自分はアルミのミニベロ(ダホンのMu)から乗り始め、フルカーボンのロードバイク(BOMA の Refale )、次にカーボンバックのアルミミニベロ(タイレルのCSI)に乗っている。今持っているのは、BOMA の Refale とタイレル(Tyrell)のCSI の2台で、クロモリは持っていない。
一度は所有してみたいのがクロモリのロードバイク。なぜクロモリが欲しいのか、良いと思うのか、言葉ではうまく説明できない。
BOMA の Refale を買う前は、じつはクロモリも検討リストに入れていて、パナソニックのORC06も一時期は真剣に考えた。迷いに迷ってカーボンを最終的に選んだのだけど。
クロモリは「乗り味が良い」とか、「バネ感が独特」とはよく評されるけど、それがいったいどんな感触なのか、体感できていない。たぶん、クロモリの本領は、軽く試乗しただけではわからないのだと思う。できれば100キロほど走って、確かめてみたいものだ。
とくにクロモリを購入する予定はないけど、Global Cycling Network で、クロモリに関する勉強になる動画、「クロモリに関する、あなたの知らない6個の事実(Is Steel Real? | 6 Things You Didn't Know About Steel)」を観たので、翻訳してご紹介したい。
なお、動画では「鉄(steel)」と言及されているが、指しているのは純粋な鉄ではなく、クロモリだと解釈くださいませ。
※クロモリに微量のカーボンが含まれているなんて、初めて知った…
ちなみに、ロード界最軽量と謳われているトレックの「エモンダ SLR10」だと、フレームだけでなんと690グラム!キャノンデールのスーパーシックスは710グラム。スペシャライズドのS-Works Tarmac SL4で897グラム。
なぜクロモリが重いのかというと、物質としての密度が高いから。チタンの2倍、アルミの3倍、カーボンの6倍も密度が高い。
とはいえ、密度だけで重量が決まるわけではない。さもないと、カーボンはクロモリぼ6分の1の軽さにならなければいけないから。しかし、実際は半分程度の重量である。
そこで、鉄という素材に着目しよう。鉄には色んな要素と特徴があって、引っ張り強度、金属疲労に対する強度、耐久性、そして硬さ、である。
硬さで言うと、鉄はチタンの2倍、アルミの3倍ある。クロモリが他のバイクよりも重くなるのはここが関係してくる。「形状と壁の厚さ」である。
太いフレームは、半分の直径の細いフレームより2倍重くなり、8倍硬くなる。アルミフレームは、フレームを太く、固く、壁を厚くしつつ、同時に軽く作ることができ、クロモリではそれが難しい。素材そのものの密度が高いので、あっという間に重量がかさんでしまうからだ。
文章や言葉でクロモリの乗り味を描写するのはかなり難しい。バネ感とかしなりという単語はよく耳にする。クロモリメーカーのcolombus は、「elastic response」と表現するのだそうな。訳すと、バネ感だろうか。
たしかにカーボンとクロモリでは乗り心地、乗り味が異なる。それは間違いのない話だ。
ただ、クロモリとカーボンの特徴とか良し悪しは宗教論争的な一面もあり、サイモンさんも「クロモリバイクはこうで、カーボンバイクはこうとは断定したくない。だって、クロモリもカーボンも、いろんなバイクがあるからね。一般化はできないよ」と話している。
ここでクロモリの特徴のもうひとつ、「エンジニアリングのしやすさ」がある。クロモリは比較的いじりやすく、加工しやすい素材である。
カスタマイズすると言うよりも、「チューブから選んで、自分だけのフレームをオーダーできる」と表現したほうが適切か。既製品のフレームでは大きすぎるという小柄な女性を知っているが、自分の体格に合わせたオーダーのクロモリに乗っていらっしゃった。愛着のわくバイクだそうで、さぞかし大事なフレームなのだろうと思う。
外側はちゃんとペイントされていること、内側にはサビ防止スプレーを1年に1回吹き付けてあげる。それだけでほぼ問題ない。ハイエンドクロモリの中には、腐食防止加工されたモノもあって、それであればほぼなにも特別なことをしなくても錆とは無縁である。
