期するところあり、愛車(ロードバイク)をカーボンからクロモリに移行することにした。

ここ一年間、「次はどーすっかなー、どんなハイエンドカーボンフレームにしようかなー」と試行錯誤した結果、まさかのクロモリ(自分も想像すらしなかった)…。

どのブランドにするのか、なんでクロモリなのか、あたりを書いていこうと思う。



目次


カーボンを辞め、クロモリにする理由

じつは第一候補はチャプター2の「TERE」だった。デザインもいいし、実車を見た感じも文句なしで、フレームで30万円となかなかのお値段だけど「これはアリ!」と決心させるに十分だった。

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結論が出ていなかったのがディスクブレーキでいくか、リムブレーキでいくか…だったけど、今持っているリムブレーキ仕様の電動アルテグラが買って1年も経っていないのと、使い心地に大満足なので手放したくない。

となるとリムブレーキモデルを選べばいいんだが、今後ディスク仕様が増えていくんだろうなぁ…2年後とか市場はどう変化しているんだろう…という気持ちもあって、すんなり「リムブレーキでしょ!」とは言えない気持ちもどこかにあった。

この気持ちはLOOKの「BladeRS」でも同じで、これもディスクモデルとリムブレーキモデルがあるんだけど、どっちを選ぶべきか…という悩みの結論が出なかった。

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ちょうど今の時期が規格の過渡期ということもあって、意思決定を遅らせていた気がする。リムブレーキがなくなることはまずありえないんだけど、カーボンロードに乗るからにはトレンドのなるべく最先端にいたいところ。

ただ、自分はレースには出ずにソロか仲間とツーリングするのがメインの使い方。よくよく考えたら、高性能フレームは宝の持ち腐れなのかなと思ったり。

そんなわけで、カーボンロードの新調はいったんお預け。もう1〜2年は待とうかなという判断だ。で、代わりに浮上してきたのがクロモリというわけ。

クロモリならリムブレーキがなくなることはないし、むしろメインストリームであり続けるだろうから、規格で思い患うこともない。

2014年にBOMAのRefale を買ったときも、実は最後の最後までパナソニックかアンカーのクロモリとは同列に並べて検討していた。細身のホリゾンタルへの憧れは、全ての自転車乗りが一度は味わう感情だと思う。



やっぱり、ロードに乗る以上、いつかはクロモリを試したいというか、1台は持っておきたいなーって気持ちがBOMA購入後もずっとあって、チャンスを狙っていた。しかし、オクサマの強力な説得の壁を突破できず、5年半の歳月が流れた。

そしてついに、BOMAからの機材お引越しという条件付きで許しが出た。

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/購入OKが出るまでの流れw\

ちなみにオクサマは自分のツイートを逐一チェックしていたそうで、つぶやきが完全に筒抜けなのだった…。世の男性諸君は想像してほしい……ありとあらゆる自分のツイートやリツイート、フォロワーさんとの絡み諸々が妻にダダ漏れである状況を。身の毛もよだつ恐怖でしかない。

まあ、災い転じて福となしたと思えばよいのかな。

パナソニックにした理由

シルエット、デザイン、豊富なカラーリングの3つ。お値段がリーズナブルなのもマル。別に骨董品を買う気持ちはなく、輪行とツーリングにガンガン使うつもりなので、高価すぎるフレームは必要ない。


自分がやっていたのはこういう(奇怪な?)行動。

「パナソニック クロモリ」で画像検索する

上から下まで舐めるように画像を眺める

グッとくる画像を見つけ、掲載元の当該記事へ遷移

記事を読みつつ、お気に入りの画像をねっとりとした眼差しで穴が開くまで見つめる

いったんブラウザを閉じる

翌日、その記事を再び読みふける

1週間ほどこのプロセスを繰り返す

ツイッターでつぶやいて退路を断つ(※同時に嫁にも見られる)


とくに影響されたのが、知多半島のスポーツ自転車屋、サッサさんの記事京都のサイクルショップEIRIN丸太町店さんの記事。なんかわかんないけど、とにかくこの2記事ばっか見てた。なめるように毎晩睨んでた。

パナソニックはさまざまな色の組み合わせができるのが魅力でして、フレームカラーは上記記事にもある「CPブルー」でいく。オレンジで組み合わせて明るく仕上げるか、ブラックチェリーのようなシックな印象でまとめるか。

パナモリ決定として、どのフレームでいくか?

