アルテグラ R8000のデリバリーが始まったようだ。前の型(6800)のアルテグラユーザーとしては、気にならないと言ったらウソになる。
※電動アルテグラ Di2はまだ。発表はたぶん10月くらい?

>> シマノ・アルテグラがR8000系にフルモデルチェンジ 機械式は6月発売(産経サイクリスト)

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※R9100 デュラエースのクランク&チェーンリング

2014年1月にBOMA の Refale を購入したので、すでに3年半以上経過したのだが、幸か不幸かいたって快適に使えており、前作の6800アルテグラに不満を感じたことがない。よって、いますぐでのコンポーネントの交換は考えていない。(それなりに評価を聞いてから総合的に判断しようと思っている)

もしも、今のコンポーネントを載せ替えるとして、何を選ぶか?シマノから離れてカンパニョーロ(コーラスかポテンツァ)かスラム(フォース)に浮気するか。タイレルのCSI同様、シマノで合わせてメンテナンス性を優先させるか。悩みは尽きない。

無難な路線でいけば、シマノ(アルテグラ R8000)なんだろうけど、「連続してアルテグラの機械式ってのも芸がないなあ…」という気もしている。クルマにたとえると、ゴルフ6から7に行く感じがして、刺激が薄い。もっとこう、フォルクスワーゲンからアウディとかBMW!みたいな変化がほしいところ。

「アルテグラDi2にするのも無くはないけど…コストがグンと跳ね上がるんだよな…機械式のデュラエース並みの価格だもんな…」

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※6800系アルテグラです(むっちゃ快調)

つまり、R8000アルテグラに無邪気に飛びつけない事情があるのだ。あと、もうひとつR9100デュラエースとR8000アルテグラで腑に落ちないことがありまして…




どっちもすごく似てません!? 




もっとあけすけに言うと、パッと見で区別つかないから、せっかくR9100 デュラエースを買ってもドヤリングできないじゃないですか!ってことです。(我ながら器が小さい…)

まあ、下位グレードのアルテグラは許すとして、最上位モデルのデュラエースが下位と似てるって問題じゃないですか。あ、性能云々では無く、もっと情緒的なモノですよ。

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これが6800系アルテグラで…


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これが9000系デュラエース


誰も言葉にしないでしょうから自分が代弁しますと、アルテグラの2倍の値段を投じてデュラエースを買う理由のひとつが、「アルテグラでは味わえない、わかりやすい高級感」なのです。少なくとも自分はそうです(笑)。 

9000のデュラエースには、シルバーに輝く4本アームのクランク、そして黒とシルバーのツートンのリアディレイラーがあり、遠目からでも「あ、デュラエースだ!」とわかってもらえた。これ、地味にデカイのだ。(わかってもらって、なんのメリットがあるの?という質問はナシで…)


ロードバイクのようなミニベロ! サイクルガジェットこだわりの小径車を紹介します!』 (FRAME)



けんたさんによるタイレルのCSI紹介動画を観ていただけばわかる通り、シルバーのフレームに9000デュラエースのシルバーが激しくマッチしている。まるで両者が出会うのはあたかも運命だったかのごとく、溶け込み合うような統一感がある。

なのに、デザインを似せてしまったら、優越感が奪われてしまう。それが残念でならない。

とはいえ、まだ自分もR8000アルテグラは写真でしか見たことがない。実際にナマで見比べたら、「あ、ぜんぜん違うわ。デュラエースのほうが段違いに高級感あるわ」ってなる可能性はある。
※R9100は現物を見たことある


ただ、R8000の現物を見る機会はまだしばらく先になりそうなので、写真ベースで新型アルテグラと新型デュラエースがどれくらい似ているか、シマノ公式サイトの画像を引用させていただきつつ、比較検証してみました。

R8000アルテグラとR9100デュラエースのリアディレイラー比較

最も気になったのがココ。リアディレイラーが似過ぎている。色も同じと言ってよい。間違い探しをするかのように目を凝らして見比べて、「あ、微妙に違うな…」とようやくわかるレベルだ。ロゴを隠したら、言い当てるのがかなり厳しい。

リアディレイラー9100
※デュラエース(R9100)です


リアディレイラー8000
※アルテグラ(R8000)です


ちなみに6800系アルテグラのリアディレイラーはこれ

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ひとつ非常に気になったのが、シマノ公式サイトにR8000アルテグラの情報がちゃんと網羅されていないってどういうことか。なぜかリアディレイラー情報だけが未掲載。デリバリーはすでに開始されており、情報と画像がないわけないのにこの状態は如何なものか。シマノさん、ウェブサイトの更新をよろしくお願いします...(2017年8月18日時点)
m(_ _)m

R8000アルテグラとR9100デュラエースのクランク比較

色も形状も激似じゃないですか…。いや、じっく見ると形状は微妙に異なる。ただ、これもロゴを隠したら見分けつかないんじゃないだろうか。どうだろうか。

クランク9100

クランク8000


これであれば、「アルテグラでええわ…」って感じる層が結構いる気がする。いや、むしろアルテグラのほうが色合いといい、形状と良い、好みなのだが…。高級さをデュラエースに求めるクラスタには、R9100が響かないように感じてしまうのだ。(少なくとも、自分はそう)

R8000アルテグラとR9100デュラエースのシフター比較

ここは元々あんまり差異を演出できない部分なので、さほど気にはならない。どっちも贅肉が落ちてシュッとした洗練されたデザインだ。ブラケットは十分に細そうで、見るからに持ちやすそうな印象を受ける。

STI9100

STI8000

差があるとすれば、素材による重量面のほうが大きいかなと。が、見た目に限っていえば、アルテグラでも十分な高級感を得られている。

R8000アルテグラとR9100デュラエースのキャリパーブレーキ比較

クランクやリアディレイラー同様、色も形状も酷似している。せめてワンポイントでもいいから「あ、デュラエースだ」ってわかる明確な差別化をしてほしかった。ブレーキ、クランク、前後のディレイラー、シフター、すべてにおいて今回のアルテグラとデュラエースはクリソツ過ぎる気がしてしまう。

ブレーキ9100

ブレーキ8000

ぶっちゃけ、アルテグラとデュラエースなんて価格差がもたらすほどの性能差はなく、ホリデーライダーならアルテグラで十分。デュラエースはざっとアルテグラの2倍の価格だが、性能差が2倍なんてことはない。

ちなみに6800系アルテグラのブレーキはこう

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※新しいほうがシャープさが増している印象


わざわざデュラエースを選ぶってことは、理屈や数値データ以外の情緒的な要素によるものが大きいのだ。



(*^^*) 「おっ!デュラエースじゃないですか」

(^_^;) 「いやぁ~、奮発して買っちゃいました~」

(*^^*) 「軽量化もバッチリ。これでヒルクライムも楽々ですな」

(^_^;) 「まずは脂肪を落とせよって感じなんですが、財力にモノを言わせた軽量化に走ってしまいました~、わっはっは」



ってひとくだりをしたいじゃないですか。デュラエースを買った人の形式美じゃないですか。デュラエースを買う理由の3割は、「ドヤリングできる悦び」じゃないですか。オッサンに残された数少ない自己満の機会がデュラエースなんですよ。それを奪ってしまったシマノさんの罪は重い(たぶん)。

なお、正直に告白すると、次のコンポーネント最有力候補はアルテグラ R8000(機械式)ではなく、電動(Di2)のほうである…。


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