パンク交換してチューブが廃品になったときってどうしてます?

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ふつうはゴミ箱にポイだと思うが、リサイクルして使うハックがある。そんな動画、「7 Ways To Use Your Old Bicycle Inner Tubes (使い古したロードバイクのチューブの有効な再利用方法7選)」がGlobal Cycling Network で紹介されていたので、自分のテクニックも織り交ぜつつご紹介しよう。



1.くさび&詰め木にする

最近のロードバイクは、ガーミン、ライト、サイコン、スマホホルダー、予備のライトなど、たくさんのガジェットをハンドル部分に取り付ける。

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/切り開いて…\

取り付けるとき、走行中にずれないようにグイグイに固定してやりたいが、カーボンハンドルだったりすると傷がつきそうでちょっとちゅうちょしてしまう。

そこで、ゴムを1枚噛ませてあげよう。ハンドル一周分の長さを計り、カットして台座の下に敷けばオーケー。ゴムの伸縮性も相まって、ダイレクトに硬いハンドルに装着するよりも固定力が高いというオマケ付き。

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/下地にするワケ\

ライトなどの購入時に台座は標準で入ってくるが、経年劣化で1年を過ぎるとボロボロになってくるものだ。そんなときでも、廃品チューブがあれば問題ない。

あと、ハンドル以外ではフォークのサイコンセンサーの固定でも活躍する。路面の衝撃を常に受けるサイコンセンサーは、ときどきずれてしまうもの。

「あれ?反応してない。電池切れたか?」と確認すると、センサーがずれてただけ…ってことがよくある。結束バンドだけでギッチギチに締めればほぼ動くことはないが、塗装を痛めそうな気もするので、自分はゴムシートを1枚噛ませている。そのほうが固定力もアップするので都合がよい。

なお、サイコンセンサーの固定は、「結束バンドとゴムシートのコンポ」がオススメである。

2.ヘルメットのストラップ

ヘルメットのストラップが余ってしまい、風でバタついてあごに当たるのは小さなストレス。細めのチューブを5ミリほどの小さな輪にカットし、ストラップに滑り込ませる。それだけで、ちょうどよいストッパーになる

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/輪っか状に切ります\

もともと、たいていのヘルメットには余剰ストラップを固定するバンドが付属するものだが、1個で足りないときは組み合わせてあげてもよい。

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/余ったストラップにかぶせるだけ\

3.チェーンロックのカバーにする

太いチェーンロックを使う場合、金属が剥き出しだとフレームに傷がつく。そこで、太め(マウンテンバイク用)のチューブを使う。

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チェーンロックより数センチ短くカットし、チェーンロックをチューブに滑り込ませれば、完成だ。

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/チェーン本体よリやや短めにカットするのがミソ\

そういえば、自宅にあるオートバイ用の極太ワイヤーロック(自転車用に使ってる)があるのだが、表面が破れて中の金属が剥き出しになってしまった。

「このままでは使えないではないか…でも、ロックとしては全然劣化していないし、どうしよう」と悩んでいたところだったので、廃品チューブで包んでみるつもり。

4.フレームのカバーに使う

グラベルやオフロードを走らないので、「こんな使い方があったのか」と驚いたのだが、なかなか理にかなっている。

タイヤが跳ね上げた小石や、暴れたチェーンがチェーンステーに接触するのを防ぐため、切り開いて1枚のシート状にしたチューブを巻きつける。固定はビニールテープがいいだろう。

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/この発想はなかった…\

シートステーだけでなく、ダウンチューブにぐるぐる巻きにしてもいい。見た目は犠牲になってしまうが、大切なフレームを守るひとつの手段である。

5.吊り下げて保管する

天井にバイクの重さに耐えられる強度があれば、ぶら下げて保管できる。屋内よりは、ガレージのような場所に適した方法のような気がする。

チューブは加工もカットも必要なく、天井からぶら下げて、端っこを丸めてサドルの先が差し込めるスペースを作れば完成。

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/なるほど\

ただし、バイクをぶら下げてもビクともしない程度の強度(MTB用がいいだろう)が求められることはお忘れなく。

6.ビンディングシューズの裏にある通気用の穴をふさぐ

ビンディングシューズには、熱がこもらず湿気が抜けるよう、裏に穴が開いているモノも少なくない。

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/穴の位置はシューズタイプで変わる\

この穴、夏は便利なのだが、冬が冷気が侵入して寒いのだ。冬用シューズカバーで覆ってやっても、シューズの裏まではカバーできない(クリートがありますからね)ため、「カバーしてても足裏が冷える…」となる。

