会社の仲間と、三浦半島を1周してきた。

昨年にも三浦半島は経験している
が、ロードバイクツーリングにはもってこいのステキな場所だったので、再び訪れることになった。 前回は東京駅から輪行して横須賀駅まで行き、そこから時計回りで島を回り、城ヶ島でランチをして、逗子、鎌倉を越え、大船から輪行で浦和駅まで戻る…というパターンだった。

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輪行の良さは、好きな場所から電車に乗れて、好きな場所でライドを終えられるという点。荷物はぜんぶ背負わねばならないけど、輪行袋さえバックパックに入れておけば大丈夫なので、たいした荷物量にはならない。

今回は「完全に1周してみよう」ということで、車で行くことにした。逗子のコインパーキングに停めて、ぐるりと走っても70キロ弱。景色を愛でながらの日帰りツーリングにはもってこいの距離である。

五反田から首都高羽田線、横浜横須賀道路で逗子へ

出発地は五反田。日産のセレナに4台積むことになったのだが、セレナに大人サイズのロードバイク4台は厳しいのではないか…と思ってた。 トランクを見ただけでは4台は厳しそうに見える。

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しかし、「前に積んだことがあるから大丈夫」という同僚の言葉を信じて作業すると、さすがはワンボックスカー、きっちり収まった。前輪を外し、前後を交互にすればぴったり。ダンボールやブルーシートをバイク間に入れて養生し、隙間に4つのフロントホイールを突っ込んで完了。

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※がんばれば入るもんです

ただ、ロードバイクを車に積むスキルには個人差があるので、事前に入るかどうかの確認はしておいたほうがいい。(車にいかに自転車機材を効率よく積めるかどうかはきっといろんな技やハックがありそう)

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なお、大人4人のバイクを積むには後部座席をけっこう前まで押し込まねばならず、足元のスペースをかなり食ってしまった。(終始あぐらをかくことで回避w)

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※足を入れるスペースがない…

車移動のメリットは体力消耗がないこと

首都高羽田線、横浜横須賀道路を走って逗子まで行く。日曜の朝だったので、混むかもと心配していたが、渋滞はなく、快適に移動。

輪行は常に機材とバイクを持って移動しなくてはいけないので、精神的にも肉体的にもストレスはあるし、目的地までずっと座れないことも珍しくない。 それに比べると車での移動はじつに楽である。飲食もできるし、寄り道もできる。しかも、運転までしてもらってありがたい限り。

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※車は楽です

どうやら、ロードバイクの世界には「輪行派」と「車載派」で大きく分かれているようだ。半々という方はあまりいない印象で、だいたいどっちかに分かれる。それぞれメリット・デメリットあるが、自分はどちらかというと車載派かな。

立ち寄り湯等に寄り道したいし、荷物は最低限で走りたいし、バラしたバイクを人混みの中で持ち運びするのが、何度やっても若干のストレスになる。

逗子駅から横須賀方向に出発

五反田から1時間ちょいで逗子に到着。逗子駅前のコインパーキングに停めて着替え、バイクを組み、さくっと出発。駅周辺にはコンビニはいくつかあるので、補給には困らない。まあ、三浦半島1周はせいぜい60キロ前後だし、わりとコンビニも見つかるし、補給食は不要と判断した。飲み物だけ調達しておいた。

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基本は終始一般道を走る。交通量はふつうにあるので、いわゆるサイクリングコース的な安心感はなく、ちゃんと一列で走る必要がある。横須賀を過ぎてしばらくは交通量はふつうに多い。

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適度なアップダウンと景色の変化がライドを飽きさせない

横須賀を越えてしばらくすると、「あぁ、海が近い場所を走っているな」という気がしてくる。三浦半島が気に入っているポイントとして、

1.適度にアップダウンがある
2.景色がいい感じに変化する
がある。

これ、走りを飽きさせないために重要で、ずっと同じ景色が続くと徐々に苦痛になってくるのだ。その点、三浦半島はほどよい丘陵地があったり、木々の間から海が見えたり、急に視界がひらけて海岸線になったり、砂浜が現れたり、とにかく変化が多い。

今回で2度めになるが、来るたびに「また来たいな」って思わせてくれる魅力が三浦半島にはある。埼玉県からはやや遠いのが玉にキズだが、日帰りで十分に楽しめるコースだよ。

