サイクリストとドライバーの間に横たわる溝は万国共通のようで、イギリスにおいても問題になっているようだ。
いや、むしろ海外の方が日本よりも激しいかも。口論やケンカ(殴り合い)になることもあるし、そういった動画も多数見かける。 日本で、ドライバーとサイクリストが殴り合っている光景は、いまだかつてお目にかかったことがない。

これ、つまるところは「双方の無理解」によることが多い。あるいは思いやりの欠如。サイクリストは車の免許を持っていることも多く、ドライバー側の視点には立ちやすい…とは想像できるが、その逆はなかなかない。
大半のドライバーは自転車(いわゆるスポーツ自転車ですね)に乗らないので、サイクリスト側の言い分、主張を理解しにくい。
totalwomencycling.comで読んだ、「10 Things Cyclists Wish All Drivers Understood(サイクリストがドライバーに知っておいて欲しいと望む10個のこと)」という記事があって、(部分的に同意しかねるものの)おおむねナットクできたので、翻訳して紹介してみよう。
しかし、ドライバーからすると、「もっと左に寄れや。邪魔だろ」と映る。ただ、自転車側からすると、「もしドアが開いて右側に弾かれたら大惨事になる」と考えるため、1メートルほどマージンを取ろうとするのだ。
これ、夜になるほど危険度が増す。ただでさえ存在感が薄いところを、無灯火で走るのは自殺行為。無灯火だったら、ドアが開いても文句は言えない。マージンを取る走り方をするのであれば 、せめて灯火はすること。

ちなみに自分は、極端に工事現場など道幅が狭いところでは、車に無茶な追い越しをされぬよう、意図的に道路真ん中近くをダンシングで走りぬけ、道幅が回復したとたんに左に寄り、後続ドライバーさんに手で「ありがとう」サインを出すように心がけている。これでクラクションを鳴らされたことは一度もない。

まあ、自転車をなかなか追い抜けず、イライラしてしまう気持ちもわからないではないが、わざわざ追い越し直後に左折しないでもよいではないか…と言いたくなる瞬間だ。
もし自転車のブレーキが間に合わない場合、車に接触してしまうわけで、車に傷はつくし、傷害事故になってしまってお互いに不幸。
ただ、ドライバー側にも「だって、道幅が狭くて追い越せないんだもん。急いでいるんだもん」と言い分はあると思う。サイクリストもドライバーの事情にも思いをはせるべきで、なるべく車が追い越ししやすくなるよう、道路脇に寄るとか、スピードダウンするとよい。
自分は、車幅のあるダンプカーとかトレーラーが背後についたら、ペダリングを止めてスピードを落とし、「どうぞお先に」というサインを送るようにしている。この走り方をしていて、クラクションを鳴らされたことはない。きっと、自分の意図が伝わっているのだと思う。
自転車を追い越すのは、見通しの良い直線に限る方が良い。ただ、ダ山の九十九折のウンヒルだと、車はなかなか追い越しどころがなく、かなりイライラするだろうと想像できる。そのことはサイクリストも気配りすべき。
ダウンヒルはただでさえスピードが出やすく、つまり車は追い越しにくい…。であれば、サイクリスト側がスピードダウンし、後続車両に道を譲るほうが良い。車と並走してのダウンヒルなんて怖いし、急に幅寄せしてくることもある。(並走していると、死角に入ってしまって見落とされることもあるよ)
ドライバーのバックミラー、サイドミラーの視野の中に収まるよう走るのは、サイクリストのマナーであり、自衛行為である。

グレーチング、穴ぼこ、石や空き缶などの落下物を避けるため、とっさに右に出ることがある。路面を常に意識して走ってはいるが、直前になって気づくこともあり、致し方ない面もある。

が、ドライバーには「気まぐれな運転」に見えるかもしれない。車はちょっとやそっとの穴ぼこなんて気にせずに通過できるが、細くて軽い自転車はモロに衝撃を受けるので、どうしても逃げる必要がある。
雨が上がった後とかは、(転倒原因となる)濡れたマンホールを嫌がって、右側に寄せることもある。ドライバーには意味がわからないだろうが、すべては何かしら安全確保のための理由があるのだ。ドライバーの方々には、「サイクリストは基本的に一直線に走るが、ときどき左右に揺れることがある」と頭の片隅にとどめておいていただきたい。
ただ、この事実はイギリス国内でも一般的に認知されてはいないようで、二列走行するサイクリストらにむかってクラクションを鳴らしたり、「邪魔だ、どけ!」と怒鳴られるのが後を絶たないそうな。
ただ、読んでいて「なるほど」と思ったのは、大集団を車が追い抜く場合は、むしろ二列の方が抜きやすいらしい。10人の集団がいたとして、一列で一直線に並ばれてしまうと、さすがに全員追い抜くのに時間がかかり、ドライバーも躊躇してしまう。それが、2×5であれば、半分の距離で追い抜くことができるというわけ。

