ロードバイクにハマる前は、「乗り物に置いて重量が大事なファクターである」って考えたことがありませんでした。車はアクセル踏めば走ってくれますからね。
もちろん、スポーツカーは軽量が大事ってのはなんとなく知っていたものの、車を軽くするためにお金をかけて部品を交換するって発想はゼロでした。
自力でロードバイクを走らせてみて、軽いってこんなに素晴らしいことだったのか~と気づきました。ただ、軽量化ってお金がかかりますよね…。「100gの軽量化に諭吉1枚かかる」とかまことしやかに言われますが、冷静に考えると恐ろしいお金の使い方だとつくづく思います(笑)。
GCN Techで「10 Cost Effective Ways To Make Your Road Bike Lighter(ロードバイクを軽量化するコスパの良い10の方法)」が紹介されていたので、翻訳して紹介します。
プレゼンターのオリーさんは、自分と同じピレリの「P ZERO VELO」を履いているそうです。23cで195gなのでけっこう軽い部類に入ります。完成車に付いてくるタイヤはエントリークラスのモノが多いので、タイヤ交換だけでも違いを体感できるかと。
参考までに、主要タイヤメーカーの「700×23c(クリンチャー)」の重量です。
↓
TT用だとさらに1段軽くできますが、いわゆる決戦用を日常的に使うのはもったいないかも。少なくとも、ハイエンドなTTタイヤはイベント限定にしたほうがお財布に優しいでしょう。
動画で紹介されていたTUBOLITOってブチルチューブは、衝撃の「20~25g」!どーやったらそんなに軽く(薄く)できるの?って驚きです。
しかも、ラテックスは路面抵抗が軽くなるそうで、ここは超軽いブチルチューブでもかなわないとのことです。軽くて路面抵抗が少ないとくれば、さぞかし快適なんじゃないかなと。
ただし、予想できるとおり「軽量チューブは耐久性は低い」です。さらにリムブレーキだと熱でやられることもあるので長い下りではちょっと怖いかも。ディスクホイール用って考えればアリでしょう。
タイヤとチューブ交換だけで、うまくやれば200g近く軽量化できそうです。
調べたら、超薄いもので25g(片側)なのに対し、厚めの重いものだと80g(片側)もします。ってことは、60~100gほど軽くすることも可能。
なんならバーテープをそもそも巻かないという選択肢もあります。ヒルクライムレースで一時的に外すのはアリでしょう。レース後にまた巻けばいいだけです。
ただ、バーテープには衝撃吸収やグリップ向上という機能的な意味合いがあるので、常に全部剥ぎ取るのはちょっと…という気も。加えてファッション要素もあるので、何かしらあったほうがしっくりくるかなとは思います。
あと、巻き方を工夫するだけでも軽くできます。みっちりと重ねるようにまくのではなく、浅めに巻きつつ、ハンドル全体ではなく途中で止めるのもOK。
プロが良くやるのが「ドロップ部分とブラケット周辺のみ巻き、トップはむき出しにする」という方法。
トップ部分は長い坂以外で握ることはないので、自分もこのようにしています。
あと、トップがむき出しのほうがハンドルロゴが見えてカッコいい気がします(笑)。
たとえばフィジークのトップレンジのアリオネゼロゼロはたったの140g。エントリーモデルが250~300gなので一気に100g以上カット可能。金に糸目をつけなければ70gってのもあるそうですが、主旨と異なるので割愛。
そもそもハイエンドなサドルは3万円前後しますし、もっと高いのもあります。とはいえ、グラムあたりの単価で言えばフレームやホイールよりもコスパは良いのも事実です。
あと、バイクの上の部分のパーツ(サドル、シートポスト、ハンドル、ステム等)を軽量化すると重心が下るので、バイクを振りやすくなり、ダンシングがしやすいという副次的効果もありますね。余談ですが、大容量サドルバッグをサドルに付けると重心が上がり、ダンシングがしにくいです。
とはいえ技術と忍耐力は必要ですし、下手すれば下地のカーボンを傷めてしまいます。やるならプロに頼みましょう。
ただし、メーカー保証が無効になるのは覚悟してください。やるなら保証の切れたバイクでやるのがよいでしょう。
注意点として、あまりにも軽すぎて細いモノだとボトルのホールド性能が低く、壊れやすいです。ヒルクライムレースなら、2個あるうちの1個を外してしまうという手もあります。
チタンバイクは高くて買えないけど、クイックリリースだけチタンにするのも悪くないな~と思っています。クロモリバイクで試してみようかな…。
※見た目が関節っぽい
見た目の変化はほぼないってのはクイックリリースと同じですが、カラーコーディネートも楽しめると思えば試す価値はありそうです。
クランク、ペダル、ハンドル、サドルあたりは「まあ、ありえるかも」と思いましたが、ブレーキ、ステム、フレームにも穴を開けていたそうで、危険過ぎるにも程がある…。強度が確保できなくなる非常に危険な行為なので、ゼッタイやめておきましょう。あくまで豆知識として紹介しました。
…とGlobal Cycling Networkが紹介していたのは9個。
タイトルでは10個って謳ってましたが、あれ…?1個忘れている…?
