今乗っているロードバイクのBOMAのリファールは年末で丸5年になる。周囲は「5年乗ったらもうとっくに元は取っている。よって買い換えてよし!」という謎の理屈でそそのかしてくるので困っている(笑)。

まあ、フレームを替える前にコンポーネントを電動アルテグラ(R8050)にすることに決めた(というか、既にした)ので、フレーム交換は当面お預け。が、買い替え予定はとりあえずないんだけど、もしも買うならどれがいいかなーと妄想するくらいならバチは当たるまい。

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◇ シマノR8050系アルテグラDi2がやってきたので、写真多めでファーストインプレッション


ということで、もしも今フレームを交換するならどれにするかを真剣に妄想してみたら、三つのメーカーが浮上しました。

その前に今のフレームの劣化状況などを…。

目次


BOMA(リファール)の劣化具合は?

正直、とくにない。5年も乗れば、カーボンフレームは傷だらけになるんじゃ…と想像してたが、ほぼ無傷。顔を近づけてよーく見ると、細かな傷がチェーンステーとかBB付近にあるけど、見た目はまったく問題ないレベル。洗車して「ガラスの盾」を塗ろうものなら、ほぼ新車じゃないかしら?って惚れ惚れできるほど。

立ちごけは5〜6回しているが、公道でコケたのは2回のみ(どっちもノロノロスピード)。あとは三本ローラーから布団と畳に数回コケたていど。

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輪行も散々しているので、傷は付いていてもおかしくはない。ただ、考えてみれば、傷の原因になり得る要素はスプロケットの歯がフレームに当たる…くらい。歯を外側に向けておけばその心配はなく、「注意して輪行さえすれば、傷が付くわけでもないんだな」とわかった。

大切に乗っているってのもあるが、定期的に「ガラスの盾」を塗ってメンテナンスに努めているのも劣化が目立たない理由だと思う。そのせいもあって、買い替え欲があまり湧いてこない。

乗って劣化を感じ取れるか?→NO

約5年間で走った総走行距離は2万5千キロほど。新品よりはヘタっているはずなのだが、ぶっちゃけぜんぜん自覚症状はない。

「新品と乗り比べたらきっとわかるよ」とはよく言われる。きっとそうなのだろう。ただ、劣化を自覚したくないので、乗り比べはなるべくしたくない気持ち。

見た目もいいし、乗ってもなんも悪いところがないので、5年乗ったけどまだまだいけるって考えている。

あと、買い替え欲求が湧かない最大の理由は「フレームデザインが気に入っているから」だと確信している。いくらキレイで傷がなくても、デザインに飽きれば交換したくなるはず。自分はリファール購入時に実車をショップで何度も見て、試乗もさせてもらえたので購入時になんの迷いもなかった。付け加えて言うと、画像検索しまくって、日本全国津々浦々のリファールオーナーさんの姿をチェックしていた。購入後のカスタマイズの妄想もバッチリだった。

最大の対抗馬はLOOKの566で、かなーり迷ったのだが、ついに実車を拝む機会にめぐまれず、写真しか判断材料がなかったのでギャンブルはしないことにした。高いフレームなので実物を見ることなく購入を決意できなかった。

もう1台、FELTのエアロバイク(ARシリーズ)とも迷った。価格もどっこいどっこいだったし、エアロフレームのかっこよさにも惹かれてはいたんだけど、最後は直感。本能に従ってリファールを選んだ。

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※2014年7月の写真(シャマルミレではなく、ゾンダを履いていた)

5年乗ったいま、心底思うのは、「気に入ったフレームを買っておいて本当に良かった…」ということ。惚れたモノだと時間経過は関係なく好きでい続けるし、なんならさらに愛着が増すほど。

いま、娘がまさに「どのフレーム、メーカーを選ぶか」の瀬戸際で散々迷っているが、父の好みや価値観を押し付けることだけは慎もうと誓っている。本人の意思が大事。

フレームをおニューにすると、気軽に輪行できなくなる気がしてしまう

えーっと、ぜんぜん本題に入っていないのだが、次に買いたいフレームはおそらくリファールより高くなってしまう気がする。
(※リファールはフレーム単体で定価18万円ほど)

予算を決めているわけではないが、30万円かそれ以上のフレーム…ってなると、気軽に輪行できなくなってしまいそう。(傷が付いてないと書いたが、心配はしてしまう)

リファールで輪行は幾度となく繰り返していて、いままでカセットスプリケットでガリッとやったことは一度もないし、今後もないとは思う。なので気持ちの問題ですかね…。自分はロードを床の間に飾って眺めて楽しむよりも、積極的にあちこち連れ出して走らせまくりたい。ヘタに高級すぎるフレームに手を出してしまうことで、行動半径が小さくなってしまわないか。

