どんなスポーツでも、たいていは社会人クラブチームがあるものだ。マジで勝ちを目指す競技志向のクラブもあれば、楽しむことを目的にしたクラブまで、レベルや温度感は様々。
自転車は一人でも集団でも楽しめるスポーツで、どんな人でも最初は一人で気ままに走ることから始めたと思う。初心者の方々は、「仲間がいないのよね…」という軽い不満を抱えているかもしれない。

共通の趣味の仲間と知り合い、グループで走ることは想像以上にメリットがあって、互いの知識を交換しあったり、オススメのコースや食事スポットを教えあったりできる。メンテナンスの方法や、機材のインプレを語りあうこともできる。
初心者が教えを請えば、大半の経験者は喜んで伝えてくれる。 それに一人で走る山は辛いけど、仲間となら励まし合えるし、登りきったときの喜びも分かちあえるってプラスもある。
英国発の女性向け自転車メディアのtotalwomenscycling に、「初めてサイクルクラブに参加するときにスべき&すべきではない10のコト」という記事があったので興味深く読ませていただいた。 初めてサイクルクラブ(もしくはグループライド)に参加する方は、ご参考にしていただきたい。
>> 10 Do’s and Don’ts of Your First Club Ride
修理キットは持参すること。あと、空気入れ、
マルチツールもね。ソロで走るときと同じ機材を持って行こう。他人の機材を当てにしてはいけない。
トラブルがあったとき、仲間は助けてはくれるだろうが、自分用に機材を持っていることが条件だ。人のモノを拝借すればいいやという考えは甘えだし、よい印象を与えない。 もちろん、予備チューブを持っていたけど、複数回のパンクに見舞われてしまい、「手持ちがなくなってしまった…」という事態は数年に1回くらいはある。そんなイレギュラーは仕方がない。

※先日は、出発前にボードウォークがスローパンクしてたことに気づき、慌てて修理した(笑)
(タイヤサイズによるけど)ロードバイク同士であれば、たいていは予備チューブを提供しあうことができる。 そういう意味で、自分がミニベロ、周囲全員はクロスバイク…とかってシチュエーションは注意が必要。
なお、自分とオクサマでは同じ20インチでもタイヤの経が違う。自分は451でオクサマは406なので予備チューブを便宜しあうことができない。以前MU(406)に乗っていたときは自分が嫁用に2本チューブを持参していたが、今はそれができないので、互いのサドルバッグにちゃんとそれぞれの予備チューブを積んでいる。

※タイヤサイズが違うと、助け合うことができない
話はちょっと横道にそれるけど、皆さんはサドルバッグに何を入れているだろう?自分の場合、タイヤレバー、パッチ、予備チューブ(1本)、
マルチツールは必須。
「予備チューブは2本持て」ってアドバイスもあるけど、これまで6年間自転車に乗ってきて、1日で2回パンクしたことはなく、仮に起きたとしてもパッチで応急処置するつもり。 ただ、ブルベ的なイベントにもし参加するとしたら、確実に2本(もしかしたら3本)は持つ予定だ。

※真夏以外は1本でOK
日本であれば、よほどの田舎を走らない限りコンビニ、自販機は見つけられるので、自分はいつでも1本しか持たない。 愛用しているのは
キャメルバックのポディウムチル。片手でボトルをつまむだけで水が出るので、走りながらでの給水もラクラク。
周囲を見ていると、8割以上がキャメルバックを使っているような気がする。さもありなんの性能なので、ボトルで迷っている方に強くオススメできる。

※三本ローラーを回しながらでも給水できるので助かる
あと、補給食も必ず持参しよう。「汗をかくだろうし、水は必要だろう」は誰でもイメージできると思うんだけど、自転車って猛烈にお腹が空くスポーツなのだ。1時間も走っていると、小腹がすいてきて、2時間何も食べないとハッキリ空腹感を覚える。それくらいカロリーを消費するものなのだ。
補給食を持たないのなら、現金は必ず持っていくべし。その際、自販機でも使えるように千円札がよい。食事、カフェ、コンビニに2回立ち寄る…くらいを考えると、3,000円は持っておきたいところ。クレジットカードは使える場所を選ぶので、基本は現金での支払いが良いだろう。