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ランチはくろば亭で

逗子から30キロ地点にあるコンビニで一休みし、そこから7~8キロほど走って三浦半島のほぼ先端に着く。 ランチは地魚と鮪無国籍料理のお店、『くろば亭』。同僚のオススメの場所である。

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※お店のロケーションはここです

城ヶ島公園までは行かないので、橋は渡らない。11:30に到着した時点ですでに15人ほど行列があり、45分ほど待っただろうか。外にはベンチも並べられていたので助かった。
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ただ、狭めの路地にあるのでサイクルスタンドは置かれていない。  ウェブサイトは黒基調のデザインなのだが、少々見づらいかも…。しかし、手作り感あるコンテンツが個人的に嫌いではない。
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メニューはこちら

当然ながら海鮮系が充実しているが、カマステーキとか天ぷらもある。海鮮チャーハン、鮪キーマカレー、鮪マーボという変わり種は興味をそそる。鮪うまか棒という品もあったが、いったいどの部位がどう調理されて出てくるのだろうか。興味は尽きない。

少々値は張るし、事前予約が必要だが鮪のカブト焼きもあるよ。 サイトによれば、カブト焼きにはホホの身、ハチの身、目玉、シンタマ(目玉の裏の身)、アゴ、ハチ子とDHAたっぷりの身がたくさんあろうそうな。注文するとオヤジさんのホラ貝儀式ももれなくついてます!ですって(なにそれ気になる)。  

以下、サイト内のオヤジさんの言葉を引用しておく。
三崎の場合は世界各国から旬のマグロが水揚げされるからため冷凍が主であるが、解凍次第で生に負けない色と味がでる。特に数あるマグロの種類、それと内臓類を含めた色々な部分が手に入る。

そういったものを使って作る料理が他県とは違い、三崎本来の料理だと言っても過言では無い。 なぜならば三崎は古くからマグロ船の基地として世界各国のマグロを求めて漁に出た。

その航海でそれぞれの国の特徴のあるマグロ料理と操業中にマグロの正身以外のもので作る酒のつまみや飯のおかずとして船員独特の沖料理があみだされていった。船内で少ない野菜の材料の中で作られる船員料理は「これぞ」無駄の無い長持ちするマグロの研究料理の始まりだと思う。

マグロの各パーツのそれぞれに適した料理には和・洋・中華・さらにエスニック的な技法を用いらなければいかせない・・すなわち無国籍料理である。常識にとらわれずどんどん広がる無限の食材、マグロに私は生きがいを感じる。全国に色々なマグロを紹介し、マグロの町、三崎としてのアピールをしていきたい。

くろば亭の嫁ブログもあったので、リンクを貼っておこう。  

同僚らは刺身定食、中トロ丼等を頼んだので、自分は変化球で『地魚タワー天丼』をオーダー。予想を超えてタワーだったのでビックリ。40キロほど走っていて空腹だったにもかかわらず、量が多すぎて少し残してしまったほど。でもお味はすごくよかった。

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店員のおばさまも愛嬌があって、居心地が良い。また三浦半島に訪れるときは『くろば亭』を利用させていただくつもり。 食べログの評価も高いよ。

くろば亭から北上して逗子を目指す

くろば亭から逗子までは30キロはなかった気がする。距離的には大したことはないのだが、わりと頻繁に小さなアップダウンが続き、地味に疲れた。登り降りはさせられるわりに達成感の味わえない程度の中途半端な丘ばかり(笑)。しかし、景色はとてもよい。

逗子に到着してサイコンを見たら60キロちょっとだった。汗だくになったので、日帰り温泉で汗を流し、軽く仮眠をとって帰途につく。実に満足度の高いツーリングであった。 三浦半島ならミニベロでも余裕で楽しめるコースなので、今度はオクサマを連れて来てあげようと思う。

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ただし、フロントシングルでは坂で難儀する(というか、まず登りきれない)ので、フロントダブル化終了後になるかしら。

そういえば、産経サイクリストに「神奈川・三浦半島にメリダ最新ロードバイクのレンタル拠点 7月25日にオープン」という記事があった。横須賀市の体験型総合公園「ソレイユの丘」でロードバイクをレンタルできるとのこと。

クロスバイクやジュニア用のマウンテンバイクも用意されるので、初心者や子供も楽しめるので、気になる方は覗いてみてはいかがだろうか。

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※海の近くを走っているのに、一瞬「あれ?内陸?」と思わせる風景が現れて楽しい

というわけで、三浦半島は日帰りツーリングに超オススメです。
\(^o^)/

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