クロモリ(パナソニックのFRCC22)を買ってちょうど1年になります。
いまはXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discとの「カーボン&クロモリ」の2台体制ですが、約1年間クロモリにだけ乗り続けてから、久々にカーボンロードに乗るとけっこうな差を感じますね。
XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで400キロ以上走って、なんとなく特徴もつかみ始めてきたところなので、クロモリとカーボンのロードバイクを乗り比べて感じたことを(完全な主観で)まとめてみようと思います。
で、感動の次に感じたのは
「もう、クロモリに乗らなくなってしまうんじゃないか…」
という不安。
性能差で見たらカーボンの圧勝なわけで、じゃあ常時カーボンロードに乗ればいいやってなってしまいそう。
が、乗り比べていくと、予想に反して「それぞれに特徴と良し悪しがあるから、むしろ2台体制は正解」と思うにいたりました。
◇ XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discとチューブラータイヤのファースト・インプレッション
「さっきまで快調にかっ飛ばしてたのに、なんで?何が起きた?」
一瞬ハンガーノックも想像しましたが、たった30キロでそんなこと起きるはずないし、ふつうに食事はしていたし、そのときは理由がわかりませんでした。
残りの20キロはちんたら走って帰ってきまして、しかも途中に2回もコンビニ休憩を挟んでしまうという体たらく。
というわけで、しばらく原因がわからないまま「バイクそのものは平坦も登りも超快適で文句なしなのに、30~40キロを超えるときまって疲労が一気に来る」状態で乗っていました。
これまで10回近く登ってこんなことは一度もなかったので「なんで!?何が起きた!?」って焦りました。
だって、XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discって山岳系オールラウンドレーサーです。だったらむしろもっと楽に登れるはずじゃ?
この日は37度の猛暑日でその影響もあったでしょうが、性能的に最高のマシンでそんなことある?
ちなみにその前後にクロモリで2回登ったときは(遅いけど)問題なく登れてます。同じくらい暑かったので気温のせいでもない。なぜだ…なぜこんなことが起きるのだ…。
振動吸収性と路面追従性を生み出しながら横剛性を確保してはいますが、シートステーそのものは極細で見た目はとても華奢。
しかも手で握ると横方向にグニグニ動きます。
そのルックスせいで
「細いし動く → 硬さはない → 乗り心地良好 → 素人にも乗りやすい → ぶん回してOK」
と脳が解釈してしまいました。
いくら華奢でも、乗り心地が快適でも、じつはかなり高剛性ということに今更ながら気づきまして。それなりの脚をもっていないと早々に売り切れてしまう……わけですね。
調子こいてぶん回していたツケだったか…。
そういえばヤビツ峠でも、序盤で身の程わきまえずにオラオラ漕いでいた気がする…。つまり、自分の非力さが原因だったのです。
はい、答えが見つかりました。
ちなみに、シクロワイアードのレビュー記事では
って書いてありました。
が、ピュアでもホビーでもレーサーですらない自分には、おそらくハイスペックすぎるのだと思います。
バイクは何も悪くありません。
私が精進すればいいだけの話です(汗)
逆に言うと、若い人、脚力がある人ならXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discは超速く&快適に走れるスーパーマシンになるでしょうね。
めっちゃ速いわけではなくても、淡々と走ると超快適です。XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discがスポーツカーならパナモリはツーリングワゴンですかね。(ツーリングワゴンってもう死語だけど)
FRCC22のパイプはクロモリにニッケルが添加された「カイセイNi-Cr-Moチューブ」は硬さ、粘り、引張(ひっぱり)強度が強い素材です。
トップ、ダウン、シートの各チューブは、力のかかる両端を厚く、中央部を薄くしたダブルバテッド加工なのでクロモリの中でもトップクラスの軽さ。完成車で8.5kgは上出来です。
薄肉化することでしなりを持たせ、絶妙なバネ感を実現させているそうで、公式サイトには「十分にレースで闘えるスチールバイク 」「アルミに近い硬さ」って書いてあります。
が、自分にとってはコンフォートなツーリングマシンです。程よい硬さはあるもののフレーム全体がしなって吸収してくれている感があって不快さがまるでない。
ということで、結論は
「脚力をレベルアップして、XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discを乗りこなせるようになれ、俺!」
です。
しばらくは、XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで短距離メインで体を鍛えつつ、ロング&輪行はFRCC22…と乗り分けていくつもりです。
パナモリ(FRCC22)が気になる方はこちらもどうぞ
↓↓↓
◇ パナソニックのクロモリロードバイク(FRCC22)のファーストインプレッション
◇ クロモリロードに乗るようになって起きた8つの心と行動の変化
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いまはXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discとの「カーボン&クロモリ」の2台体制ですが、約1年間クロモリにだけ乗り続けてから、久々にカーボンロードに乗るとけっこうな差を感じますね。
XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで400キロ以上走って、なんとなく特徴もつかみ始めてきたところなので、クロモリとカーボンのロードバイクを乗り比べて感じたことを(完全な主観で)まとめてみようと思います。
目次
- クロモリに1年乗り続けてからカーボンに乗り替えたときの感動
- XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discに乗ると疲れやすい現象
- もしかしてポジションが変わったから?