手のひらを水平にして、腰の横あたりで上下させれば「(前方に障害物あるから)スローダウンしよう」とか、車止めの間をゆっくり通過するときは人差し指を背中の腰に当てて、「道幅が狭くなっているので注意ね」と警告したり、、、ってことを自分はするクセがある。
もしくは、声を中心にコミュニケーションする方々もいるかもしれない。 何が良い悪いではなく、チームや同好会独自のコミュニケーション方法があるということは覚えておくといい。ライド中に「おや?今のサインの意味はなんだろう?」と疑問に思ったら、即訊いてみよう。快く教えてくれるはずだ。

初心者のうちは「なんか照れくさい」と気後れしてしまいそうになるが、どうせやるなら堂々と、後続にハッキリ伝わるようにしよう。互いの安全のためである。
ちなみに、最後尾を走る人は、「オレの後ろは誰もいないからハンドサインを出さなくてよいや」と思ってはダメ。ハンドサインを認識したら、「ハイッ」と前走者に聞こえるように声を返すこと。「今のサイン、認識しましたよ!」というフィードバックを返すことで、前走者も安心して走れるのだ。声を返さないと、「あれ?千切れたのかな?」と前走者にムダに心配をかけてしまうことにもなる。
さらに、最後尾のライダーは後ろから迫ってくる車やトラック、自分らよりもペースの高い集団などに追い越されるときにその存在をグループ全体に伝える役目もある。

交通量の多い一般道でいちいちそれをする必要はないけど、たとえば必死に息せき切ってヒルクライムしているときは、人はどうしても前方にばかり意識が向いてしまい、つい後方注意がおろそかになりがち。
そんなとき、排気音がもっとも聞こえやすい最後尾ライダーは「車来たよ~」、「集団のバイク来るよ~」と一声かけてあげよう。車が来ないわけではないけど、たまにしか来ない道でそれをすると、グループ全体の安全確保になる。
すべてのサイクリストが身に付けるべき、5つのライディング・スキル
それ以上に大事なのが、ちゃんと機材が動作するかどうかの確認。ブレーキはちゃんと効くか、パッドの摩耗は?タイヤが擦り切れてきていないか?フロントディレイラーもリアディレイラーも違和感なくシフトアップ&シフトダウンするか?

厳密に言うと、前日に故障等が発覚しても、「パーツがない(or メンテスキルがない)」と対処しようがない場合もある。よって、前日ではなく、前週にバイクチェックを済ませておくのを自分は習慣にしている。
イベントやロングライドの当日にトラブルに遭遇することほど悲しいことはない。その場で直せないものだと1日がパーになる。自分だけが迷惑を被るのならまだしも、グループの仲間全員に迷惑がかかるのはマズい。
とくに気をつけるのは・・・

タイヤは日常的に目視チェックしているし、ロードバイク、ミニベロそれぞれの走行距離をノートに記録しているので、「いつごろ交換すべきか」は頭に入っている。
自分は持っていないけど、「天候によってはマッドガード(泥除け)の装着も検討すべし」との指摘もあった。前日が雨だと、翌日晴れていても水しぶきがはねて、後続に降りかかってしまうことがあるから・・・だそうな。取り外しできる簡易タイプのマッドガードもあるので、1つ持っておくと感謝されるかもしれない。
会話が楽しめるためにも、自分の力量に合った仲間と走るのは重要。速すぎる経験者ばかりのところにひょっこり参加してしまうと、ついていくだけで精一杯になり、会話する余裕もなくなってしまう。

ただ、「自分の力量にマッチする仲間選び」ってなにげに難しい。なぜならたいていの大人は過少申告するから(笑)。
「貧脚揃いのポタリングレベルですわ…」 >> 皆いい身体つきで、めっちゃ速い
「軽く丘にいきますか…」 >> 県下屈指の激坂に連れて行かれ、あわや死にかける(笑)
ということはよくある(^_^;) いわゆる、試験前日の「ぜんぜん勉強してないわ~」である。
「実際は力量があるのに、ないフリをしている人」は経験を積むと見抜くことができるようになります(笑)。
長くなったので、後編に続きます~。
自転車は一人でも集団でも楽しめるスポーツで、どんな人でも最初は一人で気ままに走ることから始めたと思う。初心者の方々は、「仲間がいないのよね…」という軽い不満を抱えているかもしれない。

