夏場の猛暑のなかでサイクリングすると、ボトルの飲み物がソッコーで生ぬるくなる問題、みなさまはどのように解消しているだろうか。

自分はCAMELBAK のポディウムチルを5年ほど愛用している。一見ただのボトルだが、保冷機能が備わっているので、飲み物をそれなりの時間なら(真夏でも小一時間くらい)冷たくキープしてくれる。

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春先や秋くらいの季節であれば、その機能を感じられて助かるのだが、真夏となるとさすがのポディウムチルでも歯が立たない。せっかくの冷水がみるみるぬるま湯に変わっていくのは悲しい。

水ならまだしも、ぬるいスポーツドリンクって「ウエッ」てなりませんか。喉越しがなんとなく気持ち悪くないですか。せっかくコンビニで調達した冷え冷えドリンク、なるべく冷たいまま飲み干したいですよね。

ということで、夏場のサイクリングでも冷たいドリンクが飲める方法を4つ紹介してみます。

氷をパンパンに詰めておく

家を出る前に氷をしこたまボトルに入れるのは、まず思いつく方法。氷を増やすほど長時間の保冷効果を得られるが、反比例して水の量が減ってしまうのがトレードオフ。ちょうど空っぽになる直前まで冷たさをキープできるのがベストだが、そのバランスが難しい。

個人的な最適解は、氷の量はボトルの3分の1埋まる程度。猛暑であれば、半分埋めてもよい。

ボトルごと凍らせて走る」というツワモノもいて、2本のボトルの1本はふつうの水で、もう1本を冷凍庫でカチコチに凍らせておく。走りながら徐々に溶けるので、冷たい飲み物にありつけるというわけ。ボトルからポタポタ水滴が落ちるだろうが、それくらいは許容範囲内でしょう。

コンビニでロックアイスを調達する

家で入れた氷もやがて溶ける。だんだん生ぬるくなっていくドリンクを飲むのは軽いストレスになる。

そこで、氷を出先で調達して随時投入するのも賢い方法。コンビニなら間違いなくロックアイスが置いてある。ただ量が多すぎて、1人では使いきれないのが難点。2〜3人でシェアするのがちょうどよいだろう。

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※このサイズの氷はさすがに一人では多すぎた…

ロックアイスが余ったら、オリカ・スコットチームの小技を使うのはいかがか。薄手のストッキングに氷を詰め込み、サイクルジャージの首筋から背中に向けて入れる。背中でゆっくり溶けて、気持ち良いのだそうな。
※チームカーから受け取るんですって

「一人分ジャストサイズの氷がほしい」のであれば、コンビニで煎れるアイスコーヒーの氷入りカップを使う手もある。理屈はこうだ。


氷入りアイスコーヒーのカップ(と水)を買う

氷はボトルに丸ごと投下し、冷たいドリンクを作る

空のコップにコーヒーを入れる(当然ホットですが) 

美味しくいただく(^_^;)


要するに、氷をどっちに使うかだけの話ですね。やったことはないけど、脳内シミュレーションはしてみた。気が向いたらやってみようかな。 

アイスボックスを丸ごとぶち込む(と味が薄まらない)

いろんなところで見聞きするのが、森永製菓の「アイスボックス」を氷がわりにボトルにぶち込む方法。「アイスボックス × スポーツドリンクの組み合わせがうまい」のだそうな。

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アイスボックスは1989年に登場したわりと歴史ある氷菓で、オッサン(とオバサマ)サイクリストなら、「あったわー、最近食ってないけど学生時代お世話になったわー」って懐かしむと思う。

自分はほぼアイスボックスを買った記憶がなくて、たぶん最後に食べたのは1995年とかだと思う。22年前か。存在自体は認識していたが、「たぶん残りの人生で食うことはないな」って決めつけていた。

それが、こんな形で再会することになろうとは…。氷をただの冷却物としてとらえるのではなく、一歩進んで飲み物を氷にすれば良いという発想。コペルニクス的転回ともいうべき発見ではないだろうか。発案者に深く感謝したい。

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さっそく、22年ぶりに購入して実験してみた。猛暑だったので、1日で2回やった。

ひとつは「アイスボックス(グレープフルーツ味) × DAKARA」、もうひとつは「アイスボックス(グレープフルーツ味) × ソルティライチ(キリン)」。どっちもうまいが、個人的には後者の組み合わせを推したい。甘さとほのかなしょっぱさがサイクリングで疲れた身体に染み込んだ。甘すぎないのもよろしい。氷そのものに味があるので、溶けても味が薄まらないのがありがたい。

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ちなみにアイスボックスを丸ごと投下するこの方法、冷却効果はまずまず。炎天下で頻繁に水分補給するペースで飲むと、1時間ほどは冷たさを維持してくれる。 つまり、冷たいまま飲みきることが可能。

ただ、この季節に欠かせないアイスボックス、不思議なことにセブンイレブンでは見当たらない。森永製菓製品は仕入れないという全国的な取り決めにでもなっているのだろうか。いや、それは考えにくい。アイスは店ごとの仕入れ担当者の好みで左右されると聞くので、偶然だとは思う。

「ファミリーマートならだいたいあるな~」って思っていたのだが、その後の調査で「そんなこともないな…」ということがわかった。個人的なリサーチの範囲では、アイスボックスを置いてあるコンビニは3~4割くらいだろうか。

最近はコンビニに立ち寄るたびにアイスコーナーをチェックしていて、セブンイレブンで目撃したことはまだ一度もない。

保冷機能付きのボトルを使う

いっそ、保冷効果のあるサーモボトル(金属製のやつ)にしてしまうのも一案。初期投資は大きくなるが、都度氷を購入する必要がなくなるので、長期的にはコスパが高い気がする。夏はもちろん、冬はちょっと暖かいお湯にすることで暖をとることも可能。

デメリットはやや重たくなってしまうこと。毎年、「どうしようかな、どうしようかな」と悩みつつ、まだ導入していない。してみようかなと検討中である。


今のところ、個人的にリピートしているのはアイスボックス、もしくはロックアイス。「道中で氷を調達する × CAMELBAK のポディウムチル」のパターンがいいかんじである。



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