そこで、ここにフタをしてやろう。インソールを抜き、インソールの先っちょの形に沿ってカットしたゴムをインソールの下に敷くように置くだけ。穴が塞がって、保温に効果が出るし、ゴムなので靴の中でズレにくい効果も期待できる。

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/インソールに沿ってカット\

ちなみに、自分は足裏の冷えにはなぜか強いようで、ほぼ気になったことがなく、この対策はしていない。手先&足先が寒いと感じるかどうかはかなり個人差があるので、自分の感覚を信じよう。

ちなみに沖縄出身のオクサマは”寒さに激弱”だ。まったく同じメーカーの同じ銘柄で同じ性能の冬用グローブを愛用しているが、オクサマは「これやってても寒い…」のに対し、「自分はホカホカ…このグローブ最高」と感じる。
※まあ、彼女は極度の冷え性ってのもあると思うが…

>> ROECKL(リッケル)の冬用サイクリンググローブが最強に使いやすい

>> 冬用サイクリンググローブの洗い方、乾かし方、メンテ法をリッケル(ROECKL)社の中の人に教えていただいた

※ROECKL(リッケル)は1839年生まれのドイツ(ミュンヘン)のグローブメーカーでして、かなり高性能。次もこれにするって決めてるくらい使いやすくて暖かい。

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/江ノ島から見た富士山\

さらに余談だが、1月22〜23日にかけて日本全国に寒波が襲来して、都内とその周辺が雪に埋もれた。その週末に江ノ島まで走ったのだが、「かつて経験したことのない寒さ」だった。走っても、もがいても全然汗をかかない。喉がまったく乾かない(30キロ以上走って、一口も給水しなかったほど)。

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ネオプレーン製のシューズカバーをしてても足が冷え切ってしまい、人生初の足裏用カイロを使ってみた。「うひょー、ホッカホカ!」ってほどではなく、暖かさと寒さが熱を相殺しあって、結果的に寒くない…といったかんじ。でも、あるとないとではかなり違った。

7.エクササイズ用のバンドにしてしまう

突起物などに引っ掛けて、エキスパンダーとして利用する。上半身よりは下半身用ですね。市販のゴムも出回っているが、何気に安くないのと、使っているうちにブチっと切れてしまうことがある。(女性用の薄くて伸びやすいタイプはとくに)

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自転車のチューブは頑丈なかわりに硬くて伸縮性に乏しい。よって、すべてのチューブでエクササイズは難しいかもしれない。23cとか25cのロードバイク用であれば問題なく使えると思う。

>> オクサマが伝授!エクササイズバンドを使った筋トレ&ストレッチ方法(前編:上半身トレーニング)

>> オクサマが伝授!エクササイズバンドを使った筋トレ&ストレッチ方法(後編:下半身トレーニング)


以上がGlobal Cycling Network の動画内の紹介だが、コメント欄も盛況で、いろんなアイデアが共有されていた。いくつかピックアップしてみよう。

  • CO2ボンベがカタカタ鳴らないように、チューブに押し込むようにかぶせる
  • ※なるほど!なナイスアイデア。しかも、注入時に指先が冷える防止にもなる。

  • バーテープとして使う&バーテープの下に巻いて、ショックアブソーバーとして使う
  • ※すごく多かったアイデア。こんな些細な工夫ひとつで、乗り心地が改善されることもある。バーテープを二重に巻く人もいる

  • 『(フォークに取り付ける)サイコンのセンサーの下地として
  • ※自分もやってる。結束バンドのみでもイケるが、輪行を繰り返しているとあちこちブツケて、ゆるゆるになったりするのだ

あと、自分が目撃した用途としては、「車載時の不安定なフレーム&ホイールの固定バンドとして」がある。

なにかを固定したいけど、伸縮性のないヒモではイマイチだし、ただの輪ゴムでは強度が心もとないって場合、廃品チューブは最強の固定ツールになる。

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/私は百均ゴムバンドを使ってます\


チューブを捨てるその前に、「もしかして再利用できるかも?」と思っていただけたら幸いである。


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