サイクリストの皆さまはサイクリング時にどうやってスマホを持ち運びしているだろうか。

いまやスマホはサイクリングはおろか、日常生活に欠かせないほと一般化しているので、サイクリングに持っていかない理由がない。

ズボンのポケットに入れるといちいち出し入れが面倒なうえにペダリングの邪魔にもなる。背中(バックポケット)はアリだけど汗で濡れるので直に突っ込むのはなんかイヤ。(入れるときはジップロック使ってます)

って考えていくと、ハンドル付近に装着するのがベストでして、自分はずっとトピークのRIDE CASEを使っている。

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/iPhone5→7へと乗り換えた\

使いやすくて安心なスマホホルダー『TOPEAK RideCase for iPhone 5』をロードバイクとミニベロに導入しました

トピークのiPhoneホルダーがロングライドと三本ローラーで大活躍中

確実な固定力に定評があって、縦横に回転させられるし、脱着も簡単。なにより、スマホケースにスタンド機能があるのが気に入ってて、出先でさっと原稿が書ける。(そのために常時Bluetoothキーボード持ち歩いてます)

まあ、スタンドはそもそもウェブや動画をデスクで見やすくしたものなんだけど、傾斜の角度がちょうどいい。執筆にもめっちゃ向いている。

Image uploaded from iOS (4)

かつて、カシオから「ポメラ」というネットに繋がらない、文字しか入力できないガジェットがあって、それのファンである自分が最終的にたどり着いたのが「Ridecase × Bluetoothキーボード」というわけ。
※こういう使い方をするユーザーがいるとは、TOPEAKも想定していないだろうが…。


今回、株式会社ユーロギアさんから『クアッドロック(Quad Lock)』というまったく新しい機構を持つスマホホルダーをご提供いただいた。クアッドロック(Quad Lock)をご存じない方のために公式サイトから引用しつつ簡単に説明しますと…。

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軽さ、強さ、安全性の全てを備えた、オーストラリア生まれのスマートフォン装着システム。それがクアッドロック(Quad Lock)だそうな。およそ80kgの荷重にも耐えられる専用設計のマウントとケースなので、サイクリング中も安定して好みの位置に取り付けることができる。

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80キロもの荷重に耐えられる必要ある?オーバースペックなんじゃないの?って思うかもだが、それくらい頑丈でないとクラッシュの際にスマホが吹っ飛んでいってしまうのだ。それを実現しているのが、Dual Stage Lock Mechanismと呼ばれる特許出願中の安全なロック構造。

クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で、2011年12月5日にプロジェクトを開始したら、なんと最初の2週間であっという間に資金目標を達成してしまったんですって。で、いまや4000以上の都市、100か国以上に出荷されている。 使い方は超シンプルで直感的。専用マウントを取り付けたら、ケースを45°の角度で軽く押しあて、回すだけ。マウントの取り付け位置は、ステムでもハンドルでもOK。

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メカメカしい脱着シーンがかっこよくって、もちろんその存在は知ってはいたものの、すでに使っていたりすると新しいスマホケースって試す機会がないんですよね。

ということで、ありがたくクアッドロック(Quad Lock)をインプレさせていただきます!

目次


クアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備

パッケージ内のパーツはこんな感じ。

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/ポリカーボネート樹脂のレインカバーも付属\

台座固定にネジは不要。ゴムバンドで固定する方式だ。ハンドルの径に合わせて2種類の太さが用意されているので、太いステムでもミニベロの細いハンドルでも大丈夫。

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2本の硬めのゴムバンドを「うりゃ~」と伸ばしてステムかハンドルに台座を固定する。ゴムだけでグラグラしないかな?と思ったが、1ミリも問題なかった。一瞬で終わった。

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iPhoneをクアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備のケースにはめて、合体させてみる。スマホを45度傾けて凹凸を合わせ、軽く押し込みつつ真っ直ぐに戻すと……カチッと合体。

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想像してはいたが、固定力は素晴らしく、どんな走り方をしても問題ない信頼感がある。シャキーーーン!ってかんじで脱着できて超気持ちいい。

上手い例えが見つからないが……少年時代、仮面ライダーの回転ベルトを腰に巻いてバックルをシャキンってはめたときのあのトキメキを覚えていますか?(注:オッサン限定)。あれです。あの高揚感に似たモノを味わえます。

リリースするには裏側に指を入れ、台座にある青い筒を下に引っ張るように下げると、凹凸の合体が外れる仕組み。

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外れはするけど、ポロッと落ちることは当然ない。シンプルだが、シンプルゆえ誤動作がないのだ。よく考えられているなぁ…。

控えめに言って、クアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備の「脱着のクリック感」と「抜群の固定力」は革新的だと思う。噂には聞いていたけど、この時点でかなり気に入った。(まだ1ミリも走ってないけど)

そうそう、スマホは縦横に動かせるので、三本ローラーに乗りながらYouTubeや映画も観れる。屋外での走行中は関係ない話だが、三本ローラーを習慣にする自分にとってはかなり重要なポイント。


