れた路面等でのパンクリスクを最小限に抑えています。 信頼性の高い確かな性能は、レースシーンにおいても大きなアドバンテージとなり、 コンマ1秒を削るシリアスレーサーのみならず、完走を目指すホビーレーサーまで、 あらゆるライダーの走りに貢献します。 車体にあわせて選べるカラーとサイズ展開も充実。

このへんの過去記事もご参考にどうぞ。

>> タイレル(Tyrell)のCSI のタイヤをシュワルベワンに交換します

>> シュワルベ ワン SCHWALBE ONE(451)を7か月使い、2,000キロ走ってみてのインプレッション

>> 451サイズのシュワルベワン(SCHWALBE ONE)のロングターム・インプレッション

451だとブラック一色の展開で、重さは175グラム(23cより10グラム重くなった)。定価は税抜きで7,200円なので、ミニベロタイヤにしてはややお高め。しかし、タイヤはちょっと良いモノを使うと自転車生活がぐっと快適になるので、交換時期が近い方はお試しになってはいかがでしょうか?(*^^*)

パナレーサーのミニッツライトのインプレも追って書きます~。


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