自転車通勤する日本人は少数派だが、それは英国でも同じらしく、ある調査によれば「自転車通勤人口はたったの9%」という結果が報告されているそうな。

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五反田駅からの眺め

totalwomenscycling.com
で「英国人が自転車通勤をしたがらない5つの理由(5 Top Reasons for Not Cycling to Work)」という記事を読んだのだが、興味深かったので翻訳して紹介したい。

参考記事
>>英国人が自転車通勤をしたがらない5つの理由 【その1:職場が遠い】 

第2位: 事故が怖い(26%)

自転車で事故を起こすと、ちょっとやそっとのケガではすまないこともある。なにしろ、スピード域が原付バイクに匹敵するし、車と併走するほどのスピードで走っているローディもいる。そのスピードで事故を起こそうものなら…ヘルメットしか守るもののないほぼ生身で道路に放り出されるわけで、想像するだけで恐ろしい。

英国も同様に事故を恐れる人は多い。まあ、日本よりもアグレッシブな運転をするサイクリストが多い印象があるし、事故動画をyoutube上で検索すると高確率で英国の動画が見つかる。

こんなのとか。



totalwomenscycling.com によれば、自転車事故よりも歩行者のほうが事故に遭遇する確率は高いそうで、「自転車だからと言って、極端に恐れることはない」と呼びかけてはいる。

ちなみに英国での自転車事故で亡くなった方は、年間で115名である。

参考までに日本のデータを紹介すると、平成26年の自転車事故の発生件数は、全国でおよそ11万件。自転車事故による負傷者は、平成26年はおよそ10万7,000千人。そして、自転車事故により死亡した人は540名である。

※引用元
1日に1人以上が自転車事故で死亡…統計から自転車事故を考える(FRAME)

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データのとり方は国によって差があるだろうから一概に断言はできないが、日本は英国の約5倍…。日本も相当な件数の事故が起きており、ケガで苦しんでいる方が大勢いらっしゃるということになる。

totalwomanscycling が提唱している事故予防のアドバイスは、「なにはともあれ愛車の整備をしっかりとしておく」こと。自分の整備不良のせいで走行中に事故を起こしたら、泣くに泣けない。(他の人を巻き添えにする可能性だってあるし)

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※自信がなければメカニックさんに頼ろう

もうひとつのアドバイスは、「交通標識を知っておく&車道走行のコツ&マナーを把握しておく」だった。 標識って、自動車免許を持っている人には常識だったりするけど、そうではない人もいる。学生さんや車を運転したことのない大人等、免許を持っていないと、「あの標識ってどういう意味なんだろ?」と首を傾げながら走っている…場合もある。

あと、自転車で車道を走るときのコツもあって、たとえば路駐した車の右隣を走るときは、ドアが突然開いたケースを想定して、ややマージンを開けて走行すべきとか、タクシーの挙動はふつうの自動車と違うので無理な追い越しは禁物だとか、夜間走行の際はリアフラッシャーひとつだとドライバーに見落とされる可能性があるので、複数(車体とヘルメット等)装着するとより目立って安全だとか、そういったノウハウがある。

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※ドアが急に開くこともあるので、マージンを取りつつ&後方をケアしつつ

あと、ドライバーや歩行者へハンドサインで自分の意図を伝える技術も必要。ハンドサインを出しながら車道を走るサイクリストって少数派だよね。恥ずかしさや照れがあるのはわかるけど、事故予防のためならなんてことはないので、これは「やる!他人がやってなくても、どう思われようが、自分はやる!」と決めて行うのがいいかなと。

ドライバー側の意見として言うと、ハンドサインを出してくれるサイクリストはありがたいし、車と自転車の双方が気持ちよく安全に走れる。ドライバーはウインカーやハザードランプ、ブレーキランプでコミュニケーションを取りながら走るのが当然のルールであり、同じ車道を走る自転車も同様に意思疎通すべきだと思うの。

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※自転車はマイノリティなので、車やバイクに合わせて走る

想像してほしいのだが、ウインカーもブレーキランプも付けないで走っているオートバイがいたら、大迷惑ではないだろうか?自転車がハンドサインを出さない理由はどこにもない。

車道を安全に走るためのコツは、関連書籍やムックを読むのが手っ取り早くて効率的だけど、ネット上に情報としてまとまっていてもいいよね…。自分でも、「車道を安全に走るためのコツ」をいずれ記事としてまとめてみようと思う。

第3位に続きます!


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>> 英国人が自転車通勤をしたがらない5つの理由 【その1:職場が遠い】