というか、そもそも10名は公道を走る集団としては多すぎ。信号も一気に通過できないし、車の走行のかなりの妨げになる。下手をしたら渋滞の原因になりかねない。10名で走るときは5、5か、3、3、4に分かれて小集団で走りましょう。
サイクリストが何を着ようが他人の知ったことではないし、ドライバー(もしくはそれ以外の非サイクリスト)がサイクリングウェアをどう思おうが自由。それを着ていることを非難されるわけでもないしね。 まあ、レストランとか駅とか、サイクリスト以外の人が多数を占める空間で上下ピチピチスタイルでいると、白い目で見られる(こともある)。

※ついにビブショーツを買いました…(心の準備ができていないので、着用はまだ)
日本で自転車と車が怒鳴りあっている光景を目撃した記憶はないが、海外ではわりと日常的な風景で、こういう動画もたやすく見つかる。イギリスって怖いな…って思ってしまうね。
ガラの悪いドライバーはもちろんいるけど、「自転車=弱い存在」というポジションを利用して弱者ぶる行為は慎みたい。
ただ、これはその通りだなと思ったのは、「車はボディに囲まれているから安心感があって、安全が確保されているけど、むき出しで生身で操る自転車はそうじゃない。安全確保のためにかなり慎重な動きをする必要性があることは理解してほしい」という主張。ひとつの失敗が大怪我につながりやすい乗り物ゆえ、クルマよりは安全運転に敏感なのである。

結果的に移動も自転車でするようになって、「ガソリン節約できたぞ」、「なかなかエコ&お財布に優しい生活をしているなー」と思うことはあるが、環境保護だけ考えて乗っているわけではない。(ゼロじゃないけどね)
「サイクリストは排ガスを出してないし、渋滞緩和に貢献しているのだ」って、そりゃそうかもしれないが、声高に主張することではないと思う。それをドライバーが聞いて「なるほど!そのとおりですね、ありがとう」と感謝はしないだろう。
以上がtotalwomencycling.com に書かれていた「ドライバーの方々に知っていただきたいサイクリスト側の10個の主張」でした。
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いや、むしろ海外の方が日本よりも激しいかも。口論やケンカ(殴り合い)になることもあるし、そういった動画も多数見かける。 日本で、ドライバーとサイクリストが殴り合っている光景は、いまだかつてお目にかかったことがない。

これ、つまるところは「双方の無理解」によることが多い。あるいは思いやりの欠如。サイクリストは車の免許を持っていることも多く、ドライバー側の視点には立ちやすい…とは想像できるが、その逆はなかなかない。
大半のドライバーは自転車(いわゆるスポーツ自転車ですね)に乗らないので、サイクリスト側の言い分、主張を理解しにくい。
totalwomencycling.comで読んだ、「10 Things Cyclists Wish All Drivers Understood(サイクリストがドライバーに知っておいて欲しいと望む10個のこと)」という記事があって、(部分的に同意しかねるものの)おおむねナットクできたので、翻訳して紹介してみよう。
サイクリストは駐車車両から1メートルほどマージンを取って走る
サイクリストは道路脇に駐車車両から意図的に距離を取って走る。サイクリストには常識だが、理由は「突然ドアが開くかもしれないためのマージン」だから。もちろん、ドライバーに対する嫌がらせではなく、安全確保のため。しかし、ドライバーからすると、「もっと左に寄れや。邪魔だろ」と映る。ただ、自転車側からすると、「もしドアが開いて右側に弾かれたら大惨事になる」と考えるため、1メートルほどマージンを取ろうとするのだ。
これ、夜になるほど危険度が増す。ただでさえ存在感が薄いところを、無灯火で走るのは自殺行為。無灯火だったら、ドアが開いても文句は言えない。マージンを取る走り方をするのであれば 、せめて灯火はすること。

