みなさんはこういう立ちごけを経験したことがあるだろうか?
「急斜面ヒルクライムの途中で止まり、再び発進しようとしたものの、(斜度が激しすぎて)クランクを回せずその場でパタッと倒れる」
…というちょっと珍しいパターンのを。
自分はある。忘れもしない、人生初のロードバイクでのヒルクライムの日。白石峠を登った後の2本めの登りで、コケた。疲れていたのと、斜度がきつかったせいで足をついた。たぶん、10%以上はあったと思う。経験したことのない坂道だったことを覚えている。
再出発しようと右脚を回しつつサドルに乗り、左クリートを装着し、さあ前進…と思ったものの、ペダルがうんともすんとも言わず、その場でコロリとなった。立ち上がりかけた赤ん坊がコロンと倒れるような感じでぜんぜん痛くなく、どこも怪我しなかった。バイクも無事だった。
後にも先にも、こんな恥ずかしい立ちごけをしたのはそれ1回きりなのだが、「俺も未遂ならあるわ…」と感じた方は大勢いるのではないだろうか。
ということで、Global Cycling Network で紹介されていた「急斜面を立ちごけせずに安全に発進する方法(How To Start Riding On A Climb)」を翻訳して紹介してみよう。
ただ、こういう疑問もわいてくるのではないだろうか?
「ギアを軽くするのはいいけど、軽すぎるとスピードに乗らなくて、もう片方のクリートをはめるための時間が確保できない」
…クランクは回せても、スカスカってなってしまい、クリートをはめる猶予がない現象である。
斜度にもよるのだが、一番軽いギアではなく、(上記画像のように)1~2個重くしたギアで再出発するのがちょうどよいだろう。右足をぐっと回し、そこで得たスピードを利用してバランスを保ち、左足をはめる・・・のだ。何度か経験すると、いい塩梅が見つかるはず。
※他のサイクリスト&クルマ等の迷惑にならないよう、前後左右の安全が確保されているのが最低条件
足を2時の位置に置き、なるべく大きな力をペダルにかけ、そのパワーを利用して前進し、勢いに乗ったまますぐさま左足を装着する。これ、なかなか便利な手法なんだけど、道幅を豪快に使い切る方法なのでくれぐれも安全確保をしてから…にしていただきたい。
こんなかんじですね。
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そんな場所の典型が「ヘアピンカーブの大外」だ。左側通行の日本の場合、右に曲がっていくカーブでしか使えない方法だが、カーブの一番外側は斜度が一瞬だけマイルドになる。そこで休めば、再発進もしやすい。
以上がGlobal Cycling Network で紹介されていた方法だが、ここでは紹介されていなかった自分オリジナルの方法を紹介しよう。
でもべつに焦る必要はない。(はまっていない)左足でそのまま踏み込めば良い。そうすれば左右1回づつ踏み込むことになり、クランクが1周する。そのぶん時間が確保されるので、左のクリートをはめやすくなる。
「右クランクを踏み降ろした瞬間に左クリートを装着できなければ、僕はもう終わりだ・・・」などと大げさに考える必要はない。もう半周させればいいだけ。
左足はクリートが装着されていないので、滑ってしまわないよう注意する必要はあるが、控えめなパワーで注意して回せば踏み外しはしない。それでも装着に手間取ったら、もう一回クランクを踏む。ようするに、クランクを回しながらクリートをグリグリさせてポイントを探しつつ徐々にハメていくのだ。これもじきに慣れる。
「なかなか一発で左がはめられないんだよね…」というビンディングペダルに不慣れなサイクリストにはオススメである。
ゼロスピードの立ちごけでケガすることはあまりないが、痛いものは痛い。でもってかなり恥ずかしい。立ちごけ特有の羞恥心は経験しないとわからないが、とりあえず穴があったら入りたいくらいの気分にはなる。そうなりたくない方は、ヒルクライム系書籍&ムックを読んでみるのもアリかと。
ということで、皆様も安全にヒルクライムをお楽しみくださいませ。
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「急斜面ヒルクライムの途中で止まり、再び発進しようとしたものの、(斜度が激しすぎて)クランクを回せずその場でパタッと倒れる」
…というちょっと珍しいパターンのを。
自分はある。忘れもしない、人生初のロードバイクでのヒルクライムの日。白石峠を登った後の2本めの登りで、コケた。疲れていたのと、斜度がきつかったせいで足をついた。たぶん、10%以上はあったと思う。経験したことのない坂道だったことを覚えている。
再出発しようと右脚を回しつつサドルに乗り、左クリートを装着し、さあ前進…と思ったものの、ペダルがうんともすんとも言わず、その場でコロリとなった。立ち上がりかけた赤ん坊がコロンと倒れるような感じでぜんぜん痛くなく、どこも怪我しなかった。バイクも無事だった。
後にも先にも、こんな恥ずかしい立ちごけをしたのはそれ1回きりなのだが、「俺も未遂ならあるわ…」と感じた方は大勢いるのではないだろうか。
ということで、Global Cycling Network で紹介されていた「急斜面を立ちごけせずに安全に発進する方法(How To Start Riding On A Climb)」を翻訳して紹介してみよう。
そもそもの大前提
どんな理由で停止したかは重要ではない。一息つきたいから、大集団のイベントで渋滞してしまったから・・・なんでも良いのだが、再出発するときはちゃんとスペースが確保されていること、そして息が整っていること。この二つが前提である。正しいギアを選択する
言うまでもないほど当たり前だが、ギアは軽くしておく。斜度が急であればあるほど軽いギアでないとクランクを回せない。自分がコケた理由はこれだった。ただ、こういう疑問もわいてくるのではないだろうか?
