皆様は、ロードバイクのポジションで悩んだことはないだろうか。悩んだことのない人なんていないはず。もしかしたら現在進行形でお悩み中かもしれない。

タイレルのCSIを買って1年と3ヶ月が過ぎた。「1年以上も走っていれば、ポジションはとっくに固まっているだろ」と思うかもしれないが、じつは3度いじっている。3度目はつい2週間前におこなった。

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今回は、3度目の修正でとんでもないミスを犯しかけた。言いたいことはひとつ。素人サイクリストが生半可な知識だけでポジション修正しようとすると、ヤケドするぜ…ってお話です。

オレのタイレルに死角なし!と思いきや

最初にしたのはハンドルポストのカット。長すぎてアップライトだったのを、大胆に3〜4センチ切り落とし、ハンドルポジションを下げた。これが2016年の夏。

>> タイレル(Tyrell)CSIのポジションを『セットバックシートポスト』を導入していじってみた結果

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※ノコギリで切り落とす(後戻りはできないw)

しばらくは楽しく走っていたのだが、これで完了とは問屋が卸さず、今度はサドルとハンドルの位置が近過ぎて脇が窮屈になってきた。

ステムを伸ばすか、サドルを下げるかを行きつけのショップの大将に相談しても、「単純にステムを伸ばすのはカンタンだけど、重心位置が前荷重になってしまう。ステムはそのままで、サドルを後退させよう」と診断され、導入したのがセットバックシートポスト。

通常の直線のシートポストよりも、さらにサドル位置を後ろにズラすことができ、余裕を持ったポジションが取れる。

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ちなみに、この二回のポジション修正はショップに相談して、おこなっている。

「これで完了。ヨカッタヨカッタ」と安心しきったまま2017年を迎え、バトンホイールを装着し、いよいよ「もはやいじるところなし!オレのタイレルに死角なし!」と悦に入っていた。

独断で、ステム延長しようと決めた

しかしである・・・。またしてもポジションに違和感。セットバックシートポストでサドル位置を最適化したはずなのに、まだ腕が窮屈に思えてしまう。

すでにサドルはマックスまで後退させているので、「こりゃ、ステムの延長しかないぞ」と判断し、ショップで大将に「ハンドル位置を前に2〜3センチ伸ばしたいいから、ステムの在庫を見せてー」と頼んだ。

しかし、大将はしげしげと自分のバイクを眺め、「いや、ステムじゃないような気がするんだよな…」とつぶやく。

「ちょっとサドルに跨ってみて。これまで2回ポジションをいじっているから、改めて現在のをおさらいしておこう」

それもそうだと思い、愛車のCSIに跨るやいなや

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あ、やっぱサドル位置が高いわ

「うそん」

独断で上げたことない?

「・・・ある」

またやってしまったね・・・



説明しよう!胴長短足の自分は、その事実を隠したいがためにシートポストを適正値より上げて乗る悪いクセがある。過去にはロードバイクで同じ過ちを犯してしまったことも。それを大将に一発で見抜かれてしまった。

「二度と繰り返すまい」と肝に銘じたはずなのに…つくづく自分の学習能力のなさに呆れる。

>> 【ロードバイク初心者あるある】サドルを適正ポジションより約2センチ上げていた恥ずかしい理由を告白します


サドルを下げ、スペーサーを抜いたらアッサリ解決

係数を掛け算して、適正な股下の高さを算出した結果、なんと、1.5センチほども高過ぎだったことが判明。

以下、股下の長さを出す公式

0.875(係数) × 股下(センチメートル)



サドル位置の変更に合わせて、ハンドル位置も見直したほうがいい

「どうすれば?」

スペーサーを抜いて、もう一段階、下げてみよう


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※試走する大将

ということで、素直に従ってスペーサーを抜き、2センチほど下げてみた。試走してみると、いい感じ。すごくしっくり来る。さっきまで「ステム延長こそが解決策。それしかない!」と信じてたのに、なんだこれ……自分はいままで何をやっていたのだ…。

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※何段階かに分けて、いろんな高さでポジションチェック

ひとつのボタンのかけ違いが全てを狂わせる

3度目のポジション修正をして、すでに2週間が経過。もともとの違和感&窮屈感はウソみたいに消え、実に走りやすくなった。

ポジションを治すって本当に難しいし、生兵法は禁物だと痛感。大将のアドバイスがなければ、サドル位置もハンドル位置もそのままで、ステムだけ延長して「対処したった(ドヤァ)」気になっていただろう。

ロードバイクのポジションって洋服のようなもので、ひとつボタンをかけ間違えると、あとはなにをどう工夫してもダメ。部分最適は根本解決にならない。

どこにミスの根っこがあるのか、丹念に巻き戻し、あれでもない、これでもないと要素を潰していく緻密な作業。

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※スペーサーにもいろいろなサイズが

腰が痛いのは腰の筋肉のせいではなく、ハムストリングスの硬さが原因があった・・・的な「因果関係は単純な話じゃない」っての、よくあるじゃないですか。まさにそれ。

これをただの一般サイクリストが行うのはかなり難度が高い。

なにしろ、自分で自分の姿勢を観察することすらできないもんね。プロに診断いただくのが間違いない。

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※KCNCの肉抜きされた軽量スペーサーを導入

メカニックは、ホームドクターのような存在

「自分のことは自分が一番よくわかっとる!」というセリフは、ロードバイクのポジションでは当てはまらない。あと、病気もそうだね。体調不良の原因なんて、医者に診断してもらわなければわからないことが山ほどある。

余談だけど、今年1月に人生初のインフルエンザを発症した。3日間熱が下がらないので、「風邪にしてはしぶといなあ。市販の風邪薬も切れたし、病院でもらってくるかあ」と出かけたら、「あんた、インフルだよ!3日間もなにしてたん!」って言われてしまった。



「年末に予防接種受けたのに・・・」

予防接種は完璧じゃない。発症の可能性を下げてくれるだけなの

「熱は39度までしか出なかったんで、てっきり風邪かと」

予防接種の効果だね、それ



・・・ってことがあって、5日ほど寝込みました。仕事は溜まるわ、身体中痛いわ、自転車には乗れないわ、散々な目にあった。自分が風邪かインフルエンザかすらもわからない。それが一般人。自転車のポジションも似たようなものだと思う。

まとめ

ということで、反省を込めつつ今回のおさらいしますと、


<素人の判断> 腕が窮屈

ステムを伸ばそう


<実際> そもそもサドル位置が高すぎ

サドル下げる

それに合わせてハンドル位置も下げる

ちなみにステムはそのままでOK


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Aをしなきゃって相談したら、違うよ、BとCをしなさいって言われたようなもんです。自転車歴7年目にもなって何をやっているのか・・・己の馬鹿さ加減にほとほと呆れた。

ステム購入という余計は出費をすることもなく、無事にポジション修正が終了しました。今後は勝手にシートポストを伸ばすような愚行は慎みます。

皆様におかれましても、ポジション修正で迷ったらまず専門家に相談!を強くお勧めします。