トラフィックアイランドのせいで道幅は狭くなる
道路と道路の間に横たわる、中央分離帯的な存在のアレである。ここがある場所は道幅が狭くなるので、車がサイクリストを追い抜くのに適した場所ではない。トラフィックアイランドがある場所では、ドライバーの方々は通過するまでちょっぴり待っていただけるとありがたい。ちなみに自分は、極端に工事現場など道幅が狭いところでは、車に無茶な追い越しをされぬよう、意図的に道路真ん中近くをダンシングで走りぬけ、道幅が回復したとたんに左に寄り、後続ドライバーさんに手で「ありがとう」サインを出すように心がけている。これでクラクションを鳴らされたことは一度もない。
追い越し直後の左折は危険
車が追い越し直後に左折して、急ブレーキ&冷や汗を流す…きっとすべてのサイクリストが経験していると思う。
まあ、自転車をなかなか追い抜けず、イライラしてしまう気持ちもわからないではないが、わざわざ追い越し直後に左折しないでもよいではないか…と言いたくなる瞬間だ。
もし自転車のブレーキが間に合わない場合、車に接触してしまうわけで、車に傷はつくし、傷害事故になってしまってお互いに不幸。
ただ、ドライバー側にも「だって、道幅が狭くて追い越せないんだもん。急いでいるんだもん」と言い分はあると思う。サイクリストもドライバーの事情にも思いをはせるべきで、なるべく車が追い越ししやすくなるよう、道路脇に寄るとか、スピードダウンするとよい。
自分は、車幅のあるダンプカーとかトレーラーが背後についたら、ペダリングを止めてスピードを落とし、「どうぞお先に」というサインを送るようにしている。この走り方をしていて、クラクションを鳴らされたことはない。きっと、自分の意図が伝わっているのだと思う。
対向車線がよく見えない状況なのに追い越しにかかる
これは車側の問題なのだが、カーブ等の見通しが悪い状況で自転車を追い越すのは極めて危険。中央車線を跨がなければならない道幅だとしたら、なおさら危ない。自転車を追い越すのは、見通しの良い直線に限る方が良い。ただ、ダ山の九十九折のウンヒルだと、車はなかなか追い越しどころがなく、かなりイライラするだろうと想像できる。そのことはサイクリストも気配りすべき。
ダウンヒルはただでさえスピードが出やすく、つまり車は追い越しにくい…。であれば、サイクリスト側がスピードダウンし、後続車両に道を譲るほうが良い。車と並走してのダウンヒルなんて怖いし、急に幅寄せしてくることもある。(並走していると、死角に入ってしまって見落とされることもあるよ)
ドライバーのバックミラー、サイドミラーの視野の中に収まるよう走るのは、サイクリストのマナーであり、自衛行為である。

わざとフラフラ走っているわけではない
自転車は左レーンをしっかり守って走るべきだが、まれに右にせり出すことがある。これは、べつにフラフラしているわけではなく、不可抗力によるもの。グレーチング、穴ぼこ、石や空き缶などの落下物を避けるため、とっさに右に出ることがある。路面を常に意識して走ってはいるが、直前になって気づくこともあり、致し方ない面もある。

が、ドライバーには「気まぐれな運転」に見えるかもしれない。車はちょっとやそっとの穴ぼこなんて気にせずに通過できるが、細くて軽い自転車はモロに衝撃を受けるので、どうしても逃げる必要がある。
雨が上がった後とかは、(転倒原因となる)濡れたマンホールを嫌がって、右側に寄せることもある。ドライバーには意味がわからないだろうが、すべては何かしら安全確保のための理由があるのだ。ドライバーの方々には、「サイクリストは基本的に一直線に走るが、ときどき左右に揺れることがある」と頭の片隅にとどめておいていただきたい。
二列走行は(イギリスの)道交法違反ではない
イギリスでは自転車の二列走行が効率で認められている。(日本はダメ)ただ、この事実はイギリス国内でも一般的に認知されてはいないようで、二列走行するサイクリストらにむかってクラクションを鳴らしたり、「邪魔だ、どけ!」と怒鳴られるのが後を絶たないそうな。
ただ、読んでいて「なるほど」と思ったのは、大集団を車が追い抜く場合は、むしろ二列の方が抜きやすいらしい。10人の集団がいたとして、一列で一直線に並ばれてしまうと、さすがに全員追い抜くのに時間がかかり、ドライバーも躊躇してしまう。それが、2×5であれば、半分の距離で追い抜くことができるというわけ。

というか、そもそも10名は公道を走る集団としては多すぎ。信号も一気に通過できないし、車の走行のかなりの妨げになる。下手をしたら渋滞の原因になりかねない。10名で走るときは5、5か、3、3、4に分かれて小集団で走りましょう。
サイクリングウェアを着ているからといって、べつにプロサイクリストを目指しているわけではない
べつにこのことはドライバーに知ってもらう必要はないと思うが…10個出すってタイトル決めたせいで、無理くりひねり出した感がないでもない(笑)。サイクリストが何を着ようが他人の知ったことではないし、ドライバー(もしくはそれ以外の非サイクリスト)がサイクリングウェアをどう思おうが自由。それを着ていることを非難されるわけでもないしね。 まあ、レストランとか駅とか、サイクリスト以外の人が多数を占める空間で上下ピチピチスタイルでいると、白い目で見られる(こともある)。