「ギアを軽くするのはいいけど、軽すぎるとスピードに乗らなくて、もう片方のクリートをはめるための時間が確保できない」
…クランクは回せても、スカスカってなってしまい、クリートをはめる猶予がない現象である。
斜度にもよるのだが、一番軽いギアではなく、(上記画像のように)1~2個重くしたギアで再出発するのがちょうどよいだろう。右足をぐっと回し、そこで得たスピードを利用してバランスを保ち、左足をはめる・・・のだ。何度か経験すると、いい塩梅が見つかるはず。
横方向を利用する
どんなにギアを軽くしようとも、斜度がきつすぎて(&疲労がたまりすぎて)クランクが回せないこともあるだろう。そういう場合は、横方向に発進する手がある。極端に言えば、どんなにキツい坂道でも、横方向は平坦だからだ。※他のサイクリスト&クルマ等の迷惑にならないよう、前後左右の安全が確保されているのが最低条件
足を2時の位置に置き、なるべく大きな力をペダルにかけ、そのパワーを利用して前進し、勢いに乗ったまますぐさま左足を装着する。これ、なかなか便利な手法なんだけど、道幅を豪快に使い切る方法なのでくれぐれも安全確保をしてから…にしていただきたい。
こんなかんじですね。
↓↓↓↓↓↓↓↓
ヘアピンカーブの外側を利用する
斜度は一定ではなく、常に変化するもの。ずっと登っていても、ときどき「あれ、ちょっと楽だぞ」と感じる場所がある。それは斜度がゆるくなった証拠。そんな場所の典型が「ヘアピンカーブの大外」だ。左側通行の日本の場合、右に曲がっていくカーブでしか使えない方法だが、カーブの一番外側は斜度が一瞬だけマイルドになる。そこで休めば、再発進もしやすい。
何かにつかむ
確実かつ安全な方法が、「モノにつかまって発進する」だ。看板、標識、ガードレール、フェンス…など、寄りかかっても大丈夫なものにつかまって、両足のクリートを装着し、えいやと踏み込む。この状態でも、クランクが回せる程度にギアを軽くしておくこと。以上がGlobal Cycling Network で紹介されていた方法だが、ここでは紹介されていなかった自分オリジナルの方法を紹介しよう。
右と左足で2回踏み込む
一度の右足の踏み込みで左足のクリートをはめられないこともあるだろう。ペダルとシューズが一発でビシッと組み合えばよいが、そうならないときもある。でもべつに焦る必要はない。(はまっていない)左足でそのまま踏み込めば良い。そうすれば左右1回づつ踏み込むことになり、クランクが1周する。そのぶん時間が確保されるので、左のクリートをはめやすくなる。
「右クランクを踏み降ろした瞬間に左クリートを装着できなければ、僕はもう終わりだ・・・」などと大げさに考える必要はない。もう半周させればいいだけ。
左足はクリートが装着されていないので、滑ってしまわないよう注意する必要はあるが、控えめなパワーで注意して回せば踏み外しはしない。それでも装着に手間取ったら、もう一回クランクを踏む。ようするに、クランクを回しながらクリートをグリグリさせてポイントを探しつつ徐々にハメていくのだ。これもじきに慣れる。
「なかなか一発で左がはめられないんだよね…」というビンディングペダルに不慣れなサイクリストにはオススメである。
ゼロスピードの立ちごけでケガすることはあまりないが、痛いものは痛い。でもってかなり恥ずかしい。立ちごけ特有の羞恥心は経験しないとわからないが、とりあえず穴があったら入りたいくらいの気分にはなる。そうなりたくない方は、ヒルクライム系書籍&ムックを読んでみるのもアリかと。
ということで、皆様も安全にヒルクライムをお楽しみくださいませ。
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