さらに個人的な軽量化方法を4つ挙げてみます。
CO2ボンベは軽いだけでなく、バイクのシルエットがスポイルされないので見た目の効果もでかいです。あと、ミニポンプがないせいで「(心理的に)軽くなった」気もします。
あとは輪行とか泊まりのツーリングで使う大容量サドルバッグのためにスペースを開けておきたい…というのも理由です。
ボトルが1本しか運べないのがデメリットですが、真夏のヒルクライムとかでない限り1本運用で問題はないです。
ほんの50gでも効果は感じられますので、ヘルメットへの投資は推したいところ。
ちなみに私はクランクブラザーズのエッグビーター3にしましたが、重量はSPD時代とほぼ変わらず。が、見た目がコンパクトなので軽くなった錯覚があります(笑)。
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もちろん、スポーツカーは軽量が大事ってのはなんとなく知っていたものの、車を軽くするためにお金をかけて部品を交換するって発想はゼロでした。
自力でロードバイクを走らせてみて、軽いってこんなに素晴らしいことだったのか~と気づきました。ただ、軽量化ってお金がかかりますよね…。「100gの軽量化に諭吉1枚かかる」とかまことしやかに言われますが、冷静に考えると恐ろしいお金の使い方だとつくづく思います(笑)。
GCN Techで「10 Cost Effective Ways To Make Your Road Bike Lighter(ロードバイクを軽量化するコスパの良い10の方法)」が紹介されていたので、翻訳して紹介します。
目次
- 軽量化その1.軽いタイヤに替える
- 軽量化その2.軽い素材のインナーチューブを使う
- 軽量化その3.軽いバーテープを使うか、巻き方を工夫する
- 軽量化その4.軽量サドルに交換する
- 軽量化その5.フレームのペイントを剥ぎ取る
- 軽量化その6.軽量ボトルケージにする
- 軽量化その7.軽量クイックリリースを試す
- 軽量化その8.軽量アウターケーブルを使う
- 軽量化その9.ドリルでパーツにむりやり穴を開ける
- オマケその1.ミニポンプをCO2ボンベに切り替える
- オマケその2.サドルバッグを使わない
- オマケその3.軽量ヘルメットにする
- オマケその4.軽量ペダルを使う
軽量化その1.軽いタイヤに替える
ホイールを交換できれば手っ取り早いですが、いかんせん高価。その前にパフォーマンス系タイヤに交換してみましょう。それだけで100g ほど軽くできることも。プレゼンターのオリーさんは、自分と同じピレリの「P ZERO VELO」を履いているそうです。23cで195gなのでけっこう軽い部類に入ります。完成車に付いてくるタイヤはエントリークラスのモノが多いので、タイヤ交換だけでも違いを体感できるかと。
参考までに、主要タイヤメーカーの「700×23c(クリンチャー)」の重量です。
↓
ピレリ
- P ZERO VELO:195g
- P ZERO VELO TT:165g
シュワルベ
- シュワルベプロワン:215g
- シュワルベワン:225g
- デュラノ DD:275g
ミシュラン
- POWER コンペティション:190g
- POWER エンデュランス:220g
- POWER オールシーズン:235g
パナレーサー
- GILLAR:160g
- RACE A EVO4:200g
- Elite Plus:260g
IRC
- ロードライト:195g
コンチネンタル
- GP5000:200g
- GRAND PRIX:225g
- ULTRA SPORTS3:250g
TT用だとさらに1段軽くできますが、いわゆる決戦用を日常的に使うのはもったいないかも。少なくとも、ハイエンドなTTタイヤはイベント限定にしたほうがお財布に優しいでしょう。
軽量化その2.軽い素材のインナーチューブを使う
ブチルチューブをラテックスチューブにすれば軽くできます。一般的なブチル120g→ラテックス65gくらいなので、前後輪替えたらこれまた違いがわかるんじゃないでしょうか。使ったことないですが、ちょっと気になります。動画で紹介されていたTUBOLITOってブチルチューブは、衝撃の「20~25g」!どーやったらそんなに軽く(薄く)できるの?って驚きです。
しかも、ラテックスは路面抵抗が軽くなるそうで、ここは超軽いブチルチューブでもかなわないとのことです。軽くて路面抵抗が少ないとくれば、さぞかし快適なんじゃないかなと。
ただし、予想できるとおり「軽量チューブは耐久性は低い」です。さらにリムブレーキだと熱でやられることもあるので長い下りではちょっと怖いかも。ディスクホイール用って考えればアリでしょう。
タイヤとチューブ交換だけで、うまくやれば200g近く軽量化できそうです。