※ついにビブショーツを買いました…(心の準備ができていないので、着用はまだ)
ケンカ腰で接しないでほしい
「サイクリストは攻撃的な人間ではない。もし我々サイクリストが車を追いかけて車窓をコンコンして文句を浴びせるとしたら、あなた(ドライバー)が危険な運転をしたせいだ」って書いてあったが、日本人の感覚からすると、それって十分に攻撃的な行為だと思う(笑)。日本で自転車と車が怒鳴りあっている光景を目撃した記憶はないが、海外ではわりと日常的な風景で、こういう動画もたやすく見つかる。イギリスって怖いな…って思ってしまうね。
ガラの悪いドライバーはもちろんいるけど、「自転車=弱い存在」というポジションを利用して弱者ぶる行為は慎みたい。
サイクリストも1人の人間である
「サイクリストだって家族を持ち、ときには車を運転し、仕事をする市民である。サイクリストも1人の人間でであることを覚えておいてほしい」と書いてあるが…それ、わざわざ言わなくてもいいんジャマイカ。そんなのお互いさまだし、ドライバーだって同じセリフを言うと思う。ただ、これはその通りだなと思ったのは、「車はボディに囲まれているから安心感があって、安全が確保されているけど、むき出しで生身で操る自転車はそうじゃない。安全確保のためにかなり慎重な動きをする必要性があることは理解してほしい」という主張。ひとつの失敗が大怪我につながりやすい乗り物ゆえ、クルマよりは安全運転に敏感なのである。

自転車に乗ることによって、ちょっとばかり貢献している
これも「それ、わざわざ言う?」って思ったのが、「我々は過剰な環境保護者ではないが、自転車に乗ることで排ガスを出さず、環境に貢献したいと考えている」というコメント。本音でそう言っているのかどうかは不明だが、ふつーのホビーサイクリストは楽しいから乗っているのであり、環境保護にむちゃくちゃ貢献したいなんて思ってない(と思う)。結果的に移動も自転車でするようになって、「ガソリン節約できたぞ」、「なかなかエコ&お財布に優しい生活をしているなー」と思うことはあるが、環境保護だけ考えて乗っているわけではない。(ゼロじゃないけどね)
「サイクリストは排ガスを出してないし、渋滞緩和に貢献しているのだ」って、そりゃそうかもしれないが、声高に主張することではないと思う。それをドライバーが聞いて「なるほど!そのとおりですね、ありがとう」と感謝はしないだろう。
以上がtotalwomencycling.com に書かれていた「ドライバーの方々に知っていただきたいサイクリスト側の10個の主張」でした。
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コメント
コメント一覧 (6)
この記事は自転車乗りよりもドライバーにこそ読んでもらいたいですよね。トラック協会が啓蒙すべき事項だと思います。
私の同僚たちはスポーツバイクに理解をしめしていますが、残念ながら攻撃的な運転態度をとるようなトラック運転手も、世の中にはたくさんいます。
私は悔しくてならない
トラック運転手からしたら、我々再クロスとはちょろちょろうるさい存在に見えてしまうんでしょうね…そのくせ、意外に速くて、何度追い抜いても追いついてくる・・・と思っているような気もします。
トラックドライバー側の意見も聴きたい気がしますね。
一生いわんわさん
危険な運転する人は、トラックだけでなく、どこにもいますよね・・・事故ってからでは遅いので、マジで安全運転してほしいです…
どちらか一方しか乗らない人には、「お互い様」って感覚が無いような気がします。
例えば、公道でトレイン組んで走る連中だけは、ホント氏ねって思います。
自分は転けなくても他メンバーが転ける可能性は?
多重事故の可能性は?
そもそも自転車乗りが思ってるほど、自転車の車幅って狭くないんだけど自覚ある?
etc
特に一番下に書いた事って自転車だけ乗ってる人には理解出来ないでしょうね。
恐らくクルマしか乗らない人がここを訪れる事は無いでしょうから
むしろ自転車しか乗らない人へ向けた啓蒙をした方が効果的と思います。
なるほど、自転車にしか乗らない人への発信。。。そのほうが届きそうですね。
ネタ出しの考え方として、使わせて頂きます。ありがとうございました。
\(^o^)/