FRCC22でファイナルアンサー。ニッケルクロモリチューブとオーバーサイズヘッド採用のライトウェイトモデルである。145,000円(税抜)とお値段もまずまず。

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のんびり平地ツーリングのみなら重めのモデルでも構わなかったが、山も行くのでなるべくなら軽量化したいってのと、「硬い」というインプレをいくつか見かけたので。自分はむしろ硬めが好みなのでむしろありがたい。

FRCC22はチューブを薄くして軽量化を実現しつつ、乗り味はやや硬めな性格(らしい)。レースモデルと書いてあることから見ても、ガシガシ踏んでいくのが合うキャラのフレームなのかなと。

コンポーネントのULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 はRefaleから丸ごと移植する。嬉しいことにFRCC22はDi2用フレームも出している。(これもFRCC22を選んだ理由のひとつ)

ハンドルはBOMAのカーボンハンドルがまだ健在なのでこれもそのままで。

ホイールもシャマルミレを引き続き使う。丸4年使ったせいでサイドのリム表面はかなり剥がれてはきているものの、使用上は問題なしなのでもう1年くらい乗ろうかなと。

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/下地が見えてみているが、使用上は問題なし\

なにより、シャマルミレってむちゃくちゃ気に入ってるんですよ……。デザインはカッコいいし、シャキン!と硬くて反応が良い。アルミクリンチャー最高峰の1つだけあって、5年乗ったけど全く飽きないし不満がない。

その後は……未定ではあるが、セミディープのカーボンクリンチャー(35mmのBORA Oneとか)を履かせて、「フレームはクラシカル、でもホイールは最先端」な組み合わせにしてみたい。

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/こういうふうにしたい…\
※画像引用元はアクションスポーツさん

カーボンからクロモリへ……不安はないの?

ないと言ったら嘘になる。たしかに重さは気になる。単純に2キロ弱の重量増にはなってしまうので、ヒルクライムでどれくらい影響が出るか。

でも、スピードは競わないし、クロモリの人ともヒルクライムを楽しんでいる。これまでの取材でも「クロモリって理由で走行シーンが限定されることはない」ってのはよくわかっているし。

たかが2キロくらいの重さなんて、「体重減でカバーしてやればいいや」くらいの気持ちである。

他のクロモリブランドは検討した?

TOEIとアンカーは考えた。TOEIはなかなか見る機会がないのと、なんとなく感情に訴えてくるものがなかったのでパス。

アンカーのRNC7はパナソニックにはない美しさと独特の形状があって魅力的なのだが、最後は直感で「パナソニックだ!」と決めた。こういうのは本音に素直に従うのが吉なので、理性とかスペックは無視して、感情の赴くままに判断を下した。

BOMA の Refale はどうする?

コンポ(R8050)を移植したあとは、フレームだけ保管しておく。(ないとは思うが)クロモリをやーめたってなったときに戻ってこれる場所を残したい。

5年半乗ったが、傷はほぼなくってかなり状態は良い。累計走行距離は3万キロには達してないくらいだが、まだぜんぜん現役で使える。愛着もあるので売り飛ばすのもちょっとなーって気持ちもある。

クロモリが気に入ったらそれはそれでOKなので、その場合はもしかしたら105と安いホイールで下駄車にしてしまうかも。

娘の「パナモリに対する」反応

娘に買い替えのことを伝えたら、

「なんでわざわざ古いテクノロジーに逆行するの?あえて重いフレームにする意味は?えっ、鉄で出来ているの?細くてホリゾンタルな事に果たしてどれだけの意味が?」

と真顔で反論されてしまった……。

が、そんな事に自分はめげない。意志を貫くつもりである。


オーダーなので発注から納車まで最低1ヶ月はかかる模様。
続報入り次第、お伝えしますね。


あなたのロードバイク を見せてください 第23弾 1990年代のパナソニックのLes Maillots S Order (クロモリ&ダブルレバー)

あなたのロードバイクを見せてください! 第7弾 パナソニックのクロモリロード「FRCC31」


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