B.B.BASE が2018年1月6日に運行を始めたが、まだ乗るチャンスに恵まれていない。何度か「B.B.BASE で房総いこーぜ」と企画は上がったのだが、悪天候だので実現せず。

ちなみにB.B.BASEとは、「BOSO BICYCLE BASE」(房総バイシクルベース)の略称のこと。東京と千葉各所を行き来するJR東日本のサイクリスト専用列車のことである。

2018-06-01_06h27_16

ニュースで写真は散々取り上げられていたので、車両外観はどんなで内部はどんな様子かはご存知かとは思う。シートも快適そうだし、バイクをバラさずそのまま車内に持ち込めるのが素晴らしい。自転車メディアや雑誌も大いに取り上げて紹介する。

が、運行状況が変則的だったり、利用法がイマイチ不透明&複雑なのも事実でして、「どーやって予約(or 購入)すんの?」って躊躇しているサイクリストさんも少なくないかなと。(自分もそうだった)

そこで、改めてB.B.BASE について調べつつ、実際に利用した方々の声を集めてみました。

B.B.BASE公式サイト

BOSO BICYCLE BASEの概要

2018年1月6日に運行を開始したJR東日本の鉄道車両で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種。6両編成で99の座席とサイクルサックが用意されている。

週替わりで4方面(内房コース、外房コース、佐原コース、銚子コースの4つの路線が運行)に向けて運行されている。


それぞれの路線と目的地はこんなかんじ。


内房線方面「B.B.BASE 内房」

往路は館山駅・和田浦駅、復路は館山駅
※県内でも温暖な気候に恵まれたエリア

外房線方面「B.B.BASE 外房」

勝浦駅または安房鴨川駅
※海岸や丘陵もあり、ルート次第でさまざまなレベルに対応するエリア

総武線方面「B.B.BASE 銚子」

往路は松尾駅・干潟駅・銚子駅、復路は銚子駅
※太平洋をながめながらのサイクリングを堪能できるエリア

成田線方面「B.B.BASE 佐原」

佐原駅
※景観のよいサイクリングロードと、歴史や文化に触れ合える北総日本遺産エリア


後述するが、4路線すべてが毎週末運行しているわけではなく、日によって運行路線は変わる。よっていつでもどれにでも乗れるわけではないので注意が必要。

B.B.BASE の列車ってどんなかんじ?

なんといっても、輪行袋が不要!

B.B.BASE の最大の売りが、「自転車を解体せず、そのまま車内のサイクルラックへ搭載できる」点。これは画期的だ。従来は(というか今もだが)ロードバイクはホイールを外してフレームにくくりつけ、輪行バッグによいしょよいしょと詰め込んで、えっこらせと肩に担いで構内を歩いて移動しなければならなかった。

体力も消耗するし、時間もかかる。輪行作業を見越してちょっと早めに駅に到着していないといけないとか、いろいろ気にすることは多い。そういったことから解放されるのはでかい。

1

両国駅の3番線がB.B.BASE 用に使われるのだが、ストレートにタイヤを転がしながら列車に乗れてしまう。まだやってないので想像だけど、あまりの楽さに拍子抜けするんじゃないだろうか。

余談だが、サイクルラックはB.B.BASE用に開発されたオリジナルで縦置き型となる。座席の真後ろにバイクを置けるのも安心だ。見るからにガッシリしてて、しっかりとバイクをホールドしてくれそう。

6両編成の車両に99座席

車体塗色はB.B.BASE のコンセプトである「基地」をイメージしたグレーが一面を覆う。ロゴ・号車番号・B.B.BASE オリジナル自転車をアクセントにしたデザインが施されており、一目で「B.B.BASE だ!」をわかる。

2018-06-01_06h29_36

座席はリクライニングできない

4席が一体になったボックス席。いかにも観光に行きますよって雰囲気を醸しててじつに良い。さほどお腹が空いてないのに駅弁を衝動買いさせてしまう旅情がある。ただ、残念ながらリクライニングはできない。ヘッドレスト部分を上下させることはできるが、寝たくてもアップライトな姿勢を強いられてしまう。

