平地専門のオクサマを、たまには山に連れて行ってあげようということで、栃木県小山市栃木市にある「太平山」に連れて行った。
※コメント経由で「太平山の所在地は”栃木市”です」とご指摘いただきました。お詫びして訂正いたします。m(_ _)m

先日、NHKのチャリダーを見ていたとき、太平山(おおひらさん)が紹介されていて、「斜度がマイルドで登りやすい」と言われていたから。

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Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)のシェイクダウンも兼ねています(笑)


この季節、秩父や奥多摩はちょっと路面(の凍結)が心配だし、そもそも斜度がキツすぎて根をあげてしまう可能性がある。

物見山は何度か行っているが、「同じ場所でもなんだしなー」ということで、お互い行ったことのない場所を開拓しに行こう!となったわけ。

>>沖縄出身のオクサマ、人生初の気温5度でのライドで85キロ走る

以下、太平山のレポートをしますね。

太平山は佐野藤岡インターが最寄りです

小山市は初めて行く場所。地図を見たら、佐野藤岡インターが最寄り。川口市からちょうど50キロだった。意外に近い。三浦半島(逗子駅)までがちょうど100キロなので半分だ。しかも、首都高を走らずに済むので、時間の計算もしやすい。

「自走でいけるな…」と思ったが、さすがにオクサマに4号線をひたすら走らせるのは危なっかしいので、車に積んで輪行することに。

佐野藤岡

週末の高速道路は、関越道よりも東北道の方がぜんぜんすいている。関越はたいてい所沢 >> 川越間で渋滞が始まり、「埼玉県を出るだけでひと苦労だな」と感じているので、つい東北道を選んでしまう。

実際、東北道は紅葉の季節とか三連休でもないかぎり、交通量はそこそこあるが、基本はスイスイである。利根川を超えてちょっと走れば、そこはもう佐野藤岡である。

道の駅「みかも」が便利

道の駅「みかも」を拠点にして走ることにした。レストランの営業開始前に到着してしまったので、売店でパンとかいなり寿司を買う。自転車ラックも用意されているし、店員のおばちゃんらが無料休憩所を案内してくれた。外はかなり寒かったので助かった。

地元で採れた野と果物がいっぱい並んでてテンションが上がる。地方の道の駅で野菜を見るとあれもこれも買いたくなるのはなぜだろう。どれもが美味しそうに見える。

ネギが太い!しかもたったの98円!これは買いだ!」等とわめきつつ(心のなかで)、あれこれ野菜も購入させていただいた。

小山って…ひたすら平地なのね

小山っていう地名から、勝手に「アップダウンがそこそこある土地」だと想像していたのだが、ぜんぜん違った。ひたすらに平地が続く。どこにも山らしいものが見当たらない。

平地で出力が上がらず、30分近くずっと寒いままだった。本当に太平山があるのかしら…と不安になりかけたが、チャリダーで放送したくらいだから間違いないはず。

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Googlemapのナビを信じて走ると、13キロほど走ったところに、「太平山の入り口」を発見。小さい看板なので、見落としそうになった。目印は、『にこにこぶどう園』。案内板には3.3キロと書いてある。

なあんだ、たったの3キロか

と、オクサマは余裕をこいて出発。登りの3キロはけっして短くはないよという警告も聞かずに。

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※目印は「にこにこぶどう園」

斜度は緩やか(ラスト数百メートルまでは)

序盤は緩い坂。しかも、ところどころで下りもあったりして、非常に楽である。

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「なんだ、太平山ってこんなもんか。拍子抜けしっちゃったな〜」 

とまだ余裕だったが、それもこの地点まで。目視でもわかる、明らかな斜度のアップ。


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「うーむ、徐々に斜度上がってる?」


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蛇行し始めるオクサマ


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「え、ここを登るの…下るんじゃなくて?」 はい、登ります。頂上にお団子屋さんがあるので、そこで休憩しましょう。


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※イッキに斜度がアップする


ここから頂上まで距離は短いが急な坂が続き、休み所はない。一気に登るしかない。自分が前を引いたのだが、登りながら「うっわ、キッツ…。こりゃ、オクサマは途中で足をつくだろうな…」と思った。

先に登りきり、オクサマの到着を見守る。

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なんと、足をつかずに登りきったそうな。できないはずだったダンシングを織り交ぜつつ、死ぬ気で登りきった。よくやった。 (根性は人一倍ある)


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頂上は見晴らしの良い景色が広がっている。屋外のお座敷もズラーッと並んでいて、暖かい季節ならここで軽食しつつ、景色を愛でることができる。

我々も、「いづみ屋」さんでお団子とお茶で休憩をとった。なんでも、太平山は卵焼き、焼き鳥、団子が名物なんだそう。

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美味しいお団子。店員さんも気さくでいいかんじ(*^^*)


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※謎のストレッチをするオクサマ


この太平山だが、正直、1回登るだけでは少々物足りない。他のローディさんらの会話を聞いていても、「おかわりしようか」とか「もう一本、いっとく?」と話し合っていた。足のある方であれば、3〜4本は余裕だと思う。