いいフレームは欲しい。でも、気軽に輪行しまくれる気軽さを失いたくない…という悩みである。

ダークサイドの自分が「2台持てばいいじゃん。そしたらディスクロードにすればいいじゃん」と囁いてくる…怖い。 不思議なもので、カーボンフレームは気楽に輪行するくせに、アルミのタイレル(CSI)では輪行する勇気がなく、買ってもうすぐ丸3年になるのに電車輪行はしたことない。運搬するのは常にクルマだけ。

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理由は、綺麗なシルバーの光沢に1ミリたりともキズをつけたくないから。カドワキコーティングじゃないけど、ほんとに美しいんですよ…CSIって。初めて生フレーム見たとき「こんなにピカピカなのにカドワキコーティングじゃないの?マジで?」って思ってカタログを確認したほどだった。

丈夫なはずのアルミフレームは大切に保護し、カーボンだとガンガン輪行するってなんか矛盾している気がするけど、人間って本当に理屈だけで行動しない動物なんですね。ちなみにフレーム価格はどっちも似たようなものです。

強制的に「いま欲しいフレーム」を妄想してみた結果

…で、ようやく本題です。 まあ、そんなこといっててもいつかはフレーム交換の日がやってくるわけで、妄想がてら真剣に各ロードバイクメーカーを横一線に脳内で並べて思案した結果、「次に買うならこの3メーカーのどれかだな…」と絞り込むことができた。

それは

  • BMC
  • Factor
  • ピナレロ

の3つ。

BMCの中で欲しいバイクはSLR02 Disc

  • スイスに本拠地を置く自転車メーカー・ブランド
  • 角型のチューブを多用するなど特徴的なデザインを持つ
  • BMCの正式な由来は「Bigelow Mounting Company」
  • 「Bicycle Manufacturing Company」 の名称がよく用いられる

BMCにはレース向けのTeammachine、エンデュランス系のRoadmachine、そしてエアロ(トライアスロン用含む)がある。

エアロは特に好みではないので選択肢からは外れるが、エンデュランスもレースもどっちもかっこいいな…と思う。ホリゾンタルに近いトップチューブが凛々しさを醸している。中でも、TeammachineのSLR02のディスクブレーキ仕様がよい。昨年、イベント会場で真っ赤なディスクブレーキ仕様のSLRに乗っているお兄さんを見かけたとき、ズキューーーンと心を打たれた。めちゃくちゃかっこよかった。

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ルックスだけがいいのかと思いきや、試乗したことのある人からは「むちゃくちゃ反応が良くてガンガンに走れるのに、乗り心地がべらぼうに良い。非の打ち所がない。俺が一番欲しいのがコレ」って語ってて、その言葉も背中を後押しする理由。

ディスクブレーキだと輪行がやや気を使いそうな気はするが、慣れの問題だろうし、毛嫌いするのもなんだかなと。

ちなみに、上に控えるフラッグシップのSLR01はあまりに高価すぎて考える気にすらなれない。キャリパーブレーキ仕様は50万円、ディスクブレーキ仕様は54万円(!)だ。しかも完成車ではなくフレーム価格で、である。下手したら三桁万円に届いてしまう。 SLR01 には手が出ないが、SLR02であればアルテグラの完成車で38万円(ディスク仕様は43万円)なので、まだなんとか現実的な価格帯かと。
※価格は税抜き

公式サイトからSLR02 (ディスク仕様)のスペックのかいつまんでピックアップすると…

フレーム

ACE テクノロジー フルカーボンで1,045g (54、塗装済) 12x142mmスルーアクスル、フラットマウントディスクブレーキ専用、(140/160mm対応)、直付フロントディレイラー、交換式「サンドイッチ」リアディレイラーハンガー
※サンドイッチ式のディレイラーハンガーってなんだろう…

フォーク

Teammachine SLR02 フルカーボン、405g(300mmコラム)、12x100mmスルーアクスル、フラットマウントディスクブレーキ専用

シートポスト

Teammachine SLR01 プレミアムフルカーボンACE テクノロジー[D]型コンプライアンスポスト、15mmオフセット、195g (0mmオフセット オプションあり)
※ん?シートポストはSLR01と同じモノなのかな…

タイヤ

推薦タイヤ幅は25mmで、最大タイヤ幅は 28mmまで。(へぇ、23c推奨じゃないんだ…)