これも「バイク設置スペースを確保するため」で致し方ない部分はあり、まったく責める気にはならない。

テーブルには充電用のコンセントを人数分設置

これ、素晴らしい!なにしろ2時間以上の長丁場なのでスマホの電池消耗も速いだろう。充電しながらであれば現地で「電池切れちゃった…」となることもない。よって、B.B.BASE を利用するときはACアダプター持参で来よう。
※ちなみに自分はアンカーの(iPhone8がを2回フル充電できる)外付けバッテリーを欠かさず持参している

2

トイレはもちろんあります

用意されているのでご安心を。なお、2号車だけ車椅子対応の大型トイレ(真空式)が備えられている関係上、他の車両より定員が1名少なくなっている。

4号車は乗客同士が交流できるフリースペース

一部の扉(片側4枚のうち3枚)や窓を埋めたうえで、ロングシートとパイプベンチ、大型トイレ、洗面スペースが設置されている。サイクリストへの配慮がありがたい。

全車両の床に滑り止め防止のゴム床材が敷かれている

ビンディングシューズ着用でも滑りにくいというさりげない心づかい。自分は(クリートが剥き出しにならない)SPDなので比較的滑りにくいが、SPD−SLとかLOOK、タイム、スピードプレイをお使いの方々は助かるだろう。

サイクルラック取り扱い説明動画



B.B.BASE に搭載可能な自転車

ロードバイクであれば、よほど変わった改造をしていない限り問題ない。ただし、前・後輪の泥除け、後輪を囲うスタンド、ブロックパターンのタイヤ、3つ以上のタイヤを装着した自転車は搭載できない。

「折りたたみ自転車やカスタマイズした自転車等、自転車の形状によっては搭載できない場合もある」とのことだ。

実写で確認する方法がないのでアレだが、適合するための数値が公開されているのでチェックしておこう。

3

モデルコース

ルートラボでロング、ミドル、ショートのコースが提案されている。どこを走ればいいか困る方、現地の地理に明るくない方などには参考になるかなと。

予約申し込み&運転日・時刻

  • インターネットでの申込み
  • 電話での申込み
  • 店頭窓口(びゅうプラザ)での申込み

の3つの方法がある

切符には「日帰りプラン」と「宿泊プラン」がある。また、以前は片道(往路だけ、復路だけ)の予約はできなかったのが、2018年3月12日より片道利用コースが発売開始された。柔軟な利用方法にどんどんマイチェンしているので、今は対応していないことも、数ヶ月後は可能!になっているかもしれない。JR東日本に期待したい。

日帰りプラン(往復運賃)

料金はこんなかんじ。距離の遠い内房と外房はちょっぴり運賃が増す。

内房コース ・料金:おとな1名 8,500円、こども1名5,700円

外房コース ・料金:おとな1名 8,400円、こども1名5,800円

佐原コース ・料金:おとな1名 6,500円、こども1名4,200円

銚子コース ・料金:おとな1名 7,100円、こども1名4,500円

……と、ここまでは公式サイトなどの情報をファクトベースでまとめただけだが、本当に知りたいのは利用したサイクリストらの生の声のはず。

ということで、以下は探してみた結果。

利用した人たちの声

サイクルトレイン「B.B.BASE」試乗イベントで館山を往復してきた!

B.B.BASE乗車レポート その1

B.B.BASE乗車レポート その2

B.B.BASE乗車レポート その3

自転車&サイクリスト専用トレイン「B.B.BASE」に見るロードバイク旅の未来

サイクルトレイン「B.B.BASE 」は建国以来最高の企画

おおむね、いや大半が絶賛の声なので自分の中の期待値もうなぎのぼり。近日中に乗ってくるつもりなので、改めてレポートしますね。

おまけ

B.B.BASEとはまったく無関係だが、線路の上を走る&トランスフォームするトラックというのがあるらしい。

線路の上を走ってきたトラックがトランスフォームして道路に走り去る様子にびっくり「何これ?」「かっこいい」




★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!

サイクルガジェットストア