共通の趣味の仲間と知り合い、グループで走ることは想像以上にメリットがあって、互いの知識を交換しあったり、オススメのコースや食事スポットを教えあったりできる。メンテナンスの方法や、機材のインプレを語りあうこともできる。
初心者が教えを請えば、大半の経験者は喜んで伝えてくれる。 それに一人で走る山は辛いけど、仲間となら励まし合えるし、登りきったときの喜びも分かちあえるってプラスもある。
英国発の女性向け自転車メディアのtotalwomenscycling に、「初めてサイクルクラブに参加するときにスべき&すべきではない10のコト」という記事があったので興味深く読ませていただいた。 初めてサイクルクラブ(もしくはグループライド)に参加する方は、ご参考にしていただきたい。
>> 10 Do’s and Don’ts of Your First Club Ride
1.修理機材とスペアはしっかり準備
予備チューブやタイヤレバー、パッチ等のトラブルがあったとき、仲間は助けてはくれるだろうが、自分用に機材を持っていることが条件だ。人のモノを拝借すればいいやという考えは甘えだし、よい印象を与えない。 もちろん、予備チューブを持っていたけど、複数回のパンクに見舞われてしまい、「手持ちがなくなってしまった…」という事態は数年に1回くらいはある。そんなイレギュラーは仕方がない。

※先日は、出発前にボードウォークがスローパンクしてたことに気づき、慌てて修理した(笑)
(タイヤサイズによるけど)ロードバイク同士であれば、たいていは予備チューブを提供しあうことができる。 そういう意味で、自分がミニベロ、周囲全員はクロスバイク…とかってシチュエーションは注意が必要。
なお、自分とオクサマでは同じ20インチでもタイヤの経が違う。自分は451でオクサマは406なので予備チューブを便宜しあうことができない。以前MU(406)に乗っていたときは自分が嫁用に2本チューブを持参していたが、今はそれができないので、互いのサドルバッグにちゃんとそれぞれの予備チューブを積んでいる。

※タイヤサイズが違うと、助け合うことができない
話はちょっと横道にそれるけど、皆さんはサドルバッグに何を入れているだろう?自分の場合、タイヤレバー、パッチ、予備チューブ(1本)、
「予備チューブは2本持て」ってアドバイスもあるけど、これまで6年間自転車に乗ってきて、1日で2回パンクしたことはなく、仮に起きたとしてもパッチで応急処置するつもり。 ただ、ブルベ的なイベントにもし参加するとしたら、確実に2本(もしかしたら3本)は持つ予定だ。
2.食料と飲料も持参する
季節を問わず、ボトルは必ず持参すべし。最低でも1本。できれば600ccはほしい。真夏のロングライドなら2本あると安心。
※真夏以外は1本でOK
日本であれば、よほどの田舎を走らない限りコンビニ、自販機は見つけられるので、自分はいつでも1本しか持たない。 愛用しているのは
周囲を見ていると、8割以上がキャメルバックを使っているような気がする。さもありなんの性能なので、ボトルで迷っている方に強くオススメできる。

※三本ローラーを回しながらでも給水できるので助かる
あと、補給食も必ず持参しよう。「汗をかくだろうし、水は必要だろう」は誰でもイメージできると思うんだけど、自転車って猛烈にお腹が空くスポーツなのだ。1時間も走っていると、小腹がすいてきて、2時間何も食べないとハッキリ空腹感を覚える。それくらいカロリーを消費するものなのだ。
補給食を持たないのなら、現金は必ず持っていくべし。その際、自販機でも使えるように千円札がよい。食事、カフェ、コンビニに2回立ち寄る…くらいを考えると、3,000円は持っておきたいところ。クレジットカードは使える場所を選ぶので、基本は現金での支払いが良いだろう。

3.ハンドサインはある程度覚えておこう
右折、左折、停止はおそらくクラブ間で異なることはないだろうが、集団独特のハンドサインはあるかもしれない。手のひらを水平にして、腰の横あたりで上下させれば「(前方に障害物あるから)スローダウンしよう」とか、車止めの間をゆっくり通過するときは人差し指を背中の腰に当てて、「道幅が狭くなっているので注意ね」と警告したり、、、ってことを自分はするクセがある。
もしくは、声を中心にコミュニケーションする方々もいるかもしれない。 何が良い悪いではなく、チームや同好会独自のコミュニケーション方法があるということは覚えておくといい。ライド中に「おや?今のサインの意味はなんだろう?」と疑問に思ったら、即訊いてみよう。快く教えてくれるはずだ。