以上、Global Cycling Network の「クロモリに関する、あなたの知らない6個の事実(Is Steel Real? | 6 Things You Didn't Know About Steel)」でした。
※パナソニックの「ディスクブレーキ × クロモリフレーム」もステキな組み合わせですね…
クロモリは最新ロードバイクの技術じゃあないけど、クロモリでしか得られない良さがある…というのはなんとなく分かる。クロモリを所有してはいないので、ハッキリとは断言できないけどね。
予算とスペースの問題さえクリアにできるのであれば、フル105の安めのクロモリを通勤マシン&ちょっとした街乗り用バイクとして使いたい。まあ、当面は許されない行為ではあるので、「クロモリに関する書籍やムック」でもこっそり読みつつ、心にしまっておこうと思う。
買うならパナソニックかアンカー……とだけは決めている(笑)。
一度は所有してみたいのがクロモリのロードバイク。なぜクロモリが欲しいのか、良いと思うのか、言葉ではうまく説明できない。
BOMA の Refale を買う前は、じつはクロモリも検討リストに入れていて、パナソニックのORC06も一時期は真剣に考えた。迷いに迷ってカーボンを最終的に選んだのだけど。
クロモリは「乗り味が良い」とか、「バネ感が独特」とはよく評されるけど、それがいったいどんな感触なのか、体感できていない。たぶん、クロモリの本領は、軽く試乗しただけではわからないのだと思う。できれば100キロほど走って、確かめてみたいものだ。
とくにクロモリを購入する予定はないけど、Global Cycling Network で、クロモリに関する勉強になる動画、「クロモリに関する、あなたの知らない6個の事実(Is Steel Real? | 6 Things You Didn't Know About Steel)」を観たので、翻訳してご紹介したい。
なお、動画では「鉄(steel)」と言及されているが、指しているのは純粋な鉄ではなく、クロモリだと解釈くださいませ。
クロモリってなんですの?
クロモリはそのほとんどが鉄で構成されているが、いろんなものが混ぜられている。4130と表記されるクロモは、以下の成分が含まれている。なお、4130とは、銘柄ではなく工業規格のこと。- 0.28~0.33 カーボン
- 0.4~0.6 マグネシウム
- 0.8~1.1 クロム
- 0.15~0.25 モリブリデン
- 0.04 リン
- 0.04 硫黄
- 0.2~0.35 シリコン
※クロモリに微量のカーボンが含まれているなんて、初めて知った…
鉄(クロモリ)は重いのか?
重い。これはもう否定のしようがない。軽いバイクを求めるなら、カーボンでファイナルアンサー。クロモリだとフレーム重量が1.5キロ前後あるのが、アルミでは1.1キロになり、カーボンなら700グラムのものまである。ちなみに、ロード界最軽量と謳われているトレックの「エモンダ SLR10」だと、フレームだけでなんと690グラム!キャノンデールのスーパーシックスは710グラム。スペシャライズドのS-Works Tarmac SL4で897グラム。
なぜクロモリが重いのかというと、物質としての密度が高いから。チタンの2倍、アルミの3倍、カーボンの6倍も密度が高い。
とはいえ、密度だけで重量が決まるわけではない。さもないと、カーボンはクロモリぼ6分の1の軽さにならなければいけないから。しかし、実際は半分程度の重量である。
そこで、鉄という素材に着目しよう。鉄には色んな要素と特徴があって、引っ張り強度、金属疲労に対する強度、耐久性、そして硬さ、である。
硬さで言うと、鉄はチタンの2倍、アルミの3倍ある。クロモリが他のバイクよりも重くなるのはここが関係してくる。「形状と壁の厚さ」である。
太いフレームは、半分の直径の細いフレームより2倍重くなり、8倍硬くなる。アルミフレームは、フレームを太く、固く、壁を厚くしつつ、同時に軽く作ることができ、クロモリではそれが難しい。素材そのものの密度が高いので、あっという間に重量がかさんでしまうからだ。
クロモリは乗り心地が良いのか?