軽量化その3.軽いバーテープを使うか、巻き方を工夫する
バーテープって意外に重量あるんですね……考えたことなかったです。調べたら、超薄いもので25g(片側)なのに対し、厚めの重いものだと80g(片側)もします。ってことは、60~100gほど軽くすることも可能。
なんならバーテープをそもそも巻かないという選択肢もあります。ヒルクライムレースで一時的に外すのはアリでしょう。レース後にまた巻けばいいだけです。
ただ、バーテープには衝撃吸収やグリップ向上という機能的な意味合いがあるので、常に全部剥ぎ取るのはちょっと…という気も。加えてファッション要素もあるので、何かしらあったほうがしっくりくるかなとは思います。
あと、巻き方を工夫するだけでも軽くできます。みっちりと重ねるようにまくのではなく、浅めに巻きつつ、ハンドル全体ではなく途中で止めるのもOK。
プロが良くやるのが「ドロップ部分とブラケット周辺のみ巻き、トップはむき出しにする」という方法。
トップ部分は長い坂以外で握ることはないので、自分もこのようにしています。
あと、トップがむき出しのほうがハンドルロゴが見えてカッコいい気がします(笑)。
軽量化その4.軽量サドルに交換する
エントリーレベルのモノはふかふかでスチールのレールであることが多く、重いです。高いサドルはエントリーモデルの約半分の重量しかないです。たとえばフィジークのトップレンジのアリオネゼロゼロはたったの140g。エントリーモデルが250~300gなので一気に100g以上カット可能。金に糸目をつけなければ70gってのもあるそうですが、主旨と異なるので割愛。
そもそもハイエンドなサドルは3万円前後しますし、もっと高いのもあります。とはいえ、グラムあたりの単価で言えばフレームやホイールよりもコスパは良いのも事実です。
あと、バイクの上の部分のパーツ(サドル、シートポスト、ハンドル、ステム等)を軽量化すると重心が下るので、バイクを振りやすくなり、ダンシングがしやすいという副次的効果もありますね。余談ですが、大容量サドルバッグをサドルに付けると重心が上がり、ダンシングがしにくいです。
軽量化その5.フレームのペイントを剥ぎ取る
何が何でも軽くしたいんじゃ~~って人向けの選択肢として紹介されていました。正直、万人におすすめできるものではないかなと。オリーさんは決戦用のヒルクラマシンでペイントをすべて剥がしたら「300gも軽くなった」と話しているので効果は絶大です。とはいえ技術と忍耐力は必要ですし、下手すれば下地のカーボンを傷めてしまいます。やるならプロに頼みましょう。
ただし、メーカー保証が無効になるのは覚悟してください。やるなら保証の切れたバイクでやるのがよいでしょう。
軽量化その6.軽量ボトルケージにする
これは比較的カンタンだし、安く済みます。まあ、そもそもが軽いので軽量カーボン製にしても限界はあるんですが。もしスチールのを使っていればカーボンにしてはどうでしょう。注意点として、あまりにも軽すぎて細いモノだとボトルのホールド性能が低く、壊れやすいです。ヒルクライムレースなら、2個あるうちの1個を外してしまうという手もあります。
軽量化その7.軽量クイックリリースを試す
ほとんどの人が気づかないポイントとして、クイックリリースがあります。完成車のはたいてい重いので、それをチタン製とかにすれば軽くできます。前後で60~70gほど軽くできるそうで、地味に効果大じゃないでしょうか。チタンバイクは高くて買えないけど、クイックリリースだけチタンにするのも悪くないな~と思っています。クロモリバイクで試してみようかな…。
軽量化その8.軽量アウターケーブルを使う
これも多くの人が気づかない点です。リンク式のは半分くらいの軽さになることもあるそうな。どうせときどき交換しなきゃいけない部分なので、次回の交換時に軽いのにする…のはいかがでしょう?※見た目が関節っぽい
見た目の変化はほぼないってのはクイックリリースと同じですが、カラーコーディネートも楽しめると思えば試す価値はありそうです。
軽量化その9.ドリルでパーツにむりやり穴を開ける
こんな掟破りな軽量化があったんか…!ってびっくりしましたが、昔は当たり前に行われていたんですって。バイクの重量の規制がなかった時代はプロもやっていたし、エディ・メルクスもやってたそうな。クランク、ペダル、ハンドル、サドルあたりは「まあ、ありえるかも」と思いましたが、ブレーキ、ステム、フレームにも穴を開けていたそうで、危険過ぎるにも程がある…。強度が確保できなくなる非常に危険な行為なので、ゼッタイやめておきましょう。あくまで豆知識として紹介しました。
…とGlobal Cycling Networkが紹介していたのは9個。
タイトルでは10個って謳ってましたが、あれ…?1個忘れている…?
