2015年に初めてツールド妻有に参加し、その後新潟方面のヒルクライムイベント(120キロ)に5年連続して参加している。
遠方なので泊まりがけで行く。土曜は移動日でイベントは日曜。120キロのヒルクライムで獲得標高が2,500キロメートルほどあって、その日の帰宅は体力的に困難なので、日曜の晩も泊まって月曜に帰る…という3日かけてのイベントとなる。
※2,500キロって・・・死ぬ…(コメントでのご指摘、ありがとうございました)m(_ _)m
5年連続で参加していると、なんとなくコツとか満喫法に長けてくるものなので、気づきとか個人的HACKをご紹介しようと思う。
指が疲れると集中力を削がれてしまい、「早く坂が終わらないかな。せめて緩やかにならないかな」という方向に思考が行ってしまって集中力の邪魔をする。これはよろしくない。
急な下りだと走行途中に下ハンドルに持ち替えるのも危険だし、なるべくなら下っている間はハンドルは両手でしっかり握っていたいところ。
男性の自分ですらそう感じるのだから、握力の低い女性はなおさらだと思う。実際、一緒に参加した知人(サーベロのディスク乗り)も「女性にこそ油圧ディスクブレーキを使って欲しい」と力説していた。
自分が次にカーボンロードを買うとしたら、ほぼ確実にディスクになると思う。クロモリ(FRCC22)に今使っているコンポ(リムブレーキモデル)を移設したので、次にカーボンを買うとしたらゼロスタートになる。リムブレーキ用ホイール在庫を大量に抱えているわけでもないし、だったら思い切ってディスク化かな!というわけ。(まあ、当面は貯金に励みますが…)
余談だが、ツールド妻有参加者のバイクを観察しまくった結果、ディスクの割合は15〜19%くらいの印象だった。トレック、ピナレロ、スペシャが多かったかな…。確実に波は来ていると実感している。
「電動コンポのおかげでめっちゃ快適に走れた!山岳だからこそ、電動の恩恵をめっちゃ感じられる!」
である。
これはもう間違いない。ツールド妻有はひっきりなしにアップとダウンを繰り返す(というか、平坦路がほぼない)。よってフロントディレイラーの出番がすごく多い。登りだけのヒルクライムだとそうではないかもだが、登り下りが多めの尾根ライドとかだと電動コンポは大活躍してくれる。
しかも自分はセミシンクロモードで使っている。セミシンクロとは、右手の操作だけでフロントが勝手にインナーかアウターかを判断して適切なタイミングで変速してくれるお利口さんなモードのこと。
左手はブレーキだけ。このおかげで左手首が疲れず、走りに集中できるのだ。たったそれだけのことで?と思うかもだが、100キロを延々と登っては降りるを繰り返すイベントに参加した人は激しく同意してくれるはず。
かれこれ1年ほどR8050 Di2 を使って、デメリットは何も思い浮かばない。電池切れの不安がないわけじゃないけど、かなり乗っても2ヶ月に1回する程度。インジケーターでチェックしていれば、充電忘れはまず起こりえないかなと。
今からロードを組むって人で、機械式と電動で悩んでいるのだったら、(予算がゆるせば)ぜひ電動をお勧めしたい。(自分が使っているせいもあるが)ベストチョイスはアルテグラじゃないでしょうか。電動のデュラエースは35万くらいするのでさすがに高すぎる…。
アルテとデュラの差は素材(&重量)だけで、構造は完全に同じ。シマノの人もそう語っている。何が何でも軽量化じゃ!って人でない限り、アルテグラで満足できると思う。
このへんの記事もどうぞ。
↓
◇ ULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 のロングタームインプレッション(使用から5ヶ月経過)
◇ 【電動コンポーネント比較】デュラエース(R9150)とアルテグラ(R8050)の違いを比較してみる
◇ R8050系アルテグラ(Di2)実走インプレッション(白石峠編)
そのとき、フロントライトは走りながら電源オンができるが、リアは地味にむずい。できなくはないけど、ちゃんと点灯しているか確認のために股間をのぞきこむような格好になり、非常に危険。
それと、付けっ放しだと電池切れを起こすから…とトンネルを通過するたびに消す人もいてそれはそれで片手運転になってしまう。
そこで便利なのが「オートのオンオフ機能付きのリアフラッシャー」。暗闇を感知すると点灯し、明るくなると消える。
※しかも、振動を感知しないと点灯しない。つまり、走行中は作動するが、自宅で保管している時とかは付かないというお利口さん。