オクサマにおかわりを勧めてみたが、「遠慮しとく…」だった(笑)。

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小三郎のしょうがらーめんが大ヒット

太平山を下った後は再びひたすら平地。びっくりするほど隆起がない土地のようで、走るのが楽すぎる。適当にブラブラ走り、「佐野プレミアムアウトレットでお茶でもしようか?」となり、走っていたら「小三郎」というラーメン屋さんの前を横切った。

小山周辺はラーメン屋が多いけど、この小三郎は際立って賑わっている感があるなあ…って思った瞬間、オクサマから「止まれ!」と命令が下る。

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どうやら、ここで昼食を食べたいらしい。

看板には「しょうがらーめん」と書いてある。しょうが?ラーメンにしょうがをかけるの?それとも、スープに生姜が含まれているの?よくわからないまま、行列に加わり15分ほど待つ。回転は速いようだ。

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メニューはこれだけ。じつにシンプルで潔い。個人的にあれもこれもと拡充している店よりも、単品勝負してくるお店の方が好き。味に自信がなければできない行為だから。

千切りの生姜は、小三郎のオリジナル

オクサマも自分も、しょうがらーめんと餃子を頼む。まず出てきたのが餃子だが、これがじつにうまい!皮がモッチモチで野菜たっぷりの餡が入っている。油っぽさがなく、これはイケる。

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ただ、手作りならではなのだが、皮が剥がれやすい。注意しないと崩れてくるので、レンゲに乗せて食べるとよいだろう。

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しょうがらーめんは塩ベース。千切りにした生姜がたっぷりとトッピングされている。「これ、佐野とか小山では一般的な食べ方なんですか?」と店員のオバさんに尋ねたら、「うちのオリジナルなのよ」と話していた。

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余談だが、塩ラーメンってわりと当たり外れがあるラーメン。外れた場合、ただの味気ないラーメンになってしまうことがあるんだけど、小三郎は違う。味そのものはシンプルなんだけど、味わいが深い。そして、生姜のピリッとした自然な辛さが全体を引き締めてくれる。最初から最後まで、味に飽きが来ないのもGOODだ。

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※チャーシューも売ってます

餃子もラーメンも両方美味しいお店はなかなかない。小三郎は確実に自分のお気に入りになった。

駐車場の車のナンバーも確認したが、宇都宮などの栃木ナンバーが目立つ。地元の方々に愛されているラーメン屋さんのようだ。

昔なつかしの雰囲気で居心地が良い

店内に入って「なんか、違和感あるな…」と思っていたのだが、原因にすぐ気づいた。客層がファミリーとか、シニア世代が中心なのだ。もちろん、若い人もいるのだが、60代くらいの夫婦が多い。そして店員さんは中年女性ばかり。

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店内は木目の明るめの作りで、光がたくさん差してくる。いわゆる、最近のラーメン屋によくある、黒いTシャツを着て、腕組みをし、タオルをハチマキにして、壁にでっかいフォントで面とスープのこだわりを長々と書かれている…系のお店ではない。

昔懐かしい、昭和のラーメン屋さんっぽい雰囲気が心地よいのだ。 黒Tシャツ系のお店も悪くはないのだが、居心地がいいのは小三郎のほう。

ということで、小山市にお立ち寄りの際はぜひ小三郎にお立ち寄りください…と勝手に宣伝してみる。

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ちなみに、麺の量はけっこう多くて、サイクリング中だったにもかかわらず、お腹がパンパンになった。デフォルトでチャーシューが2枚入っているが、量的、バランス的にちょうどいい。

隣のカップルがチャーシュー麺を食べていたが、かなりの量で驚いた。よほどチャーシュー好きでない限り、ふつうのしょうがらーめんでよいだろう。

なお、女性同士で行くなら、餃子は一皿をシェアするでちょうどいいかも。一皿でけっこうなボリュームである。(ただし、5個入りなので、どちらかが2個になってしまうという難しさはある)

ひとつリクエストをするなら、駐輪スペースとかバイクラックがあるといいな…くらいだろうか。それ以外は文句なしであった。

佐野プレミアムアウトレットが近いよ

太平山に行くなら、佐野プレミアムアウトレットに立ち寄るのもよいかも。スターバックス等のカフェもあるし、ブラブラとウィンドウショッピングするもよし。

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ただし、注意点があって、駐輪スペースがかなり離れたところにしかないのと、盗難リスクが怖いので、さすがにCSIを置いておくのが怖かった。

そこで、ダメ元で駐車誘導しているおじさんに相談したら、敷地内のフェンスにロックする許可を頂けた。おかげさまで、スタバで一服することができた。感謝である。(常にこういう対応をしていただけるとは限らないので、念のため)


以上、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)のシェイクダウンを兼ねた、太平山ヒルクライムのレポートでした。ラーメンとショッピングと組み合わせて楽しめるヒルクライムなんてなかなかない。今度は自走で来ようと思ったのであった。



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