重量ではカーボンとアルミに負けてしまうが、クロモリの良さは「乗り心地の良さ」にある……と言われている。自分はしっかりとクロモリに乗ったことがないので正直なところ、ちゃんと体感していないのだが、クロモリ=快適とは一般的に広く言われている。文章や言葉でクロモリの乗り味を描写するのはかなり難しい。バネ感とかしなりという単語はよく耳にする。クロモリメーカーのcolombus は、「elastic response」と表現するのだそうな。訳すと、バネ感だろうか。
たしかにカーボンとクロモリでは乗り心地、乗り味が異なる。それは間違いのない話だ。
ただ、クロモリとカーボンの特徴とか良し悪しは宗教論争的な一面もあり、サイモンさんも「クロモリバイクはこうで、カーボンバイクはこうとは断定したくない。だって、クロモリもカーボンも、いろんなバイクがあるからね。一般化はできないよ」と話している。
ここでクロモリの特徴のもうひとつ、「エンジニアリングのしやすさ」がある。クロモリは比較的いじりやすく、加工しやすい素材である。
クロモリはカスタマイズに適しているのか?
クロモリのフレームは、チューブごとに厚さや太さを変えることができる。乗り手の好みや体重などの特性に合わせたカスタマイズができるのが、カーボンやアルミにはない喜びであるはず。カスタマイズすると言うよりも、「チューブから選んで、自分だけのフレームをオーダーできる」と表現したほうが適切か。既製品のフレームでは大きすぎるという小柄な女性を知っているが、自分の体格に合わせたオーダーのクロモリに乗っていらっしゃった。愛着のわくバイクだそうで、さぞかし大事なフレームなのだろうと思う。
クロモリは修理しやすいのか?
一般的にはYES。凹んだりしても、クロモリは修理がしやすく、よって長きに渡って乗れる。ただし、高級なクロモリフレームの中には、火であぶられることを嫌うものもあるそうな。あと、カーボンでも修理が可能な技術も現れ始めている。よって、明快な正解はない。クロモリは錆びやすいのか?
これも一般的に言えばYES。雨天ライドをした後などはしっかりと水分を拭き取ってあげましょう。錆びやすいとはいえ、ちゃんとメンテナンスすれば問題はない。外側はちゃんとペイントされていること、内側にはサビ防止スプレーを1年に1回吹き付けてあげる。それだけでほぼ問題ない。ハイエンドクロモリの中には、腐食防止加工されたモノもあって、それであればほぼなにも特別なことをしなくても錆とは無縁である。
以上、Global Cycling Network の「クロモリに関する、あなたの知らない6個の事実(Is Steel Real? | 6 Things You Didn't Know About Steel)」でした。
※パナソニックの「ディスクブレーキ × クロモリフレーム」もステキな組み合わせですね…
クロモリは最新ロードバイクの技術じゃあないけど、クロモリでしか得られない良さがある…というのはなんとなく分かる。クロモリを所有してはいないので、ハッキリとは断言できないけどね。
予算とスペースの問題さえクリアにできるのであれば、フル105の安めのクロモリを通勤マシン&ちょっとした街乗り用バイクとして使いたい。まあ、当面は許されない行為ではあるので、「クロモリに関する書籍やムック」でもこっそり読みつつ、心にしまっておこうと思う。
買うならパナソニックかアンカー……とだけは決めている(笑)。
コメント
コメント一覧 (10)
1台は20年前まで持っていた片倉シルク。
いい個体を探してる最中ですがなかなか良い出会いがないですね。
サンツアーのシュパーブ(当時はサイクロンでしたが)も少しずつ集めはじめてます。
いわば懐かしのロードを再現して、本場のエロイカに出場するのが目標です。
もう1台は、お約束のオーダー。
0から自分好みの自転車に仕立てたいなと。
ケーブルがすっきり収まるならディスクにしたいですね。
あ〜、実現できるのはいつの事やら…σ^_^;
あーーーーー、新しいバイクに想いをはせるのって本当に心がときめきますねw