ブルベに参加している知人も愛用しており、最近取材させていただいた方も「所有する全てのバイクに同じライトを取り付ける」ほど愛用していらっしゃった。自分もぜひ真似ようと思う。
ロングイベントは朝の7時前後にスタートすることが多く、身支度とか朝食とかバイクの準備を考慮すると最低でも1時間前には起床すべき。
人気イベントになると、開催日が決まるや否や予約にかかる人が大勢おり、当たり前だが近隣の宿から埋まっていく。なのでなるべく早目に宿をおさえよう。
ベストはスタート地点真隣の宿。ツールド妻有でいうと、ミオンなかさとの駐車場がスタート&ゴールなんだけど、そのまさにミオンなかさとは宿泊施設。
広々した温泉(露天とサウナもあります)、窓を開ければ信濃川のせせらぎが聞こえ、遮るものが何もないのど かな田園風景。ただの旅行で泊まるのもアリな良い宿である。
※奥に見えるのがミオンなかさと
昨年はミオンなかさとに宿泊できたのだが、今年はタッチの差で逃してしまったので、8キロほど離れた津南駅側の「雪国」という温泉宿に泊まった。
ここは食事がすっごく美味しい場所なのでここはここで悪くはないんだけど、5時起きする羽目にはなった(笑)。
体力温存したいなら、スタート地点の近くに宿を取るのは鉄則。
受付の前後をすべて観光時間にして仕舞えば良い。せっかく交通費をかけて遠征するのだから、移動にしかその日を使わないのはもったいない。
事前に周辺観光地(自分の場合は神社、資料館、歴史を感じられる史跡)を軽く調べておくのがオススメ。まあ、道中で調べてもいいんだけど。
今回だと、津南町にある縄文時代の「農と縄文の体験実習館 なじょもん」が良かった。どうやら津南地域は縄文時代の石器が大量に出土したらしく、周辺に遺跡がめっちゃいっぱいある。
日本最大級の土器があったり、本物の縄文土器を手にとって持つこともできる。なかなかそんなことをさせてくれる資料館はないので、正直驚いた。最初はレプリカ?って思ったんだけど、完全に本物。しかも「なじょもん」は入場無料なのもありがたかった。
他にも、グーグルマップで適当に見つけた神社に立ち寄ってみたり。こういう機会でもない限りまず訪れることのない場所なので、面倒臭がらずに行くようにしている。るるぶとかのガイドブックに掲載はされていないかもだが、十分に興味深い場所だった。
あと、毎年「由屋」で蕎麦を食べるのが習慣になっている。
ただ、前日に張り切り過ぎるとイベント当日に疲労が残るのでそこは気をつけて。
2015年のレポート
↓
◇ 【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~前編~
◇ 【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~後編~
2016年のレポート
↓
◇ 【イベントレポート】 ツールド妻有2016に張り切って参戦してきたよ(前編)
◇ 【イベントレポート】 ツールド妻有2016に張り切って参戦してきたよ(後編)
2018年のレポート
↓
◇ 【イベントレポート】ツールド妻有2018に参加してきました(大会前日)
◇ 【イベントレポート】ツールド妻有2018に参加してきました(イベント当日前)
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遠方なので泊まりがけで行く。土曜は移動日でイベントは日曜。120キロのヒルクライムで獲得標高が2,500
※2,500キロって・・・死ぬ…(コメントでのご指摘、ありがとうございました)m(_ _)m
5年連続で参加していると、なんとなくコツとか満喫法に長けてくるものなので、気づきとか個人的HACKをご紹介しようと思う。
目次
ディスクブレーキ化の必要性をひしひし感じる
普段の街乗りではリムブレーキで何の不満もないのだが、長距離を下る山岳系イベントだと、ブラケットでのブレーキングは指が疲れてしまう。指が疲れると集中力を削がれてしまい、「早く坂が終わらないかな。せめて緩やかにならないかな」という方向に思考が行ってしまって集中力の邪魔をする。これはよろしくない。
急な下りだと走行途中に下ハンドルに持ち替えるのも危険だし、なるべくなら下っている間はハンドルは両手でしっかり握っていたいところ。
男性の自分ですらそう感じるのだから、握力の低い女性はなおさらだと思う。実際、一緒に参加した知人(サーベロのディスク乗り)も「女性にこそ油圧ディスクブレーキを使って欲しい」と力説していた。