- ヤビツ峠で足をついてしまった
- もしかして見た目に騙されていた?
- そもそもはXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discはトッププロのマシン
- ひるがえってパナソニックのクロモリ(FRCC22)は疲れにくい
クロモリに1年乗り続けてからカーボンに乗り替えたときの感動
もう「軽さと反応の良さに超感動」でした。走ってて笑いが止まらない経験をしたのは初めて。同じ体(&体力)なのにバイクが違うだけでこんなにも変わるのか~ってびっくりしました。で、感動の次に感じたのは
「もう、クロモリに乗らなくなってしまうんじゃないか…」
という不安。
性能差で見たらカーボンの圧勝なわけで、じゃあ常時カーボンロードに乗ればいいやってなってしまいそう。
が、乗り比べていくと、予想に反して「それぞれに特徴と良し悪しがあるから、むしろ2台体制は正解」と思うにいたりました。
XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discに乗ると疲れやすい現象
ファーストインプレッションは下記記事に書いたんですが、そこに書かなかったことを追記しますと、じつは「初ライドのとき、30キロあたりで急に脚が回らなくなってしまった」のです。◇ XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discとチューブラータイヤのファースト・インプレッション
「さっきまで快調にかっ飛ばしてたのに、なんで?何が起きた?」
一瞬ハンガーノックも想像しましたが、たった30キロでそんなこと起きるはずないし、ふつうに食事はしていたし、そのときは理由がわかりませんでした。
残りの20キロはちんたら走って帰ってきまして、しかも途中に2回もコンビニ休憩を挟んでしまうという体たらく。
もしかしてポジションが変わったから?
とも考えたんですが、組んだメカニックさんは「パナモリと同じにしておいた」と話していましたし、帰宅後2台にまたがってみても完全にピッタリ一致。だとすると、ポジションの変化のせいでもない…。というわけで、しばらく原因がわからないまま「バイクそのものは平坦も登りも超快適で文句なしなのに、30~40キロを超えるときまって疲労が一気に来る」状態で乗っていました。
ヤビツ峠で足をついてしまった
衝撃だったのは、こないだヤビツ峠を登ったときに足をついてしまったこと。しかも1回ではなく3回も。ちょっと走っては休む…を繰り返してようやく登頂。これまで10回近く登ってこんなことは一度もなかったので「なんで!?何が起きた!?」って焦りました。
だって、XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discって山岳系オールラウンドレーサーです。だったらむしろもっと楽に登れるはずじゃ?
この日は37度の猛暑日でその影響もあったでしょうが、性能的に最高のマシンでそんなことある?
ちなみにその前後にクロモリで2回登ったときは(遅いけど)問題なく登れてます。同じくらい暑かったので気温のせいでもない。なぜだ…なぜこんなことが起きるのだ…。
もしかして見た目に騙されていた?
XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discは「3Dチューブラーテクノロジー」による独特のフレーム形状をしてます。振動吸収性と路面追従性を生み出しながら横剛性を確保してはいますが、シートステーそのものは極細で見た目はとても華奢。
しかも手で握ると横方向にグニグニ動きます。
そのルックスせいで
「細いし動く → 硬さはない → 乗り心地良好 → 素人にも乗りやすい → ぶん回してOK」
と脳が解釈してしまいました。
そもそもはXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discはトッププロのマシン
見た目は華奢でも、グルパマ・エフデジ(UCIワールドツアーチーム)で使われているし、2020年のツアー・ダウンアンダーでも採用されたトッププロ用のマシンです。いくら華奢でも、乗り心地が快適でも、じつはかなり高剛性ということに今更ながら気づきまして。それなりの脚をもっていないと早々に売り切れてしまう……わけですね。
調子こいてぶん回していたツケだったか…。
そういえばヤビツ峠でも、序盤で身の程わきまえずにオラオラ漕いでいた気がする…。つまり、自分の非力さが原因だったのです。
はい、答えが見つかりました。
ちなみに、シクロワイアードのレビュー記事では
全体的な剛性レベルはほどほどで、ピュアレーサーでなくとも扱いやすい懐の深さもある。
ホビーレーサーにとっては、しっかり踏み切ることができる性能でもあり、ツーリングで使っても疲労が溜まりにくいので、長い距離、長い時間楽しく乗ることができる。
って書いてありました。
が、ピュアでもホビーでもレーサーですらない自分には、おそらくハイスペックすぎるのだと思います。
バイクは何も悪くありません。
私が精進すればいいだけの話です(汗)
逆に言うと、若い人、脚力がある人ならXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discは超速く&快適に走れるスーパーマシンになるでしょうね。
ひるがえってパナソニックのクロモリ(FRCC22)は疲れにくい
1年乗って体が馴染んでしまったのもあるでしょうが、ロングで疲れが残らないのは圧倒的にクロモリ。めっちゃ速いわけではなくても、淡々と走ると超快適です。XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discがスポーツカーならパナモリはツーリングワゴンですかね。(ツーリングワゴンってもう死語だけど)
FRCC22のパイプはクロモリにニッケルが添加された「カイセイNi-Cr-Moチューブ」は硬さ、粘り、引張(ひっぱり)強度が強い素材です。
トップ、ダウン、シートの各チューブは、力のかかる両端を厚く、中央部を薄くしたダブルバテッド加工なのでクロモリの中でもトップクラスの軽さ。完成車で8.5kgは上出来です。
薄肉化することでしなりを持たせ、絶妙なバネ感を実現させているそうで、公式サイトには「十分にレースで闘えるスチールバイク 」「アルミに近い硬さ」って書いてあります。
が、自分にとってはコンフォートなツーリングマシンです。程よい硬さはあるもののフレーム全体がしなって吸収してくれている感があって不快さがまるでない。
ということで、結論は
「脚力をレベルアップして、XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discを乗りこなせるようになれ、俺!」
です。
しばらくは、XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで短距離メインで体を鍛えつつ、ロング&輪行はFRCC22…と乗り分けていくつもりです。
パナモリ(FRCC22)が気になる方はこちらもどうぞ
↓↓↓
◇ パナソニックのクロモリロードバイク(FRCC22)のファーストインプレッション
◇ クロモリロードに乗るようになって起きた8つの心と行動の変化
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コメント
コメント一覧 (4)
私は逆に、クロモリの良さを再認識しました。
最初にクロモリを購入し、3年後にカーボンを追加したんですが、
ショップのオーナーからは、
カーボンを知ることで、クロモリを知りましたね。と言われました。
カーボンを買う時に、クロモリを処分しようかとも思いましたが、
ショップのオーナーに、早まるな!って言われて2台持ちになった次第です。
結果、正解でした。
カーボンにはカーボンの良さがありますが、
クロモリにも捨てがたい良さがありますね。
気分、目的地、コースなどを勘案して、2台を愛でてます。
cyclegadget
がしました
でも結果的に両方の良さを実感しているのも一緒です(^o^)
オーナーさんの早まるな!というアドバイス、ちゃんと受け入れておいて良かったですね~~
cyclegadget
がしました
私は中学生の頃(1980年代)からロードに乗り始め、クロモリを複数台とアルミのロードを経験しました。カーボンは未経験ですので、あまり参考にならないかもしれません。
クロモリの複数台の中には、Rossinも含まれるていますが、私の印象では、Team Miyataというミヤタのロードレーサーが最も剛性感に溢れていました。同年代のロッシンは、フニャフニャでとても比較対象にはなりませんでしたね。Team Miyataの剛性感は、現役息子が乗っているチネリのアルミロードにもひけを取らないと思います。このteam miyataは、完全レストアを施して、今も実戦体制にありますので、単なる記憶のなかで美化されたものではありません。ロッシンも最近手に入れてレストアしたものなので、これも記憶だけではありません。
一口にクロモリと言っても、個体によって全く別物です。特にトライアスロンが盛んになってきた1990年台以降は要注意だと思います。友人のトライアスロンバイク試乗しましたが、フニャフニャで,..。
ビンテージロードのクロモリ比較なんて実現すると楽しそうですね。
ではては。
cyclegadget
がしました