2年半使ったヘルメット、スペシャライズドの「プリヴェイル(Prevail)」がそろそろ交換の時期なので、次のヘルメットを探さなければならない。

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一般的に自転車のヘルメットの耐用年数はMAXで3年と言われており、それ以上使うのは安全面から言って得策ではない。(お手入れや保管状態が良くての3年なので、いい加減な扱いをしていると劣化は早まる)

ということで、振り返りのレビューをしてみよう。

プリヴェイル(Prevail)の良かった点

とにかく、申し分ないほど軽い

これがプリヴェイル(Prevail)を選んだ最大の理由だった。メーカーの発表で「198グラム(Mサイズ)」。購入した2015年当時は最軽量の1、2位を争う軽さで、長時間被っても気にならないし、首も痛くならない。

今でもこの軽さは特出していると思う。ロングライドする人にはぜひ軽さを重視してほしい。個人的感覚だけど、200〜230グラムのヘルメットはかなり軽量の部類、230〜260グラムはふつう。260グラム以上は「自分だったら選ばないかな…」っといった感じ。

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たかが数十グラムの差かもしれないが、朝から夕方まで乗り続けていると、ボディブローのようにジワジワ首にくる。よって、次に購入するヘルメットも「軽さ」は譲れない。

ちなみに重いから安全とか、軽いから安全面が犠牲になっているわけではなく、検査をパスしたお墨付きヘルメットであればどれを被っても衝撃吸収性能はいっしょ。

高価なヘルメットは、廉価版より安全性が優れているわけではなく、「安全性を損なわずに軽くする技術」が駆使されているのである。

>> スペシャライズドのヘルメット、Prevail(プリヴェイル)が軽すぎてかぶっていることすら忘れそう

エアの抜け(冷却効果)がバツグンによい

軽い=エア抜けの穴がたくさん開いていることを意味するので、頭はたいへん涼しい。プリヴェイル(Prevail)のアイコンでもある横一直線に開いた穴「Mega Mouthport(メガマウスポート)」が大量に空気を取り込んでくれる。

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/ 真横に一文字に伸びたとこがソレ \

夏はいいけど、冬は寒いんじゃないの?

確かにその通りなんだけど、冬のことを気にしてそれ以外の季節に頭が熱いのは本末転倒な気がする。それに、冬は何をかぶったって寒いです(笑)。ヘルメット単体で寒さは防げないので、サイクルキャップとか耳をカバーする専用ヘッドカバーと組み合わせることをオススメする。

プリヴェイル(Prevail)ひとつをオールシーズン使い、冬も夏もサイクルキャップを下に被ってきた。自分はなぜか耳の寒さを感じないタイプでして、厳寒期も耳がむき出し状態。この辺は個人差が分かれると思う。

日本人の頭にフィットする設計(後頭部のダイヤルロックもまずまず)

数千人もの日本人の頭部をテストして作ったアジアンフィットだけああって、フィット感が素晴らしい。店頭で被った瞬間に「あ、これで決まりだ…」ってなった。

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じつは、当時はプリヴェイル(Prevail)よりもCATLIKEのMixinoに心が傾いていた。しかし、試着しないまま買うのは怖かったので、イベント会場(サイクルモード)で試した。そしたら細すぎ(欧州タイプ)て頭に入らない。デザインは好きだったけど、泣く泣く諦め、その後出会ったのがプリヴェイル(Prevail)だった…という経緯がある。

軽さもエア抜けも大事ではあるものの、そもそもフィットしないことには始まらない。一回買ったら2~3年はお世話になるアイテムなので、自分の頭にフィットするかどうかは念入りにチェックいただきたい。

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コンタドールが当時使っていて、かっこいい(デザイン重要)

あと、オマケとしては当時コンタドールが被っていたのと同じモデルだった…というのも背中を後押しした理由。別に彼のファンではないのだが、カッコいい選手だとは思っているので、ちょっとマネをしてしまった。


※2015年1月の動画です

まあ、プロサイクリストは何を被ってもカッコよく見えてしまうので、惑わされないよう注意は必要だが(笑)。


プリヴェイル(Prevail)の悪かった点

ぶっちゃけ、見つからない。どこにも不満はない。使ってみて「こんなはずじゃなかった」って思うこともないし、(後頭部の)ダイヤル調整ネジの調子が狂ったこともない。期待通りの性能をずっと提供し続けてくれた。