自分が次にカーボンロードを買うとしたら、ほぼ確実にディスクになると思う。クロモリ(FRCC22)に今使っているコンポ(リムブレーキモデル)を移設したので、次にカーボンを買うとしたらゼロスタートになる。リムブレーキ用ホイール在庫を大量に抱えているわけでもないし、だったら思い切ってディスク化かな!というわけ。(まあ、当面は貯金に励みますが…)
余談だが、ツールド妻有参加者のバイクを観察しまくった結果、ディスクの割合は15〜19%くらいの印象だった。トレック、ピナレロ、スペシャが多かったかな…。確実に波は来ていると実感している。
電動コンポは疲労軽減効果が大
初めて電動コンポ(ULTEGRA R8050 Di2 )でロングヒルクライムをしてみて確実にわかったことは、「電動コンポのおかげでめっちゃ快適に走れた!山岳だからこそ、電動の恩恵をめっちゃ感じられる!」
である。
これはもう間違いない。ツールド妻有はひっきりなしにアップとダウンを繰り返す(というか、平坦路がほぼない)。よってフロントディレイラーの出番がすごく多い。登りだけのヒルクライムだとそうではないかもだが、登り下りが多めの尾根ライドとかだと電動コンポは大活躍してくれる。
しかも自分はセミシンクロモードで使っている。セミシンクロとは、右手の操作だけでフロントが勝手にインナーかアウターかを判断して適切なタイミングで変速してくれるお利口さんなモードのこと。
左手はブレーキだけ。このおかげで左手首が疲れず、走りに集中できるのだ。たったそれだけのことで?と思うかもだが、100キロを延々と登っては降りるを繰り返すイベントに参加した人は激しく同意してくれるはず。
かれこれ1年ほどR8050 Di2 を使って、デメリットは何も思い浮かばない。電池切れの不安がないわけじゃないけど、かなり乗っても2ヶ月に1回する程度。インジケーターでチェックしていれば、充電忘れはまず起こりえないかなと。
今からロードを組むって人で、機械式と電動で悩んでいるのだったら、(予算がゆるせば)ぜひ電動をお勧めしたい。(自分が使っているせいもあるが)ベストチョイスはアルテグラじゃないでしょうか。電動のデュラエースは35万くらいするのでさすがに高すぎる…。
アルテとデュラの差は素材(&重量)だけで、構造は完全に同じ。シマノの人もそう語っている。何が何でも軽量化じゃ!って人でない限り、アルテグラで満足できると思う。
このへんの記事もどうぞ。
↓
◇ ULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 のロングタームインプレッション(使用から5ヶ月経過)
◇ 【電動コンポーネント比較】デュラエース(R9150)とアルテグラ(R8050)の違いを比較してみる
◇ R8050系アルテグラ(Di2)実走インプレッション(白石峠編)
リアの自動ライトはあったほうが良い
山岳イベントはトンネルが付き物。妻有も例外ではなく、けっこう長めのトンネルに出くわす。山間地とか田舎に行けば行くほど山を切り開いて道を作っているわけであって、トンネルは当たり前にあるものと想定しよう。そのとき、フロントライトは走りながら電源オンができるが、リアは地味にむずい。できなくはないけど、ちゃんと点灯しているか確認のために股間をのぞきこむような格好になり、非常に危険。
それと、付けっ放しだと電池切れを起こすから…とトンネルを通過するたびに消す人もいてそれはそれで片手運転になってしまう。
そこで便利なのが「オートのオンオフ機能付きのリアフラッシャー」。暗闇を感知すると点灯し、明るくなると消える。
※しかも、振動を感知しないと点灯しない。つまり、走行中は作動するが、自宅で保管している時とかは付かないというお利口さん。
ブルベに参加している知人も愛用しており、最近取材させていただいた方も「所有する全てのバイクに同じライトを取り付ける」ほど愛用していらっしゃった。自分もぜひ真似ようと思う。
スタート会場と宿は近いほうが良い
当たり前すぎる話だけど、イベント会場(スタート地点ですね)にはなるべく近い宿を取るようにしたい。なぜならギリギリまで寝られるから。あと、ゴールイン後の満身創痍時の移動距離を短くできるから。ロングイベントは朝の7時前後にスタートすることが多く、身支度とか朝食とかバイクの準備を考慮すると最低でも1時間前には起床すべき。
