全国的に猛暑が続いているせいで、私の仲間のなかには「そういえばゴールデンウィーク以来、走ってない」とか「身の危険を感じる。サイクリングしてる場合じゃない」って言ってる人も多い。

自分は走ることが最大のストレス解消。脳を休め、週明けの仕事に向かうための大切なリフレッシュ&チャージの儀式で、サイクリングは人生から切っても切り離せない存在だ。よって、気温に関係なく走る。雨だとさすがに走らないけど、寒さ&暑さの気温を理由に走るのをやめることはない。
※まあ、さすがに39~40度の炎天下だといつもより距離は伸びないし、コンビニ休憩の回数も増えてしまいますが…。

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/こないだは所沢にある「山口城跡」に行ってきた\

自分は寒さには弱いけど、暑さは相当に耐えられるタイプ。たぶん、サッカー&フットサルで汗まみれになることをずっとしていたせいで、慣れているのだと思う。沖縄出身のオクサマも同じく暑さへの耐性は強い。サッカーに比べれば、風に吹かれて走れるサイクリングなんて天国のようなものだ(笑)。

とはいえ汗はむっちゃかくし、おびただしい量の塩分やミネラルを失っているわけなので補給しなければならない。夏場に限っては積極的に塩分タブレットや塩飴を口にしているのだが、いちいち小袋から取り出すのが面倒なのと、ゴミの扱いに困ったりもする。
※ライド後半になると、バックポケットがタブレットの小袋だらけになってしまうことも…。

ミネラルとか塩分といった電解質を飲み物に混ぜられれば、走りながらチビチビと飲めるので「なにかちょうどいい商品はないものか」と探していたところ、あるモノに行き着いた。

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それは電解質タブレット。水に溶かして使う商品だ。2種類ゲットしたので、それぞれのレビューをしてみよう。

目次


スポーツドリンクではダメなの?→ダメではないけど良くもない

ポカリスエットやアクエリアスなどのいわゆるスポーツドリンクは悪くない。美味しいし、ミネラルも電解質も含んでいる。ただ、「糖分多めで甘すぎて口元がベタベタするのが苦手」ってサイクリストは少なくない。

自分だけではないと思うが、スポーツドリンクを飲んでいるとそこはかとない罪悪感があるんですよね……。せっかく消費したカロリーをせっせと補充している気になって、精神衛生上あまりよろしくない。

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/どうしてもリフレッシュしたいときはレッドブルを飲む\

最近ではカロリーオフのスポーツドリンクとか、いろはすに味を追加した「水に近い」商品も登場しているけど、見た目とは裏腹に「カロリーは意外に高いじゃん…」って驚くこともある。

経口補水液ってのも市販されているが……味はお世辞にも美味しくないし、個人的にはやや苦手な部類に入る。なのでサイクリングでは使わない。よってエンデューロとかロングヒルクライムとか、よっぽど疲労困憊なときでない限り、自分は水オンリーにしている。

海外の電解質タブレットを取り寄せてみた

もっとこう…味を犠牲にしないで糖分をカットし、かつ電解質のみを摂取できる商品はないのか……という願いでゲットしたのは

  • HIGH5のZERO(ベリー味)
  • O.R.S Hydration Tablets(ほのかにレモン?)

の2種類。

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でっかいラムネサイズのタブレットをボトルに放り込み、水に溶かすだけで電解質ドリンクのできあがり。経口補給水が手軽に作れるというわけだ。

心配なのは味である。なにしろ、パッケージは薬品感しかない…。ベリー味のZEROはまだお菓子感があるけど、O.R.Sは完全に薬品にしか見えない。
(ZEROは20個入りでO.R.Sは12個入り)

面白いのはフタの内側で、ダンパー(ショックアブゾーバー?)が付いている。

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輸送中に揺れてもショックを吸収し、破損を防いでいるのだろう。ダンパー側にはご丁寧にシリカゲルまで埋め込まれており、乾燥防止機能も持たせている。

電解質ドリンクの作り方は簡単

ボトルにポイっと放り込むだけ。700ccの水に1個のタブレットを溶かす。が、別に500ccの水でも構わない。その辺は厳密ではなく、とにかくボトルに1個入れるだけでOKだ。

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タブレットのサイズがけっこう大きめなので、ペットボトルの口には入らないのだが、指でエイっとすればパキンと割れるので大丈夫。入れるとあっという間にシュワシュワと溶ける。

味はどうなの?美味しい?不味い?

