ロードバイクを始めて3年が経ちました。

3年間乗って、特に大きな怪我はナシ。購入したときよりもかなりカスタマイズしたので、今の段階では物欲もありません。

新しく買い替えたいバイクもないですし、正直ずっとGUSTOのままでいいかな、とすら思っています。

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※強風の中、知多イチをしたとき

変わったことと言えば、キャリーミー(一定期間お借りしている)が1台増えて部屋には自転車が4台です。GUSTO以外は全て折りたたみ自転車なので、スペースはとりません。が、やはり狭いです(笑)。

ロードバイクに3年間乗ってみて、感じたことが8つありました。

目次


一定ラインを超えるとお金はかからない

初期投資は紛れもなく高いです。チューブのような消耗品の買い足しも多少はあります。ただ、ある程度の物が揃えば、それ以降の大きな出費はありませんでした。(※もちろん人によりますが...)

私は、自転車以外のプライベートでもマジで物欲がありません。ブランド品への執着もありませんし、洋服、バッグ、アクセサリー、化粧品も正直どれでも良いです。

私が男に生まれていたら、Tシャツと短パンで外を歩いている自信があります。現状に満足すれば、今以上の贅沢を求めることはありません。 …ですが、これは人によります(2回目)。

コロナになっても楽しめる趣味

コロナになっても「1人でも楽しめる趣味」を持っていたおかげで、全く退屈せずに済みました。サイクリングは、走っている分には密にならないので誰にも迷惑をかけないですし、自分以外の人間が介在しません。

ただ、悲しいこともひとつあって、世間一般が想像する大学生活の青春ライフは1ミリもありませんでした。ヒドいときは、半年に1回しか友達に会わないことも...。

サイクリングで得た思い出・体験はたくさんありますが、その分人と「会う」回数は圧倒的に減りました。

女子仲間が増えると確実に継続しやすくなる

女子部がここ1年でかなり増えて、7名になりました。
仲間とのサイクリングは最高に楽しいです!!

ソロだと、どうしても楽しさを共有できない寂しさであったり、男子同士で走ってるグループを見ると羨ましく感じることもありました。

最近は、さきちゃんとよく一緒に走っています。

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※霞ヶ浦を一緒に走りました

仲間づくりで気づいたことは、「年齢が近い方が継続しやすい」ということ。

人によっては、「年齢差を超えて楽しめるのが自転車だ!」という意見もあります。それも一理あります。ただ私は性格的に、ものすごく人に気を遣うので、気疲れすることがよくあります。仲間といえど、年が離れ過ぎていると気を遣ってしまって100%楽しめません。

どう仲間を増やせばいいのか?の問いへの私の回答は…

Twitterで投げかける
紹介してもらう
自分から声をかける

の3つの方法です。

私のオススメは「知り合いからの紹介」です。

ビジネスに置き換えるとわかりやすいですね。ゼロから関係性を構築する必要もありませんし、「あの人の紹介なら…」と話が早く進むからです。女子部のうちの3人は知り合いからの紹介です。

TwitterやInstagramから仲間になるパターンもあると思いますが、嘘で偽っても見抜けない怖さもあるので、SNSは私は基本的に信用していません。ぜひ、紹介できる人がいないか、聞きまくってみてください。

カスタマイズしてどんどん高くなると、駐輪がめっちゃめっちゃ不安

ハンドル、ホイール、サドル、ペダル...など、初期の完成車よりも少しはいじっています。その分お金もかかりました。なので、数分のトイレ休憩の駐輪でさえ不安です。

聞く話によると、ホイールだけが盗まれたり、ヘルメットやライトなどの小物品だけがなくなっていたり、などの盗難もあるようで…(汗)。

だからこそ、複数のバイクと一緒に停められる時の安心感は半端ないですよね。

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※エッグビーター最高〜

輪行、パンク修理、チェーン落ちにだいぶ慣れてきたから、ちょっとしたトラブルがあっても焦らなくなった

輪行、パンク修理、チェーン落ちのような頻繁に起こるミニトラブルは全て難なくこなせるようになりました。山道でパンクしても今なら1人で問題なく対処できます。

少しは成長したと思います。

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例え大きなトラブルがあっても「近くの自転車ショップを探せばいいか」と思えば、気は楽です。できることは自分で対処して、できないことは人に頼るという考えで良いのかなと思っています。

ディスクが流行ってきているけど、私はリムのままでいいかな

ディスクブレーキが流行ってますよね。メーカーのカタログを見ても「(リム)」と表示されてるくらい、今はディスクの方が標準なんだ、と驚いています。

でも私はリムのままでいいです。理由は3つあって、「そもそも輪行前提だから」「価格が少し高くなるから」「雨の日は走らないから」です。

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補足すると、操作面や性能の恩恵、外見の良さよりも走って満足すれば、どちらでも良いというのが前提にあるので、頑なにディスクにしたくないわけではありません。ディスクにする大きな理由がないから、リムのままでいいということです。

それと、もうひとつ(むしろこっちの方が強い?)理由がありまして。

「流行りにのりたくない」という少し変わった考えもあって、ディスクにしないのかもしれません。ロードバイクを選ぶときも誰もが知っているようなメーカーよりは、あえてマイナーなメーカーにすることで人と被りたくない感情の方が強かったです。

レアなバイクに乗ってる人に限ってリムが良い!って人、意外に多いんじゃないすか?どうですか?

