ロードバイクのタイヤは細ければ細いほど良い

そう考えていた時期が自分にもありました。
つまり、長年ディスクもリムも23cを愛用していました。

28cとかありえないっしょ~、メーカーのマーケティングメッセージでしかないでしょ~、なんて思って、色眼鏡で見ていたんですが、「まあ、ちょっとお試しで…」と、ディスクロードのほうに25cを履かせてみたら、思った以上にいいかんじでした。

何がいいかというと、「乗り心地が若干マイルド」になったのです。
ザラザラした路面、ちょっとした段差でお尻に来る衝撃が薄まり、走りやすくなりました。

それに気を良くして、28cならどう変わるんだろう?と再び浮気してみたら、さらにマイルドに。
太さのお陰でグリップも一気に増し、でもだからといって走りがスポイルされたわけでもなく、とにかく走りやすい。

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※カーボンもクロモリもお揃いに

「あれ?なにも悪い部分がない」と気づきました。
どうやら、食わず嫌いだったようです。

履いているのはIRCの「Jetty Plus」

物価高のせいで、タイヤも値上がりしており、有名ブランドの定番商品がやたら高いです。

そんななか、IRCの「Jetty Plus」は1本2500~3000円とじつにお値打ち。安すぎて不安になるレベルなんですが、下記記事にも書いた通り、ぜんぜん問題なし。

24年の夏からXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで使い始めて今に至りますが、何も悪いところがないです。

>> IRCのタイヤ「Jetty Plus (28c)」で600km走ってみてのレビュー

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XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで快調なので、パナモリにも同じタイヤを使うことにしました。25cから28cへのチェンジです。


コンポーネントはひと世代前のアルテグラ(※Di2のR8050 )のリムモデルなのですが、28cのタイヤは問題なく入ります。

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28cに慣れてしまった今、25cに戻すことはもうないですし、23cは何があっても使わないつもり。
タイヤは細いのがベスト!なんて考えていた頃が信じられません。

各太さ別の空気圧

最適な空気圧は乗り手や走行条件にも依存するので、絶対の正解はないですが、体重70kgの私はこんなかんじでした。

23Cタイヤ
  • 前輪:約7.0~7.5 bar(約100~110 psi)
  •   後輪:約7.5~8.0 bar(約110~115 psi)


25Cタイヤ
  •   前輪:約6.5~7.0 bar(約95~100 psi)
  •   後輪:約7.0~7.5 bar(約100~110 psi)


28Cタイヤ
  • 前輪:約5.5~6.0 bar(約80~85 psi)
  •   後輪:約6.0~6.5 bar(約85~95 psi)


23c時代に比べ、1.0 bar も下がったわけですから、そりゃあ乗り心地がよいのは当然っちゃ当然。

太いタイヤでも細いタイヤと同等の速度性能を発揮できる

転がり抵抗はタイヤの変形によるエネルギー損失から生じます。走行中、タイヤは接地面で変形し、この変形がエネルギー損失を引き起こします(転がり抵抗の約90%を占めるそうな)。同じ空気圧なら太いタイヤの方が接地面積が広いですが、太いタイヤは低い空気圧で使用できるので変形量が減少し、結果として転がり抵抗が低減されます。

SCHWALBEによれば、同じ空気圧で比較した場合、太いタイヤの方が転がり抵抗が小さいことが証明されています。例えば、37mm幅のタイヤと60mm幅のタイヤを比較すると、同じ空気圧であれば60mm幅のタイヤの方が転がり抵抗が低いとされています。

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まあ、こういう説明はさんざん各種記事や雑誌で読んでいましたが、じつはかなり疑っていました。でも、実践してみたら、あながち間違いじゃない…というか、28cのほうがすべての面においてベターだわ、という結論に至りました。

グリップと乗り心地は良好だし、段差のショックも少ない。ロングライド後の疲勞も少ない。
グレーチング等のちょっとした溝もさほど気しなくてすみます。

ということで、もし「28cを試そうか迷っている」サイクリストさんがいらっしゃったら、ぜひトライしてみてはどうでしょう(^^)


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