初心者のうちは「なんか照れくさい」と気後れしてしまいそうになるが、どうせやるなら堂々と、後続にハッキリ伝わるようにしよう。互いの安全のためである。
ちなみに、最後尾を走る人は、「オレの後ろは誰もいないからハンドサインを出さなくてよいや」と思ってはダメ。ハンドサインを認識したら、「ハイッ」と前走者に聞こえるように声を返すこと。「今のサイン、認識しましたよ!」というフィードバックを返すことで、前走者も安心して走れるのだ。声を返さないと、「あれ?千切れたのかな?」と前走者にムダに心配をかけてしまうことにもなる。
さらに、最後尾のライダーは後ろから迫ってくる車やトラック、自分らよりもペースの高い集団などに追い越されるときにその存在をグループ全体に伝える役目もある。

交通量の多い一般道でいちいちそれをする必要はないけど、たとえば必死に息せき切ってヒルクライムしているときは、人はどうしても前方にばかり意識が向いてしまい、つい後方注意がおろそかになりがち。
そんなとき、排気音がもっとも聞こえやすい最後尾ライダーは「車来たよ~」、「集団のバイク来るよ~」と一声かけてあげよう。車が来ないわけではないけど、たまにしか来ない道でそれをすると、グループ全体の安全確保になる。
関連記事
ロードバイクで安全に集団走行するための、「声&ジェスチャー」によるコミュニケーション法すべてのサイクリストが身に付けるべき、5つのライディング・スキル
4.前日にはバイクチェックをしておく
各種ルブをチェーン等に挿してコンディションを整えておこう。最低でもチェーンはキレイにしておきたい。それ以上に大事なのが、ちゃんと機材が動作するかどうかの確認。ブレーキはちゃんと効くか、パッドの摩耗は?タイヤが擦り切れてきていないか?フロントディレイラーもリアディレイラーも違和感なくシフトアップ&シフトダウンするか?

厳密に言うと、前日に故障等が発覚しても、「パーツがない(or メンテスキルがない)」と対処しようがない場合もある。よって、前日ではなく、前週にバイクチェックを済ませておくのを自分は習慣にしている。
イベントやロングライドの当日にトラブルに遭遇することほど悲しいことはない。その場で直せないものだと1日がパーになる。自分だけが迷惑を被るのならまだしも、グループの仲間全員に迷惑がかかるのはマズい。
とくに気をつけるのは・・・
- ブレーキパッド: 摩耗していないか、異物は挟まっていないか
- キャリパーブレーキ: 片効きしていないか、左右均等に動くか
- 前後のディレイラー: ストレスなく動くか、異音がしないか
- ワイヤー類: 緩みすぎていないか、思った通りに引けるか

タイヤは日常的に目視チェックしているし、ロードバイク、ミニベロそれぞれの走行距離をノートに記録しているので、「いつごろ交換すべきか」は頭に入っている。
自分は持っていないけど、「天候によってはマッドガード(泥除け)の装着も検討すべし」との指摘もあった。前日が雨だと、翌日晴れていても水しぶきがはねて、後続に降りかかってしまうことがあるから・・・だそうな。取り外しできる簡易タイプのマッドガードもあるので、1つ持っておくと感謝されるかもしれない。
5.笑顔で接する
知らない人たちと、新しい環境で走るのはたしかに緊張はする。そこで変に萎縮するのではなく、会話を楽しもう。同じ趣味の者同士だし、きっと会話は盛り上がる。会話が楽しめるためにも、自分の力量に合った仲間と走るのは重要。速すぎる経験者ばかりのところにひょっこり参加してしまうと、ついていくだけで精一杯になり、会話する余裕もなくなってしまう。

ただ、「自分の力量にマッチする仲間選び」ってなにげに難しい。なぜならたいていの大人は過少申告するから(笑)。
「貧脚揃いのポタリングレベルですわ…」 >> 皆いい身体つきで、めっちゃ速い
「軽く丘にいきますか…」 >> 県下屈指の激坂に連れて行かれ、あわや死にかける(笑)
ということはよくある(^_^;) いわゆる、試験前日の「ぜんぜん勉強してないわ~」である。
「実際は力量があるのに、ないフリをしている人」は経験を積むと見抜くことができるようになります(笑)。
長くなったので、後編に続きます~。

コメント
コメント一覧 (1)