さらに個人的な軽量化方法を4つ挙げてみます。
オマケその1.ミニポンプをCO2ボンベに切り替える
どんなタイヤを使おうが必ず必要になるパンク修理キット。そこに含まれるのがミニポンプです。超小型なら軽いですが、いざ使うとき腕がどえらいことになるので私はCO2ボンベにしています。CO2ボンベは軽いだけでなく、バイクのシルエットがスポイルされないので見た目の効果もでかいです。あと、ミニポンプがないせいで「(心理的に)軽くなった」気もします。
オマケその2.サドルバッグを使わない
サドルバッグって見た目が重たいのであまり好きではありません。中身はツール缶に入れてシートポストのケージに収めてます。サドル周りがすっきりすることで見た目が軽くなり、重心も下がるのでバイクの取り回しもラク。ルックスだけでなく実益もあります。あとは輪行とか泊まりのツーリングで使う大容量サドルバッグのためにスペースを開けておきたい…というのも理由です。
ボトルが1本しか運べないのがデメリットですが、真夏のヒルクライムとかでない限り1本運用で問題はないです。
オマケその3.軽量ヘルメットにする
バイク本体の軽量化ではないですが、トータルで見たときに関係してきますので…。軽いと首への負担が少なくてロングでも快適です。今使っているカスクのProtoneは215gで最軽量ってほどでもないですが、十分に軽い部類のモノ。ほんの50gでも効果は感じられますので、ヘルメットへの投資は推したいところ。
オマケその4.軽量ペダルを使う
SPDでもLOOKでもタイムでも軽量モデルはあるのでそれに交換する、です。好みもあるのでシステムそのものを替えるのは抵抗があるでしょうし、クリートも替えるとなると手間ですので、使っているシステムの中で軽いのに替える方法です。軽いのはお高くなりがちですが…。ちなみに私はクランクブラザーズのエッグビーター3にしましたが、重量はSPD時代とほぼ変わらず。が、見た目がコンパクトなので軽くなった錯覚があります(笑)。
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★You Tubeチャンネルもやってます
コメント
コメント一覧 (8)
いつも楽しい記事ありがとうございます。
今回もおもしろかったですよ!
ロードバイクにおける体の軽量化とその効果について紹介している記事
以外と少ないようなので(科学的データが少ないからかな?)
調べてみて、その成果を当サイトで紹介しては如何でしょうか?
ちなみに、科学的な根拠のあるデータではないですが
クライム一筋の私の友人によれば、体重60㎏の人が5%(3㎏)減量すると
2時間以上のクライムであれば、無理せずとも10%以上タイムが縮まるそうです。
cyclegadget
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cyclegadget
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お楽しみいただき、ありがとうございます(^^)
>体重60㎏の人が5%(3㎏)減量すると、2時間以上のクライムであれば、無理せずとも10%以上タイムが縮まる
↑
そうなんですか!
バイクで3キロの減量は不可能なので、私も早く3-4キロ落とさねば…!
cyclegadget
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ぐうの音も出ません…(^_^;)
脂肪をやっつけたいです…
cyclegadget
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cyclegadget
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おのれの体重を3〜5kg減らした方が
よっぽど軽量化なのでは?
常にそう思っていますが、
ライド後のビールの魔力に負けてます。(笑)
cyclegadget
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私は脂肪を切り落としたいです(汗)
cyclegadget
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完全に同意でございます(^^)
走った後の「自分へのご褒美」という魔のワードに負けがちです…
cyclegadget
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