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強いて挙げるなら、色(マットなブルー)が地味だったかも?と思うくらい。よって、プリヴェイル(Prevail)は強くオススメできるヘルメット。
※新型のPrevail II に生まれ変わって、(使ってはいないが)間違いなく素晴らしいヘルメットだと確信している。

その他の感想

人気のヘルメットなのでイベント会場でとかでは同じくモデルを被っている人をよく見かけた。

が、見たのは男性ばかり。女性がプリヴェイル(Prevail)を被っている姿って、記憶している限り一度もないかなと。(自分が使っていた)前作はやや角ばっててオトコっぽさを感じさせるデザインだから、見た目で避けられたのかもしれない。
※オクサマは「見た目は好みじゃない」とのこと

新型のPrevail II は丸みを帯びたデザインに生まれ変わったせいかアグレッシブさが薄まり、万人ウケするマイルドさを備えていると思う。どっちが女性に似合うか?と言われたら、新型のほうな気がする。

プリヴェイル(Prevail)をどうやって保管してた?

直射日光を避けつつ風通しの良い場所に保管したかったので、玄関先のデッドスペースにぶら下げた。こうすれば場所を取らないし、ふとした際にぶつけて落下させる心配もない。

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余談だが、ヘルメット、アイウェア、グローブ、サイクルキャップを横一線に並べておくことで、車で移動するときに「グローブを積み忘れた!」ってなることを防止してくれる。常に使うものは一箇所に集めておくと良い。

S字フックやツッパリ棒を組み合われば、カンタンに作れます。

次はどのヘルメットにする?

まだ決めていない。プリヴェイル(Prevail)が気に入っているので新型の「Prevail II 」でもいいんだけど、芸がないというか、気分転換を兼ねて他のモデルを試してみたい気もする。


以下、候補。


候補その1:カスクの「Protone」

KASK のProtoneは、泣く子も黙る最強軍団、チームスカイが使っているモデルですね。サッカーで言えばスーパースターをかき集めたレアルマドリーとか、チェルシー、バイエルンに匹敵するチーム。あまりに強すぎて、「どーせ勝つんでしょ」ってかんじで観戦に熱が入らないレベル。それくらい頭抜けている。

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Protone は登場した直後にサイクルモードで試着したんだけど、衝撃的なフィット感の良さにぶったまげた。しかもカッコいい。

すでに2年以上は経つモデルだが、そのデザインの秀逸さは失われていない。個人的に「もっともかっこいいヘルメット」がProtone である。

ただ、値段がえらくお高い(店頭価格で税込み36,000円くらい)のが玉に瑕である…。ヘルメットにその値段はちとキツイ。

候補その2:セミエアロタイプのヘルメット

なんと異形のセミエアロを検討中。具体的にはOGKのAERO-R1でして、理由は「X-body」を運営するRockmanさんの影響。

>> エアロヘルメットがキター!軽く涼しいと話題のOGK AERO-R1開封の儀

>> コスパ良すぎ!評判のOGKヘルメット、AERO-R1を評価してみる件

RockmanさんはOGKカブトのAERO-R1 をレビューしているんですが、これを読んでいたら「セミエアロって考えたこともなかったけど、アリかも…」って胸がときめいた自分がいた。

少々重いし、エア抜けはむっちゃ良好ってわけでもなさそうだけど、単純に「被っている人が少なくって、斬新なデザイン」って理由で冒険してみようかという気にもなっている。(冒頭で「軽さは譲れない」とか言っときながら、矛盾してるな…とは自覚しているw)

シールドがバチンッて外せて、逆さまに装着できるのとか、単純にイケてるって思いません?中二病魂を刺激されません?磁石でガチってなる瞬間、「トランスフォーーーーームッ!!」って心の中で呟くと思うんですよね…。(Rockmanさんもきっとそう・・・)

セミエアロだとOGK以外にもGIROも出しているし、お値段もProtone よりは安い。


ということで、いま検討しているセミエアロはOGKのAero-R1とGIROのエアロの2つ。

ということで、三つ巴の戦いになるが、結論を下す前にもうちょい調べてみようと思う。


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以上、スペシャライズドの「プリヴェイル(Prevail)」のロングタームインプレッションでした。

ヘルメット選びって悩ましいですね…。


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