すっかりカーボンばっかり乗ってますね(笑)。
BB付近の剛性が高く、パワーは受け止めてくれる感じはしますが、
ガチのロードとして考えると少々しんどいです。
そういうふうに乗る自転車ではないような気がします。
一方で、試乗会などでクロモリのバイクに乗ると、
同じようなジオメトリーでもはるかに軽快だったりしますし、
そこは「どういうバイクが欲しいのか」に尽きるなぁと思います。
なので、やっぱりオーダーするのがベストのように思っています。
合金の中で最も重くて硬い鉄でレース用の車のロールケージによく用いられる素材
素材自体は重いけど強度があるので薄くしても大丈夫な分、場合によって軽量化が出来る事もある
自転車のフレームに関してはフレーム自体が路面からの振動を吸収してくれロングライドで疲れにくい
などつまらないウンチクは置いといて一番の魅力はホリゾンタルフレームになるから目立つしカッコいい
アルミもカーボンもスローピングフレーム
ホリゾンタルの独特の存在感は自転車好きならロード、クロスバイク問わず見かけたら目を惹くはず
カディエに重さを気にしない脚力が有ればルックスだけならクロモリが一番カッコいいと言うけど…
肝心な脚力が乏しいので欲しいバイクはカーボンです(-_-;)
私もCSIに乗っておりますが、次はクロモリのロードを購入しようと思っております。候補としてTyrell RXはどうかなと思っていましたが、管理人様の候補には上がっていませんでした。地方在住ですので、試乗する機会もなく、レビューもなく、どんな感じなのかと考えだけがぐるぐると回っている感じです。もし、管理人様がお乗りになったことがあれば、印象をお聞かせくださればと思った次第です。
パイプによって乗り味はかなり異なります。剛性は高過ぎれば疲労が早くなりますね。無さ過ぎは進みません。ですので、自分の脚力に合わせた選択が大事です。
ただ、どうしても重さから来る鈍さがあるので良いタイヤとホイールをお勧めします。そこを気遣えば試乗車にも負けません。
昨今流行りのハイケイデンス走法には少しリズムが合わないかも知れません。
余談ですが、プロロード選手の別府選手は若い頃からクロモリに乗ってましたよ。(デローザ、BSネオコット、ルック等)当時はアルミ、カーボンバック全盛。それでも、他の選手より飛び抜けた速さでした。
35年前の片倉シルクでさえ10kgちょいでしたし。
ただ、ものづくりの観点で肝心なことは、重心の位置や剛性バランスが自分の乗り方や体重・脚力に合っているかどうかであって、総重量だけを問題にして軽量化に血眼になるのは"木を見て森を見ず"ではないかと考えてます。
こういう↓事例もありますしね(レースに出てる方の例なので一般化できるかどうかはわかりませんが)
https://youtu.be/dnNLPG3XUXY
クロモリに乗るなら、マイペースでゆったり好きな場所にいく。。。な使い方をしたいですね。オーダーは憧れですね・・・(^^)
カディエ先生
ホリゾンタルフレームのバランスの良いルックス、うまく説明できないけど、カーボンやスローピングにはない凛とした佇まいがありますね。
rhodie_ykさん
Tyrell RXありましたね!ただ、当時はその存在を知りませんでした。私はTyrell RXに乗ったことも見たこともないので、完全な受け売り情報なんですが、とてもよいクロモリである・・・とは人伝えに聞いたことあります。真面目なフレーム作りをするメーカーさんだと思っているので、ものは確実に良いと思います。
パナモリさん
脚力に合わせたフレーム選びですか。。。クロモリは奥が深いのが難しいですが、ソレが楽しさでもありますね。
yoshimotoya120さん
そういう話をきいていると、やはりオーダーメイドがいいのかな~という気がしますね。
\(^o^)/
クロモリは溶接や修理でなんとかできてしまうところが懐が深いというか、柔軟なところですよね
アルミやカーボンはひとつのクラックで致命傷になってしまうこともありますし・・・
(^o^)