メカに興味がなくても続けられた

いまだにメカには興味はないし、メンテナンスも最低限しかしません。オブジェ化するんじゃ、、と不安も当時はありましたが、それでも順調に3年間続きました。

たぶん、メカの好き嫌いと自転車に乗る or 乗らないは関係ないのでしょう。

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※チェーン落ちすると手が真っ黒に

乗ることが好きであれば継続はできるはずです。女性にとっては意外な意見じゃないかなーと感じるかもですが、メカ好きじゃない私が言ってるので多少の説得力はあるかなと(笑)。

だって、いまだに「この人は一体何を話しているんだろう」と脳が一時停止する時もあるくらいなので…。3年続けば、5年、10年続くんじゃないですかね。

自転車は掛け算で飛躍的に面白くなる

そもそも自転車って「移動手段」なので、他の趣味との掛け算がしやすいんですよね。自転車との掛け算でよくあるのは、キャンプ、読書、旅、写真、グルメとかがわかりやすいと思います。

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※さきちゃんとの自転車キャンプ、また行きたい

私の場合はそれが「歴史」でした。「サイクリング × 歴史」で幕末ライドや鎌倉ライドを最近しています。現在進行形で、日本史にドドド・どハマり中です。

歴史にハマったきっかけは『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』という太平洋戦争末期のペリリュー島での日米の戦いを描いた漫画でした。細かい経緯は省きますが、その後『信長を殺した男』を読み、今は『風雲児たち』や『アサギロ』を読んでいます。

全て漫画なので、歴史や活字に苦手意識がある方でも読みやすいと思います。

最近行った場所だと、こんな感じです。

平賀源内の墓

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(正面からは見えない真後ろの位置に平賀源内の弟子さんのお墓がちょこんと)

勝海舟像

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勝海舟の記念碑

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伝馬町牢屋敷跡

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※今の小伝馬町は公園になっていました…

吉田松陰終焉の地


将門塚

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※高層ビルが立ち並ぶ間にポツンと存在しています

沖田総司の終焉の地

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※招き猫発祥の地でもあるそうです

上記は全て1日で回りました。特に「平賀源内の墓」と「伝馬町牢屋敷跡」はグッと来るものがあって、1人でしみじみしながら写真撮ったりしてました。最高&最強に楽しかったです。

それから、新選組のゆかりの地を巡るサイクリングもしました。



「歴女か〜」って思うかもしれませんが、元々日本史に興味があったわけではありません。むしろ「日本史=暗記科目」の認識が強く、名前は知ってるけど、意味や背景を全く覚えていないことの方が多かったです。

自転車に興味のない人が『弱虫ペダル』を読んでロードバイクを買うまでの影響が、私の場合は歴史で起こったわけです。新しい趣味のおかげで今は読みたい歴史漫画や小説がありすぎて困っちゃいます。(嬉しい叫び)

ロードバイクの始め方や楽しみ方

最近はありがたいことに、色々な方に取材する機会が増えてきました。
そこで気づいたことは「自転車の始め方は十人十色」ということ。

  • 夫に渋々誘われたらいつの間にか〜
  • 弱ペダに影響されて〜
  • ミニベロから始めたらロードにも興味を持って〜
  • 自転車部に入ったら〜
  • コロナで運動不足で〜
  • オートバイから自転車に転向して〜

などなど。面白いことに、誰一人として被っていません。

ひとつ前の「他の趣味との掛け算の話」に戻ると、ここに通じるものがあると思います。何か新しいことを始めるとき、最初は興味なくてもとりあえず始めてみる。これ、むっちゃ大事です。

ちょー当たり前のことを言っているようですが、歴史に興味ない(むしろ日本史嫌いだった)私が今では歴史巡りをするまでに至りました。これは私の人生にとって非常に大きな変化です。しかもそれをロードバイクと掛け算できたことで、楽しさも倍増です。

何をきっかけに人の人生が変わるかは、本当に分からないものだなと。

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※鎌倉殿の13人の主人公・義時のゆかりの地@三嶋大社にて... えっへん!

…歴史愛については別の機会に語るとして、結論、3年間ロードバイクに乗ってさらに「この楽しさをもっと発信したい」と思えるようになりました。自転車を始めてよかったです。

今後のサイクルガジェットTVにもご期待ください!


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