サイクリングしながら飲んでみたのだが、ストレートに結論を言おう。

「うまくもないが、まずくもない。サイクリング用にはこんなんでちょうどいい」

なんともパッとしない回答だが、これはけなしているわけではなく、むしろ褒めている。何気にいいバランスをついていると思った味だった。


まあ、とはいえハッキリ言って美味しくはない。ジュースにたとえると…

・ZERO(ベリー味):炭酸の抜けたファンタグレープを水で30倍に薄めた感じ

・O.R.S:水に少量のレモン汁を足して薬品っぽいテイストを加えた感じ

どうだろうか。「美味しくはないんだな」ということが伝わったのではないだろうか。絶対にジュースのかわりにはならない。子供にジュースだよって渡したら「ふざけんな」と怒られるレベル。

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/西武球場そばにある山口観音で飲む\

じゃあまずいのか?っていうとそんなこともない。そう、まずくはないのだ。ポカリ的なドリンクだと、甘さとうまさのせいでつい余計にゴクゴクっと飲んでしまうものだが、タブレット水は味わわせる要素がないので水と同じ感覚でちびちびやれる。糖分がカットされているので、べたつき感も皆無。

あと、これが重要なのだが、「ぬるくても気にせず飲める」のがナイスだと思った。ぬるいスポーツドリンクは「うわ…」ってなるけど、電解質タブレットドリンクにはそれがない。なぜなら味わうものではないから。氷も不要、ぬるいままでOK。水のように気兼ねなく飲めてたいへんよろしい。

電解質ドリンクの効果は感じる?体調の変化はあった?

で、肝心の効果だが、ぶっちゃけよくわからない。もともと足がつることが滅多にないので、こんなにも改善された!って実感できるシチュエーションになりにくいのだ。よって、変化は何にもない。

電解質は摂って当たり前で、摂ったからといって格段に体調が上向くことははない。失って初めてその重要性に気づくタイプのものだと思ってて、そういう意味ではおまじないのようなものかなあと。

ただ、「電解質をちゃんと摂取しているんだぞ」って安心感はあって、これまで持ち歩いていた手のひらいっぱい分の塩飴とか塩タブレットは不要になった。(荷物の量が少し減ってGOOD)

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これからも続けるかどうかだが、続ける予定。塩飴は美味しくってついバリバリ食べてしまう癖があって、本来の「ゆっくり塩分を摂取する」という目的からかけ離れた使い方をする自分にとって、水に溶かして摂取するのは都合が良い。

あと、ヒルクライムのような尋常じゃない発汗をする場面では、水だけだとちょっと不安になるので、電解質タブレットはベストマッチではないかと思った。

コストパフォーマンスはどう?1本のボトルでいくらかかる?

価格変動をする商品なのでタイミングによって変わるが、平均的には1本のボトルで50円前後かなと。この値段であれば出してみようという気になる。さすがに1個のタブレットが100円してしまうと、ベットボトルの水が買えるやん…って気にはなる。個人的なラインは1個50円までかなーという気がする。

Wiggleはディスカウントも頻繁にやっているので、タイミング次第では1個30円くらいまで下落することも。大量に買うならタイミングを見逃さないようにしよう。 


関係ないが、山口観音には新田義貞公の霊馬が祀られていて、「おおおおおおおっ!」ってなった。上野の国(群馬)から鎌倉を目指したときに所沢を経由したというわけである。

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/実際は白馬ではなかったと思うが、なぜか白かった\


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