ということで、ダホンのEEZZ D3 で50キロ、タイレル(Tyrell)のCSI で70キロほどクアッドロック(Quad Lock)を装着してサイクリングしてきました。

クアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備の良かったところ

バツグンの固定力

まったく不安がない。ぜんぜんズレない。落下の不安ゼロ。しかも脱着時のクリック感がかなり快感。各パーツの動きもスムーズ。とても上質なガジェットを使っているときの満足感がある。

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ガラス繊維入りナイロン+ポリカーボネイト素材により、一度ロックすれば、ひねり・衝撃・振動にも極めて強い耐久性を発揮するとのことだ。

台座のデザインがかわいい

台座本体がとても小ぶりでGOOD。余計な突起が一切なく、まるでベルのよう。台座ってわからないくらい可愛らしいデザインをしているのも良い。そこまで意識してデザインしているのかなって思わされた。

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スマホホルダーって、中にはゴツゴツしたものとか、戦闘機発射用カタパルトのごとくハンドルからビヨーンと突き出すものもあるんだけど、それってバイクのシルエットを壊すんですよね…。その点、クアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備はホルダーにありがちな物々しさが皆無。というか、台座だけ見て「スマホホルダーのだ」ってわかる人、あまりいないんじゃないかしら。

スマホケースそのものが手になじむ(質感の高さ)

ケースの質感と持ち歩きやすさが好印象だ。ムッチャ高級品ってかんじではないし、プラスチッキーではあるんだけど、滑らかで突起がないので、ポケット等で引っかからず、取り出しやすい。

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ちなみに、RIDE CASE はスタンドが意図せず開くことがあって、ポケットから出すときに引っかかって落としかけたことは何度もある。

(バイク、車、ジョグ)でも使えて汎用性が高い

いろんなアフターパーツが充実しているので、サイクリング以外のシーンでも活躍する。オートバイ、車、なんとジョギングでもいける。昨今の大型化しているスマホを腕に装着するのは「重くね?」という気がしないでもないが、便利っちゃ便利。

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/ジョギングにも\

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/バックパックにも\

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/オートバイにも\

という感じで、使用に関してほぼネガはなかった。

ただ…細かくみてくと「ここが惜しい!」って部分もありまして。

クアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備のあまりよくなかったところ

自立しない(わかっていたが)

TOPEAKのライドケースで縦に自立させて原稿を書く(Bluetoothキーボードで)のが日課な私にとって、ここが弱点だった。まあ、自立させたいユーザーがどんだけいるの?って話ではある。

自立させられるよう、別売りアタッチメントがあればいいなーと思ったら、なんとあった(別売り)

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これがあればどこでも原稿書き放題、動画見放題だと思ったのだが、持ち歩きには適していないかと。デスク据え置きタイプのようだ。

装着時にサイクルコンピューターやライトに干渉しやすい

スマホを斜め45度に傾けて装着するので、ライトやサイコンに干渉しやすい。これは使ってみて初めて気づいた。台座の左右には少々のスペースを確保せねばならない。

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/左上がライトに当たるので、ライトをずらした\

ロードバイクのハンドルには、たいていサイコン(もしくはガーミン)とライトがマストアイテムとして付いているので、その上でどうクアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備の場所を確保するか…は購入前に考えておいたほうが良さげ。

ハンドルにスペースがなければ、ステムの上を利用するのもアリ。あるいは、角度をつけたい場合は、オプションのアウトフロントマウントを使ってもよい。(22~32mm径に対応する)

ちなみにライドケースはストレートに抜き差しして装着するので、このマイナス点がない。ダホンEEZZ D3 にはサイコンをつけておらず、右半分が空いた状態だったので問題なかった。

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しかし、CSI(ミニベロ)とリファール(ロードバイク)にはそれぞれ左にライト、右にサイコンがあって、干渉しないよう位置を微調整する必要がる。(まあ、一度やればおしまいだが)

ということで、クアッドロック(Quad Lock)の使い方&準備はスマホホルダーとしてはむちゃんこ優秀。脱着のスペース確保問題はあるものの、実用性はすこぶる高い。というか、素晴らしい。

ラインナップ的には、
  • IPHONE 7/8 PLUS 適合:25-40mm径
  • IPHONE 6/6S 適合:25-40mm径
  • IPHONE 6 PLUS/6S PLUS 適合:25-40mm径
  • IPHONE 5/5S/SE 適合:25-40mm径

と、アイフォン用は充実している。さらに、iPhone X,XS,XS MAX,XRまですべてカバーしているので、最新機種を持っている人も安心だ。価格が8,400円ほど…とサイクリング用スマホホルダーにしてはちょいとお高めだが、それだけの満足感は得られると思う。

あと、GALAXY S8+ 適合:25-40mm径とGALAXY S8 適合:25-40mm径 もあって、そっちは7,000円ちょい。 自分のように「原稿執筆したいから、スタンドがないとダメ」って人でない限り、問答無用でオススメできます。(^ ^)

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ユーロギアさん、クアッドロック(Quad Lock)のご提供ありがとうございました!



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