人気イベントになると、開催日が決まるや否や予約にかかる人が大勢おり、当たり前だが近隣の宿から埋まっていく。なのでなるべく早目に宿をおさえよう。
ベストはスタート地点真隣の宿。ツールド妻有でいうと、ミオンなかさとの駐車場がスタート&ゴールなんだけど、そのまさにミオンなかさとは宿泊施設。
広々した温泉(露天とサウナもあります)、窓を開ければ信濃川のせせらぎが聞こえ、遮るものが何もないのど かな田園風景。ただの旅行で泊まるのもアリな良い宿である。
※奥に見えるのがミオンなかさと
昨年はミオンなかさとに宿泊できたのだが、今年はタッチの差で逃してしまったので、8キロほど離れた津南駅側の「雪国」という温泉宿に泊まった。
ここは食事がすっごく美味しい場所なのでここはここで悪くはないんだけど、5時起きする羽目にはなった(笑)。
体力温存したいなら、スタート地点の近くに宿を取るのは鉄則。
前日移動は早めにし、観光に存分に使うのがオススメ
遠方のイベントの場合、受付は前日の午後くらいから始まることが多い。個人的なオススメは、朝イチで現地へ移動し、受付までの時間を観光に充てるということ。受付の前後をすべて観光時間にして仕舞えば良い。せっかく交通費をかけて遠征するのだから、移動にしかその日を使わないのはもったいない。
事前に周辺観光地(自分の場合は神社、資料館、歴史を感じられる史跡)を軽く調べておくのがオススメ。まあ、道中で調べてもいいんだけど。
今回だと、津南町にある縄文時代の「農と縄文の体験実習館 なじょもん」が良かった。どうやら津南地域は縄文時代の石器が大量に出土したらしく、周辺に遺跡がめっちゃいっぱいある。
日本最大級の土器があったり、本物の縄文土器を手にとって持つこともできる。なかなかそんなことをさせてくれる資料館はないので、正直驚いた。最初はレプリカ?って思ったんだけど、完全に本物。しかも「なじょもん」は入場無料なのもありがたかった。
他にも、グーグルマップで適当に見つけた神社に立ち寄ってみたり。こういう機会でもない限りまず訪れることのない場所なので、面倒臭がらずに行くようにしている。るるぶとかのガイドブックに掲載はされていないかもだが、十分に興味深い場所だった。
あと、毎年「由屋」で蕎麦を食べるのが習慣になっている。
ただ、前日に張り切り過ぎるとイベント当日に疲労が残るのでそこは気をつけて。
2015年のレポート
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◇ 【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~前編~
◇ 【ツールド妻有・参戦記】 新潟で日本の原風景を愛でつつ、魚沼産コシヒカリに舌鼓を打つ ~後編~
2016年のレポート
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◇ 【イベントレポート】 ツールド妻有2016に張り切って参戦してきたよ(前編)
◇ 【イベントレポート】 ツールド妻有2016に張り切って参戦してきたよ(後編)
2018年のレポート
↓
◇ 【イベントレポート】ツールド妻有2018に参加してきました(大会前日)
◇ 【イベントレポート】ツールド妻有2018に参加してきました(イベント当日前)
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コメント
コメント一覧 (4)
遂にロードバイクも宇宙の時代ですね(笑)
SRAMのFORCEが無線になって快適なコンポが割と身近になってきましたし、ディスク、電動はこれから更に増えていきそうですね。
cyclegadget
がしました
私のディスク購入欲を更に強くしてしまう出だしで誠にありがとうございます。
メリット、デメリットありますがディスクロード超検討中です!金銭感覚がイカれた自転車ジャンキーは始末に困ると妻に呆れられる始末です…。
ツールド妻有、初めて知りました。なかなかハードそうで面白そうですね(*゚∀゚*)都合があえば是非とも来年参加してみたいです!
cyclegadget
がしました
今度はディスクを買うことに、、、なるのかなぁ。。。
わんバラルさん
妻有、走っているときは「もうやだ、、」ってなるんですが、終わると「来年も、、」ってなってしまいます。ヒルクライムあるあるですね(^o^)
cyclegadget
がしました
cyclegadget
がしました