SLR02のカラーは3種あって、選ぶならホワイトかエアフォースグレーのどっちか。今のリファールが白だから、たぶんエアフォースグレーを選んでしまう可能性が大。が、ピュアな白も悪くない…。

Factorの中で欲しいバイクはONE

お次はFactor。新興の高級フレームメーカーである。 FACTOR BIKES(ファクターバイクス)とは
  • 2007年にイギリスで誕生した新興自転車ブランド
  • レーシングカーや航空宇宙産業関連の“bf1systems”から誕生
  • F1のテクノロジーを応用したエアロダイナミクスを追求
  • 2016にはプロコンチネンタルチーム「One Pro Cycling Team」がFactorを使用
  • フランスのUCIワールドチームAG2R La Mondialeと契約し、2017年にワールドツアーに初参戦




2017年の暮れ、ちょうど1年前に埼玉県の彩湖で行われていたイベントで実車を見て、これまた心を射抜かれた。O2とONEの2種類があって、より軽量なのはO2なのだが、フレームのかっこよさとユニークさで言えばONEが際立つ。

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ONEのフレームはTwin Vane Evo ダウンチューブといってなんと真っ二つに割れている。なんのためかというと、2翼の間から空気を通過させることで、風圧を足とフレームの間を通して後部へ逃がし、ペダリングの抵抗を減少させる…そうな。もちろんUCI公認フレームである。

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※ダウンチューブが真っ二つ

いや、ただのオッサンホビーサイクリストの自分には全く意味をなさないことは百も承知。ただ、趣味って理屈で割り切れないじゃないですか…。高みを目指したいじゃないですか…。

ONEってなんかこう、重厚かつ男性チックなモビルスーツ……具体的には陸専用ドムなんですが…を彷彿とさせる雰囲気があってグッとくる。カラーはレッド、ブラック、シルバーがあって、自分だったらもっともモビルスーツ感を味わえるシルバーを選ぶ。

ただ、Factorはハイエンドモデルしか扱っていないメーカーで、どっちも目玉が飛び出すほど高い。O2で54~55万円。ONEは59~60万円。BMCのSLR01を超える。しかもDi2専用フレームなので、これとそこそこのホイールで組んだら120~130万円は確実に超える。もはや、自家用車の価格だし、もうちょい足せばジムニー(XG 5MT:145万円ちょい)が買えてしまうではないか…。

欲しいとは言ってみたものの、購入することはほぼ100パーセントないスーパー高級バイクである。

ピナレロの中で欲しいバイクはプリンス FX

最後はピナレロ
  • イタリアのLVMH傘下の自転車会社(本拠地はトレヴィーゾ)
  • 1953年、ジョヴァンニ・ピナレロによって興された
  • コルナゴ・ビアンキ・デローザなどと並び、イタリアンバイクの代表格
  • 「オペラ」は姉妹ブランド(2015年以降新作の発表は行われていない)
  • 独特の形状をしたフォークを開発する

プリンス FX はグランツール3連覇を成し遂げたDOGMA F10のテクニカルソリューションを受け継いでいる…つまり、形状は同じ(ように見える)。フレームはT900 3K のハイストレングスカーボンでフォークはONDA with ForkFlap T900。ボトムブラケットは「イタリアン」である。 F10は高すぎて検討する気すら湧かないけど、プリンスFXは税抜きで45万円ちょい。 自分がフレームにかけてもいいと思えるMAX金額がこのくらい…だろうか。

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※まじで痺れる…

プリンスFXを「いいな」と思ったキッカケは、娘のロードバイク探しを手伝っているときにピナレロのサイトを見たとき。「めっちゃいい!」と思った。さすがピナレロはデザインが秀逸で、うまく表現できないのだが…なにをどうデザインすれば人の琴線に触れることができるか、熟知しているのではないだろうか。乗ったことも触ったこともないけど、脳が勝手に「いいバイクに決まっている」と決めつけてくる…(笑)。


あるいは、プリンス DISK もアリですな…。

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T700 12K カーボンとのことだが、カーボンの質とかグレードなんて自分の脚にはさほど関係ないし、なんといってもフレーム価格が30万円を切る。これはデカイ。ただ、カラーがひとつしかないのが玉に瑕…。 もうちょい明るめのカラーもあったら…。


と、徒然なるままに3メーカーを挙げてみた。どれもとってもステキ。 BMCもFactorもピナレロも、ほしいモデルはもれなくお高いため、現時点で購入は考えていない。もうしばらくはBOMA の Refale を相棒にすることにしようと思う。

妄想だけならタダなので、皆様もお試しあれ。


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※まだまだBOMA の Refale に乗る…!


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